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Web 2.0 ツールのつかいかた まだ、Googleだけですか?
ASIN:4774129089技術評論社(2006-10-06) 編集:橋本 大也/梅田 望夫(著) 売上順位:172403 ¥ 1,344(中古:¥ 229) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:10
Web2.0についていろんな人がいろんな能書きを言うわけですが、
「具体的にはどゆこと?」というのは今ひとつわからなかったりする。 ならば、ぐだぐだと難しいことを言わないで、 どんなサービスがあってどう使えばいいのかをカタログにして見せてくれた方が よっぽどわかりやすいわけで。というわけで入門書としても最適。 しかし、デザイン上の問題か、読みにくいところがあるのと、 結構URLの間違いが多かったりするので☆マイナス1 (どあーず/2006-12-26) ・この世界を語る上ではやや古くなってしまっている本ですが、
ここで語られているツール群は今でも健在だなと感じました。 RSSリーダーなら”ライブドア・ブログリーダー”、 ソーシャルブックマークでは”はてな”など。 ・IT業界人がどんなツールを使っているかは興味深かったです。 ・また、梅田望夫vs.小飼弾 往復書簡は結構面白かったです。 TVで見る小飼さんはやや軽薄な印象だったのですが、教養の深さを感じました。 ・個人的には(今頃と言われるかもしれませんが)Riyaとかは初めて知りました。 (Pt/2007-06-10) 1 ソーシャルブックマーク
全3件のレビューを表示しています。2 RSSリーダー 3 ブログ検索 4 動画共有・検索 5 画像共有・検索 6 ソーシャルネットワーク 7 スケジュール管理 8 マッシュアップ “気になるあの人”のWeb2.0の使い方 という内容があって、ここで ソーシャルブックマーク、RSSリーダー、WEB2.0の定義 を10人の先人に聞いていて、実際に何をつかっていのか どういった使い方をしているのかが判り、 何がスタンダードで、自分が今後どういった使い方をしたらいいか。 非常に参考になった。 (もれしゃん/2006-10-17) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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ウェブ人間論 (新潮新書)
ASIN:4106101939新潮社(2006-12-14) 梅田 望夫 売上順位:80260 ¥ 714(中古:¥ 1) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:43
一言で言ってしまえばウェブ進化論を読めば十分、ということです。この本において、ウェブ進化論の著者、梅田さんの話に新鮮味がありません。かなり進化論と重複しています。ウェブ進化論を読んでいて、納得できない部分やおかしいなと思う部分、共感できる部分がありますよね?読書している時はそんなツッコミを絶えずしていると思うんですが、そのツッコミを平野さんがしている感じ。そしてそのツッコミに対する梅田さんの答えがウェブ進化論と重複していることばかりだから、正直おもしろくない。深みがない。人間論→進化論みたいな感じで深めていくならいいかも。進化論→人間論では買って無駄したと思うはずです。立ち読みがベスト。
(ゾンアマ太郎/2007-02-20)
本書を通じて、次のようなWebの課題の存在を感じることができる。
A.社会不満のガス抜き装置としてのWeb、B.匿名問題、C.エコー効果、 D.グーグル八部リスク、E.著作権問題(但し書籍のみ)、その他。 基本的な構図は、平野氏が課題を投げかけ、梅田氏がいなすというもの。 平野氏は、AやBについて本質を突いているのだが、梅田氏がいなした後、 追及していないのが残念だ。 対談形式ゆえの予定調和が働いてしまっているのか、年上の梅田氏を 立てているのか...。 前述の課題は本来根が深いが、さらりと読んでしまうと梅田氏のいなしが この本の回答に見えてしまう。 例えばAの論旨を取り上げてみる。 1.Webは、抑圧された社会において発言しにくい「体制批判や個人攻撃、 その他様々な主張」を可能とするため、個人は不満解消できる。 2.ブログなどで批判を受けても体制側はビクともしない。逆に、Webが 捌け口となり、個人の不満は霧消され、体制改革の行動には至らなくなる。 3.一方、個人に対してのWeb上での攻撃はいわば暴力として表れる。 つまりwebは、権力・体制に対しては体制維持をもたらす不満解消サブシス テムとして働き、その一方、個人に対しては圧倒的暴力をもたらす増幅器 として働く。 更にこれに輪をかけるのが、匿名問題であり、エコー効果(似た意見の人が 集まり、盛り上がってしまう現象。サンスティーン著の本が詳しい。)だ。 これら課題に、事業者そしてユーザーである市民自身が蓋をすると、結果的 に国の統制を招くため、真剣に市民はWebの善悪両面を考える必要がある。 梅田氏はWebの負の側面についての深い議論をかわす。基本的なスタンスは 自己解決だ。課題の存在を知るという点では良書だが、楽観的意見を鵜呑みに させてしまいかねない危うさも本書は併せ持つ。 Web関連の権威である梅田氏にはイノベーティブな部分だけでなく、適切な 運用のための市民への啓蒙を今後期待したい。 (On the water/2007-03-13) 平野さんの暗く力強い考え方はとっても好きです。これといって新しい話はありませんでしたので、さらっと読み終わってしまいました。前回の梅田本に比べれば軽い。
(しもむ/2007-02-14)
ジャンルが違う世界で活躍するお二人ですが、本書で為されているのは、相手を打ち負かそうという、所謂「論争」とは違って、ネット社会が確立されつつある今、将来的に社会はこうあるべきでしょう、ということでの、熱き「お話会」です。
平野氏は総じて大人し目ですが、「ネットで十万字哲学を読むのと、哲学書の原書を読むのとでは、充実感が違う」というような、作家らしいことを(正確な引用ではない)時折仰っていましたが、私もそう思います。例えば、作家の大西巨人氏は、現在自身のHPを創設し、自作の小説を無料公開されていますが、やはり、氏の作品を手に取って、ページを直に捲りながら読むのと、インターネットで目をチカチカさせながら読むのとでは、正直のところ、充実感も、理解度も、全く持って違いました。 これから紙自体が無くなっていくかもしれない時代に、文学を真実に愛する作家という職業人は、大いなる危機や憂鬱を感じて当然なことでしょう。ただ、それでも、インターネットで得られる玉石混淆の「情報」と、学問を通じて血肉に染みて得られる「知識」とでは、それぞれの価値においては雲泥の差がある、と信じたいと思います。 また、梅田氏は、「社会変化は不可避との前提で、個は如何にサバイバルすべきか」というテーゼを掲げていますが、その裏を返せば、ネット社会を「サバイバル」とするなら、ブログであったりMIXIであったり、一見表層的に「仲良し」っぽく見せているコミュニケーションも、総て自分が生き延びていくための手段であるという訳で、何というか、パブリックに自分を顕示していくには、多かれ少なかれ打算が含まれる訳で、このネット社会で他者と真に分かち合うというのは、なかなか困難であり、我々は虚無の只中を生きていかざるを得ないのだと思いました。 (Confesion Del Viento/2007-05-22) 進化論ですっかりロングテール信者となった私にとって待望の続編でした。
いろいろ感想はあるのですが、やはり印象的なのは梅田氏の言葉に対する 際立ったセンスです。 グーグル、アップル、アマゾンの経営思想などは、これまでにも星の数ほど 語られていながら、キャッチーな言葉でそれを切り取ってみせる梅田氏の 手腕で、初めて知るような新鮮な驚きを与えてくれます。 今、思い返しても言葉の専門家であるところの平野氏のコメントは、なかなか 思い出せないのですが、梅田さんの言葉だけはいくつも心に残っています。 文中でも語られますが、紙媒体という形が最後まで残るための「壁を超える力」 というものが、まさに本書で実証されています。 一つの証左として、将棋の第一人者羽生名人の「高速道路」「インプットの質」 などがありますが、これは羽生氏の口を借りた梅田氏のコピーそのものだと思います。 羽生氏が斯界のトップに立っているこの10年以上、少なくとも将棋以外の社会に 浸透していくような語録は記憶にないわけで、やはり聞き手が引き出している と言わざるを得ないでしょう。 私は梅田氏のシリコンバレーでのポジションや「はてな」の将来は全く分かりませんが、 これからも流行語を生み出し、ベストセラーを連発していくことだけは間違いがない ような気がします。 (ninjaninja/2007-01-06) 私にとっては、梅田望夫さんの「ウェブ進化論」よりこちらのほうが数段面白かった。
二人の対談は、今年、「新潮」に二月に渡って連載されたものです。その連載を読んでこの対談の完全版がでないかと期待していた私にはこの本は待望の書でした。そして期待に違わぬ内容です。 二人の対談を読んでいて感じたことは、これはよくできた二人芝居の脚本ではないかということでした。そこに書かれているのは二人の会話文だけだけれど、行間から彼らのそのときの表情や身振り手振りが浮かびあがってくるような気がしました。 P169の「ネットで居場所が見つかる」での梅田さんのコメント: 「リアルの現状を改善する方向へ努力しなさい」というテーゼより「今の環境が悪いんだったら、他の合う環境を探して、そちらへ移れ」という方が時代にあった哲学のような気がしています。 ネットのおかげで友達付き合いにかんしてはこれが可能になりました。しかし、実際の生活というものを考えると(日本の労働環境はますます悪くなっていて)、梅田さんほど多くの人達の現状は恵まれてはいません。「他の合う環境」のほうが、自分を受け入れてくれるかという問題もあるし。いいアイデアなのだし、トライしてみる価値はあるけれど(私もいろいろトライはしているけれど)、なかなかすぐ成功というわけにはいきません。 海外に飛び出せる実力とタイミング(年齢も含めて)を持っている人は別として、「リアルの現状を改善する方向へ努力しなさい」というテーゼはまだまだ重いものがあります。 梅田さんの「やはり壁を超えられる人は、本をたくさん読んでいる人ではないでしょうか」というコメントに、本好きの私はいいことを言ってくれると感激しました。 余談:インターネットのことを知りたいのなら、インターネット勃興前夜に書かれた、ダン・シモンズのSF小説の金字塔「ハイペリオン」二部作もお勧めです。 (ADELANTE/2006-12-24) 『ウェブ進化論』の梅田望夫氏と『日蝕』の平野啓一郎がインターネットの今と未来を語った対談集。
はてなダイアリーの狙い、ネット時代の人脈活用、検索に引っかからない語=空いているスペース、情報がフローするネット時代の本のメリット、グーグル社員のスターウォーズ好きなど、興味深い話が読めて満足。そのほとんどが梅田氏の発言で、平野氏の意見は当たり前すぎて素通りしてしまう。 この分野で圧倒的なデータを持つ梅田氏に対して、平野氏は30歳以下の世代の感覚をぶつけ、その正誤を確かめているような印象を受けた。 自分と同じ志向性をもった人が集まりやすい「島宇宙」についてはそこまで実感がわかなかったが、頭の中の記憶(教養)と外部記憶(調べられる情報)のすみわけがインターネットの検索、とりわけ検索の精度向上で変わりつつあるというところに深く共感。 私自身、頭は使っているのに記憶力だけ減退している気がするのはネットのせいか(年のせいかも)。覚えてなくてもネットで調べられるという油断はある。 (おの/2006-12-25) 「社会変化は不可避との前提で、個は如何にサバイバルすべきか」を志向する梅田望夫氏。
一方「この社会変化をより善い方向にするために個は何ができるか、何をすべきか」を志 向する平野啓一郎氏。違いは明白である。 しかも、志向性だけでなく、ITリテラシーに関しても、梅田氏に一日之長が感じられる。 また、前著「ウェブ進化論」で示されたグーグル礼賛に対し、読者から示された懸念に対し ても、補足説明を試みている。 すなわち、「あちら側」での情報の「開示性」「散在性」および「自動秩序形成」などの キーワード、あるいは直接見聞したエピソードを交えて懸念の払拭を試みている。 確かに前著で感じた「グーグル主義」に対する私の違和感は大幅に少なくなった。 梅田氏の言う「不特定多数無限大への信頼性」の有無が分かれ目になるのであろう。 結局、Webの「あちら側」と「こちら側」とのどちらに比重を置くかで差異は明確になるが、 それぞれの組み合わせによって、多様な生き方が選択できるというのが結論ということだろ うか。いずれにしろ梅田氏は、キリスト教における聖ヨハネ、あるいはユダヤ教のモーゼの ような、いわば「Web教の使徒」あるいは「Web教の預言者」ではあるまいかという印象を持 った。 (フクロウ探検隊/2007-07-30) この本を読もうと思っている方は、前身の「ウェブ進化論」を読まれた方が多いのではないかと思います。 私もその一人です。 前作を読んだときには、インターネットの可能性やグーグルの凄さに頭をガツンとやられたような気分でした。 今回の作品は、作家の平野啓一郎氏との対話を掲載する形式です。 平野氏は、人間社会学的な考え方をとても重要視される方で、 インターネットが人間に及ぼす危険性や、リアルな世界をちゃんと見据えた上でのインターネットの位置付けを語ります。 前作では、梅田望夫氏のポジティブな考え方が爆発していましたが、 それを平野氏が冷静に捉え、そうではない可能性を論理的に指摘しているので、 インターネットに対する過度な期待を少し抑えてもらった気分です。 インターネットの可能性を、人間臭い一面から改めて考えさせてくれる本です。 前作にしびれてしまった人は、ぜひご一読を。 (渡邉輝/2007-06-02) 私のようにweb2.0の世界に足を踏み入れたことのない人におすすめしたい本です。
mixiのようなSNSや、blogというネット上の新しい公共空間がまだまだ苦手という人は意外と多いのではないでしょうか。私もその一人です。いや、”でした。”になろうとしているかもしれません。 本書では、すでに「ウェブ人間」最前線の梅田さんと作家の平野さんによって、「ウェブの世界に生きることは人に何をもたらすのか」が、対談形式で語られています。基本的には、その行為の善悪批評よりも、オプティミズムの視点で語られているので読みやすいです。 本書を読むことで、web2.0の世界に足を踏み入れることへの抵抗感はずいぶん緩和されると思います。寧ろ、一度もレビューなど書こうと思わなかった私に「書いてみようかな」と思わせた本です。 できれば、本書よりも先に『ウェブ進化論』(ちくま新書)を読まれることをおすすめします。 (しんぺー/2007-03-26) 衝撃的なほどに面白かった、『ウェブ進化論』の続編と思って読むと、
とんだ肩透かしになってしまいます。 “進化”の様子がいまひとつイメージできない旧世代向けに、 ちょっと説明を加えようとした“副読本”といった趣きです。 残念ながら、対談で期待するリズム感もほとんどなく、 正直、読んでいて退屈な部分が多かったです。 「この二人の対談なら、面白いはず・・・」 と、期待値が高かったせいかもしれませんが。 (きょうパパ/2007-02-25) 数年前には検索エンジンの重要さがあまり認識されていなかった(換言すれば、わからなかった)ことと同様に、本書で梅田氏も言うようにウェブをめるぐ将来の展開がどうなるかはわからない。
結局のところ、本書を読んでもその未来は「わからない」から隔靴掻痒的なもどかしさや欲求不満を覚える(もっとも、そもそもそれがわかるはずもないのだが)。 梅田氏がグーグルに対してずいぶん楽天的な考えをもっているところも気がかりだ。本書が「対談」ではなく、佐々木俊尚氏も参加した「鼎談」であったなら、あるいは議論がもっと深まったのかもしれない。 (ロベルト・キャパ/2007-02-17) 「ウェブ進化論」の梅田望夫さんと、小説家の平野啓一郎さんの、ウェブをテーマにした対談。
「社会がよりよき方向に向かうために、個は何が出来るか、何をすべきか」 と考える平野さんと、 「社会変化とは否応もなく巨大であるゆえ、変化は不可避との前提で、個はいかにサバイバルすべきか」 と考える梅田さん。 さらに平野さんは、 ウェブの世界でいろんな欲求が充足されてしまうと、リアルな社会をより良い方向へ変化させようと思う人がいなくなるのではないか、 と心配しているようである。 一方梅田さんは、 その辺のことにはある程度楽観している感じがする。 私に関しては、まだ今のところは楽観でいいのではないかと思う。 私は、ネットに長くつながるようになってから、以前よりもものを考えるようになったと思うし、 本を読む量も増えた。 昔は、選挙というものにはほぼ絶対に行かなかったが、ネットをやるようになったここ数年は、だいたい行く。 選挙の大切さが、なぜかネットをやってわかった気がするのだな。 それから、 平野さんはウェブの世界をいまだに「仮装現実」と考えているような気がするが、 梅田さんは、ウェブの世界も含めて現実、と捕らえているように思う。 この考えかたは、梅田さんのほうが新しい感じがするので好きだった。 「仮想現実」みたいな話は、例えば、マトリックスとか攻殻機動隊とか、そういうので散々扱われたテーマだから、ちょっと飽きたし。 もしかして「仮想現実」という言葉は、既に死後になりつつあるんじゃないだろうかとも思う。 それにしても、何かと考えたくなるテーマが満載の本だと思う。 (もり/2006-12-26) あくまで「人間論」ですね。ウェブそのものに関する対談ではないようです。
若き小説家である平野啓一郎氏が、持てる知識を総動員して、これでもかと抽象的な人間論を展開する。 「こういう懸念はないか」 「こうあるべきではないのか」 「ここを譲ってはならないのではないか」と。 「ウェブ進化論」で私たちをぶったまげさせ、ウェブの最先端を知り尽くすエンジニア梅田望夫氏は「難しいことをいう人だなあ」と平野氏を少々持てあましつつ、 「でも現実はすでにここまで行ってるんだ」 「大きな流れは、少なくとも今はこの方向に向かっている」 「それを前提に、これからを探ろうじゃないか」 とリアリストに徹する。 人間論そのものに興味がある人には面白いでしょう。しかし私のように、ウェブの側からこの本に興味を持った人間には、正直よく分かりませんでした。 (あぶはち/2006-12-24) 梅田望夫氏の「ウェブ進化論」の続編ではなく、芥川賞作家の平野敬一郎氏との対談記録です。長時間の対談(2日間で10時間以上!)を書籍化したものらしいです。
49件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。テーマは、前著にある「ウェブ進化」によって、人間のコミュニケーションのあり方、新しい世代の若い人たちの世界観が、ウェブとの付き合い方、などが、どう変わってきたか。 内容は多岐に渡るので、どう整理したらよいやら分からないぐらいなんですが、とにかく面白いです。知的興奮に包まれながら、あっという間に読んでしまいまいた。 特に、僕の心に留まったのは、mixiの笠原社長、はてなの近藤社長、平野氏が全員1975年生まれであり、大学生の時に、日本のインターネット普及を体験したことが、ウェブの技術に対する感性を育むきっかけを作ったという件。それ以前の世代では、すでに会社員になっており、感性は古い世代に属してしまうという。 そういう、どの時期に、感動できる技術に出会ったかどうかというのが、その技術に対する接し方や感性みたいなものに与える影響ってのはたしかに大きいと思います。僕は、82年生まれで、インターネット元年とも言える95年時に、中学校2年生14歳でした。インターネットの進化と、僕らが大人になっていく過程は重なっており、僕らの世代ではネットにつながることは本当に当たり前のことのように思っている感があります。 さらに言うと、僕ら80年以降生まれってのは、初めて10代で携帯を持ち始めた年齢でもあります。僕らの世代では、携帯は体の一部みたいなものです。さらには、携帯でインターネットにアクセスすることが当たり前の世代でもあります。 僕らの世代が30代になった時、モバイルを使った革新的なサービスが生まれる予感がバリバリしてます。読みながら、そんな風に思いました。 (ヴィヴ/2006-12-16) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:3.5 はてブコレクション数: |
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シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)
ASIN:4480422536筑摩書房(2006-08-10) 梅田 望夫 売上順位:31271 ¥ 672(中古:¥ 1) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:47
マドル・スルー |||||
「ウェブ時代をゆく」が面白かったので過去にさかのぼって本書を読んでみた。2001年8月に出版された「シリコンバレーは私をどう変えたか-起業の聖地での知的格闘記」の文庫版として2005年に出版されている。2001年の記述はそのまま再録されていて、2005年から振り返った長いあとがきが追加されている。
本書のよさは、その時点で格闘している梅田氏の濃密な時間を感じることができることだと思う。新しいものに触れて格闘しているとき、人は輝くと思う。 シリコンバレーの流儀や日本とのビジネス環境の違いなどが紹介されている。シリコンバレーで資金集めに成功し起業したら、その資金が果てるまで徹底的にがんばりつくす、どんなに困っても自分の資産には手をつけない。調達した資金がなくなったらアウト。また再出発。 中でもマドル・スルー(muddle through)という言葉が気に入った。「行き先が見えない中、手探りで困難に立ち向かう」意味らしい(P.266)。アングロ・サクソンには「マドル・スルー」の状態自体をプロセスとして楽しむ骨太の行動文化があり、その文化の存在こそが「霧の立ち込め始めた時代」にアメリカやイギリスが活力を保持している所以だという。 (mbookdiary/2007-12-09)
梅田望夫の哲学 ||||
シリコンバレーにどっぷり浸かった著者の人生哲学が興味深いです。
・変化していく自分を楽しむ ・「わかっていないことの面白さや混沌」の方へ踏み出す生き方 ・自分一人で判断して行動に移す ・限られた情報と限られた能力で、限られた時間内に拙いながらも何かを判断し続け、 その判断に基づいてリスクをとって行動する ・「好きで好きで仕方ない」こととは、自分にとって何なのか。どうせ一生仕事を続けていくのなら、 そのことを突き詰めていくしかない。 シリコンバレーという特殊な場所での所感とはいえ、 人生を豊かにする大切な考え方がきらめいている気がした。 (渡邉輝/2007-09-02)
しょせん別世界の話ではあるんだけど… ||||
自分の置かれてる環境とのギャップを思うと、
あんまりリアルな話に思えないんだけど、 ロマンはある。そこが良いと思う。 自己啓発の契機として「理想の働き方」を考える上で参考になった。 なお、たまたま機会があって「ヒューマン2.0」も併読してみたんだけど 文章のクオリティは段違い。 (どあーず/2006-12-26) この本の大部分は、1996年から2001年のシリコンバレーの空気の中で書かれた文章だ。
初め、「ちょっと古いかな。。」と思った。 というのも、ネットの世界の出来事は半年、いや3ヶ月もすると 何もかも様変わりして、古いものはまったく忘れさられる世界だからだ。 しかし、この本の魅力は別のところにある。 それは文章の力だ。 前作「ウェブ進化論」を読んでみるとよくわかる。 ネット世界の変化の様子を情熱をこめて語る、その語り口に魅了された人は多いだろう。 この本のあとがきに、著者の父は作家の梅田晴夫だと書いてあって、 やはり、文章にこだわりを持つ人なんだと、妙に納得してしまった。 “ハイテク・ベンチャー企業の集積地シリコンバレーの気候が最高で、 自然環境にも恵まれ、 できれば仕事などしないですごしたいなぁ、 と心から思うような場所であることは、 案外知られていない。 シリコンバレーは天才たちが夜を日に継いで働き、 富を創り出している場所であることは間違いないのだが、 「華やかさと殺伐とした雰囲気が同居した」 ウォール街のようなところとは対照的な 「天気のいい田舎町」なのである。” そんな「天気のいい田舎町」が、 今や世界を動かすおおきなうねりの発信地となっている。 マイクロソフト裁判、ベンチャービジネスのしくみ、ナードと呼ばれる人たち。。。etc どの項目も簡潔でわかりやすい文章で書かれ、しかも面白い。 (rizy/2006-10-22) 20世紀の終わりから21世紀の初めにかけて、シリコンバレーで
何が起こっていて、著者が何を考えていたのかが書いてある。 自分がいる日本とのあまりの違いに衝撃を受けた。特に、個人 の財産は個人のもの、会社の借金は会社のもの、と分けている 部分には文化の違いを感じた。 著者がその当時考えていたことの記録に近いものだが、今になって 読んでみると当たっていたこともあれば、はずれたこともある。 都合の悪い話もそのまま掲載してあるところに、著者の真摯な姿勢 を感じる。 長いあとがきを読み終えて、次の本が読みたくなった。 (しんちゃん/2007-02-14) 読んでいて楽しくなる本である。徹底した楽観主義、希望が出てくる。明るくなれる。著者の文章力もあるだろう。一介のベンチャーキャピタリストが書く文章ではない。蛙の子は蛙の子。藤原正彦に通じる物がある。父上は有名な作家とか。
人のお金を借りて、好きで好きでしょうがない仕事を徹底して楽しみ、失敗してもお金は返さなくていい。シリコンバレー精神!、何とすばらしいと思う。私も20歳若かったら、挑戦してみたくなる。今の若者はいい時代に生まれた物だと思う。 でもこのシリコンバレー精神が生まれるのは、パソコン、通信などのハードの技術が完成期に達し、インターネットが急速に普及して、それに乗っかれたからだ。蒸気機関が産業革命につながったように、インターネットの勃興期の特殊な時期だから、シリコンバレー精神が生まれたんだと思う。これがずーっと続くとはとても思えない。(著者はずーっと続くと楽観的だが・・) 好きで好きでしょうがない仕事をやりたい人は沢山いる。でもそれでは飯が食えず、泣く泣くワーキングプアーをやっている人が大勢世の中にはいるんだ。現実はそれほど甘くはないと思う。シリコンバレーでも、この本に書いてあるように成功している人は少数ではないだろうか、多くは落ちこぼれてるのではないか、その辺の所はほとんど書かれていない。でも読後感はすがすがしい。 (カッツ2007/2007-05-18) 「ウェブ進化論」以来 WEB2.0関係で飛ぶ鳥を落す勢いの梅田の処女作。単行本が2001年に出たが それから5年も経った後で 「ちくま文庫」という 中々ハイブロウな文庫から出た点にも注目して 読んでみた。
ネット関係の本で1996〜2001年に書かれた記事を纏めた本を2006年に再刊するというのは 出版社にしてもRISKはあるし 更には著者には更に大きなRISKのはずだ。何故なら 2006年までの歴史を知っているという「高み」から 1996〜2001年に記事が審判されることを意味するからである。 結論的に言うと 著者が執筆当時に 本書で「断言」したことのかなりは外れたし 当たった点でも「鮮やかさ」は無い。「ノストラダムスの予言」を現代に至るまでの歴史で 強引に解釈して「ノストラダムスの予言は当たった」と表明する種類の本では全く無い。 逆に言うと 当時の外れた「予言」を 堂々を再刊でも載せてくる著者の 誠実さと それ以上のしたたかさを感じさせるものがある。 この本を2006年に文庫化させたのは 著者が描き出す「シリコンバレー精神」が 爽快な程の楽天主義であるからだ。「意欲と努力と愛情があれば 誰にでもチャンスがある」と言い切っている梅田のアジテーションは 今尚耳に心地良いし 元気が出てくるからである。 個人的には梅田の以下言葉に震撼した。 「四十代前半を『縮小均衡』的精神で過ごしてしまうと 急激に老け込んでしまう」 正しく僕自身が その年代であるなかで 再度自分を見直そうと蹴飛ばされた思いである。 (くにたち蟄居日記/2007-07-15) 「ウェブ進化論」で梅田ファンになり、
この本「も」買ってしまった人は多いだろう。 もちろん私もそんな一人だ。 「売れるうちに売っておけ」とばかりに、過去の作品をこのタイミングで 改めて文庫する出版社のマーケティング手法への不満はあれど、 それはまあこの際置いておこう。 確かに内容的には古いし、「ウェブ進化論」ほどのインパクトはないが、 この本はこの本で、所謂「ドットコムバブル」の頃のシリコンバレーの 空気を伝える貴重な記録になっているし、興味深い記述には溢れている。 「誰が読んでも面白い」とまではいかないが、 少なくとも(広い意味での)IT業界で生きている人には、 考えさせられる記述が多いのではないか。 特に、ソフトウェアの分野で日本企業がなかなか世界に羽ばたけない一方で、 シリコンバレーからは次から次へと世界的な企業が沸いて出てくる要因の分析は、 現地にどっかりと腰を下ろした人なりの説得力がある。 「失敗しても返さなくてもいいお金」が現に存在することなど、 「グーグル(のような会社)を生むビジネス風土」として、 シリコンバレーならではの「風土(あるいは「精神」)」があるらしいのだが、 逆にそのような風土がなぜ日本に根付かないのかを考えるのは、 私たち自身に与えられた宿題なのかもしれない。 この本は少なくともそのきっかけにはなるだろう。 いや、それとも日本のIT業界でも、 若い世代は既にシリコンバレーライクな精神を持っていて、 既に世界に出ようとしているのだろうか? (山田晃嗣/2006-12-16) 本文庫の価値は、シリコンバレーからの手紙、ではなく、
「文庫のための長いあとがき」という題における、 「これまでのシリコンバレーを振り返り」、来るべき近未来を 展望するところにあります。つまり、ジェットコースターの ように、人類の歴史にない、経済のメカニズムを、怒涛の速度で 生み出していった、シリコンバレーモデルを、その肌で感じた 著者による、ネットの速度のエコノミーのアナトミーです。 その解剖を、将来へ敷衍すると、Web1.0で沸いている時代に グーグルがWeb2.0の基幹検索技術にまい進し、開花したように、 きっと今どこかで次代の覇者となる誰かが、何かに夢中でまい進 している・・それが、シリコンバレー精神だ、という主旨だと 思います。 その地に身をおいて見聞し、投資もし、自らシリコンバレーの人と なった梅田氏による、まだまだ終わっていない、同時代のルポであり、 平行して現代の先端経済の壮大な実験場でもある世界の分析と 予測の書でもあり、『ウエブ進化論』への道程でもある本文庫は、 今でも少しも古くなく、かえって今となってみれば、ということで、 過去の出来事を分析する貴重な証明でもあります。 特に、どんな段階、どんな登場人物、どんな力学で今日に 至り、これから何がおころうとしているのか、を予見する姿勢は 鋭くも、背筋がゾクゾクするところでもあります。 (佐倉ごるふ/2006-11-07) 90年代後半からネットバブル前後までのシリコンバレーを流れていた空気が読みやすく綴られていると思う。シリコンバレーの活動がバブルを発生させる構造を含んでいる、という指摘も分かりやすく整理されている。ただ、言葉の誤用も一部にあるので、すべてをそのまま受け取るのではなく、あくまで「梅田仮説」として考えるべきだろう。
一方、2006年に本書を手にする読者の方は、バブル崩壊後のことに(も)関心があるはず。副題の「グーグルを生むビジネス風土」が含まれているのもバブル崩壊後の時代のはずだ。「文庫のための長いあとがき」で触れられていることにはなっているが、正直物足りなさがある。もしそこを本当に知りたいのであれば「Web進化論」と併せて読むべきなのかもしれない。 (txk/2006-08-31) 本書は梅田さんがシリコンバレーから日本へ向けて書いた手紙をまとめたものです。もうずいぶん昔(1996〜2001年)の手紙ですが、ネットバブル崩壊後、グーグルがまさに大化けしようとしていた “シリコンバレー大革命” 期に書かれたものであり、不安と期待の入り混じった熱くリアルな空気感は最高です。
シリコンバレーのうずくような熱々の空気を伝えさせたら、日本では梅田さんの右に出る人はいませんね。読み終わった後に、胸が熱くなるこの感じ、やみつきになります(笑) 長い手紙の束からは、シリコンバレーがいかにして “シリコンバレー” になったのか、そして梅田望夫自身がいかにして “シリコンバレー” に染められていったのかが、リアルな手触りを持って感じられます。 シリコンバレー精神の真髄は、梅田哲学の真髄。彼の徹底したオプティミズム思想の根底には、未来を信じ・期待し・応援する熱い想いがあふれています。 だから梅田望夫はやめられない。 (のいのい/2008-04-16) 梅田望夫本、やっぱり面白いです!
読み進めながら、 なにかがフィットするし、動き始める予感がある。 とにかく氏のテーマに対するコミットぶりは並ではない。 月刊雑誌連載の短文なので、 どこからでも読める。 読めるが、短文と侮るなかれ、 どの頁にも、暗中模索の中、氏自身が直接行動を起こし、 体験した中から会得した英知に満ちている。 「未来創造」へのヒント、インスピレーションをもたらしてくれる出会い、 偶然を必然にした出会いが溢れている。 > そうなんだ。 何でもかんでも、すべては個人の中から生まれるんだ。 会社からじゃないんだ。 価値を生み出すのは会社ではなくて個人なんだ。 日本人でそういうモノの考え方をする奴に初めて会ったよ。 > パーティなどの自己紹介で、「××社△△部所属の○○と申します」式の、 つまり、日本式の挨拶が通用しない世界、 裸の自分のコトバで語り掛け、 組織よりも個人が最優先される世界… でのお話し。 一冊丸ごと、全部引用したくなる。 こんな著者との出会いは、 そうあるものではない。 (『Web進化論』もそうだったが) > 行動するもの同士でそれらの情報が連鎖し、未来が創造される。 行動する者がいなければ生まれなかったはずの未来がである。 未来志向の行動の連鎖を引き起こす核となる精神。 それが「シリコンバレー精神」である。 > 「グーグルを生むビジネス風土」には、あるいは今も、 ピューリタニズムの伝統が脈々と引き継がれているのか? 「未来創造」に掛けて、その点、わたしたちの文化は、とても臆病だと言わざるをえない。 (Bali_high/2006-10-07) 1996年から2001年にかけて著者が日本に向けて書いた「シリコンバレーからの手紙」を再構成して出版したものです.この時代はグーグルがまだ未来を模索していた時期で,変化の激しい業界だけに,具体的なところは大きく変わっているのかなと思いますが,それでもタイトルの「シリコンバレー精神」は活き活きと感じ取ることができます.
本書の中に,シリコンバレーの流儀として次の3つが挙げられています. 1. 事業の成功・失敗は,ビジネスというルールの上でのゲームであって,それを人生に反映させてはいけない. 2. 事業とは「失敗するのが普通,成功したら凄い」というある種の遊び感覚が必要となる. 3. 失敗したときに「関係者に迷惑がかかる」という考えをすてること.自己責任で集まってきていると思い込むこと. これくらいの心構えでやらないと,ビジネスの荒波は乗り越えていけないとのことです.ここらあたりが資金の調達が難しくて,人材の流動性の低い日本でベンチャー企業がなかなか育たない原因なんだなと思います. チャレンジして失敗してもやり直せる世界というのはやはりすごいですね. (wave115/2008-05-29) 一言で言えば、ちょっと昔のシリコンバレー物語(短編集)といったところか。シリコンバレーについてほとんど知らない人にとっては、かなり新鮮、いや、むしろ衝撃的とも言える内容だろう。一方、スタンフォード大学出身者の活躍やエンジェル投資家の存在など、当地の事情に関してある程度知っている人には、知識の再確認に終始してしまうかも知れない。ただし、当地のエンジニアやビジネスマンがそこまで意識しているかどうかは別にして、主題である「シリコンバレー精神」の定義や、副題にもなっている「ビジネス風土」の分析には、精力的なものがあり、著者の意気込みのようなものが感じられた。
(ひとりプロジェクトZ/2006-10-04)
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アメリカよ! 新しい思考スキーマをもらった本 IT革命を最も考えさせられた本 ウェブ進化論・貨幣・幸福とはなにか 2006年秋の気になる本 読み物系コンピュータ書籍 文庫・新書 |
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フューチャリスト宣言 (ちくま新書)
ASIN:4480063617筑摩書房(2007-05-08) 梅田 望夫 売上順位:68547 ¥ 735(中古:¥ 1) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:48
ウェブ進化論、ウェブ人間論と読み、この本となった。茂木さんの本はそれなりの数を読んできた。最近の本では「感動する脳」です。
今回の書はお二人の対談がメインにあり最後に母校慶応の中学と茂木さんは横国での講演記録が付けられている。 本書の中でも盛んにお二人が語られるのは「明るい豊かな未来を作るインターネット社会」である。そしてポジティブ思考とポジティブ指向なのだと思う。日本の談合的社会体系や閉鎖的アカデミズムの現状を憂いていることが基本にあり、その結果としてグーグルやyoutube的なITを進化させるようなブレイクスルーは日本に起こらないと危惧しているのかもしれない。 そして若者に対し、未来を創造せよと鼓舞する。そして面白いと思う事をとことんやる事の重要性も指摘する。 本書を通して感じるのは非常にアメリカ的なビジネス人生論であり、勝ち組生き残り論にも聞こえる。確かにシリコンバレーという地域的背景があるのであろうが、では常に戦争を行なっているアメリカ、ハリケーン被害で明らかになった負け組多数と言うアメリカ格差社会の未来をITはどうのように創造していくのか?茂木さんが2年間留学していたイギリスの話は殆ど出て来ないのだが、ヨーロッパ的IT未来論はどのようなものなのか? ITが途上国開発の福音となるように書かれているが本当なのか? どうしても脳化した社会がそこに見えてしまう。頭以下を切り取った身体性の無い社会を。自然としての人間を考え、どう生きるのかと考え抜いてITの未来を創造しているようには思えない。これは内山節さんや池田晶子さんの本の読み過ぎだろうか。。。 (dream4ever/2007-07-29) ネット世界における輝かしい未来創造の魅力と可能性が語り倒されます。
基本的には新しい未来への強い期待感が共有される形で対談が続いていきます。 ただ残念ながら本対談では、未来が共有されている分、気持ちよく読み進めることはできますが、一方で脳を揺さぶられるような体験がほとんど無いという、なんとも中途半端な結果に終わっています。 これでは「対談」という形式は完全に失敗していると言わざるを得ないでしょう。 たぶん、問題は、茂木さん。 彼は基本的にその場の思いつきでしゃべっているように思えます。 特に信念があるわけでもなく、その場のノリでなんとなく思ったことをそのまましゃべってるだけに見えてしまいます。 梅田さんの話にひとまずうなずき、その視線に沿った形で(その場で作り上げた)自説を展開しているように思えて仕方ないのです。 だからどうも議論がふくらまない。 表面的な共感に終わってしまう。 茂木さんは非常に頭が良い人なので、きっとその場でサッとそういうことができちゃうのでしょう。 頭が良く発想力も豊かな人なので、思いつきでもすごく良いことを言う場合が多々あるのが困ったところ。 気持ちよく読める本ですが、得るものはあまり無いかと。 (のいのい/2007-10-08)
インターネットの可能性と脳科学のコラボレーション |||||
インターネットの権威である梅田望夫氏と
脳科学の先進的な専門家である茂木健一郎氏の対談がまとめられた本です。 どの話題も、それぞれのバックグラウンドから独自の視点で語られているので、知的な刺激が満載です。 二人とも【今の常識を鵜呑みにしない】という考え方をベースに持っており、 未来に対して果敢に行動を起こす勇気を喚起してもらいました。 (渡邉輝/2007-07-07)
気分爽快! |||||
本当に面白かった。「著書たちが想定するようなリテラシーを持った人たちはどれくらいいるんだろう?」とは思うが、とにかくも明快な未来像を提示しているし、対談としてもスピード感があって、一読の価値あり。
特に共感するのは、学問・教育の場として今の大学が全くダメだという点。「大学にしか出来ないこと」を真剣に探さなければ生き残れないと痛感する。 (六条ひとま/2007-05-30) 梅田望夫氏、茂木健一郎氏という今を代表するオピニオン・リーダーの対談集で読み応えがありました。梅田氏はリアル社会とネット社会との関係を、そして茂木氏は脳の機能とネット社会との関係を、それぞれ分かりやすく解説してくれています。両氏のテーマの共通項は「ネット社会」です。そして両氏の思考がまさに「化学反応」を起こして「Σ((リアル社会)×(ネット社内))×Σ((脳の機能)×(ネット社会))=(フューチャリスト宣言)」という方程式が動いた!といった感じです。
茂木氏は対談時にリンゴ柄のTシャツを着込んでこれを「世界史の4つ目のリンゴ」に例えています。1つ目がアダムとイブのリンゴ、2つ目がニュートンのリンゴ、3つ目がアップル社のリンゴ、そして4つ目が「フューチャリスト宣言」でデザインされた”未来”というリンゴ、という意味だったんですね。とても知的なジョークで茂木氏のセンスの良さが感じられます。それぐらいの壮大な気概で未来を明るくデザインしている心意気は素晴らしいです。 梅田氏はシリコンバレーに長く在住し、ネット社会を生み出したシリコンバレー精神を氏の体験を通してこの対談で紹介されています。アメリカの東海岸文化に対する西海岸の反権威的精神、つまり、大組織/古い権威の象徴であるアメリカ東海岸に対して新興勢力であるアメリカ西海岸(シリコンバレー)は「インターネット」という武器で挑みかかり、今日の繁栄を築きあげました。それは梅田氏の生き様と重なるところでもあり、シリコンバレー精神に共鳴した梅田氏を通して読者はネット社会の精神を知ることができます。まさに「思考の補助線」になってくれました。 ネット社会には、個人情報が悪用されるであるとか不特定多数の人から誹謗中傷されるという負の側面も広く世の中で伝えられています。が、「フューチャリスト宣言」でデザインされた”未来”というリンゴだってあります。ネット社会の負の側面リスクをしっかり自己管理し、このリンゴを美味しく味わいたい!、この著書を読んでそう感じました。 (Blue-gene/2008-05-24) 悲観論が多く、現実も厳しいなかで、それでも未来を「明るいよ」といってくれる貴重な本。 閉塞感が強く、先が見えず不安が大きい時期だからこそ、こういう主張は大事だと思う。 悲観論では未来を拓けないのだから。 私も陰ながらフューチャリスト同盟に参加したい。 本書のポイントは梅田氏のいう「俯瞰性」と茂木氏のいう「サーチとチョイス」と私は感じた。 これからは世の中の流れを俯瞰し、調べ、選んでいくことが生き抜く術であるということに同感です。 世の中の悲観論に染められてしまった人に特にオススメしたい。 (mini1/2007-05-19) インターネットをにフルに使い仕事の新しいやり方を実践している二人が、エスタブリッシュな大企業や、閉塞された世界であるアカデミック界への警鐘を鳴らしている。
自分はいわゆる日本の大企業に属し始めたばかりであり彼らの生き方との違いの大きさを感じた。 先輩、上司、付き合いのある他企業の人からの信頼を得ることだけに集中する。彼らと、飲みニケーションと接待に明け暮れ、思考停止になることを恐れつつもそのプロセスを通してでしか信用を勝ち取る方法はないと言われている。 一方、2人は、個人の信用はネットで保証すればよいと言う。そのために、何も知らない人が理解できる言葉で未知の対象を表現することをいつも考え、もう一度むくとあとは何も残らないというギリギリの言葉遣いを意識しようとしている。 自分の会社は、既存のステークホルダー皆が喜ぶ仕組みを考えなければならない。一方、今あるモノを壊してでも何かをやろう、新しいモノを想像しようという姿勢が無ければならないと2人は言う。 大企業にいることで、鈍ってしまうだろう視点。不可能となる行為があることは間違いない。自分のキャリアを考える上でとても役に立った。 (だーーー/2007-06-02)
読む前に想像した通りの内容です |||
中年カルチャー系アイドル2人の対談です。現在から将来に向けてのネットを軸とした社会の変化や人間の存在の仕方の変化を毎度おなじみのトピックで語り合うという感じ。それぞれのこれまでの著書を読んでいる場合、対談という形式でそれらの内容を噛み砕いて語っていたりするので、「あーそういうことだったのね」と今更ながらに理解できてしまったりする。特に茂木氏については、「本当に脳の研究者なの?」的な疑惑(白衣を着て実験している匂いが希薄なので)を持っていたけれど、とりあえずその匂い自体が「意図的」であったことがわかってすっきりした。
内容としてはさほど濃いということは無く、読む側も特に否定的な感覚を持つような話も無く、「未来は明るい」という期待感にあふれており、読み終えたあとも「よしがんばろう」という気に素直になれる。対談よりもそれぞれの講義の部分の方が話がまとまっていてわかりやすかったけど。 一つ気になる(というほどでもないけど)のは、お互いに「褒めすぎ」かな、ってところでしょうか。 (mac-s/2007-05-26)
大学が消える? |||
梅田氏は、大学からの講演のオファーをすべて断っているという。
それは「脱エスタブリッシュメント」したいから。 大学や新聞社、出版社など従来のエスタブリッシュメントとかかわっている パワーがあるならネットでブログ見たり書いたりしたほうがいいらしい。 ならば、なぜ出版社からのオファーは断らないの? 本書くパワーをネットにつぎ込んでほしいな。 と不思議に読んでいたが、「リアルの世界はお金になる」という本音も出ていたので納得。 なるほど〜と思えるところ2割、何をいまさら的な話が8割、それ矛盾してない?的な のが1割ってところか。内容は深くないが読んでいて面白い。 (ck/2007-05-23) 最初から最後まで開放感に満ち溢れている。「しょうがないこの現実の中で生きるしかない」と思うか、「現実は僕らで変えられる。ほら、こんなに楽しい未来が」と思うか、同じ現実を見ていてもそれをどう感じるかによって体感の現実は変わってくる。どうせなら楽しいほうの未来がよくないか?
既成の枠に縛られないのは彼らの年齢のせいもあるし、ウェブの世界を泳いでいるというのもある。「談合」や「しがらみ」という古めかしい拘束帯に縛られて喜びを感じている世代とは完全に断絶している。つながりは常に大量に生成していて希薄だったり、一瞬で濃密になったりする。そしてまた希薄になる。可能性に満ち溢れた世界。もう少し正確に言うならば「可能無限(自然数を1,2,と数えていったときにどんな大きな数(n)を考えてみてもさらに大きな(n+1)を可能性としてどこまでも提示できるということ)」の世界。常に「更に」がある。 対談はウェブに限らず、組織と個人の関係などにも言及していて楽しい。一言一言がすべて現時点を出発点として考えられている。僕らは現在を生きているわけだから現時点をゼロとして考えるのは普通に正しい。わざわざ現時点からさかのぼって30年を一緒くたにして考える必要はない。現時点から現実を再構築している。うれしい。 全体を通して僕の気持ちを代弁してくれているような気持ちいい書だった。 (mbookdiary/2007-05-28) この本には、ういうメッセージが溢れていた。どう創りだすのか?
Googleなどによって、いままで手に入らなかった知がネットを介して自由に手に入る時代がくる。大学などに行かなくても高等教育を受けれる時代になる。そういう時に、どういうビジョンを描き、進んでいくのか?そいういうことを考えさせられた。 本文中の「個人の信用はネットで保証すればよい。それに気づいた人がこれからは輝く」という言葉に思わず反応してしまった。個人の信用はネットで分かる時代がくる、ネット分からないということは情報を発信していない(世の中に貢献していない)そういう判断をされる時がくるのかもしれない。そういう危機感を持った。 いずれにしても、ネット社会での可能性、影響性を考えれば、リアルな世界とのバランスを考え関わっていきたいという強い思いを持ちながら本を読み終えた。 全体に対談形式の内容であるが、ネットの世界のとらえ方を学ぶことができた。自分には何ができるのか?何をやるべきか?そんな気持ちにさせられた。 (塩手勝久/2007-08-19) テキストの量は新幹線で一気に読みきれる位の薄さですが
知的刺激がすごくて、本を閉じてしばし妄想、ちょっと読んで また妄想・・・と、過激なオープン思想の果てに現れる近未来に 思いをはせる楽しい読書時間を過ごしました。 (ちなみに、私の妄想物語では宗教法人フューチャリスト同盟の 信者となったある社長が社内の伝票から営業日報、賃金明細に 至るまで全てスキャンしてWEBにアップし、ライバル他社の 絶賛を受けながら豪快に倒産してしまうというものでした) それはさておき、一つ引っかかりがあったのは、世界を変えてしまう ような概念破壊者がアメリカばかりから出てくることに対して、日本の 教育や風土や談合型社会が否定的文脈で語られていますが、 そういう類型的なことではなく、DNAレベルの話ではないかと思いました。 極論するとアメリカ人は無限荒野を開拓するのにストレスを感じない 民族であり、限られた領域を最適化することについては世界最強レベルの われわれ日本人は、うっすらと線に囲われていないと本領を発揮できない のではないかという感想を持ちました。 そのうっすらとした線が「カイシャ」や旧来の組織でないことは、なんとなく 意識しつつも、Second Lifeよりもmixi、ブログで世界中に情報を発信する よりも一人の名無しさんでいたいという本能が心の奥底にあるような気が してなりません。 (ninjaninja/2007-06-06) ウェブに対する議論を見ていると、結局あちら側かこちら側かという議論になってしまう。限りなく自由なネット世界VS.しがらみに囚われた現実世界という構図だ。でも、ネット世界にも現実世界にも可能性は存在する。あちら側でもこちら側でもないのだ。バランスの取れた考え方は、Web2.0をどのようにして自分達の実際の仕事や生活に生かせるか、という事に尽きるのではないか。だったらこの類の啓蒙書なんて読まずに、Web2.0に関する専門書に直行すべきだ。ネットにパソコンをつないでいるなら、すぐに現実を確かめられる。あちら側かこちら側かという議論も本当は正しくはない。若い人のコミュニケーションは、携帯メールと実際の会話を並列的に用いている。どちらも利用して、お互いにコミュニケーションしているのだ。あちら側かこちら側かという視点ではない。自分のような三十代の人間がやっていないやり方を若い人はしてしまっている。このような啓蒙書で時間を無駄にするのは無意味だ。直接ネットでWeb2.0について調べてみて欲しい。
(ジブラルタルの風/2007-10-27)
ものづくりのリアル世界の常識を
変えていく事業を現在進行中です。 インターネットの可能性と、人間性が出るものづくりの 合わせが新しい産業を生み出すと思っています。 少し専門用語が多く理解しにくい部分もありますが、 常識にとらわれず、未来を創造する勇気が沸く本です。 (高木英俊/2007-07-09) 明るい話題ばかりの本で、読み終わってからすごく前向きな気分になれます。
50件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。あとがきにもある通りそれを意図して書かれたようです。 他分野でもこのようなポジティブな本がたくさんあればいいのですが。 インターネットは「学ぶ」という最も根源的な喜びを得る機会を無限大に爆発させ、 言語獲得以来の脳の使い方を全く変えさせるものである、という茂木さんの指摘が面白かった。 学ぶ意思というのは食欲や性欲と同じくらい、あるいはそれ以上に根源的な欲求なのだから、 インターネットに対しては「使うべきか」ではなく「いかにうまく使うか」という議論をすべきなのですね。 (TOSHI/2007-08-01) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!
ASIN:4163700005文藝春秋(2008-02-28) 梅田望夫 売上順位:45702 ¥ 1,365(中古:¥ 246) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:22
IT起業家の金言集、大切な教訓ではあるが話半分で。 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
IT起業家である梅田望夫氏の書。同氏が起業家として成功するうえで教訓となった先人の名言を収載し、自身の解釈をエッセイ風に加えた構成となっている。全体を5つの章に分類し、起業家に必要な精神や、社会性に必要な心得などを述べている。とくに起業家をめざす社会人を対象としているが、誰もが数時間あれば読破可能な内容で、普通の会社員にも有用な教訓が多い。
同氏の『ウェブ進化論』などではIT時代が何をもたらし、どんな知識に基づいて行動すべきかという内容であったのに対し、本書ではITの世界で成功を収めた起業家の金言を、著者の好みで収載しており、前著と比較して主観的な印象が強くなっている。書かれている言葉はIT化に伴う時代の変化を見据えたものも多いが、あたりまえすぎる教訓も多々あって、本書のコピーとなっている『明日からの仕事と生き方が変わる本!』というのにたいしては、話半分でとどめておいたほうがいいと感じた。本書のような内容は、成功した者が述べているので説得力があるように見えてしまうが、後づけで述べているだけである可能性も高いし、ハロー効果に過ぎない可能性も十分。たとえば、『何も考えずにまず始めよう』という考えと『じっくり考えて十分な準備を怠るな』という相反する教訓のどちらを主張する者にも成功者と敗残者は存在する。つまり、誰もが一念発起するためには何か教訓的な金言が後押しして、ある者は成功しある者は敗れ去っているに過ぎなく、このうち成功者だけが持論を展開する権利を与えられるのであって、言葉の内容よりも成功したかどうかという結果論がその重みを決定している可能性もある。現に記載されている教訓どうしが相容れない矛盾する内容であったり、大失敗した某IT企業にあてはまってしまう金言も多く、やみくもに紹介するのではなくもっと厳選した方がいい書になると感じた。本書の金言を心に置いていれば成功すると考えるのではなく、それに十分な資質が先に育っていなければならない。また、金言を学ぶことよりもそれを創造すること、つまり他人が何を言ったかではなく、自分自身が何を主体的に主張するかの方が大切であると理解すべきだ。 『わたしはこれで億万長者になりました』という成功秘話を知って誰もが成功するのであれば苦労はない。前述のように、成功体験に金言を後付けする手法は話半分にとどめておく程度がよいとおもう。もちろん、成功者がそれぞれ何を考えたかという偉人伝としてわりきって読むのであればたいへん面白いし、悪書であることは絶対にない。記載されている言葉にも素晴らしいものもあって、それらを上手く使うことで豊かな精神生活が得られるかもしれない。ただ、本全体の完成度からみた場合、本書を自分の人生をよくしようという目的で買わせられるかというと、そこまでは言い過ぎと感じる。書を売るための戦略が見え隠れするようで、読者の本来の目的と乖離していること、また同氏の他の著作と比較すると客観性や一貫性・合理性に関してやや低調であることから、おもしろい書ではあるが星は3つまで。 (MM/2008-03-03) 西海岸在住のコンサルタント梅田望夫さんが、いわゆるシリコンバレーのIT周りの有名な金言集を、英語原文と日本語訳の両方で集め、それに独自の解釈をつけたもの。日本の経営者の金言集的な本は結構あるけど、シリコンバレーの金言集は、見たことが無い。しかもそれが原文と日本語訳の両方で一遍に読めてしまうという、本当に本当に貴重な本。
内容は別にITに留まらず、人生の生き方や、仕事に対する考え方等の参考になる、本当に「金言集」。 "Only the Paranoid Survive"という有名な言葉を創ったインテルのアンディ・グローブから、アップルの共同創業者のスティーブ・ウォズニアック、DEC黎明期のゴードン・ベル、グーグルの女性副社長マリッサ・メイヤー、もちろんスティーブ・ジョブスも、蒼々たるメンバーの言葉が並んでいる。 またグーグルに関してはひとつの章が割かれて、詳しく述べられているのも面白い。例えば『「誰かにやれと言われたから」という理由で何かをするな』という社風の話とか、「地頭がいい」「何かを達成した実績がある」、「チームの一員として働くためのコミュニケーション能力」、そして「グーグリネスがあるか」という4つの採用基準の話とか、「へぇー」という感じ。 英語がわからないと「金言」が「金言」である理由がわかりにくいし、ITの歴史や登場人物をある程度知らないと、その言葉の重みがわからないし、また「金言」が全てのビジネスに当てはまるわけではなく、最終的には読者が自分で判断しなくてはならないけど、考えさせるという意味で、学生から社会人まで、IT業界に全く関係ない人にも、お勧めできる良書だと思います。 (Ray/2008-05-25) 私は梅田ファンだけれど、本書は食い足りなく感じた。内容はある。取り上げられている言葉は、確かに示唆に富んでいる。でも、全体として読後になぜか心に残らない。
おそらく、というか、まず間違いなく、それは本書が口述筆記だからだと思う。梅田本の魅力のひとつは、全体重かけて書いているような重さとコクにあるはず。ところが同じようなことを言っていながら、口述筆記だとやけにさっぱりしてしまうのだ。 本書のライターはベストを尽くしていると思うけど、それでも本人筆にはやはり特別な意味があるのだと再発見。 (モッケン/2008-04-20) インターネット、コンピュータはこれからの時代、間違いなくもっと生活の中に密着していくということは誰も否定できないと思う。そう考えたときウェブはどのような形に進んでいくのだろうか気になり、最前線で活躍している梅田さんの本を手に取り通読
実際に梅田さんが、シリコンバレーで過ごした時に感銘を受けた言葉から、今までのIT業界、今のIT業界、これからのIT業界をキーワードとともに説明してくれている。今、またはこれから起こるであろうIT業界の動向を見据えての著書なので非常に面白い。「インダストリーデザイナーの価値」「グーグルの考え:邪悪ではないか」「技術者の根底の気持ち」「ハッカーは芸術家」「第三のリンゴ」など面白かった。また技術者が本当に欲しいものはお金なのか、リスペクトなのかは、技術者によらずとも今後の社会、組織の在り方についても同じことが言えるのではないかと思う。 IT業界の今と今後の動向を考える上で、シリコンバレーでの動きは日本にやってくると思うので、この業界について学びたい人、今後の動向を考えている人は一読をお勧めします。 (sickboy/2008-04-05) 著者が集めた「ビジョナリー」たちの金言を5つに分類し、まとめた書。
一度は見聞きしたことがある内容も多いですが、新しい時代のマネジメントの黄金則というくだりは非常に参考になりました。 1.データを徹底的に集めファクトをしっかり把握したうえで行う合理的な思考 2.情報共有を徹底したうえでみんなの合意によって行う意思決定 3.質問することによって運営することでつくるイノベーションを生む風土 特に3は、マネジメントを行う上で非常に重要だと思います。 命令にして落とせば誰も考えなくなる、 本質的な問いを常に発することで、社員の想像性を刺激する。。。 マネジメントする側も、される側も心がけたいことです。 (plateau/2008-06-04) シリコンバレー。
前作2つも読んだ結果、文系の私でもその勢いというものが伝わっていました。あぁ。確実に何かがかわっているのだと。しかし、その「背景」が見えていないものでした。 IT, web それらは、文系の人間からすれば「キラキラした宝石箱」のようなもので、とてもその後ろの想い、 哲学、それらを感じる機会があまりないように思っています。 この本は、そこを見えるようにしてくれたのではないかと思います。 小さい規模ですが、経営をしているものにとって、マンネリがつきものです。小さな組織のトップマネジメント だとしても。既得権益があり、そこにしがみつく。お金ではなく、それは時間かもしれないし、絶対的な意思決定かも しれないし。 その自分に吐き気がする。やはり、一貫した意思と哲学と価値観を「継続」することは難しいのだと。 文系、理系を問わず、また技術者、マネジメントを問わず、やはり「新しい」価値観の波が確実に形になっていることをこの本がイメージさせてくれました。 したがって、この本は、その「新しい」価値観を思い出させる事例集の働きをしてくれるはず。 梅田さんは最後にスティーブジョブスの2005年6月20日の有名な演説を出していました。 締めの言葉を締めに使用していませんでしたが、使わせてもらえるのであれば 「stay hungry, stay foolish」ということをずっと日本人にも教えてくれる本であると個人的には評価したいです。 (takumiimomto/2008-03-13) 「ウェブ進化論」がウェブ世界で今起きている潮流を鮮やかに「提示」した書で
あれば、「ウェブ時代をゆく」は、そのウェブ世界でどうやって生きていけばよ いのかを、人生論的、職業論的に「語った」書であった。そして本書は前2作と はまた違った意図を持って書かれた書。 本書は仕事に活力、イノベーションを与えるヒントとなる言葉、あくまで前向き に、未来志向で聞く人を勇気づけてくれる言葉の数々を紹介している。そして、 ウェブ世界においてそれぞれの言葉が持つ意味を、前2作のエッセンスを交えて 著者が掘り下げ、解説した本である。 紹介されている言葉の数々の中には、グッと心に響くものも含まれていた。特に 一番最後に出てきたアップルのスティーブ・ジョブズの言葉が印象深く、ここ数 日何度か読み返している。自分の将来ビジョンの指針や人生の支えになる「的確 な」言葉って、普段生活している中ではなかなか出会えないものだから、一つ出 会えただけでも本書を読んだ意味があったと思う。きっと読む人それぞれに違う 心に響く言葉に出会えるのではないだろうか。 (miz-ki/2008-03-07) 確かにIT関連の人間にとっては金言中の金言と思えるコトバのオンパレードで名言集という意味では価値が高い書籍だと思います。
一応「5つの定理」とまとめてはいるのですが全体を通しての一貫性や理論性などを考えると今一歩だと感じます。同氏の他の著書はすばらしい作品ばかりなのですが今回は読了後に心に残るというほどではありませんでした。残念です。 また、金言もシリコンバレーの人間のコトバですのでIT関連業界以外の方には掴みづらいのが正直なところでしょうし、日本社会とはどこかピントがずれている(日本が遅れすぎている)感じがあります。わたしは根っからのIT人間ですので各金言には心を躍らされましたが他の方もそうかというと必ずしもそんなこともないだろうな、というのが素直な感想です。 (読書好き/2008-05-11) 著者があげている 「5 つの定理」 すなわち 「アントレプレナーシップ」,「チーム力」,「技術者の眼」,「グーグリネス」,「大人の流儀」 はたしかにこれから Web などでなにごとかをしようとするひとが知っておくべきことだろう.しかし,これらは未来よりは過去につながっている.「未来を切り開く!」 ためには,これだけでは十分とはいえないだろう.これらをヒントにするのはよいが,とらわれないほうがよいようにおもえる.それから,技術者である私の眼には,著者がいう 「技術者の眼」 はちょっとずれているようにおもえる.このあたりは,やはり技術者が書いているものをみたほうがよい.
(Kana/2008-05-09) 「自分にはない異質の才能をもった相手を高く認め、評価して初めてまったく違う仕事を違う論理で進めても一緒に疾走できる」など、マネジメントの参考になる指摘ばかりでした。
先般、産経新聞に載っていた著者のコラムでも指摘されていましたが、「英語圏のネットはパブリックな意識にドライブされ加速的に進化。人類の公共財産たる知を広く誰にも利用可能にできることは善だという意識。そこにネットの可能性を見ている感覚が日本では薄い」とのくだりには、日ごろから、日米の情報共有に対する意識差のギャップが不思議でならなかっただけに、深く納得しました。 (タラ(埼玉県)/2008-05-04) ウェブ大好き梅田さんの最新書籍
著者が今まで秘匿に蓄積してきた未来を切り開くビジョナリーたちの金言を一挙大放出!働くすべての人に有用であると言う観点から言葉を選び、「5つの定理」として分類・整理し、構造化してある。 シリコンバレーでは次から次にイノベーションが生れ、世界を変えている。一方、現在の日本はこれとは対照的に、非常にイノベーションが起こりにくい状況にある。 この違いは何なのか? その最大の原因は「ビジョナリー」と呼ばれる先見性のある人の存在であろう。ジョブスに代表されるシリコンバレーのビジョナリー(経営者など)は、自分の言葉で人を鼓舞して勇気付け、組織を活性化させる。一方、日本の経営者は部下に渡された原稿を読むだけだ。 自分の言葉がいかに人の心を揺さぶるかは、スタンフォード大学の卒業式でのジョブスのスピーチを見ても明らかだ。 これら、ビジョナリーの言葉を拾い集めていくと、そこから技術の方向性、未来が見えると著者は言う。 違和感を覚える言葉もあるが、先入観を取り除き、自分と波長の合うものを一つでも多く見つけるべし。これまた座右の書となり得る。 あ、それからMOT(Managment of Technology)ってこれからのキーワードになってきそうですね☆ (もりぞ/2008-04-05) 当初、「定理」という言葉に違和感を感じたが、JFK、チャーチルのスピーチ集と同じ感覚で、「シリコンバレーの名言集」(著者の丁寧な解説付き)として、啓発されながら読み終えた。シリコンバレーはイノベーションの宝庫であると同時に「金に貪欲な技術者ばかり集まっている場」と理解していたが、シリコンバレーの基本理念が、「世界をよい方向に変えること」であることに気がつき、驚きを禁じえない。「最高の倫理観を持って、物事に対してオープンで正直であれ。そして隠し事をしていけない」(スティーブン・ウオズニアック)の言葉は、胸に響いた一言である。ウェブ時代の名言集」と評価しても過言ではないだろう。
(TAMA/2008-04-05)
この本の著者梅田望夫氏がいなかったら,私の人生はもっと違うものになっていただろう。ちょうど2年前「ウェブ進化論」で衝撃を受け,それ以来私は梅田氏の熱狂的なファンである。彼の影響でブログも始めた。そして,インターネットで自分の名前を公開するようにもなった。それは,彼の著書を読んで,現代日本のインターネット環境がアメリカと比較して如何に「閉鎖的」であるかを実感したからである。例えば,日本ではインターネットに名前を公表することが「危険」なことだと考えられている。しかし,今の私に言わせればそれは単なる「自意識過剰」である。もし,そうなら,政治家も芸能人も皆「ペンネーム」にしなければならない。つまり,現代の日本では,互いに匿名であることにより,自己防衛をしていると勘違いしている。梅田氏は逆に名前を公表して,「自分とは何者か」としっかり語ることこそ重要なことであると説いている。私も同感だ。インターネットというテクノロジーを生かすも殺すもそれは使う人の資質の問題だ。ということは,使う人がもっと成長しなければ,インターネットは進化しない。だから,梅田氏はこのような本を書き,日本人のインターネットに対する概念を変え,成長を促しているのだ。そして,梅田氏が引用しているグーグルやアップル創業者の言葉は,本当に私の心にダイレクトに響き,自分がこの世界でこれからどうあるべきかを考えさせてくれる。まさに梅田氏は,そういう人達の精神を伝える伝道者であると言っていい。私は,常々日本人のあまりにも自己を表現しない保守的な態度にうんざりしている。これだけインターネットの可能性が広がっているのに,なぜ進化を望まないのか。自己の既得権ばかりを重視するのか。こんな怠惰な姿勢で,これから日本が進化するはずもない。もっと日本人は人間として成長して欲しい。一日本人として心からそう思う。
(長谷川 純一/2008-03-13)
コンセプト(シリコンバレーの偉大な企業家の金言と解説)はすごくイイけど、どうしても読み進めるのがこれまでの梅田さんの作品と違ってシンドク感じてしまった。
金言に関する解説がどうもクドイというか、せっかくの金言がメインディッシュどころか小鉢に追いやられてしまうような本書の作りが残念でならない(個人的には全編横書きで左ページに金言「だけ」、右ページに解説「だけ」という作りが理想)。 ぼくとしては、もっと解説部分を削って、メインディッシュがズシッと腹に落ちるような作り(梅田さんの役割というよりも編集者?)にしてもらうと起業家の卵たちにより強烈なメッセージを伝え・残すことができたろうに・・・。 もったいない! ただ、ピックアップしている金言はいずれも参考になることは間違いなし(起業経験者のぼくの経験から)。 なので、起業を目指す人には読みにくさを我慢して手にとって見てほしい。 通読でなく手元において必要に応じて気になる部分を拾い読みするのがオススメかと。 (masa_yeah/2008-07-10) どちらかというと、起業を志す人へのアドバイスが記載されています。
34件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。アントレプレナーシップ、チーム力、技術者の眼、グーグリネス、 大人の流儀が5つの定理だそうです。特に、チーム力は身にしみますし、 技術者の眼は、まさにそのとおりだと痛感しています。 (稲見吉彦/2008-04-13) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)
ASIN:4480064257筑摩書房(2008-05-08) 齋藤孝 梅田望夫 売上順位:67275 ¥ 714(中古:¥ 229) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:67
それぞれの分野でとんがっている2人の対談を読んで学んだこと |||||||||
一人は教育、一人はITにおいて、現在の立場を築いた二人の対談を3回分、活字に起こしたものであり、掛け合いが興味深い。ライフスタイル等はそれぞれに特徴があるが、深いところでは共通した考え方を持っておられるようだ。この書籍のタイトルにもなっている「私塾」がその一つである。二人ともロールモデルという憧れの人物があって、私淑し、それを目指してきた。現代では、ブログなりネットを通じて「私塾」のような志向性を同じくする者の集まりができるという。以下、心に残った所です。
・高速道路(学習環境が整ってレベルアップがはやい)とけものみち(動物的カン) ・ネットで喝采、賞賛を受けてモチベーションを上げる。不愉快な意見は1割程度。 ・会社では寒中水泳とおもって3年、5年、10年どっぷり浸かった方が得るものが多い。 ・暗黙知が共有できると幸福を感じる。 ・何かをやると決めたら何かをキッパリ切り捨てろ。 誰もやったことがない事をやろうとしている人はいいこと言うと思いました。二人のロールモデルと座右の書がそれぞれに紹介されています。「ゲーテとの対話」と「ツァラトゥストラ」は今後読んでみたいと思いました。 (シュー/2008-06-01) 前作『ウェブ時代をゆく』で示された、学びの場としてのウェブ空間の可能性について、お二人の様々なエピソードを交えての対談なのですが、両氏の立ち位置の違い-教育者(齋藤さん)と啓蒙家(梅田さん)の違いが垣間見えます。
齋藤さんは全体を底上げする事に、梅田さんは少数の精鋭(エリート・選良、というよりは鍛え抜かれた者というニュアンスが近いかも)に期待をかけている。 でも、お互いの意見を否定するのではなく、受け入れる余裕があります。 それを可能にしているのは、若者への多少の焦燥感と大いなる期待、そして自分達の様々な働き掛けが少しでも若者・社会全体をプラスの方向へ導くことになる、という自信。これらが両氏に共通しているからではないでしょうか。 お二人の説くが如く進むことはたやすい訳はありません。ですが、道に迷っている人に一つの道標となる一冊・ポンッと背中を押してくれる、そんな本です。 (まさやん/2008-05-22) 齋藤氏と梅田氏による新書コラボが実現した。内容が素晴らしい。失礼ながら、お二人とも外見はクールな印象を与えるが、メッセージはとてもホットである。何といっても胸を打つのは、二人に共通した問題意識だ。彼らは、現在の日本社会の閉塞感に強い危機感を抱いていて、大人が発生する何気ない言葉が若者の心を萎えさせ、意欲を削ぎ、その結果、社会全体の活力が損なわれていることに警鐘を鳴らす。そして学び方や働き方を含め、生き方そのものが多様化してしまった現代を生き抜くためには「一生学ぶことが重要だ」とし、その学びの理想を幕末の私塾に求める。そして書物を単に知識を得るものとしてだけではなく、その本を著した過去の賢人への私淑が可能にするものとしている。
(L.O.V.E./2008-05-10)
今にときめく二人の対談集である。奇しくも同じ年に生まれた二人の相似と相異が微妙に出ている点が読んでいて勉強になった。
「相異」について。 斎藤はネットに関して積極的ではないとはっきりと発言している。梅田が ある種「ネットの伝道師」であるのとは対照的だ。このネットへの違和感を明言する点に 今回の斎藤の戦略があると言えるのではないかと思う。 考えてみると 柔道の中興の祖である嘉納を尊敬する人にあげ 日本の古典を音読することを主張する斎藤だ。106頁で斎藤が「わざと鈍い刀を使いながら生きていく」と言っているのは 徒然草の「よい工は少し鈍き刀を使う」を踏まえたひと言だと思う。斎藤にとっては ネットとは「切れすぎる刀」なのかもしれない。 「相似」について 上記で「相違」をあげたが それはある意味では「道具」の話であり その「道具」でやろとしている「目的」に関しては よく似ている。 両者ともに 「教育のあり方」という点に徹底的にこだわっている点が見て取れる。斎藤自身は 教育を全面に出して活躍しているわけだが 梅田は第一義的には「教育」を専門としているわけではない。但し 梅田の「教育者」としての資質が 彼をここまで引き上げていることも確かだ。 僕は梅田を「伝道師」と呼んだ。彼の資質は「陽気なアジテーター」であるというのが僕の基本的な理解だ。アジテートとするには アジテートする内容が必要だが それ以上にアジテートすることへの資質が必要だ。梅田は「内容」も当然ながら そのアジテートする資質に恵まれている。アジテートとは一種の「教育」であることは間違いない。 このように相似と相違を楽しんでいるうちに あっというまに読了してしまった。 (くにたち蟄居日記/2008-06-07) ○読み始めたきっかけ
以前、梅田氏の「ウェブ進化論」、「ウェブ時代をゆく」がおも しろかったので、その流れで購入をしました。齋藤氏も三色ボール ペンや音読、体術などのキーワードで知ってはいました。 ○心に残る言葉 P.24 自分の求めるスタイルの傾向を自ら知るために、学生には自分 が好きなスタイルの「あこがれる人物」を三人あげてもらうことにし ています。(中略)三人選んでもらうと、その三人の組み合わせの中 に、選んだ学生さん当人の個性が浮かび上がります。 私は誰だろうかと思いました。ライフスタイルとしては、村上春樹・ 橘玲は確実に影響を受けたと思います。後一人は、日本の歴史上の人 物かもしれません。 p.52 リーダーの役割は、チーム内の良い「空気」を作り出すこと。 私は、オフィス家具メーカーに勤めており、常にオフィス環境の向 上を通じて、職場のいい「空気」を生み出したいと考えています。オ フィス家具や内装で事務所の雰囲気は良くなると思っています。 p.130 営業は数を当たる。そうすれば、見込み客が生まれる。 p.132 僕は基本的に、物事というのは、だいたいのことはうまくいか ないという世界観を持って生きていますね。 ・・・うまくいかないと最初から思っていれば、ノーと言われてもダ メージが少ないから、新しいことにもチャレンジができる。 やらないことを決めて、自分の好きなこと「朝からすぐに取りかか れること」に集中をする。 (くりぴょん/2008-12-06) 「声に出して読みたい日本語」の斎藤孝さんと
「ウェブ進化論」の梅田望夫さんの対談が一冊の本になった感じです。 ふたりは同い年でありそれぞれ全く逆の道(教育とIT)の最先端を行くような感じですが底辺にある部分は恐ろしく似ていて「同志」と言う言葉がピッタリです 内容は 第1章 志向性の共同体 第2章 「あこがれ」と「習熟」 第3章 「ノー」と言われたくない日本人 第4章 幸福の条件 と進みますが その前後に はじめに――志をデザインする(齋藤孝) コラム梅田望夫「私のロールモデル」 コラム斎藤孝「私のロールモデル」 コラム梅田望夫「私の座右の書」 コラム斎藤孝「私の座右の書」 おわりに――私塾による戦い(梅田望夫) が挟まっているため2人の心と言葉のキャッチボールが展開されているようにも思えます。 非常に現代的な本と言えるし求めれば何でも手に入る時代に突入しているのがこの本で改めて実感します その「何か」を求められない人には生き辛い時代にも感じられるしそれも含めて情報による格差が仕事でも何でも広がっているんだな・・・とこの最近のニュースや風潮をリアルに感じてしまいます。 この私塾と言う価値観・・・実際にブログ運営をしている人には感覚的に理解しやすいと思いますし何か自分の追及する分野を見つけたのならばこれからの時代は大学に行って専攻するのも間違いではないのだけれど ブログをはじめネットの世界で同志を探して私塾を作り出す・・・そんな新世紀を感じます 底辺を広げる齋藤さんと上を伸ばす梅田さん逆のアプローチのようで芯の部分はお互いに共感しあえる存在。読んでいるとつくづく「似た者同士」だしこの2人に限って言えば「似た者同志」って表現が相応しいです (とよぴ〜/2008-07-06) どんなに熱中できることがあっても、その楽しみを共有
してくれる仲間や競争相手がいなければ辛い。私塾のす すめとは、同じ価値を共有し、一緒に働きたいと思う人 がネットによって近い存在になったからこそできるもの であろう。そのような志向性を共有した私塾の可能性に ついて述べている。そしてその私塾のリーダー的存在で ある、二人の考え方が後に続く。 本書の最後で、興味深い記述があった。両氏とも20代 から30代にかけて「どう生きるべきか」について、非 常につきつめたと述べている。彼らに共通するところは、 このような不器用さを奥に秘めた、人間的な強さであろう。 (nori/2008-06-10) 本書は「声に出して読みたい日本語」の斎藤孝氏と「ウェブ進化論」の梅田望夫氏の対談書です。
「私塾のすすめ」と銘打ってはいるものの読者に対して言葉をストレートに投げかけているわけではなく、彼らの「人生論」のようなものの中から読者が何かを見出すタイプの本だと感じました。 両氏の著書は未読ですが、非常に解り易く読み易い表現に終始しているのでその点で好感が持てました。 もっとも印象に残ったのは「ロールモデルを持つ」という考え方です。 ロールモデルとは簡単に言えば「人生のお手本」みたいなもので、例えばそれは福沢諭吉やナポレオンなどの歴史的に著名な先人であったり、身近な親や先生であったり「あこがれ」の対象になり得るような人と位置づけています。 その「あこがれ」があればそこから何かやってみようという気持ちが生まれるという考え方には共感しました。 思えば子供の頃はそういう「尊敬の対象」のようなものが常にあったものですが、大人になるとそんな想いを抱くことなど忘れてしまっていました。 漠然とした大きなテーマで語られる「二人の人生論」的な本書ですが、人によってはそこから色々なことを学ぶことが出来ると思います。 (弘樹/2008-05-11) 自分はITのもたらす未来像に興味がある。梅田さんはひたすらウエッブの世界の未来像をポジティブに捉える、そして若者にその明るい未来の伝道者として語りかけてきている。彼がよく言う「けもの道」へ導くために。
多元で多様な人間の存在が世界を創っているわけだから、梅田さん的明るいIT社会を多くの人が期待しているし、自分も実現可能だと良いなとは思う。しかし、果たして現状より貧困が少なくなり富の分配が加速し持続可能な経済がITによりもたらされるのか(ITだけとは言わないが)? 最近、梅田さんは対談本新書を連発しているが、今回も対談者の齋藤さんの言説の方に惹かれるわけである。齋藤さんの「自分探しの違和感」「藩を超える私塾社会」「あこがれと習熟」などなど。梅田さんの「志向性の共同体(ネットで広がりうる)」「ネットが脳と人間関係を増幅する等々。やはり梅田さんのこんな立ち居地はどこに起源があるのか非常にいつも不思議だったのですが、内田樹さんの「街場の現代思想」を読んで腑に落ちたわけです。梅田さんは生まれながらにして「文化資本」をお持ちなんです。そしてそれに気付かず(気付くのは成り上がり文化貴族)育って来たわけです。そう庶民からみるとある種ねたみを感じるような生活を通して確固たる生き方を獲得されてきたわけです。これは梅田さん自身に問題があるわけでもなく、素晴らしい才能の一つなんですね。 いずれにせよ、齋藤さんにせよ、梅田さんにせよ半端じゃない勤勉さをもって現在に至っているわけですから、読者はそれを認識せずに、直ぐに自分探しだといって我慢もせず会社を辞めて「けもの道」に進んではいけないのです。そしてシリコンバレーはグローバルと言う文脈のなかの実はローカルな思想でもあることを知っておかないとネットが全ては解決することが出来ないと言う事を後から知る事になってしまいますから。 確か内田樹さんも養老先生との対談で廃藩置県をもじって廃県置藩による藩校の復活を話しておりましたね。 (dream4ever/2008-07-06) 文字通り時代を切り開いている二人の対談。
テーマは学ぶということ。 現在における日本の雰囲気・空気などを踏まえて問題提起と解決策を示している。 幕末時代の「私塾」を模倣して、 今の時代に合致したものができないだろうか。 お二人の熱い気持ちが良く伝わってくる。 小難しい教育論は専門家に任せて、 より身近なテーマとして考えさせられる一冊だ。 (ニャンゴロ/2008-05-25) 齋藤孝と梅田望夫の対談をまとめた本。私は梅田氏の著作は全部読んでいるので,その一貫として本書を購入した。はじめは,梅田氏の視点から齋藤氏の意見を,古めかしいものだとやや批判的な目で見ていた。梅田氏も内心はそう感じていたかもしれない。インターネットやブログという21世紀の技術を使わずに日本を変えようとしている「無謀さ」に私は冷ややかな目で齋藤氏を見ていた。実際に二人の意見には,相違点が多く,この対談自体に意味があったのかという疑問さえ抱いた。
しかし,読み進んでいるうちに,二人は共通の認識があることに気づき始める。それは,齋藤氏も梅田氏も現在の日本にある「どんよりとした閉塞感」を何とか打破したいという情熱を人一倍持っているという点である。常識といわれる固定観念,事なかれ主義,出る杭は打つという発想,それらが今の日本人には無意識のうちに擦り込まれているのだ。無意識だからこそ,なおさらやっかいで,問題なのである。彼らはそれに気づき,現在の日本を憂えているのである。そして,自分たちが日本を変えなければならないという希望と夢に満ちている。そして,梅田氏が齋藤氏に対する認識を改めたとき,読者である私も齋藤氏の志というものを理解できた気がする。彼らはまったく別々の分野で活躍しているが,実は目指している究極的なものは同じであるのだ。彼らは明治維新のときのような新たな文明開化を望んでいる。人々が自分らしい人生を歩むための道しるべを示していてくれているのだ。 私個人としては,梅田氏の思想に共感するので,齋藤氏のやや押しつけがましい発想には抵抗があるが,齋藤氏のようなエネルギッシュな人を慕う人もいるだろう。とにかく,今私たちがなすべきことは,彼らのような道しるべを師とし,学び,現在の閉塞しきった日本を変える一助にならなければならないということではないだろうか。 (長谷川 純一/2008-06-22) 新進気鋭の教育者とビジネスコンサルタントの対談。ロールモデルの考え方から始まり、教育論、日本人観、幸福論と議論が展開する。閉塞感のある日本の現状を打破するために、明治時代の私塾的な啓蒙の輪を広げる必要性、そしてそれがウエブなりの新しい技術を通じて可能となるとの両者の共通の思いが至るところに散りばめられており、大変啓蒙的である。若い世代にもお勧めの書。
(INNOVATE/2008-06-16)
シリコンバレーに住み多くの時間をネットの空間の中で過ごす梅田望夫氏とブログさえ書かない教育者齋藤孝氏の対談。対話を読んでいるとネットに関する二人の考え方の間に少しずれがあると感じられる。しかし、まとめにもあるが、二人の考え方の根の部分には共通する部分が多くあると感じられる。
植物には根があって、根が大事というのはイメージがしやすい。しかし、動物や人間にも根のようなものがあって、表面上の表現はその人の一部でしかないと思えてくる。両者が「いかに生きるべきか」という問いに10年以上不毛な時間を費やしたと笑って語っている点が象徴的だ。この効率の悪い時間がよいものか悪いものかは語られていない。その時間を二人が持ったということのみが語られている。 その他、梅田氏がフロンティアスピリットを発揮できないところではめっきりだめだとか、齋藤氏の「時期」概念とかが面白かった。「時期」概念とは、2年や3年というスパンを決めてその間は、ほかの事をあきらめてすっぽり対象に自分を浸してしまうこと。 梅田ワールドを期待してこの本を買うと肩透かしを食うと思う。時代の本質を見る力を持った二つの性質の違う目から立体的に浮かび上がってくる彼らの時代感覚を知ることで、変化する現代社会を理解するヒントを得ることができる本として捉えるとよいと思う。 (mbookdiary/2008-06-14) 待望の書。
で期待以上! 私塾の奨めというより、斎藤さんと梅田さんの人となりが顕れていて、お二人がこんなに熱いものを内在していたなんて、ある意味衝撃的! 斎藤さんの他書にもかなり興味が湧いてきた(梅田さんのは、大体、所有している)。 (断金動夏/2008-05-11) 良書。
17件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。世の中の学ぶための条件が改善された今、本人の学ぶモチベー ションの強弱で格差が広がるようになった。 そんななか、人を伸ばすにはどうしたらいいか、という議論。 梅田氏、斉藤氏ともに人を伸ばすことへの関心がとても高い。 (ただし梅田氏はトップを伸ばすことに関心がつよく、 斉藤氏は全体の底上げに関心が強い。この人間性の違いが最 後まで面白い) このふたりが、斉藤氏や梅田氏のような思いを持った個人(塾主)と、 それを支持する参加者(塾生)を基盤にした教育の枠組みが今後の 鍵ではないか、という話をする。 読んで思ったのは、どこまでも個人主義で、自分から生き抜こうと 思わないと相手にしないという梅田氏の思想と、 社会そのものを動かして底上げしようとする斉藤氏の思想の違いが どこかくるのか。 斉藤氏は自ら文部科学大臣になりたい、というほど国家的な教育視 点を持ち、梅田氏は教育というよりはアドバイスに近く、できるこ と・やりたいことを効率的に行うあたりビジネス的な感覚。 社会に対する責任のスケールの違いを感じた。 (梅田氏はきっとそんな責任はとりたくないというだろう。斉藤氏 は責任云々ではなく、そういう社会を作るのがワクワクするのだと いうだろう。) ぼくとしては、人を育てる本質からすると、斉藤氏の視点が自分に は欠けていると勉強になった。 (ケニー/2009-06-12) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
ASIN:4757215339アスペクト(2008-09-25) 小飼 弾 売上順位:8085 ¥ 1,500(中古:¥ 577) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:2
バランスシートをもって説明をしようとしていますが、他の本でも数回試されている方法であまり新しくはなかったです。しかも人間パート2のとこは人脈などの話が出るのかなと思ったら、いきなり経験に基づいた組織管理論の話になっており、章のタイトルとその内容が結びつきませんでした。
人間パート1がこの本の中ではそれでも良かったと思いますが、対象読者層を若者、しかもあまり賢くはない若者にしているような感じがありました。 他の本の書評などの書いている著者の指名度からしては結構残念でした。 (Tuna/2009-01-04) ブログでは少し挑発的に本質を突く文体だが、本書ではそのとがりがマイルドに調節されているので多くの人にとって読みやすい内容になっていると思う。根底に流れている思想は今までの一般的な考え方とは少しずれている。しかし、それはやはり本質を突いていて、これからの「まともな」考え方の骨太の土台になりえると思う。
「目的は視野を狭くするためのツール」と言ってみたり、「何かにハマったら飽きるまでやる。3日で飽きるから、また新しいことをやる。それを繰り返す」と言ってみたり、天の邪鬼な感じはするが読んでいて気持ちがいい。 そもそも、本書のベースが損益計算書の資産の部分をカネ、負債の部分をモノ、自己資本の部分をヒトという風に分けてカネを増やすためにはどうするか?というようなものなので、この部分からしてすでに天の邪鬼度が高くなっている。著者の言うカネは「見える化」された価値のことを指す。モノは限りある天然資源。ヒトは人の創意工夫。第一次産業から第三次産業の流れをこの図式で考えると、モノの割合が減ってヒトの割合が増えてきたということが言える。これを個人に当てはめてみようということ。 著者は基礎体力がある上にジャンルを問わずさまざまな本を読んでいる。そういうところからくる柔軟な発想に刺激されるところは多い。 (mbookdiary/2008-10-05) バランスシートに例えて、ヒトとしての価値を捉えています。とても説得力があります。「ヒトにモノ扱いされるヒト」ではなく、「ヒトとつながりモノを活かすヒト」でありたいと思いました。
(readlove/2008-10-09)
ブログ「404 Blog Not Found」で有名な小飼弾さんの書籍です。
著者略歴がWikipediaにあったのですが、壮絶過ぎて、正直私は引いてしまいました(wikipediaで検索してみてください)。 このような方に弾言されても、「生まれ育った前提条件が違いすぎる」と思ってしまいますが、楽しく読むことができました(その通りに行動できるかは別ですが)。 モノゴトをバランスシートに当てはめて、自分を含めた身の回りのことを見ていこうといった感じの本で、前半部分はサブタイトルにある「成功する人生」が中心。後半は社会・経済問題について書かれています。 資産=負債+資本の説明を「総メモリ=仮想メモリ+実メモリ」に置き換えてバランスシートの仕組みを説明しているのはなかなか面白いと思いました(コンピュータにある程度詳しくないと分からない例えだと思いますが)。その一方で、イラストですが、仕事を受注した段階で「売掛金/売上」という仕訳を切っており、経理屋さんとしては「受注段階で売上計上というのはアリなんだろうか。仕掛りが発生したりしないの?もしこの仕訳がアリだとしたら、かなり攻撃的な財務諸表だな。オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)はそういう会計処理をしていたのだろうか?」という疑問もあったりしました(分かりやすいように簡便的にそうしたのかもしれませんが)。また、著者の見識の広さについて行けず、インターネットで調べたり、2度3度読み返すことでようやくなんとなく分かったような気がする部分が後半に多かったです。 バランスシートについては「こういう見方もあるんだ」と目から鱗の部分もありましたが、そのバランスシートの中をキャッシュがどのように流れていくのかまで説明されていると、より読みやすいものになったのではないかと思いました。 最後に巻末付録に「弾言一覧」があります。ある意味、索引ですね。一度読み通した後、こちらを見て気になるところをポツポツ拾い読みする楽しさに気づき、なかなか面白かったです。 (ramblelazy/2008-09-27) アスペクトさんから献本
この本は、 P.195からに注目してほしい。 資産=負債+資本 が カネ=モノ+ヒト という図式に置き換える。この発想はとてもユニーク。 しかもかつては、 ヒト<<モノ ↓ カネ=モノ それが、 ヒト >>モノ 時代を迎え ↓ カネ=ヒト と説く。 そのココロは「カネ化」である。 貸借対照表や損益計算書が読める人は多くても、カネ、モノ、ヒトの勘定科目を正確に定義づけができる人は多くはいないだろう。 カネを世の中の問題解決の手法として、因数分解していくと、「カネ」という本当の資質が見えてくる。 それが、「カネ化」だ。カネはありとあらゆる森羅万象を、見える化するのに適したツールだったのだ。 時間をカネ化する。人をカネ化する。労力をカネ化する。給料をカネ化してみる。人生をカネ化する。 カネ化というメジャーメントですべてを数値化された価値に置き換えてみる試みは斬新なアイデアであり、小飼弾の発明のひとつといってもいいだろう。 「新しいカネの法則性」が見え隠れしている。 P.193「ベーシック・インカム」の発想は税金のあり方を根本的に買えるだろう。次の与党になる政党は、一度試算してもいいだろう。 この書は、物質的なカネではなく、世の中をはかるモノサシとしての「カネ化」のあり方を学ぶことができる。 特に第2章のサブタイトルどおり、「相互理解のツールとして戦略的に使いこなす」である。 カネそのものが価値を持っているという共同幻想やファンタジー、いつでもモノやヒトの労力と交換できるという物質的なリアリティある姿の両面性を理解しておく必要がある。 カネの由来や意味を考えることができたと「弾言」したい。 自分の体験とスリあわせて自分なりの、カネ化のバランスシートを再構成したいと感じた。 保守的で、前例主義の人にこそ、一度手にしてもらいたい。きっと、眼からウロコだと思う。 もちろん、ワーキングプアだと勝手に思い込んでいる人にも有効だ。 (KNN神田敏晶/2008-10-07) 参考書の様な構成で馴染めなかった。 (☆‐1)
別に簿記じゃなくてもいいのに、簿記形式で語られているところ。(☆‐1) アルファブロガー小飼氏が書いたという期待値との差 (☆‐2) (快適生活/2008-11-25) ヒト、モノ、カネについて新しい切り口から提言している。
ターゲットは主に20代の若者を主として書かれているように思われる。 自己啓発と会計入門編が内容である。 残業が多く、周りに技を盗む人がいなければサッサと辞め、 空いた時間でひたすら自己投資をするよう勧めている。 また、カネよりも時間を大切にしろ、と説き、テレビを消せない人間は 死ぬまで情報弱者であると言い切ってしまう。 それほどに自己投資する時間を作りださなければ、成功は覚束ないであろう。 著者の経験が多く含まれているため、説得力がある。 これからの自分の人生を生き残るには、自分を会社に見立て、 バランスシートをイメージして生きよ、と説く。 つまり、モノ=負債、ヒト=純資産と例えた上で、 知恵を生かしてヒト=純資産を増やし、自分を成長させていこう、と。 何事も数値に変換して考えるようにし、全体から見た位置を確認するよう促す。 全体的に会計、財務などの話が多いが、切り口が斬新なためおもしろく読み進むことができます。 読み終わったあとには、たしかに会計を勉強したくなります。 (アート/2008-10-19) なぜ自分の仕事がうまくいってないのかに対する解決策の導き出し方の手引書のような感じ。まあ一種の自己啓発でもあります。
仕事、人生に対する向き合い方について、考えさせられます。ワーキングプアな業界で働く僕には非常に興味深く、最後まで惹きつけられた本でした。 会計で使うバランスシートの「資産=負債+資本」を、「カネ=モノ+ヒト」として自分自身にも置き換えてみることで、自分の問題点やとるべき行動を導きだそうとし、自分の価値、人間関係なんかを定量的に整理してみることがこの本のキモ。自分がどれだけのキャッシュフローを生み出せるのか、つまりどれだけ自分がカネ化できるのかということを把握することの大切さを説いています。 まあ、会社でもうまく行ってる時はそんなに自分の成績の分析なんてしなくて、イケイケドンドンで前に進んでいきますけど、調子悪いとすぐに振り返ったり、検証しますよね。 人生においても同様で、うまく行ってるならこの本は必要ないかもしれない。そういう意味では、仕事が忙しいだけでうまくいってないとか、給料が上がらないとか、仕事をしてても得るものがないみたいに悩んでいる諸兄には、まさにうってつけのメッセージになっています。単なる労働力として搾取されるのではなく、どう生き抜くかのヒントとなる示唆に富んでいるというのはちょっと褒めすぎか。 著者の小飼弾氏の指摘は結構厳しく、モノとして分類されるような(ロボットや外国人にアウトソーシング可能な)仕事ではなく、どうすればヒトとして扱えるようになるかといった視点を持てとか、貧富の格差や雇用の問題などの社会問題を自分の問題として捉え、グローバルな競争の渦中にあることを自覚し、どうやって生き残るのかを考えろみたいな、強烈なメッセージがこめられている。まあいくつかは大袈裟なんだけど、何事も問題意識をもって、ただ漫然と働かされるのではなく、考えろということなんだろうけど。その中のひとつの結論として、カネで買えない時間がなにより大切で、テレビなんか見ないで本を読めというのは、ここまで大きく危機をかきたてといて、そんなオチでいいんですかとちょっと肩透かしも。 また、全体的に合理性、効率性で語りすぎているきらいもあり、物事を可視化して割り切ろうとするから、なんだか生きることに面白みがなくなりそうな感じ。まあ、この本で語ろうとしているのは人生が面白いか面白くないかではなく、まずが生き残ることが何より重要だってことはわかっているけど。 最後のほうになってくると、エネルギー問題や食料問題にまで話は広がるが、これはちょっと飛躍しすぎ。若手サラリーマン向けなんだろうけど、プログラマーというか、フリーで仕事している人の視点で書かれているので、著者が提唱するような働き方(週40時間労働とかプロジェクト単位で働く)は現実問題サラリーマンにはちょっと非現実的。突っ込みどころは多いのですが、とはいえそれ以上に今を生き抜く上での新しい考え方に気づかせてくれる良書かと。 (たつこばあ/2009-03-09) アルファブロガーにして書評家、プログラマーなどの様々なジャンルで活躍されている小飼弾さんがバランスシートを使って自己啓発とは何かを説明してくれる本を紹介します。弾言と言う名の哲学的なメッセージに人生に対する強いこだわりが感じられました。
パラボラアンテナやPCのメモリなどところどころにエンジニアらしいたとえがあり 理系な人々の知的好奇心も満足させるつくりになっています。 モノはリアリティ、ヒトはファンタジーその合計がカネであると考えると バランスシートって改めて素晴らしい発想だなあと感心してしまいました。 働きすぎること、休まないことの弊害をわかりやすく説明してくれて ワークライフバランスをとることが成功する人生に必要な能力であると感じました。 報酬はお金だけでなく心のためと考えることで 読書や勉強をすることが社会全体のためになることはすごく共感できました。 エゴイストや強さについての指摘は厳しいなと思う反面 ほんとうのやさしさについて考えさせられました。 自分は偽善者であると感じることが多いのですが 「男はタフでなければ生きてゆけない。しかし優しくなければ生きてゆく資格がない」 こんなセリフを思い出しながら読みました。 最後の弾言は左利きにとってちょっと嬉しいメッセージですね。 (It's not what is right, it's what is left.) (Sage/2008-12-25) 人は定性的なものごと(人とのつながり・能力など)判断しなければいけないことが多い。このような物事を無理やり公式をつくり定量的に表すことで、答が正しくないかもしれないが状況が判断できるや、バランスシートを人に当てはめて考えるなど多くの本を読んでいる小飼弾らしい等価変換な考え方がおもしろい。
(田中田/2008-10-21) オープンソース開発者であり、アルファブロガーであり、元ライブドア取締役の
小飼 弾氏のライフハック本です。 人生のカテゴリーをヒト、モノ、カネの切り口から筆者の体験談、成功談を元に したライフハック集であり、ブログのと同様に筆者の迷いの無い文章には説得力 がとても感じられました。 その中でも、第2章のバランスシートを会計の世界だけに終わらせるのは もったいない、人生で得られる収支もバランスシートで表すと見えないもの が見えてくるという発想は参考になりました。 また、第3章の「ヒト」では、筆者の前身であるオン・ザ・エッヂ時代での 体験談を元にした成功論が綴られており、個人的にはこの章が一番本書の中で 楽しめたように思えました。 (うりゆり/2008-10-28) 現在の世界のリセッションに対して日本人が陥りがちな、禁欲的、あるいは自虐的なイデオロギーは、少しも社会をよくしない事を実証的データで論破していく、たいへん刺激的で有意義な本です。
「欲しがりません勝つまでは」「会社や国家が人生の面倒を見るべきだ」といった戦前的、あるいは左翼的な考え方は、グローバル化した現代社会に対し無力だということが非常に納得できました。 グローバル化した現代社会に対し、アグレッシブに我々は立ち向かっていく必要があり、会社や政府に頼り切る家父長的な左翼的イデオロギーはどんな社会をも弱体化させるだけということがよくわかりました。 (katayama1/2009-04-20) バランスシートというものの使い方を学びたくて購入通読
読んでみると、著者の思うところを独特の切り口で紹介している書籍でした。カネ、モノ、ヒトをバランスシートに置き換えてこれからの社会がどのような割合に変化していくべきか、自分自身の価値をどこに置くべきかなどが紹介されている。「なんでも自分のせいにする」「心で受け取る報酬」などがおもしろかった。特に、「自分を会社に例える」でバランスシートの売上、経費、負債に自分を割り当ててみて、最適な活動ができているかを見直してみてはどうかと提案してくれているのがおもしろい。是非やってみたい内容だとおもった。 著者のファンはぜひとも一読、また組織の中での自分、社会の中ので自分を考えてこれから進むべき道を考えている人には判断を下す材料を提供してくれている書籍になると思います。 (sickboy/2009-06-24) インタビュー形式の書籍や、勝間和代さんとの読書対談、
全14件のレビューを表示しています。ブログに掲載している書評などは刺激的だったんだけど、 本書では扱っている幅が広いため、少し散漫になっているかも。 様々な本のまとめ的内容でもあるので、 普段、読書をまったくしない方にお薦め。(弾さんのブックガイドもあるよ) 他人のせいにしている暇などない! 時間という資源が・・・ ↓続きはコチラ http://johnjohn.jp/blog/jb/mkt/archives/2008/10/post-275.php 「忙しい人のための楽習塾」 利益を上げる読書術とは? http://johnjohn.jp/blog/jb/mkt/ (ウェブ担当/2009-04-14) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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小飼弾のアルファギークに逢ってきた (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
ASIN:477413452X技術評論社(2008-04-15) 小飼 弾 売上順位:87583 ¥ 1,554(中古:¥ 75) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:-16
「アルファギーク」というのは、「優秀なコンピュータ技術の中でも、先駆者となる人」「最先端のプログラマー」のこと。
自身も「アルファギーク」を自認する小飼弾氏が、ウェブの世界で先駆的プログラマとして有名な人々をインタビューしたのが本書だ。 話題が話題だけに、IT業界の人間にしか読まれなさそうな本なのに、それなりの売り上げがあるようだ。小飼弾氏は『404 Blog Not Found』というブログを書いている「アルファブロガー」なので、多くの小飼ファンが買い求めているに違いない。(小飼氏自身も自分で内容紹介のエントリを書いている) しかし、本書の内容は徹底的に尖ったエンジニアを相手に書かれており、業界外の人には何が何だか分からない話だろうし、ページ下の注記を読んでますます混乱するかもしれない。 僕自身はどうかというと、少しは分かった気がする、という読者レベル。受託開発ソフトをとりまとめるSEだったので、あまり最先端の話題に着いていく必要がなかった。枯れた技術を中心にしてソフトウェア作成を行い、少しだけ先進的な取り組みができればうれしい、という立場だった。本書に出てくるような、産業を変化させる力を持つかもしれないエンジニアというのは、遠いあこがれの世界に住む人だ。 そんなギークたちと対等に対話し、時に逆インタビューされる小飼氏は、ものすごくカッコ良く見える。 株式会社はてなの近藤社長夫妻と小飼夫妻の夫婦対談や、「きたみりゅうじの小飼弾に逢ってきた」で小飼氏の日常生活や経歴を知ったが、やはり常人ばなれしていた。 普通の人に真似できない人だし、よい子が真似をしてはいけない人。それが分かったのが本書の一番の収穫かな。 (くろやぎ/2008-05-02) まず、出演しているギークが豪華。Larry Wall氏から近藤淳也氏まで、"イマ"を駆けるギークたちが勢揃いしています。個人的に、Matz氏との対談がなかったのが残念でしたが、やはりこのラインナップは文句の言いようがありません。
中身も非常に濃いものとなっていますが、対談ということで"DanKogaiその人"を見たい方にとっては少々物足りない感じがするはず。本書では、彼は彼らしさを殆どと言っていいほど出していません。メインはインタビュイーなので。 かと言って、現代のIT事情を勉強するにも専門的すぎて不向きであり、私のような「なんちゃって高校生プログラマ」のような人間にはGoogleがない限りちんぷんかんぷんです。 しかし、じっくり読めば彼をはじめとするイマのギーク達が何を考え、何をしようとしているのかが自ずとわかってくる一冊。 DanKogaiファンにとっては、特に必須とは言えないけど、将来役に立つことは間違いないので買って損はないでしょう。 (vocs/2008-08-04) はじまりから、あとがきまで、
濃厚ギトギトの豚骨会談 プログラミングやスクリプト系の用語を知っていると より一層味わえます プログラミング言語、Perl(パール)の開発者 ラリー・ウォール氏との対談の結果 プログラマーの三大美徳として 怠惰、短気、傲慢をあげる 自分をクビにする状況を想像する重要性も。 (ウェブ担当/2009-04-18)
小飼哲学を次回是非お願いします。 |||||
弾さんは1969年生まれ。なんと15歳で大検を取っている。
全4件のレビューを表示しています。ライブドア問題の時には、かなりメディアに露出していてガンガンと発言していた事を記憶している。 プログラマと言う職種に関して自分は何も知らないいし、「コードを書く」って何?って人種なのだけれど、技術者としての彼の態度は全うだと感じた本である。 それは、技術者だから技術だけ先んじていれば良いと言う態度ではな無いところである。その辺の知的バックグラウンドは弾さん自身のブログでの読書量と書評にも現れている。 本書は卓越したIT技術者(コード書きの人々で良いのかな)との対談をメインに構成されている。脚注も多いのだが、それでも、IT素人の自分には理解が出来ない部分が殆ど。 逆に「はてな」の近藤さん夫妻と小飼夫妻の対談なんかは「生き方」と言う文脈で非常に面白い。 次回は是非ともITが未来をどの様に作るのか、ITは地球を幸せに変えうるのか等を小飼哲学で論じて欲しい。 (dream4ever/2008-06-09) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
ASIN:4480063870筑摩書房(2007-11-06) 梅田 望夫 売上順位:9350 ¥ 777(中古:¥ 1) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:249
万人に「面白い時代」の可能性を説く元気の出る本 ||||||||||
「時代の大きな変わり目」を、わくわく感を持って感じ取れた前著『ウェブ進化論』でしたが、
「こちら側」で汲々としている自分との対比で、「あちら側」の話として少々冷めた読後感があったのも事実です。 本書は、新しい時代に向う潮流の中で、こうした“ためらい”や“とまどい”を持つ“古い”人間にも、 「面白い時代」の可能性を説く、元気の出る本になっています。 私自身が、いわゆる大企業に属していることもあり、第三章と第五章で触れられている、 「大組織適応性」についての指摘、さらに、「炭鉱のカナリア」力という視点は、 自分の現在の立ち位置と今後を考える上で、非常に役に立ちました。 筆者梅田氏の思いは、前著にも感じられたのでしたが、「古い価値観」に閉塞感を持っている 若者達へのエールが主だと思います。 ただ、私のような“年寄り”にも、「未来志向」を持って「知的で明るい大人」になれば、 若い世代のサポートだけでなく、自ら「一身にして二生を経る」楽しさを得られると強調してくれているようです。 この本まで読んで、やっと「オプティミズムを貫く」という著者の姿勢に、全面的に共感できるようになりました。 『ウェブ進化論』と、まさしく「対」にして読んでおくべき本だと思います。 (きょうパパ/2008-01-11) 著者自らの友人、体験から成り立っているので、ほかの評論家やライターが書くのと、まったく違う迫力と正確な情報の把握があると思います。前作に続き、ウェブ上で起こっていることを豊富にわかりやすく紹介していることは、ほかの人が紹介しているとおりです。
が、著者の力がはいるあまり、読者が誤解するんじゃないかな?と思う点があるので、屋上屋を架すのを承知でレビューを書きます。 1.オープンソースだから成功するわけではない。 オープンソースのソースが保管される場所で有名なsourceforgeやfreshmeatを調べればわかりますが、失敗、宙ぶらりんプロジェクトがほとんどです。ホットなプロジェクトはほんのひとにぎりの人々がやっているにすぎません。失敗したプロジェクトもロングテールなのです。(それでも成功プロジェクトには、すごい数のエンジニアがかかわってますけど)実力主義の中ではサラリーマン的な感覚は、抹殺されていきます。そして、オープンソースは著作権というものがビジネスにならなくなっている世界で、そこからビジネスを作るのは相当な知恵が必要です。著者も承知の上でしょうけれど、あまり書かれていないと思いました。 2.電気を使える人は世界の半分以下。 つまりインターネットを使える人は世界中ではないということを忘れてはいけないと思います。夜の地球の写真で暗いところではインターネットは使われていないのです。使われているインターネットも、ネットワークの研究ではGoogleですら、カバーできているウェブページは30%以下だという指摘もあります。さらに、Googleで検索できるということは、誰かが文字にしてウェブに登録したからで、そうでない情報はのっていません。例えば私が朝、なにを食べたか、なんて情報はないのです。この本で、Googleやウェブが世界を把握しているような認識をもってしまいそうになりますが、それは違います。注意深く読むと著者もそんなことはいってません。 3.ウェブでご飯は食べられない。 インターネットを流通するものは「情報」です。表現はパソコン上でしかありません。インターネットの上を食物などは直接流れません。著者がおっしゃるとおり「ネットと物質のはざまで巨大なビジネス」が起きることでしょう。それがもっとも重要なことであり、ウェブだけに注目してしまうとせっかくの著者が指摘している大事なことを見逃すと思います。 以上、少しだけ著者と似たような境遇にいるものからのコメントでした。 (アルチザン/2007-12-21)
The only way to do great work is to love what you do. ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アップル創業者スティーブ・ジョブズの言葉で、「偉大な仕事をする唯一の方法は、あなたがすることを愛することだ」と訳される。
梅田望夫氏はこれから高速道路を走る若いネット・アスリートたちに、シリコンバレーデ学んだ3つの言葉を送りたいとp.96で書いている。それは、Only the Paranoid Survive(病的なまでに心配性な人だけが生き残る)、Entrepreneurship(自分の頭で考え続け、どんなことがあっても絶対にあきらめない)、そして、Vantage point(見晴らしのいい場所)だ。 この説明の中にスティーブ・ジョブズの言葉が出てくる。とにかく、好きを貫くこと。プロセス自体を「苦難の道」と捉えるのではなく、楽しんでしまうということ。最近、茂木健一郎氏の本や講演を聴くことがこれは、彼の強化学習にも近いかなと感じる。徹底的にのめりこんで脳内麻薬物質ドーパミンを出しまくるということ。そうすると伸びる。茂木氏とは「フューチャリスト宣言」で対談しているし、二人ともとてもオプティミスティックなので波長が合うのかなと思う。 梅田望夫しはウェブ時代にサバイブすることを徹底して考えつくしているという。小手先のテクニックではなく、時代の空気というか現象そのものという雲のようにふわふわしたとらえどころのないものに立ち向かい何とか自身や読者に伝えようとしている。とても集中力と体力のいる作業だと思う。 かつて司馬遼太郎が名著『アメリカ素描』で人工国家アメリカが存在しているだけで「いつでもそこ(文化の重い気圧から開放され文明のみでOKの世界)へ行けるという安心感」を我々に与えてくれると書いたように、梅田はウェブが作り出す「もうひとつの地球」がリアルの世界で息苦しさを感じている人々にとって、「いつでもそこにいける」という同じような安心感を与えてくれる存在と捉えているところなど腰を落ち着けて考えているのだなと感じさせられる。 現代は明治維新のときと同じような「大きな変化のまっただなか」だ。しかも、それは全世界的にいっせいに起きている。僕もケータイでGmailを見て、家に帰ったらスペインやフィリピンなどの友達(SNSなどのつながり)とメッセージのやり取りをしたりする。向こうでは同じような感覚で「英語」を使い「ネット」を使い、同じ技術でブログを立ち上げていたりする。 「古い価値観」はとても安全でそれに適応できるひとは、今までどおりそれをやればよい。ただし、その「古い価値観」に適応できなく息苦しい思いをしていた人たちもウェブの爆発的な発達によって「新しい価値観」による新しい生き方を少しずつであるが選択できるようになっている。この移り変わりはとても面白い。この感覚を少しでも肌で感じることができたならこの本を読んだ価値があったのだと思う。 (mbookdiary/2007-11-13)
ネットを越えて生きることについて |||||
梅田氏が主張するのことで、最も引っかかったことは「好き」ということをとことん突き詰めるということ、そのことです。「好き」なことをやって飯を食えるようになる。そのためにはどうするか、ということなのですが、彼は「ロールモデル思考法」として説明します。
このロールモデルは一回やったら終わりではなく、行動と新しい情報により、次々に消費し再構築してゆくものだと梅田氏は言います。その中で、自らをコモディティ化しないようにロールモデルの引き出しを少しずつ増やす努力をしていったという戦略は見事です。 これらの提言は、これからの若者にのみ当てはまる戦略ではないように思えます。多様性と流動性のもつ力、ネット社会が提供するパラダイムを、私たちとて無視することなどできません。氏の提言する内容は、最終的には個人のサバイバル戦略とであり、よりよく生きるための示唆を含んでいるため、自らを前向きに考える全ての琴線に触れる部分があるのだと思います。 (clala-flala/2007-12-23) 要はこれからの時代、ネットのおかげで個人の力でもあらゆる情報を手に入れることができる
ようになったので、自分の能力を磨き続ける人としない人では、とてつもなく大きな差ができ てしまうということですね。 頭もよくなく怠慢な性格の僕としては、この本を読んでとても気が重くなりまし た。好きなことを貫き通すことが大事みたいだけど、自分にとって貫き通せるほ ど好きなことはなんだろう?と32歳になった今、日々考えています。 (牛太郎/2007-12-01) ベストセラー「ウェブ進化論」でネットの将来性と可能性を指摘した著者が、本書では、ネットが進化している現代において、いかに生きるか(働き、学ぶか)を説いています。
ネットをいかに活用するかといった技術的なノウハウではなく、もっと普遍的に、ネット時代の働き方、学び方、生き方を解説しています。その意味で、いわゆる「ネット本」に分類されるような内容ではありません。 私が特に強く共感したのは、ネットを活用した「学習の高速道路」と「けものみち」のメタファ(第3章)、自分の志向性とロールモデルを探すための「生きるために水を飲むような読書」術(第4章)、30〜45歳の15年(私も真っ只中)にどのような組織でどのように働くかという問いかけ(第5章)などです。「このままではいけない」「もっと個人としての能力(世の中で通用する実力)を高めなければ」と強く感じさせるフレーズがたくさんあり、とても刺激を受けました。 「ネット時代の働き方」というテーマでは、田坂広志センセイの「プロフェッショナル進化論」にも共感しましたが、これからの働き方についての問題意識を高める意味では、負けず劣らずの好著だと思います。 (おがよし@CSS/2007-11-27) 著者は、普通の人がネットの世界をフル活用して、一躍その筋のスターになり、それで食べていけている数例をあげる。これらの例から、ネット世界での「好き」を極めることでそれを職業化できる可能性を述べるのだが、職業化可能性の前提として著者が要求するウェブリテラシー水準が庶民には非常に高いし(p.209参照)、また、現時点で60億人中の特殊な数例から、話を一般化するのは現時点で性急すぎる、という気がした。ほとんどの人がこの「ウェブ時代」でも、薄汚れた現実の中であくせくと金を稼いでいるのだ。とはいえ、夢を与えてくれる考えではある。
また利害を超えたオープンソース的な発想が、世界の知をひっぱっていくといった論調であるのだが、オープンソース的行き方ではうまくいかないケースも(とりわけ自然科学分野で)多多あると思うのだが、それについては触れられていないのが残念だった(著者の戦略か?)。 『ウェブ進化論』ほどのカタルシスはなかったが、今回は今回で、著者の個人的な体験なども多く盛り込まれており、おもしろかった。また、毎度のことながらだれも言語化したことのなかった領域を言葉にして伝えようと奮闘しているという点で、著者は敬服に値する。今回でいえば、人生とウェブをクロスさせて論じようとしている点に一票いれたいところだ。 (pp-tang/2008-01-09) 書かれた中身だけを単純に論ずれば、
それほど目新しい発見はなかった。 それでも多くの人に薦めたい本として星を5つ付けたい。 2年前に読んだ「ウェブ進化論」は、私にとって実に刺激的な経験だった。 ウェブ進化論をきっかけにして、 仕事以外で積極的にWebの世界に関わるようになり、 こうしてレビューを投稿するようにもなった。 この「ウェブ時代をゆく」の内容が平凡に感じたのも、 私自身がこの2年間で随分と知識を詰め込んだことによるのだろう。 しかし「はじめて読む人に与える刺激」と言う点では 本書のほうがウェブ進化論を上回る。 今まさに起きている大変化を説明するのがウェブ進化論だったが、 (良かれ悪しかれ)その大変化の中で生きざるをえない「わたしたち」が、 どのように考え、どのように生きるべきかを提示してくれる。 この種の本の場合、ついつい説教臭くなったり、こ難しくなったりするものだが、 そこが実に読者の心に届くようになっているのだ。 私が作者の梅田氏のことをつくづく感心するのは、 実に明快な「ワンフレーズ」で置き換える能力だ。 それは本質を突いているだけでなく、心に深く突き刺さる。 「ウェブ進化論」では「ネットのあちら側」と言う「静かな流行語」を生み出したが、 本書ではさらに印象的なフレーズの連発である。 「もうひとつの地球」 「時代の大きな変わり目」 「学習の高速道路とその先の大渋滞」 「高く険しい道とけものみち」 「大組織適応性」 「古い職業と新しい職業」 あるいは、これらのフレーズで、読者は知らない間に洗脳されているのだろうか? 「自分自身のため」なら洗脳も歓迎だ。 (山田晃嗣/2007-12-12) 同著者による『ウェブ進化論』の続編。前著ではグーグルの誕生からその存在意義、社会にもたらされる利益や変化などをわかりやすく紹介した。本書ではウェブシステムによって発生した社会の変化を紹介すると同時に、企業のあるべき姿、個人の価値観や生き方について考察している。対象読者は前著を読んでいるか、またはある程度ウェブ用語を理解していることが前提。
記載の多くが事実に基づいての考察であると同時に、前著に対する書評などを調べた上で、客観評価して再考察していたり、新たに焦点を絞ったりしているように、まさにウェブによって本書(著者の意見)も進化していることが理解できる。また、性善説に基づいた楽観的な予測がほとんどであるが、読者に不安を感じさせない説得力がある。 本書で注目すべき点は、ウェブの仮想世界(バーチャル)が、情報量では現実世界(リアル)と対等になる一方で、伝達速度が瞬時であるために、情報の集約が正確になることである。例えば、広告料金の費用対効果などはリアル世界ではその客観性・信憑性に乏しかった(いいかげんな幻想であった)のが、バーチャル世界ではリアル(ごまかしのきかない現実)になるのだ。また、現在の多くの社会人は、バーチャル世界とリアル世界を別個に認識しているが、これから生まれてくる世代にとっては双方併せて一つの世界であるばかりでなく、バーチャル世界での仕事や交流などに人生の大半の時間を費やすことも予想される。したがって、バーチャル世界を受け入れ、柔軟な対応が迫られる。 一方、ウェブによる情報社会の到来を高速道路に喩えた羽生二冠の論を紹介し、出口付近の渋滞を乗り切ることがプロの扉を開くとしており、これも説得力がある。しかし、氾濫する情報のうち適切なものを得る際の手法を嗜好に合わせるのみでは問題があるように感じた。例えば、単純に検索数が情報の正しさや客観性を示すわけではない。カルト情報などを見極める能力が先行すべきであり、論理的思考が可能な状況を築いた上で、という条件が高速道路にのる以前に必要と感じる。 本書は非常に面白い情報が多く、基本的には良書と思う。ただし、ロングテールなど(前著では紹介されているが)注釈無しの用語もあって、初めて見る者にとっては理解しづらく、独立した書としては読者が限られてしまう可能性があり、星4つとした。 (MM/2007-11-21) IT革命は産業革命に匹敵するとは以前から言われている。著者も、ネット時代の現代は明治維新に匹敵する時代の大きな変わりと認識している。
明治維新で庶民にも立身出世の道が開かれたように、本書は、ウェブはすべての人に「見晴らしのいい場所」に立ちより多くの自由を手にできるチャンスを平等に与えてくれると積極的に評価する。 とりわけ、組織に無自覚に寄りかかるな、自分の好きなことを貫けという提言は、ウェブを武器にポジティブな人生を生きる指針と勇気を与えてくれる。 その一方で、すべての人にチャンスが与えられるということは、激しい競争が繰り広げられるということでもある。 それだけに、ウェブで身を立てには大変な努力が必要だし、運の良さなども無視できない。 オプティミズムとリアリズムの微妙な匙加減が結果を分けるような気がする。 (元祖パスカル/2007-11-11) 基本的には共感。良書です。
ただし…。 著者は東大大学院卒業のいわゆるエリート。 ウェブ時代というのは、こうした一握りのエリートやギークではなくとも、ウェブの力を上手く利用して短期間でエスタブリッシュメント層の収入を軽々と超えることができる人 (学歴・年齢・性別・文系理系不問。しかも、好きなことで収入を得る)が生まれている時代ということと僕は感じます。 著者のいうレベルの「ウェブ・リテラシー」(新しい技術をサイトに入れ込む、プログラミング能力を持つなど)を有していなくても、 そこはアウトソースでカバーできるでしょうし、むしろウェブ上のコミュニケーション力、文章力、マーケティング力、発想力、企画力などが 「けものみち」を歩む人生では重要なスキル(センス)なのではないかと思います。 前著『ウェブ進化論』が爆発的にヒットしたのは、ネットをあまり使わない人にも「もうひとつの地球」という世界を著者がわかりやすく紹介・解説してくれたから。 著者の場合は著作という行動(→境界領域の橋渡し)で結果を示したように、 まさに「もうひとつの地球」と「リアルの地球」の境界領域にこそ大きなフロンティア&ビジネスチャンスがあるのではないでしょうか。 (モリコウスケ/2007-12-14)
いかに生きるべきか |||
前著『ウェブ進化論』でウェブ社会の見通しを語った著者が来たるべきウェブ社会でいかに働き、いかに学ぶかを記したのが本書である。
シリコンバレーを肌で知る著者はウェブ社会に終始一貫して楽観的である。シリコンバレーを、ウェブ社会を深く知る著者ならではの信頼からくる楽観である。ウェブ社会の正の側面だけでなく、負の側面も考え、その結論としての楽観論であるから非常に力強い。きっとシリコンバレーの雰囲気はこのような力強い楽観論に支えられているのだろうと感じた。 どうも日本では新しい風潮に対しては斜に構えたり、距離を置いたりすることが知的な態度だというような雰囲気もある。そんな態度ではなく、「高速道路」であれ、「けものみち」であれ、「好き」ということを原動力に自らのすべてをかけるような楽観論こそが閉塞感漂う日本には必要なのかもしれない。 新しいウェブ社会を巡るキーワードの一つにクラウドコンピューティングがある。次第にウェブの向こう側の「もう一つの地球」の存在感は大きくなりつつある。好むと好まざるとに関わらずウェブ社会に巻き込まれつつある。ならばいっそのこと自発的に飛び込んでいくことによってより明るい道が開けていくのではないかと思わされた。 本書を読めばわかるが、著者はウェブ社会だけを礼賛してるわけではない。それぞれの人にはそれぞれの適性がある。旧来の組織社会に適している人もいれば、ネットで好きなことに没頭することに向いている人もいる。様々な人に会い、自分のロールモデルを見つけていけばよい。ただウェブ社会を無視することは最早不可能だろうとは思わされた。こちらがわの社会とあちら側の社会、どちらに基軸を置くにしろ、これからは双方を行き来することが求められてくるのだろう。 (糸音/2008-05-21) 楽天ブログから始まり、ミクシィ等のSNS、そしてYou Tubeへの動画アップと
典型的な新しいネットのサービスを漠然と利用している自分にとって 「ウェブ時代をゆく」を読んだ事で、 これまで、自分を動かしていた原動力の一部を自覚し そして、より主体的にネットと向き合い行動を起せる気持ちになった。 前著「ウェブ進化論」は約1年前に、 自社のWEB担当に、自分が読んで進めた。 そして、この「ウェブ時代をゆく」はその彼が既に先に読んでいた。 彼とは一回り年下の20代半ばだが、この本を共に読んだことは、 共通の言語で会話をできる意味でも大きい。 サブタイトルにある「いかに働き、いかに学ぶか」とあるが、 同じ社内や上司・部下で読むことにより、 価値観を共にしたり、相手の考えを理解することにも きっと役立つのではないかと感じた。 私はこの本を読でいる数日間の間に、 WEB担当に任せていたYou Tubeへの動画アップロードを 自分でできるようになった(予想に反して驚くほど簡単だったのだが・・) 本書を読みモチベーションが上がった事で、 学習の高速道路で少しアクセルを踏めたのかもしれない。 読んでよかったなと素直に感じている。 (広島か?東京か?/2007-12-15)
「好きを貫く」を考える |||
何だか混沌として「もわ〜ん」としたものだったWebの世界のイメージは、『フューチャリスト宣言』を手にした瞬間、ピカッていう光と共に、どこまでも広がっていく明るいものに置き換わった。その強烈なまでのオプティミズムによって、読んだ人の未来の可能性を大きく広げたと思う。
この、『ウェブ時代をゆく』では、その可能性ある世界を、どのようにどういったルートで走りきるかをより具体的に示している。 世界中の「知識」「情報」が、Webによって距離の壁を次々と取り払って飛び込んでくる。Web時代では、あらゆる分野・業種において、これまで体感したことの無いスピードで、ある程度のレベルに到達してしまう。誰でも知の高速道路を制限速度を気にせずに走ることができるのである。しかし、この高速道路は誰でも自由に走れるが故に、ある場所に到達すると渋滞が起こる。そこからさらに先に行くためには、渋滞を力強く抜けきるという強い意志か、車を降りて「けものみち」に抜け出す決意が必要になってくる。この強い意志、決意をもって、先に進むのは、その道で本当に好きなことに取り組んでいる人だけ。好きを貫いた者だけが、抜け出すことができるのだという。 この好きを貫くというのが、非常に難しい。先ず、自分の好きなものははっきり解らないことが多いと思う。例として、筆者は「ロールモデル思考法」により、その答えを求めてきたとふりかえっている。いろんな分野で一流の人の生き方を分析し、自分ならどのように先に抜け出すかというのをシミュレーションする。 自分が本当に好きなものは何か、どうやって好きを貫くかについて、考えさせられた一冊。 (mnishikawa/2007-12-09)
けものみちを行く |||
梅田氏のけものみち論を読んで感じたことがある。
69件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。インターネットによって我々は従来一部の人しか得ることができなかったパワー =無限の知識と多数の同胞を得ることができる。 そのとき自分はどんな生き方をしたいのか? 20世紀のヒーロー像がスーパーマンをはじめとする特殊な力のヒーローであるとすれば、 21世紀は集団知識のヒーローが出現する。 その根底にあるものは、 「ナンバーワンよりオンリーワン」と歌い、けものみちの生き方を日本中に示した「世界に 一つだけの花」をつくった槇原敬之の名曲「THE GIFT 僕が一番欲しかったもの」の精神で ある。 わらしべ長者のように人間関係を豊かにすることが「正しいときに正しい場所にいる」ことに つながることは小杉俊哉著「ラッキーをつかみ取る技術(光文社新書)」を思い出させた。 その参加者は「自助の精神」を持つべしとある。 田坂広志著「なぜ、働くのか(PHP文庫)」の中で、人生の砂時計の落ちる音を聞きながら 最後の瞬間まで「答えのない問を問い続けることだ」と通じるところを得た。 つまり、インターネットワールドにより、従来は一部の人しか得ることができなかった生き方 (歌や本にあるような経験)が、誰もが、それを望めば実現できる時代が目前に来ていること を梅田望夫氏は読者である私たちに開眼させる。 けものみちは、個性豊かな私達に新たなヒーロー像をもたらす道ではないか。 (Y.Y./2007-11-24) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書)
ASIN:4334033695光文社(2006-09-15) 森 健 売上順位:9099 ¥ 735(中古:¥ 200) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:56
丹念にデータを集め、文章も推敲され、丁寧に作られている
点は好感が持てる。しかし、本書に書かれている情報はWeb 2.0ということばを自分なりに理解しているヒトにとっては 2回目、3回目に出会う情報ばかりなのではないか。グーグル やアマゾンについても、新しい情報を期待したが、独自の取材 に基づくモノは出てこなかった。 タイトルは「売れる」ためにこのようなかたちにされたのでは ないかと勝手に想像するが、著者の言いたいことはそこではない。 本書の「売り」は後半の5章以降だと思われる。なぜ、一極集中と いうことがおきるのかということを考察し、最後は「民主主義」 「主体性ある思考」という著者が夢見る?世界がインターネット を通じて実現する可能性に言及している。 「タイトルに偽りあり」という点で(最近の新書はみんなこの 手口だとはいえ)不満ありです。後半の部分は「読ませる内容」 なのは間違いありません。 (ny/2006-09-15) ウェブの世界に触れない日は、まずない。それが日常と化している。
本書は、Web2.0の世界が、リアル・ワールドに何をもたらすか、という視点に軸足を置いている点が新しい。 多様化の果ての一極集中、あるいは、巨大な一極とフラット化−−Web2.0世界で起きている奇妙な現象をこうまとめる(第1章)。第2章でWeb2.0について、第3〜4章でWeb2.0世界の「勝ち組」代表とされる、アマゾンとグーグルが「勝ち組」たりえた条件や戦略を振返っている。以上を受け、Web2.0のマクロ特徴である「スケールフリー・ネットワーク」について(第5章)、ミクロ特徴である「パーソナライゼーション」について例示しながら解説している(第6章)。 スケールフリー・ネットワークで必ず「副次的に」発生する現象が、「金持ちほどますます金持ちになる」、つまり、複雑系科学の収穫逓増、自己組織化である。一方、パーソナライゼーションによって「関心の一極集中」、つまり、「同類志向」による集団分極化が起きやすいことを指摘している。その結果、意見の急速な一極集中化(サイバーカスケード)がおきやすくなること(第7章)は想像に難くない。 このような状況で、果たして「主体性ある思考」は存在し得るのか? 大きなアーキテクチャの中で自らも(自らの思考も)影響を受けていることを自覚しながら、いかに多様性や異質性を汲み上げていくかと問い続けることで、本当により良い解決法が現れるのだろうか? ウェブから意図的に離れるだけでも解決できそうにない。考えさせられてしまった。 (10ちゃん/2006-10-24) グーグルやアマゾンのビジネスモデルに代表される「ロングテール」現象により、「一個人と大企業は同一線上に並んだ」とされ、究極の機会平等・民主主義をもたらすと言われるウェブの世界であるが、本当にそうなのか。ウェブの世界でも加速する利益の一極集中を検証する。
ウェブの発達については、理想論で語られることが多い中、ネットワーク経済に特徴的な「収穫逓増の法則」がウェブ2.0の世界でも生きており、今後「金持ちはもっと金持ちになる」流れは、さらに加速する恐れがあるという指摘はもっともだと感じた。 検索におけるグーグルの世界シェアは、毎月伸びているし、アマゾンも、強大な小売業として君臨し、ますます力を強めているのが現実だ。「あまりに情報が多いと、みんなが良いと認めるものを無条件に選択するようになる」というのは、アマゾンのレビューを見るときも「有用性が高い順」や「ベストレビュワー」順位が高い順に見ている自分を考えると非常に納得できた。自分もそうだが、時間は限られているし、自分ですべて判断するよりも人に頼った方が楽だ。 ウェブができはじめのころ、「HPをアップすれば、世界中の人が見てくれる」という幻想があったが、現実にはよほどの知名度や話題性がなければ「ないのと同じ」である。ウェブにおける「理想」や「可能性」と、実際に起きている「現実」とのギャップを認識するには非常によい本。一読をお勧めする。 (ぷりうす/2007-06-30) 現在の社会は、情報のチャネルなどどんどん多様化しているにもかかわらず、一極集中現象が見られるという。その原因にインターネットか深くかかわっているのではないかという。その現象がどうして起こるのかを各章で論じている。本書では、今こういう現象が起きているよという紹介をしているに過ぎない。
web2.0とは、ユーザーが参加できること、ユーザーが提供したデータに基づく膨大なデータベースによって構成されるサービスのことを言う。その具体例が、googleやamazonやオープンソースやblogなどである。それが、3章amazon,4章googleのところで記載されている。要は、それらのサービスは、ユーザーをうまく取り込むようにできていることが分かる。 多様化されている中でも、なぜ一極集中が起きるかを、ネットワーク理論から説明している。ネットワーク自体に魅力があれば、そのハブ同士が密着に結びつく。後発であっても、魅力があれば、ネットワークとして結びつく。それが、幾重にも結びついたら、集中することになりえる。また、各種情報峻別化機能(パーソナライゼーション、アラート機能など)は、情報の一極集中をもたらすことになる。 web2.0社会になると、情報の接し方においても、いろいろ社会に影響を与えることになるだろう。意見の合わない人を排除し、自分の意見のあった人同士で極端な思想に走るという集団分極化が進んだり、発言権の大きい人の意見に引きづられる沈黙の螺旋という現象が起きたりして、結果的に一極集中現象が起きることになる。ここで課題となっていくのが、情報にどうやって多様性や異質性を取り入れていくことであろうか。 (itchy1976/2007-08-13) 著者は、Webでの情報の流通が偏ったものになることを終始危惧しているようだったが、 人間の情報伝達は、どこまでいっても不完全だし、 現在存在しているすべてのマスメディアに関しても、全く同じことが言えると思う。 確かにインターネットの規模と可能性はかつてないほど巨大であるが、 そうしたものに適応していくことが、われわれが生きていくことであるし、普遍の原理だと思う。 それなのに、既存のマスメディアによる世論調査の結果などを 当然のごとく尤もらしい数字として取り上げ、Webと比較をしては、 恐怖感を煽るような書き方ばかりが目立ち、残念だった。 私たちが考えなければならないことは、 そのような危険性を持つインターネットに対して、 どう接していくかであり、それに関してもっと言及が欲しかった。 (渡邉輝/2007-05-07) 本書は、技術畑の読者には物足りなく不向きと思います。ネット事情に精通されている方にも最新の事情が述べられているわけでもなく、不向きと思います。
お勧めの読者対象は、グーグルが何か大きくなり力を持ち何かと騒がれているみたいだけど「何かあったの」と考えたた貴方だと思います。 便利なものとことは捨てがたい、便利の魅力には吸い寄せられる。あえて不便に身を置き、流行に抗することは勇気以上に手間がかかる。 グーグルはより便利を提供し、その対価として貴方の情報から価値を整理し取り込みます。グーグルと付き合うためのには、その覚悟が必要かもしれない。 著者が想定するグーグルとアマゾンが作り上げる未来社会の姿をまずは咀嚼し、最新事情は他書、更にはネット上で深めるのが、理に適っているのではと思います。 (歯職人/2007-01-22) 一極集中の根拠のひとつとして、近年の大ヒット作の数字を挙げているが、一番新しいもので 2001年の「千と千尋の神隠し」。
宇多田ヒカルのCDアルバム「ファースト・ラブ」が860万枚売れたのが 1999年とあるが、この頃は今のような常時接続はほとんど無くダイアルアップがメインの時代で、google も今ほどメジャーではない。 それからネットが広く普及し google がメジャーになった今、ミリオンセラーの数は当時と比較してアルバムで 1/3、シングルでは 1/10 まで減っている。 少なくとも音楽 CD の分野で 2000年以降に進んだのは一極集中ではなく分散化。 答えを先に用意して、それに合う古いデータを無理やり持ってきたとしか思えない。 この時点で読む気がうせた。残りをパラパラとめくってみたが、底の浅い記述が随所に散見される。 この本を鵜呑みにするのはちょっと危ない。 (snark_tail/2006-12-23) 読み始めははっきり言ってありきたりな感じが否めなかった。
が、読み進めるにつれて次第に筆者のWeb2.0に対する主張がすこしずつ明らかになる。人々の意見のより一極集中化、マイノリティー意見の黙殺などインターネットがもたらす影響とは必ずしもプラスには働かない。情報の取捨選択が可能になったからといって、人々が得られるようになった情報の幅とは広がったのであろうか?又、情報の双方向性ともいうが、人々は一体誰の意見に耳を向け、どうやって自分の意見をより多くの人に知らしめることができるのか。こういったWeb2.0に対する懸念は私にとっては斬新であったため興味深く読ませてもらうことができた。 (kz/2007-01-26) 中小企業の希望の光のように思えたロングテール。
しかし例外を除いて通用しない事実とその理由が理解できるだろう。 本書は一極集中化する社会現象がWebの世界でも同様に当てはまることを指摘している。 各章個々の内容だけでも最新の情報が説明されている為、単純にITの今を勉強するだけでも役立つだろう。 枝葉末節な内容もかなり詳しく説明されている為、読んでいるうちに大局を見失いがちになるが、 読後、再度俯瞰し直すと著者の全体を通して言いたいことがよく分かる。 構成もよく練られているが、、、 タイトル名だけは如何なものかと思う。 Webの世界で一極集中化したその代表的な企業がグーグル・アマゾンということであり 社会がグーグル・アマゾン化するというのは論理が逆である。 タイトルはおそらく内容を理解していない出版社がつけたものだろう。 そこだけが残念というか勿体無いと思う。 (育郎/2007-03-02) 既にそれぞれ議論が尽くされたかに思える「グーグル」、「アマゾン」、「WEB2.0」、「ネットワーク論」を一体的に取り上げて論じている。著者は1968年生まれのジャーナリストであり、発刊されたのは2006年である。
グーグルやアマゾンは、WEB2.0型企業の特徴である「ユーザー依存型」(「ユーザー参加型」ではない)のビジネスモデルを駆使しているが、これが、利用者の支持を得て、スケールフリーなネットの世界で圧倒的な存在感を持つハブであることを示し、スケールフリーな世界の帰結としてさらに一極集中化を続けていることを示している。 その成長の論理であるが、アマゾンの場合は、開放された売り場がカスタマーレビューの投稿を通じて一種の疑似コミュニティスペースとして、さらに人を呼び込む役割を果たしていること、また、グーグルの場合は、WEBへの書き込みが増えるほど、WEB全体をコピーし続けるグーグルのデータベースを充実させることになるということが起こっているということである。 最後の第7章は、やや異質なテーマを扱っており、ネットワーク社会と民主主義の関係である。ネットワーク社会は直接民主主義を実現可能なものにした(が誰も気づかないふりをしている)と思われるが、実は、幾つかの条件が満足されないと、声の大きな(というかオピニオン・リーダー的な)存在に、意見が左右されやすいという(悪く言えば、「悪貨は良貨を駆逐する」)特徴(というかリスク)を有している点に留意が必要だとしている。 (lexusboy/2008-01-07) 「多様化、個人化、フラット化した世界で、なぜ一極集中が起きるのか?」
このオビのコピーのほうが、本書のテーマをよく表しているのではないか? グーグルやアマゾンのアーキテクチャーが、必然的に一極集中を引き起こすという指摘には、ネットの現状になんとなく気持ち悪さを感じていた者としては、思わず膝を打ってしまった。最近のロングテール万歳という風潮に対して、「ヘッドあってこそのロングテール。ヘッドの存在を意図的に無視してロングテールだけしかないような紹介をするのはいかがなものか」というような記述は鋭い。 (とんぺい/2006-09-18) とても読みやすい本でした。
私はネット等には詳しくなく、学校の課題だった為この本を読んだのですが、 初心者でも理解しやすいようにグーグルやアマゾンなどの動きが分析されています。 逆に、専門職の方には当たり前すぎる内容かもしれません。 内容は、あらゆる分野で様々な商品・サービスが消費者に提供され、売れ筋が平均化すると考えられる今日、 逆に一部の商品のみが爆発的に売れる「一極集中化現象」 に焦点を当てたものです。 非常に読み応えがある本です。 (雪うさぎ/2007-01-23) ウェブを通じて誰もが自由に情報を発信できるようになり、ウェブ上には日々、世界中から多様な意見が集まるようになった。そして、そういった「みんなの意見」から浮かび上がる結論(=多数決による解)は、私たちにとって「最も正しい解」であるかに見える……。
WEB2.0という技術がもたらしたそんな状況に、「それってなんかおかしくね?」と反証を試みたのがこの本。 情報が多様化し、膨大になったものの、私たちにそれらをいちいち精査する能力とヒマはない。そんなとき「みんな」が頼りにするのが「グーグル」であり「アマゾン」なのである。 私自身、自信がない敬語表現をグーグルで調べて、ヒット件数が多い方を採用する、なんて使い方をする(例えば「ご高覧ください:3万7200件」と「ご一読ください:171万件」など。まさに多数決の原理)。アマゾンに「○○さんにオススメの商品があります!」などと言われて、うっかりその本を買ってしまったこともある。 けれども彼らは、集まった情報をそのまま提示してくれているわけではなく、「みんなの意見」に独自の処理を施している。いうなればバイアスのかかった答えを提示している場合もある。つまり、グーグルに「確からしい答え」を言わせるよう仕向ければ、たとえ間違った答えでも「正しい解」になりえるのだ。 与えられる情報を鵜呑みにせず、主体的に見極める力を持たなければいけない、と強く感じさせてくれる良書。とくに、タグとSEOをうまく利用(悪用?)して恣意的にユーザーを誘導する仕組みや、政治的な問題に対して意見が偏りやすくなるという傾向を述べた6章、7章がおもしろかった。 (ジョンまん次郎/2006-10-04) よく調べて書かれているが著者独自の見識は見えない。
Web2.0を理解しているヒトにとっては 新しい情報は無い。 グーグルやアマゾンについても新しい情報はない。 タイトルと本文は無関係。 タイトルを期待すると裏切られる。 「一極集中」「民主主義」「主体性ある思考」という著者が夢見る世界がインターネットを通じて実現する可能性がテーマ。 (リッキー/2006-09-26) Web2.0が話題になった当初、語られていた
34件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。『ロングテールは裾野に需要が広がる可能性にあふれている、といった考え方が実は【情報の一極集中における危惧である】』 といった趣旨の内容に興味のある方は、是非読まれることをおすすめする。 また、パーソナライズの行く末が、視野狭窄や思想の硬直化に繋がる、といった指摘も同様にインターネットの発展における負の要素として指摘されている部分が印象的だった。 つまりタイトルに象徴されるものは、 危惧すべき一極集中化する社会、を象徴しているかのように感じた。 個人的には、現在の発展はこれまでいかに少ない情報をもって判断の材料にしていたかを実感するにいたっているし、今後の発展は現在の状況を抜きには語れまい。 そして、極度にパーソナライズ化された電子秘書は、意識する気さえあれば多様な考えさえ、克服すべき視点として、提供してくるのではないかと思っている。(依存は危険であることは確かだけど) (まのの/2007-06-04) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数:この商品をリストに入れている人:
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