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「Web 2.0 ツールのつかいかた まだ、Googleだけですか?」 とその関連商品
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Web 2.0 ツールのつかいかた まだ、Googleだけですか?
ASIN:4774129089技術評論社(2006-10-06) 編集:橋本 大也/梅田 望夫(著) 売上順位:105117 ¥ 1,344(中古:¥ 652) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:10
Web2.0についていろんな人がいろんな能書きを言うわけですが、
「具体的にはどゆこと?」というのは今ひとつわからなかったりする。 ならば、ぐだぐだと難しいことを言わないで、 どんなサービスがあってどう使えばいいのかをカタログにして見せてくれた方が よっぽどわかりやすいわけで。というわけで入門書としても最適。 しかし、デザイン上の問題か、読みにくいところがあるのと、 結構URLの間違いが多かったりするので☆マイナス1 (どあーず/2006-12-26) ・この世界を語る上ではやや古くなってしまっている本ですが、
ここで語られているツール群は今でも健在だなと感じました。 RSSリーダーなら”ライブドア・ブログリーダー”、 ソーシャルブックマークでは”はてな”など。 ・IT業界人がどんなツールを使っているかは興味深かったです。 ・また、梅田望夫vs.小飼弾 往復書簡は結構面白かったです。 TVで見る小飼さんはやや軽薄な印象だったのですが、教養の深さを感じました。 ・個人的には(今頃と言われるかもしれませんが)Riyaとかは初めて知りました。 (Pt/2007-06-10) 1 ソーシャルブックマーク
全3件のレビューを表示しています。2 RSSリーダー 3 ブログ検索 4 動画共有・検索 5 画像共有・検索 6 ソーシャルネットワーク 7 スケジュール管理 8 マッシュアップ “気になるあの人”のWeb2.0の使い方 という内容があって、ここで ソーシャルブックマーク、RSSリーダー、WEB2.0の定義 を10人の先人に聞いていて、実際に何をつかっていのか どういった使い方をしているのかが判り、 何がスタンダードで、自分が今後どういった使い方をしたらいいか。 非常に参考になった。 (もれしゃん/2006-10-17) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)
ASIN:4480422536筑摩書房(2006-08-10) 梅田 望夫 売上順位:43563 ¥ 672(中古:¥ 145) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:44
マドル・スルー |||
「ウェブ時代をゆく」が面白かったので過去にさかのぼって本書を読んでみた。2001年8月に出版された「シリコンバレーは私をどう変えたか-起業の聖地での知的格闘記」の文庫版として2005年に出版されている。2001年の記述はそのまま再録されていて、2005年から振り返った長いあとがきが追加されている。
本書のよさは、その時点で格闘している梅田氏の濃密な時間を感じることができることだと思う。新しいものに触れて格闘しているとき、人は輝くと思う。 シリコンバレーの流儀や日本とのビジネス環境の違いなどが紹介されている。シリコンバレーで資金集めに成功し起業したら、その資金が果てるまで徹底的にがんばりつくす、どんなに困っても自分の資産には手をつけない。調達した資金がなくなったらアウト。また再出発。 中でもマドル・スルー(muddle through)という言葉が気に入った。「行き先が見えない中、手探りで困難に立ち向かう」意味らしい(P.266)。アングロ・サクソンには「マドル・スルー」の状態自体をプロセスとして楽しむ骨太の行動文化があり、その文化の存在こそが「霧の立ち込め始めた時代」にアメリカやイギリスが活力を保持している所以だという。 (mbookdiary/2007-12-09)
梅田望夫の哲学 |||
シリコンバレーにどっぷり浸かった著者の人生哲学が興味深いです。
・変化していく自分を楽しむ ・「わかっていないことの面白さや混沌」の方へ踏み出す生き方 ・自分一人で判断して行動に移す ・限られた情報と限られた能力で、限られた時間内に拙いながらも何かを判断し続け、 その判断に基づいてリスクをとって行動する ・「好きで好きで仕方ない」こととは、自分にとって何なのか。どうせ一生仕事を続けていくのなら、 そのことを突き詰めていくしかない。 シリコンバレーという特殊な場所での所感とはいえ、 人生を豊かにする大切な考え方がきらめいている気がした。 (渡邉輝/2007-09-02) 「ウェブ進化論」以来 WEB2.0関係で飛ぶ鳥を落す勢いの梅田の処女作。単行本が2001年に出たが それから5年も経った後で 「ちくま文庫」という 中々ハイブロウな文庫から出た点にも注目して 読んでみた。
ネット関係の本で1996〜2001年に書かれた記事を纏めた本を2006年に再刊するというのは 出版社にしてもRISKはあるし 更には著者には更に大きなRISKのはずだ。何故なら 2006年までの歴史を知っているという「高み」から 1996〜2001年に記事が審判されることを意味するからである。 結論的に言うと 著者が執筆当時に 本書で「断言」したことのかなりは外れたし 当たった点でも「鮮やかさ」は無い。「ノストラダムスの予言」を現代に至るまでの歴史で 強引に解釈して「ノストラダムスの予言は当たった」と表明する種類の本では全く無い。 逆に言うと 当時の外れた「予言」を 堂々を再刊でも載せてくる著者の 誠実さと それ以上のしたたかさを感じさせるものがある。 この本を2006年に文庫化させたのは 著者が描き出す「シリコンバレー精神」が 爽快な程の楽天主義であるからだ。「意欲と努力と愛情があれば 誰にでもチャンスがある」と言い切っている梅田のアジテーションは 今尚耳に心地良いし 元気が出てくるからである。 個人的には梅田の以下言葉に震撼した。 「四十代前半を『縮小均衡』的精神で過ごしてしまうと 急激に老け込んでしまう」 正しく僕自身が その年代であるなかで 再度自分を見直そうと蹴飛ばされた思いである。 (くにたち蟄居日記/2007-07-15) 自分の置かれてる環境とのギャップを思うと、
あんまりリアルな話に思えないんだけど、 ロマンはある。そこが良いと思う。 自己啓発の契機として「理想の働き方」を考える上で参考になった。 なお、たまたま機会があって「ヒューマン2.0」も併読してみたんだけど 文章のクオリティは段違い。 (どあーず/2006-12-26) この本の大部分は、1996年から2001年のシリコンバレーの空気の中で書かれた文章だ。
初め、「ちょっと古いかな。。」と思った。 というのも、ネットの世界の出来事は半年、いや3ヶ月もすると 何もかも様変わりして、古いものはまったく忘れさられる世界だからだ。 しかし、この本の魅力は別のところにある。 それは文章の力だ。 前作「ウェブ進化論」を読んでみるとよくわかる。 ネット世界の変化の様子を情熱をこめて語る、その語り口に魅了された人は多いだろう。 この本のあとがきに、著者の父は作家の梅田晴夫だと書いてあって、 やはり、文章にこだわりを持つ人なんだと、妙に納得してしまった。 “ハイテク・ベンチャー企業の集積地シリコンバレーの気候が最高で、 自然環境にも恵まれ、 できれば仕事などしないですごしたいなぁ、 と心から思うような場所であることは、 案外知られていない。 シリコンバレーは天才たちが夜を日に継いで働き、 富を創り出している場所であることは間違いないのだが、 「華やかさと殺伐とした雰囲気が同居した」 ウォール街のようなところとは対照的な 「天気のいい田舎町」なのである。” そんな「天気のいい田舎町」が、 今や世界を動かすおおきなうねりの発信地となっている。 マイクロソフト裁判、ベンチャービジネスのしくみ、ナードと呼ばれる人たち。。。etc どの項目も簡潔でわかりやすい文章で書かれ、しかも面白い。 (rizy/2006-10-22) 20世紀の終わりから21世紀の初めにかけて、シリコンバレーで
何が起こっていて、著者が何を考えていたのかが書いてある。 自分がいる日本とのあまりの違いに衝撃を受けた。特に、個人 の財産は個人のもの、会社の借金は会社のもの、と分けている 部分には文化の違いを感じた。 著者がその当時考えていたことの記録に近いものだが、今になって 読んでみると当たっていたこともあれば、はずれたこともある。 都合の悪い話もそのまま掲載してあるところに、著者の真摯な姿勢 を感じる。 長いあとがきを読み終えて、次の本が読みたくなった。 (しんちゃん/2007-02-14) 読んでいて楽しくなる本である。徹底した楽観主義、希望が出てくる。明るくなれる。著者の文章力もあるだろう。一介のベンチャーキャピタリストが書く文章ではない。蛙の子は蛙の子。藤原正彦に通じる物がある。父上は有名な作家とか。
人のお金を借りて、好きで好きでしょうがない仕事を徹底して楽しみ、失敗してもお金は返さなくていい。シリコンバレー精神!、何とすばらしいと思う。私も20歳若かったら、挑戦してみたくなる。今の若者はいい時代に生まれた物だと思う。 でもこのシリコンバレー精神が生まれるのは、パソコン、通信などのハードの技術が完成期に達し、インターネットが急速に普及して、それに乗っかれたからだ。蒸気機関が産業革命につながったように、インターネットの勃興期の特殊な時期だから、シリコンバレー精神が生まれたんだと思う。これがずーっと続くとはとても思えない。(著者はずーっと続くと楽観的だが・・) 好きで好きでしょうがない仕事をやりたい人は沢山いる。でもそれでは飯が食えず、泣く泣くワーキングプアーをやっている人が大勢世の中にはいるんだ。現実はそれほど甘くはないと思う。シリコンバレーでも、この本に書いてあるように成功している人は少数ではないだろうか、多くは落ちこぼれてるのではないか、その辺の所はほとんど書かれていない。でも読後感はすがすがしい。 (カッツ2007/2007-05-18) 「ウェブ進化論」で梅田ファンになり、
この本「も」買ってしまった人は多いだろう。 もちろん私もそんな一人だ。 「売れるうちに売っておけ」とばかりに、過去の作品をこのタイミングで 改めて文庫する出版社のマーケティング手法への不満はあれど、 それはまあこの際置いておこう。 確かに内容的には古いし、「ウェブ進化論」ほどのインパクトはないが、 この本はこの本で、所謂「ドットコムバブル」の頃のシリコンバレーの 空気を伝える貴重な記録になっているし、興味深い記述には溢れている。 「誰が読んでも面白い」とまではいかないが、 少なくとも(広い意味での)IT業界で生きている人には、 考えさせられる記述が多いのではないか。 特に、ソフトウェアの分野で日本企業がなかなか世界に羽ばたけない一方で、 シリコンバレーからは次から次へと世界的な企業が沸いて出てくる要因の分析は、 現地にどっかりと腰を下ろした人なりの説得力がある。 「失敗しても返さなくてもいいお金」が現に存在することなど、 「グーグル(のような会社)を生むビジネス風土」として、 シリコンバレーならではの「風土(あるいは「精神」)」があるらしいのだが、 逆にそのような風土がなぜ日本に根付かないのかを考えるのは、 私たち自身に与えられた宿題なのかもしれない。 この本は少なくともそのきっかけにはなるだろう。 いや、それとも日本のIT業界でも、 若い世代は既にシリコンバレーライクな精神を持っていて、 既に世界に出ようとしているのだろうか? (山田晃嗣/2006-12-16) 本文庫の価値は、シリコンバレーからの手紙、ではなく、
「文庫のための長いあとがき」という題における、 「これまでのシリコンバレーを振り返り」、来るべき近未来を 展望するところにあります。つまり、ジェットコースターの ように、人類の歴史にない、経済のメカニズムを、怒涛の速度で 生み出していった、シリコンバレーモデルを、その肌で感じた 著者による、ネットの速度のエコノミーのアナトミーです。 その解剖を、将来へ敷衍すると、Web1.0で沸いている時代に グーグルがWeb2.0の基幹検索技術にまい進し、開花したように、 きっと今どこかで次代の覇者となる誰かが、何かに夢中でまい進 している・・それが、シリコンバレー精神だ、という主旨だと 思います。 その地に身をおいて見聞し、投資もし、自らシリコンバレーの人と なった梅田氏による、まだまだ終わっていない、同時代のルポであり、 平行して現代の先端経済の壮大な実験場でもある世界の分析と 予測の書でもあり、『ウエブ進化論』への道程でもある本文庫は、 今でも少しも古くなく、かえって今となってみれば、ということで、 過去の出来事を分析する貴重な証明でもあります。 特に、どんな段階、どんな登場人物、どんな力学で今日に 至り、これから何がおころうとしているのか、を予見する姿勢は 鋭くも、背筋がゾクゾクするところでもあります。 (佐倉ごるふ/2006-11-07) 90年代後半からネットバブル前後までのシリコンバレーを流れていた空気が読みやすく綴られていると思う。シリコンバレーの活動がバブルを発生させる構造を含んでいる、という指摘も分かりやすく整理されている。ただ、言葉の誤用も一部にあるので、すべてをそのまま受け取るのではなく、あくまで「梅田仮説」として考えるべきだろう。
一方、2006年に本書を手にする読者の方は、バブル崩壊後のことに(も)関心があるはず。副題の「グーグルを生むビジネス風土」が含まれているのもバブル崩壊後の時代のはずだ。「文庫のための長いあとがき」で触れられていることにはなっているが、正直物足りなさがある。もしそこを本当に知りたいのであれば「Web進化論」と併せて読むべきなのかもしれない。 (txk/2006-08-31) 本書は梅田さんがシリコンバレーから日本へ向けて書いた手紙をまとめたものです。もうずいぶん昔(1996〜2001年)の手紙ですが、ネットバブル崩壊後、グーグルがまさに大化けしようとしていた “シリコンバレー大革命” 期に書かれたものであり、不安と期待の入り混じった熱くリアルな空気感は最高です。
シリコンバレーのうずくような熱々の空気を伝えさせたら、日本では梅田さんの右に出る人はいませんね。読み終わった後に、胸が熱くなるこの感じ、やみつきになります(笑) 長い手紙の束からは、シリコンバレーがいかにして “シリコンバレー” になったのか、そして梅田望夫自身がいかにして “シリコンバレー” に染められていったのかが、リアルな手触りを持って感じられます。 シリコンバレー精神の真髄は、梅田哲学の真髄。彼の徹底したオプティミズム思想の根底には、未来を信じ・期待し・応援する熱い想いがあふれています。 だから梅田望夫はやめられない。 (のいのい/2008-04-16) 梅田望夫本、やっぱり面白いです!
読み進めながら、 なにかがフィットするし、動き始める予感がある。 とにかく氏のテーマに対するコミットぶりは並ではない。 月刊雑誌連載の短文なので、 どこからでも読める。 読めるが、短文と侮るなかれ、 どの頁にも、暗中模索の中、氏自身が直接行動を起こし、 体験した中から会得した英知に満ちている。 「未来創造」へのヒント、インスピレーションをもたらしてくれる出会い、 偶然を必然にした出会いが溢れている。 > そうなんだ。 何でもかんでも、すべては個人の中から生まれるんだ。 会社からじゃないんだ。 価値を生み出すのは会社ではなくて個人なんだ。 日本人でそういうモノの考え方をする奴に初めて会ったよ。 > パーティなどの自己紹介で、「××社△△部所属の○○と申します」式の、 つまり、日本式の挨拶が通用しない世界、 裸の自分のコトバで語り掛け、 組織よりも個人が最優先される世界… でのお話し。 一冊丸ごと、全部引用したくなる。 こんな著者との出会いは、 そうあるものではない。 (『Web進化論』もそうだったが) > 行動するもの同士でそれらの情報が連鎖し、未来が創造される。 行動する者がいなければ生まれなかったはずの未来がである。 未来志向の行動の連鎖を引き起こす核となる精神。 それが「シリコンバレー精神」である。 > 「グーグルを生むビジネス風土」には、あるいは今も、 ピューリタニズムの伝統が脈々と引き継がれているのか? 「未来創造」に掛けて、その点、わたしたちの文化は、とても臆病だと言わざるをえない。 (Bali_high/2006-10-07) 1996年から2001年にかけて著者が日本に向けて書いた「シリコンバレーからの手紙」を再構成して出版したものです.この時代はグーグルがまだ未来を模索していた時期で,変化の激しい業界だけに,具体的なところは大きく変わっているのかなと思いますが,それでもタイトルの「シリコンバレー精神」は活き活きと感じ取ることができます.
本書の中に,シリコンバレーの流儀として次の3つが挙げられています. 1. 事業の成功・失敗は,ビジネスというルールの上でのゲームであって,それを人生に反映させてはいけない. 2. 事業とは「失敗するのが普通,成功したら凄い」というある種の遊び感覚が必要となる. 3. 失敗したときに「関係者に迷惑がかかる」という考えをすてること.自己責任で集まってきていると思い込むこと. これくらいの心構えでやらないと,ビジネスの荒波は乗り越えていけないとのことです.ここらあたりが資金の調達が難しくて,人材の流動性の低い日本でベンチャー企業がなかなか育たない原因なんだなと思います. チャレンジして失敗してもやり直せる世界というのはやはりすごいですね. (wave115/2008-05-29) 一言で言えば、ちょっと昔のシリコンバレー物語(短編集)といったところか。シリコンバレーについてほとんど知らない人にとっては、かなり新鮮、いや、むしろ衝撃的とも言える内容だろう。一方、スタンフォード大学出身者の活躍やエンジェル投資家の存在など、当地の事情に関してある程度知っている人には、知識の再確認に終始してしまうかも知れない。ただし、当地のエンジニアやビジネスマンがそこまで意識しているかどうかは別にして、主題である「シリコンバレー精神」の定義や、副題にもなっている「ビジネス風土」の分析には、精力的なものがあり、著者の意気込みのようなものが感じられた。
(ひとりプロジェクトZ/2006-10-04)
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アメリカよ! 新しい思考スキーマをもらった本 IT革命を最も考えさせられた本 ウェブ進化論・貨幣・幸福とはなにか 2006年秋の気になる本 読み物系コンピュータ書籍 文庫・新書 |
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ウェブ人間論 (新潮新書)
ASIN:4106101939新潮社(2006-12-14) 梅田 望夫 売上順位:29810 ¥ 714(中古:¥ 1) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:55
本書を通じて、次のようなWebの課題の存在を感じることができる。
A.社会不満のガス抜き装置としてのWeb、B.匿名問題、C.エコー効果、 D.グーグル八部リスク、E.著作権問題(但し書籍のみ)、その他。 基本的な構図は、平野氏が課題を投げかけ、梅田氏がいなすというもの。 平野氏は、AやBについて本質を突いているのだが、梅田氏がいなした後、 追及していないのが残念だ。 対談形式ゆえの予定調和が働いてしまっているのか、年上の梅田氏を 立てているのか...。 前述の課題は本来根が深いが、さらりと読んでしまうと梅田氏のいなしが この本の回答に見えてしまう。 例えばAの論旨を取り上げてみる。 1.Webは、抑圧された社会において発言しにくい「体制批判や個人攻撃、 その他様々な主張」を可能とするため、個人は不満解消できる。 2.ブログなどで批判を受けても体制側はビクともしない。逆に、Webが 捌け口となり、個人の不満は霧消され、体制改革の行動には至らなくなる。 3.一方、個人に対してのWeb上での攻撃はいわば暴力として表れる。 つまりwebは、権力・体制に対しては体制維持をもたらす不満解消サブシス テムとして働き、その一方、個人に対しては圧倒的暴力をもたらす増幅器 として働く。 更にこれに輪をかけるのが、匿名問題であり、エコー効果(似た意見の人が 集まり、盛り上がってしまう現象。サンスティーン著の本が詳しい。)だ。 これら課題に、事業者そしてユーザーである市民自身が蓋をすると、結果的 に国の統制を招くため、真剣に市民はWebの善悪両面を考える必要がある。 梅田氏はWebの負の側面についての深い議論をかわす。基本的なスタンスは 自己解決だ。課題の存在を知るという点では良書だが、楽観的意見を鵜呑みに させてしまいかねない危うさも本書は併せ持つ。 Web関連の権威である梅田氏にはイノベーティブな部分だけでなく、適切な 運用のための市民への啓蒙を今後期待したい。 (On the water/2007-03-13) 一言で言ってしまえばウェブ進化論を読めば十分、ということです。この本において、ウェブ進化論の著者、梅田さんの話に新鮮味がありません。かなり進化論と重複しています。ウェブ進化論を読んでいて、納得できない部分やおかしいなと思う部分、共感できる部分がありますよね?読書している時はそんなツッコミを絶えずしていると思うんですが、そのツッコミを平野さんがしている感じ。そしてそのツッコミに対する梅田さんの答えがウェブ進化論と重複していることばかりだから、正直おもしろくない。深みがない。人間論→進化論みたいな感じで深めていくならいいかも。進化論→人間論では買って無駄したと思うはずです。立ち読みがベスト。
(ゾンアマ太郎/2007-02-20)
平野さんの暗く力強い考え方はとっても好きです。これといって新しい話はありませんでしたので、さらっと読み終わってしまいました。前回の梅田本に比べれば軽い。
(しもむ/2007-02-14)
進化論ですっかりロングテール信者となった私にとって待望の続編でした。
いろいろ感想はあるのですが、やはり印象的なのは梅田氏の言葉に対する 際立ったセンスです。 グーグル、アップル、アマゾンの経営思想などは、これまでにも星の数ほど 語られていながら、キャッチーな言葉でそれを切り取ってみせる梅田氏の 手腕で、初めて知るような新鮮な驚きを与えてくれます。 今、思い返しても言葉の専門家であるところの平野氏のコメントは、なかなか 思い出せないのですが、梅田さんの言葉だけはいくつも心に残っています。 文中でも語られますが、紙媒体という形が最後まで残るための「壁を超える力」 というものが、まさに本書で実証されています。 一つの証左として、将棋の第一人者羽生名人の「高速道路」「インプットの質」 などがありますが、これは羽生氏の口を借りた梅田氏のコピーそのものだと思います。 羽生氏が斯界のトップに立っているこの10年以上、少なくとも将棋以外の社会に 浸透していくような語録は記憶にないわけで、やはり聞き手が引き出している と言わざるを得ないでしょう。 私は梅田氏のシリコンバレーでのポジションや「はてな」の将来は全く分かりませんが、 これからも流行語を生み出し、ベストセラーを連発していくことだけは間違いがない ような気がします。 (ninjaninja/2007-01-06) ジャンルが違う世界で活躍するお二人ですが、本書で為されているのは、相手を打ち負かそうという、所謂「論争」とは違って、ネット社会が確立されつつある今、将来的に社会はこうあるべきでしょう、ということでの、熱き「お話会」です。
平野氏は総じて大人し目ですが、「ネットで十万字哲学を読むのと、哲学書の原書を読むのとでは、充実感が違う」というような、作家らしいことを(正確な引用ではない)時折仰っていましたが、私もそう思います。例えば、作家の大西巨人氏は、現在自身のHPを創設し、自作の小説を無料公開されていますが、やはり、氏の作品を手に取って、ページを直に捲りながら読むのと、インターネットで目をチカチカさせながら読むのとでは、正直のところ、充実感も、理解度も、全く持って違いました。 これから紙自体が無くなっていくかもしれない時代に、文学を真実に愛する作家という職業人は、大いなる危機や憂鬱を感じて当然なことでしょう。ただ、それでも、インターネットで得られる玉石混淆の「情報」と、学問を通じて血肉に染みて得られる「知識」とでは、それぞれの価値においては雲泥の差がある、と信じたいと思います。 また、梅田氏は、「社会変化は不可避との前提で、個は如何にサバイバルすべきか」というテーゼを掲げていますが、その裏を返せば、ネット社会を「サバイバル」とするなら、ブログであったりMIXIであったり、一見表層的に「仲良し」っぽく見せているコミュニケーションも、総て自分が生き延びていくための手段であるという訳で、何というか、パブリックに自分を顕示していくには、多かれ少なかれ打算が含まれる訳で、このネット社会で他者と真に分かち合うというのは、なかなか困難であり、我々は虚無の只中を生きていかざるを得ないのだと思いました。 (Confesion Del Viento/2007-05-22) あとがきに書いてある梅田氏の言葉が、この本の内容を端的に現している。
「ウェッブ・人間論」であり「ウェッブ人間・論」であるとまとめているのだが、まさにその通り。 ウェブによって、人間がどう変わるのか?というお題と、ウェブ上でうごめいている人間がどういう人種で、思想で、思考回路か?というのがふたつめのお題。 コンサルティング会社社長であり、ウェブ進化論の梅田氏と、15歳年下の芥川賞作家、平野氏の8時間が二度に及ぶ談からこの本はうまれたそうだ。 対談ものは読みづらくて基本的に嫌いだ。しかしこの本は読みやすかった。 ただし、あくまで人間の対話なので、思想の構造化はあまりできていない。なので星4つ。 ただ逆に言えば話しが多岐にわたるので、それぞれが自分にフィットするところを見つけて、考えはじめたり、参考にしたらいいと思う。 僕が一番面白かったのは、WEBと本の今後の共存とキャラクターの違いについて二人が議論するところだった。 この手の本は数年後はもう内容が古くなって読んでもあまり役に立たないだろう。旬なうちにさーっと読んでしまうに限る。 (久保田夏彦/2006-12-22) 衝撃的なほどに面白かった、『ウェブ進化論』の続編と思って読むと、
とんだ肩透かしになってしまいます。 “進化”の様子がいまひとつイメージできない旧世代向けに、 ちょっと説明を加えようとした“副読本”といった趣きです。 残念ながら、対談で期待するリズム感もほとんどなく、 正直、読んでいて退屈な部分が多かったです。 「この二人の対談なら、面白いはず・・・」 と、期待値が高かったせいかもしれませんが。 (きょうパパ/2007-02-25) 梅田望夫氏の「ウェブ進化論」の続編ではなく、芥川賞作家の平野敬一郎氏との対談記録です。長時間の対談(2日間で10時間以上!)を書籍化したものらしいです。
テーマは、前著にある「ウェブ進化」によって、人間のコミュニケーションのあり方、新しい世代の若い人たちの世界観が、ウェブとの付き合い方、などが、どう変わってきたか。 内容は多岐に渡るので、どう整理したらよいやら分からないぐらいなんですが、とにかく面白いです。知的興奮に包まれながら、あっという間に読んでしまいまいた。 特に、僕の心に留まったのは、mixiの笠原社長、はてなの近藤社長、平野氏が全員1975年生まれであり、大学生の時に、日本のインターネット普及を体験したことが、ウェブの技術に対する感性を育むきっかけを作ったという件。それ以前の世代では、すでに会社員になっており、感性は古い世代に属してしまうという。 そういう、どの時期に、感動できる技術に出会ったかどうかというのが、その技術に対する接し方や感性みたいなものに与える影響ってのはたしかに大きいと思います。僕は、82年生まれで、インターネット元年とも言える95年時に、中学校2年生14歳でした。インターネットの進化と、僕らが大人になっていく過程は重なっており、僕らの世代ではネットにつながることは本当に当たり前のことのように思っている感があります。 さらに言うと、僕ら80年以降生まれってのは、初めて10代で携帯を持ち始めた年齢でもあります。僕らの世代では、携帯は体の一部みたいなものです。さらには、携帯でインターネットにアクセスすることが当たり前の世代でもあります。 僕らの世代が30代になった時、モバイルを使った革新的なサービスが生まれる予感がバリバリしてます。読みながら、そんな風に思いました。 (ヴィヴ/2006-12-16) 「ウェブ進化論」の梅田望夫さんと、小説家の平野啓一郎さんの、ウェブをテーマにした対談。
「社会がよりよき方向に向かうために、個は何が出来るか、何をすべきか」 と考える平野さんと、 「社会変化とは否応もなく巨大であるゆえ、変化は不可避との前提で、個はいかにサバイバルすべきか」 と考える梅田さん。 さらに平野さんは、 ウェブの世界でいろんな欲求が充足されてしまうと、リアルな社会をより良い方向へ変化させようと思う人がいなくなるのではないか、 と心配しているようである。 一方梅田さんは、 その辺のことにはある程度楽観している感じがする。 私に関しては、まだ今のところは楽観でいいのではないかと思う。 私は、ネットに長くつながるようになってから、以前よりもものを考えるようになったと思うし、 本を読む量も増えた。 昔は、選挙というものにはほぼ絶対に行かなかったが、ネットをやるようになったここ数年は、だいたい行く。 選挙の大切さが、なぜかネットをやってわかった気がするのだな。 それから、 平野さんはウェブの世界をいまだに「仮装現実」と考えているような気がするが、 梅田さんは、ウェブの世界も含めて現実、と捕らえているように思う。 この考えかたは、梅田さんのほうが新しい感じがするので好きだった。 「仮想現実」みたいな話は、例えば、マトリックスとか攻殻機動隊とか、そういうので散々扱われたテーマだから、ちょっと飽きたし。 もしかして「仮想現実」という言葉は、既に死後になりつつあるんじゃないだろうかとも思う。 それにしても、何かと考えたくなるテーマが満載の本だと思う。 (もり/2006-12-26) あくまで「人間論」ですね。ウェブそのものに関する対談ではないようです。
若き小説家である平野啓一郎氏が、持てる知識を総動員して、これでもかと抽象的な人間論を展開する。 「こういう懸念はないか」 「こうあるべきではないのか」 「ここを譲ってはならないのではないか」と。 「ウェブ進化論」で私たちをぶったまげさせ、ウェブの最先端を知り尽くすエンジニア梅田望夫氏は「難しいことをいう人だなあ」と平野氏を少々持てあましつつ、 「でも現実はすでにここまで行ってるんだ」 「大きな流れは、少なくとも今はこの方向に向かっている」 「それを前提に、これからを探ろうじゃないか」 とリアリストに徹する。 人間論そのものに興味がある人には面白いでしょう。しかし私のように、ウェブの側からこの本に興味を持った人間には、正直よく分かりませんでした。 (あぶはち/2006-12-24) 私にとっては、梅田望夫さんの「ウェブ進化論」よりこちらのほうが数段面白かった。
二人の対談は、今年、「新潮」に二月に渡って連載されたものです。その連載を読んでこの対談の完全版がでないかと期待していた私にはこの本は待望の書でした。そして期待に違わぬ内容です。 二人の対談を読んでいて感じたことは、これはよくできた二人芝居の脚本ではないかということでした。そこに書かれているのは二人の会話文だけだけれど、行間から彼らのそのときの表情や身振り手振りが浮かびあがってくるような気がしました。 P169の「ネットで居場所が見つかる」での梅田さんのコメント: 「リアルの現状を改善する方向へ努力しなさい」というテーゼより「今の環境が悪いんだったら、他の合う環境を探して、そちらへ移れ」という方が時代にあった哲学のような気がしています。 ネットのおかげで友達付き合いにかんしてはこれが可能になりました。しかし、実際の生活というものを考えると(日本の労働環境はますます悪くなっていて)、梅田さんほど多くの人達の現状は恵まれてはいません。「他の合う環境」のほうが、自分を受け入れてくれるかという問題もあるし。いいアイデアなのだし、トライしてみる価値はあるけれど(私もいろいろトライはしているけれど)、なかなかすぐ成功というわけにはいきません。 海外に飛び出せる実力とタイミング(年齢も含めて)を持っている人は別として、「リアルの現状を改善する方向へ努力しなさい」というテーゼはまだまだ重いものがあります。 梅田さんの「やはり壁を超えられる人は、本をたくさん読んでいる人ではないでしょうか」というコメントに、本好きの私はいいことを言ってくれると感激しました。 余談:インターネットのことを知りたいのなら、インターネット勃興前夜に書かれた、ダン・シモンズのSF小説の金字塔「ハイペリオン」二部作もお勧めです。 (ADELANTE/2006-12-24) 『ウェブ進化論』の梅田望夫氏と『日蝕』の平野啓一郎がインターネットの今と未来を語った対談集。
はてなダイアリーの狙い、ネット時代の人脈活用、検索に引っかからない語=空いているスペース、情報がフローするネット時代の本のメリット、グーグル社員のスターウォーズ好きなど、興味深い話が読めて満足。そのほとんどが梅田氏の発言で、平野氏の意見は当たり前すぎて素通りしてしまう。 この分野で圧倒的なデータを持つ梅田氏に対して、平野氏は30歳以下の世代の感覚をぶつけ、その正誤を確かめているような印象を受けた。 自分と同じ志向性をもった人が集まりやすい「島宇宙」についてはそこまで実感がわかなかったが、頭の中の記憶(教養)と外部記憶(調べられる情報)のすみわけがインターネットの検索、とりわけ検索の精度向上で変わりつつあるというところに深く共感。 私自身、頭は使っているのに記憶力だけ減退している気がするのはネットのせいか(年のせいかも)。覚えてなくてもネットで調べられるという油断はある。 (おの/2006-12-25) 「社会変化は不可避との前提で、個は如何にサバイバルすべきか」を志向する梅田望夫氏。
一方「この社会変化をより善い方向にするために個は何ができるか、何をすべきか」を志 向する平野啓一郎氏。違いは明白である。 しかも、志向性だけでなく、ITリテラシーに関しても、梅田氏に一日之長が感じられる。 また、前著「ウェブ進化論」で示されたグーグル礼賛に対し、読者から示された懸念に対し ても、補足説明を試みている。 すなわち、「あちら側」での情報の「開示性」「散在性」および「自動秩序形成」などの キーワード、あるいは直接見聞したエピソードを交えて懸念の払拭を試みている。 確かに前著で感じた「グーグル主義」に対する私の違和感は大幅に少なくなった。 梅田氏の言う「不特定多数無限大への信頼性」の有無が分かれ目になるのであろう。 結局、Webの「あちら側」と「こちら側」とのどちらに比重を置くかで差異は明確になるが、 それぞれの組み合わせによって、多様な生き方が選択できるというのが結論ということだろ うか。いずれにしろ梅田氏は、キリスト教における聖ヨハネ、あるいはユダヤ教のモーゼの ような、いわば「Web教の使徒」あるいは「Web教の預言者」ではあるまいかという印象を持 った。 (フクロウ探検隊/2007-07-30) この本を読もうと思っている方は、前身の「ウェブ進化論」を読まれた方が多いのではないかと思います。 私もその一人です。 前作を読んだときには、インターネットの可能性やグーグルの凄さに頭をガツンとやられたような気分でした。 今回の作品は、作家の平野啓一郎氏との対話を掲載する形式です。 平野氏は、人間社会学的な考え方をとても重要視される方で、 インターネットが人間に及ぼす危険性や、リアルな世界をちゃんと見据えた上でのインターネットの位置付けを語ります。 前作では、梅田望夫氏のポジティブな考え方が爆発していましたが、 それを平野氏が冷静に捉え、そうではない可能性を論理的に指摘しているので、 インターネットに対する過度な期待を少し抑えてもらった気分です。 インターネットの可能性を、人間臭い一面から改めて考えさせてくれる本です。 前作にしびれてしまった人は、ぜひご一読を。 (渡邉輝/2007-06-02) 私のようにweb2.0の世界に足を踏み入れたことのない人におすすめしたい本です。
48件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。mixiのようなSNSや、blogというネット上の新しい公共空間がまだまだ苦手という人は意外と多いのではないでしょうか。私もその一人です。いや、”でした。”になろうとしているかもしれません。 本書では、すでに「ウェブ人間」最前線の梅田さんと作家の平野さんによって、「ウェブの世界に生きることは人に何をもたらすのか」が、対談形式で語られています。基本的には、その行為の善悪批評よりも、オプティミズムの視点で語られているので読みやすいです。 本書を読むことで、web2.0の世界に足を踏み入れることへの抵抗感はずいぶん緩和されると思います。寧ろ、一度もレビューなど書こうと思わなかった私に「書いてみようかな」と思わせた本です。 できれば、本書よりも先に『ウェブ進化論』(ちくま新書)を読まれることをおすすめします。 (しんぺー/2007-03-26) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!
ASIN:4163700005文藝春秋(2008-02-28) 梅田望夫 売上順位:7431 ¥ 1,365(中古:¥ 569) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:22
IT起業家の金言集、大切な教訓ではあるが話半分で。 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
IT起業家である梅田望夫氏の書。同氏が起業家として成功するうえで教訓となった先人の名言を収載し、自身の解釈をエッセイ風に加えた構成となっている。全体を5つの章に分類し、起業家に必要な精神や、社会性に必要な心得などを述べている。とくに起業家をめざす社会人を対象としているが、誰もが数時間あれば読破可能な内容で、普通の会社員にも有用な教訓が多い。
同氏の『ウェブ進化論』などではIT時代が何をもたらし、どんな知識に基づいて行動すべきかという内容であったのに対し、本書ではITの世界で成功を収めた起業家の金言を、著者の好みで収載しており、前著と比較して主観的な印象が強くなっている。書かれている言葉はIT化に伴う時代の変化を見据えたものも多いが、あたりまえすぎる教訓も多々あって、本書のコピーとなっている『明日からの仕事と生き方が変わる本!』というのにたいしては、話半分でとどめておいたほうがいいと感じた。本書のような内容は、成功した者が述べているので説得力があるように見えてしまうが、後づけで述べているだけである可能性も高いし、ハロー効果に過ぎない可能性も十分。たとえば、『何も考えずにまず始めよう』という考えと『じっくり考えて十分な準備を怠るな』という相反する教訓のどちらを主張する者にも成功者と敗残者は存在する。つまり、誰もが一念発起するためには何か教訓的な金言が後押しして、ある者は成功しある者は敗れ去っているに過ぎなく、このうち成功者だけが持論を展開する権利を与えられるのであって、言葉の内容よりも成功したかどうかという結果論がその重みを決定している可能性もある。現に記載されている教訓どうしが相容れない矛盾する内容であったり、大失敗した某IT企業にあてはまってしまう金言も多く、やみくもに紹介するのではなくもっと厳選した方がいい書になると感じた。本書の金言を心に置いていれば成功すると考えるのではなく、それに十分な資質が先に育っていなければならない。また、金言を学ぶことよりもそれを創造すること、つまり他人が何を言ったかではなく、自分自身が何を主体的に主張するかの方が大切であると理解すべきだ。 『わたしはこれで億万長者になりました』という成功秘話を知って誰もが成功するのであれば苦労はない。前述のように、成功体験に金言を後付けする手法は話半分にとどめておく程度がよいとおもう。もちろん、成功者がそれぞれ何を考えたかという偉人伝としてわりきって読むのであればたいへん面白いし、悪書であることは絶対にない。記載されている言葉にも素晴らしいものもあって、それらを上手く使うことで豊かな精神生活が得られるかもしれない。ただ、本全体の完成度からみた場合、本書を自分の人生をよくしようという目的で買わせられるかというと、そこまでは言い過ぎと感じる。書を売るための戦略が見え隠れするようで、読者の本来の目的と乖離していること、また同氏の他の著作と比較すると客観性や一貫性・合理性に関してやや低調であることから、おもしろい書ではあるが星は3つまで。 (MM/2008-03-03)
マネジメントの黄金則 ||||
著者が集めた「ビジョナリー」たちの金言を5つに分類し、まとめた書。
一度は見聞きしたことがある内容も多いですが、新しい時代のマネジメントの黄金則というくだりは非常に参考になりました。 1.データを徹底的に集めファクトをしっかり把握したうえで行う合理的な思考 2.情報共有を徹底したうえでみんなの合意によって行う意思決定 3.質問することによって運営することでつくるイノベーションを生む風土 特に3は、マネジメントを行う上で非常に重要だと思います。 命令にして落とせば誰も考えなくなる、 本質的な問いを常に発することで、社員の想像性を刺激する。。。 マネジメントする側も、される側も心がけたいことです。 (plateau/2008-06-04) 私は梅田ファンだけれど、本書は食い足りなく感じた。内容はある。取り上げられている言葉は、確かに示唆に富んでいる。でも、全体として読後になぜか心に残らない。
おそらく、というか、まず間違いなく、それは本書が口述筆記だからだと思う。梅田本の魅力のひとつは、全体重かけて書いているような重さとコクにあるはず。ところが同じようなことを言っていながら、口述筆記だとやけにさっぱりしてしまうのだ。 本書のライターはベストを尽くしていると思うけど、それでも本人筆にはやはり特別な意味があるのだと再発見。 (モッケン/2008-04-20) インターネット、コンピュータはこれからの時代、間違いなくもっと生活の中に密着していくということは誰も否定できないと思う。そう考えたときウェブはどのような形に進んでいくのだろうか気になり、最前線で活躍している梅田さんの本を手に取り通読
実際に梅田さんが、シリコンバレーで過ごした時に感銘を受けた言葉から、今までのIT業界、今のIT業界、これからのIT業界をキーワードとともに説明してくれている。今、またはこれから起こるであろうIT業界の動向を見据えての著書なので非常に面白い。「インダストリーデザイナーの価値」「グーグルの考え:邪悪ではないか」「技術者の根底の気持ち」「ハッカーは芸術家」「第三のリンゴ」など面白かった。また技術者が本当に欲しいものはお金なのか、リスペクトなのかは、技術者によらずとも今後の社会、組織の在り方についても同じことが言えるのではないかと思う。 IT業界の今と今後の動向を考える上で、シリコンバレーでの動きは日本にやってくると思うので、この業界について学びたい人、今後の動向を考えている人は一読をお勧めします。 (sickboy/2008-04-05) ウェブ大好き梅田さんの最新書籍
著者が今まで秘匿に蓄積してきた未来を切り開くビジョナリーたちの金言を一挙大放出!働くすべての人に有用であると言う観点から言葉を選び、「5つの定理」として分類・整理し、構造化してある。 シリコンバレーでは次から次にイノベーションが生れ、世界を変えている。一方、現在の日本はこれとは対照的に、非常にイノベーションが起こりにくい状況にある。 この違いは何なのか? その最大の原因は「ビジョナリー」と呼ばれる先見性のある人の存在であろう。ジョブスに代表されるシリコンバレーのビジョナリー(経営者など)は、自分の言葉で人を鼓舞して勇気付け、組織を活性化させる。一方、日本の経営者は部下に渡された原稿を読むだけだ。 自分の言葉がいかに人の心を揺さぶるかは、スタンフォード大学の卒業式でのジョブスのスピーチを見ても明らかだ。 これら、ビジョナリーの言葉を拾い集めていくと、そこから技術の方向性、未来が見えると著者は言う。 違和感を覚える言葉もあるが、先入観を取り除き、自分と波長の合うものを一つでも多く見つけるべし。これまた座右の書となり得る。 あ、それからMOT(Managment of Technology)ってこれからのキーワードになってきそうですね☆ (もりぞ/2008-04-05) 「ウェブ進化論」がウェブ世界で今起きている潮流を鮮やかに「提示」した書で
あれば、「ウェブ時代をゆく」は、そのウェブ世界でどうやって生きていけばよ いのかを、人生論的、職業論的に「語った」書であった。そして本書は前2作と はまた違った意図を持って書かれた書。 本書は仕事に活力、イノベーションを与えるヒントとなる言葉、あくまで前向き に、未来志向で聞く人を勇気づけてくれる言葉の数々を紹介している。そして、 ウェブ世界においてそれぞれの言葉が持つ意味を、前2作のエッセンスを交えて 著者が掘り下げ、解説した本である。 紹介されている言葉の数々の中には、グッと心に響くものも含まれていた。特に 一番最後に出てきたアップルのスティーブ・ジョブズの言葉が印象深く、ここ数 日何度か読み返している。自分の将来ビジョンの指針や人生の支えになる「的確 な」言葉って、普段生活している中ではなかなか出会えないものだから、一つ出 会えただけでも本書を読んだ意味があったと思う。きっと読む人それぞれに違う 心に響く言葉に出会えるのではないだろうか。 (miz-ki/2008-03-07) シリコンバレー。
前作2つも読んだ結果、文系の私でもその勢いというものが伝わっていました。あぁ。確実に何かがかわっているのだと。しかし、その「背景」が見えていないものでした。 IT, web それらは、文系の人間からすれば「キラキラした宝石箱」のようなもので、とてもその後ろの想い、 哲学、それらを感じる機会があまりないように思っています。 この本は、そこを見えるようにしてくれたのではないかと思います。 小さい規模ですが、経営をしているものにとって、マンネリがつきものです。小さな組織のトップマネジメント だとしても。既得権益があり、そこにしがみつく。お金ではなく、それは時間かもしれないし、絶対的な意思決定かも しれないし。 その自分に吐き気がする。やはり、一貫した意思と哲学と価値観を「継続」することは難しいのだと。 文系、理系を問わず、また技術者、マネジメントを問わず、やはり「新しい」価値観の波が確実に形になっていることをこの本がイメージさせてくれました。 したがって、この本は、その「新しい」価値観を思い出させる事例集の働きをしてくれるはず。 梅田さんは最後にスティーブジョブスの2005年6月20日の有名な演説を出していました。 締めの言葉を締めに使用していませんでしたが、使わせてもらえるのであれば 「stay hungry, stay foolish」ということをずっと日本人にも教えてくれる本であると個人的には評価したいです。 (takumiimomto/2008-03-13) 経営コンサルティングとしてシリコンバレーに居を構えて13年になる著者が,その間に人生と仕事の両面で影響を受けたビジョナリー 達の金言を5つの分野(「アントレナーシップ」「チーム力」「技術者の眼」「グーグリネス」「大人の流儀」)で分類し,著者なりの解説を加えてまとめたものとなっている.
著者の人生哲学や思考方法,またシリコンバレーの流儀や隆盛がよくわかる内容となっている.アップルのスティーブ・ジョブズやグーグルのエリック・シュミットの言葉が多く取り上げられている印象がある.著者が最も影響を受けたビジョナリーは,初期の頃に一緒に仕事をしたインテルのアンディー・グローブのようだ. 著者は日本の大企業に対しては,意思決定が遅いとか,年功序列で無能な上司が優秀な人材を見殺しにしているなど,あまりよい印象は持っていないようだ. (オジー/2008-09-17) S.ジョブズやG.ベルといったシリコンバレーの成功者の名言集みたいなものです。名言をもとに、梅田さんの考えが述べられていきます。帯に「梅田式最強の勉強法」とありますが、勉強法を期待するとちょっと期待外れかもしれません。
(Pomodoro/2008-08-19)
もったいない! |
コンセプト(シリコンバレーの偉大な企業家の金言と解説)はすごくイイけど、どうしても読み進めるのがこれまでの梅田さんの作品と違ってシンドク感じてしまった。
金言に関する解説がどうもクドイというか、せっかくの金言がメインディッシュどころか小鉢に追いやられてしまうような本書の作りが残念でならない(個人的には全編横書きで左ページに金言「だけ」、右ページに解説「だけ」という作りが理想)。 ぼくとしては、もっと解説部分を削って、メインディッシュがズシッと腹に落ちるような作り(梅田さんの役割というよりも編集者?)にしてもらうと起業家の卵たちにより強烈なメッセージを伝え・残すことができたろうに・・・。 もったいない! ただ、ピックアップしている金言はいずれも参考になることは間違いなし(起業経験者のぼくの経験から)。 なので、起業を目指す人には読みにくさを我慢して手にとって見てほしい。 通読でなく手元において必要に応じて気になる部分を拾い読みするのがオススメかと。 (masa_yeah/2008-07-10) 梅田望夫氏がシリコンバレーで生活するようになって十数年の間に集めたビジョナリー(テクノロジー業界の最先端を走る起業家や投資家、天才技術者など)の言葉を紹介する。
シリコンバレーはアメリカだし、毎日晴天だし、ネットに関する考え方も違うし、日本と比べても無駄だと、その言葉を無視してしまっては大きな損失になる。アントレプレナーシップが弱い日本で生活する我々にとっても、「あぁ、こういう考え方をする人がいるんだ」「こういうふうに考えればよかったのか!」という気づきは、自らの生活を根本的に変えてしまう可能性を孕んでいる。思考が変われば行動が変わるからだ。また、自分が悩んでいた問題がものごとを俯瞰できる立場にいる人から見るとそんなにたいした問題ではなかったと気づくことが出来るかもしれない。 いくつかのビジョナリーの言葉や梅田望夫氏の解説付箋をつけたが、そのなかで、特に気になったのはスティーブ・ジョブズ(アップル創業者、現CEO)の「プロダクト思考の会社」というところだ。アップルが不調であったとき、社内ではプロダクト思考の精神が失われていたという。やはり製品がそれ自体ですばらしいということ、それを作る技術者を尊敬するということが大事だ。Googleを特別に扱った「グーグリネス」という章でもグーグルの技術者重視(というか技術者至上主義)の考え方が紹介されている。こういうところに気づくか気づかないかというところで、魂のある会社とそうでない会社の違いが出てくるのだと思う。 また、「make world a better place(世界をよりよい場所に)」 という言葉や、性善説に則って善の力を増幅する仕組みを考えているところがいたるところで感じられた。自らの新しい製品やサービスを世界に広めていくことをシリコンバレーのベンチャーでは「evangelize(伝道する)」と表現するという。このような宗教用語を使うのは彼らが、「お金をもうける」というだけでなく、「世界を変える」ということを心の底から思っているからなのではないかと感じた。 (mbookdiary/2008-06-29) シリコンバレーで活躍する成功者あるいはIT長者の言葉を基に日本の若者に向けて?発信されたメッセージと解釈してよいかな。
梅田氏の何冊かの著作に触れて思うのは、彼の思考の深層には日本社会の閉塞したビジネス技法を打ち破りたいという考えがあるように思う。ある意味においてまったく同意するのだが、では果たしてシリコンバレー的な戦略が本当に世界を変えて、より多くの人々を幸福にするのか?と言う問いの答えにはなっていないと思う。 シリコンバレーと言うローカルの思想が果たしてグローバルに認知されるのか?どうしても二者択一的な単純な発想と思考による成功物語の羅列に終始しているように思ってします。 すなわち、失敗を恐れず好きな事を思う存分やる、ベンチャーキャピタルが投資する、そして一部の人は巨万の富を得て次は自らがベンチャーキャピタルとして投資する。 この背景にあるのは技術は必ず人々を幸せにするという思考なのだろう。 本書に表れる多くの方の言葉の中に残念ながら哲学は見えないのである。 ビルゲイツ(本書では登場しない?)が個人財産を感染症対策や教育問題につぎ込んでいる(投資ではない)、そんな生き方をシリコンバレー住民は身体性を持って行動されることを期待している。 (dream4ever/2008-06-01) 西海岸在住のコンサルタント梅田望夫さんが、いわゆるシリコンバレーのIT周りの有名な金言集を、英語原文と日本語訳の両方で集め、それに独自の解釈をつけたもの。日本の経営者の金言集的な本は結構あるけど、シリコンバレーの金言集は、見たことが無い。しかもそれが原文と日本語訳の両方で一遍に読めてしまうという、本当に本当に貴重な本。
内容は別にITに留まらず、人生の生き方や、仕事に対する考え方等の参考になる、本当に「金言集」。 "Only the Paranoid Survive"という有名な言葉を創ったインテルのアンディ・グローブから、アップルの共同創業者のスティーブ・ウォズニアック、DEC黎明期のゴードン・ベル、グーグルの女性副社長マリッサ・メイヤー、もちろんスティーブ・ジョブスも、蒼々たるメンバーの言葉が並んでいる。 またグーグルに関してはひとつの章が割かれて、詳しく述べられているのも面白い。例えば『「誰かにやれと言われたから」という理由で何かをするな』という社風の話とか、「地頭がいい」「何かを達成した実績がある」、「チームの一員として働くためのコミュニケーション能力」、そして「グーグリネスがあるか」という4つの採用基準の話とか、「へぇー」という感じ。 英語がわからないと「金言」が「金言」である理由がわかりにくいし、ITの歴史や登場人物をある程度知らないと、その言葉の重みがわからないし、また「金言」が全てのビジネスに当てはまるわけではなく、最終的には読者が自分で判断しなくてはならないけど、考えさせるという意味で、学生から社会人まで、IT業界に全く関係ない人にも、お勧めできる良書だと思います。 (Ray/2008-05-25) 確かにIT関連の人間にとっては金言中の金言と思えるコトバのオンパレードで名言集という意味では価値が高い書籍だと思います。
一応「5つの定理」とまとめてはいるのですが全体を通しての一貫性や理論性などを考えると今一歩だと感じます。同氏の他の著書はすばらしい作品ばかりなのですが今回は読了後に心に残るというほどではありませんでした。残念です。 また、金言もシリコンバレーの人間のコトバですのでIT関連業界以外の方には掴みづらいのが正直なところでしょうし、日本社会とはどこかピントがずれている(日本が遅れすぎている)感じがあります。わたしは根っからのIT人間ですので各金言には心を躍らされましたが他の方もそうかというと必ずしもそんなこともないだろうな、というのが素直な感想です。 (読書好き/2008-05-11) 著者があげている 「5 つの定理」 すなわち 「アントレプレナーシップ」,「チーム力」,「技術者の眼」,「グーグリネス」,「大人の流儀」 はたしかにこれから Web などでなにごとかをしようとするひとが知っておくべきことだろう.しかし,これらは未来よりは過去につながっている.「未来を切り開く!」 ためには,これだけでは十分とはいえないだろう.これらをヒントにするのはよいが,とらわれないほうがよいようにおもえる.それから,技術者である私の眼には,著者がいう 「技術者の眼」 はちょっとずれているようにおもえる.このあたりは,やはり技術者が書いているものをみたほうがよい.
30件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。(Kana/2008-05-09) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))
ASIN:4480064257筑摩書房(2008-05-08) 齋藤孝 梅田望夫 売上順位:26885 ¥ 714(中古:¥ 263) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:53
一人は教育、一人はITにおいて、現在の立場を築いた二人の対談を3回分、活字に起こしたものであり、掛け合いが興味深い。ライフスタイル等はそれぞれに特徴があるが、深いところでは共通した考え方を持っておられるようだ。この書籍のタイトルにもなっている「私塾」がその一つである。二人ともロールモデルという憧れの人物があって、私淑し、それを目指してきた。現代では、ブログなりネットを通じて「私塾」のような志向性を同じくする者の集まりができるという。以下、心に残った所です。
・高速道路(学習環境が整ってレベルアップがはやい)とけものみち(動物的カン) ・ネットで喝采、賞賛を受けてモチベーションを上げる。不愉快な意見は1割程度。 ・会社では寒中水泳とおもって3年、5年、10年どっぷり浸かった方が得るものが多い。 ・暗黙知が共有できると幸福を感じる。 ・何かをやると決めたら何かをキッパリ切り捨てろ。 誰もやったことがない事をやろうとしている人はいいこと言うと思いました。二人のロールモデルと座右の書がそれぞれに紹介されています。「ゲーテとの対話」と「ツァラトゥストラ」は今後読んでみたいと思いました。 (シュー/2008-06-01) 前作『ウェブ時代をゆく』で示された、学びの場としてのウェブ空間の可能性について、お二人の様々なエピソードを交えての対談なのですが、両氏の立ち位置の違い-教育者(齋藤さん)と啓蒙家(梅田さん)の違いが垣間見えます。
齋藤さんは全体を底上げする事に、梅田さんは少数の精鋭(エリート・選良、というよりは鍛え抜かれた者というニュアンスが近いかも)に期待をかけている。 でも、お互いの意見を否定するのではなく、受け入れる余裕があります。 それを可能にしているのは、若者への多少の焦燥感と大いなる期待、そして自分達の様々な働き掛けが少しでも若者・社会全体をプラスの方向へ導くことになる、という自信。これらが両氏に共通しているからではないでしょうか。 お二人の説くが如く進むことはたやすい訳はありません。ですが、道に迷っている人に一つの道標となる一冊・ポンッと背中を押してくれる、そんな本です。 (まさやん/2008-05-22) 齋藤氏と梅田氏による新書コラボが実現した。内容が素晴らしい。失礼ながら、お二人とも外見はクールな印象を与えるが、放つメッセージはとてもホットである。何といっても胸を打つのは、二人に共通した問題意識だ。彼らは、現在の日本社会の閉塞感に強い危機感を抱いており、とりわけ大人が発生する何気ない言葉が若者の心を萎えさせ、意欲を削ぎ、その結果、社会全体の活力が損なわれていることに警鐘を鳴らす。そして学び方や働き方を含め、生き方そのものが多様化してしまった現代を生き抜くためには「一生学ぶことが重要だ」とし、その学びの理想を幕末の「私塾」に求める。そして書物を単に知見を得るものとしてだけではなく、その本を著した過去の賢人への「私淑」が可能にするものとして、その役割を再定義するのだ。いま読むべき一冊だと思う。目次を以下に掲載しておく。
はじめに 志をデザインする(齋藤孝) 第1章 志向性の共同体 第2章 「あこがれ」と「習熟」 第3章 「ノー」と言われたくない日本人 第4章 幸福の条件 おわりに 私塾による戦い(梅田望夫) (Carlyle/2008-05-10) 今にときめく二人の対談集である。奇しくも同じ年に生まれた二人の相似と相異が微妙に出ている点が読んでいて勉強になった。
「相異」について。 斎藤はネットに関して積極的ではないとはっきりと発言している。梅田が ある種「ネットの伝道師」であるのとは対照的だ。このネットへの違和感を明言する点に 今回の斎藤の戦略があると言えるのではないかと思う。 考えてみると 柔道の中興の祖である嘉納を尊敬する人にあげ 日本の古典を音読することを主張する斎藤だ。106頁で斎藤が「わざと鈍い刀を使いながら生きていく」と言っているのは 徒然草の「よい工は少し鈍き刀を使う」を踏まえたひと言だと思う。斎藤にとっては ネットとは「切れすぎる刀」なのかもしれない。 「相似」について 上記で「相違」をあげたが それはある意味では「道具」の話であり その「道具」でやろとしている「目的」に関しては よく似ている。 両者ともに 「教育のあり方」という点に徹底的にこだわっている点が見て取れる。斎藤自身は 教育を全面に出して活躍しているわけだが 梅田は第一義的には「教育」を専門としているわけではない。但し 梅田の「教育者」としての資質が 彼をここまで引き上げていることも確かだ。 僕は梅田を「伝道師」と呼んだ。彼の資質は「陽気なアジテーター」であるというのが僕の基本的な理解だ。アジテートとするには アジテートする内容が必要だが それ以上にアジテートすることへの資質が必要だ。梅田は「内容」も当然ながら そのアジテートする資質に恵まれている。アジテートとは一種の「教育」であることは間違いない。 このように相似と相違を楽しんでいるうちに あっというまに読了してしまった。 (くにたち蟄居日記/2008-06-07) 「声に出して読みたい日本語」の斎藤孝さんと
「ウェブ進化論」の梅田望夫さんの対談が一冊の本になった感じです。 ふたりは同い年でありそれぞれ全く逆の道(教育とIT)の最先端を行くような感じですが底辺にある部分は恐ろしく似ていて「同志」と言う言葉がピッタリです 内容は 第1章 志向性の共同体 第2章 「あこがれ」と「習熟」 第3章 「ノー」と言われたくない日本人 第4章 幸福の条件 と進みますが その前後に はじめに――志をデザインする(齋藤孝) コラム梅田望夫「私のロールモデル」 コラム斎藤孝「私のロールモデル」 コラム梅田望夫「私の座右の書」 コラム斎藤孝「私の座右の書」 おわりに――私塾による戦い(梅田望夫) が挟まっているため2人の心と言葉のキャッチボールが展開されているようにも思えます。 非常に現代的な本と言えるし求めれば何でも手に入る時代に突入しているのがこの本で改めて実感します その「何か」を求められない人には生き辛い時代にも感じられるしそれも含めて情報による格差が仕事でも何でも広がっているんだな・・・とこの最近のニュースや風潮をリアルに感じてしまいます。 この私塾と言う価値観・・・実際にブログ運営をしている人には感覚的に理解しやすいと思いますし何か自分の追及する分野を見つけたのならばこれからの時代は大学に行って専攻するのも間違いではないのだけれど ブログをはじめネットの世界で同志を探して私塾を作り出す・・・そんな新世紀を感じます 底辺を広げる齋藤さんと上を伸ばす梅田さん逆のアプローチのようで芯の部分はお互いに共感しあえる存在。読んでいるとつくづく「似た者同士」だしこの2人に限って言えば「似た者同志」って表現が相応しいです (とよぴ〜/2008-07-06) 本書は「声に出して読みたい日本語」の斎藤孝氏と「ウェブ進化論」の梅田望夫氏の対談書です。
「私塾のすすめ」と銘打ってはいるものの読者に対して言葉をストレートに投げかけているわけではなく、彼らの「人生論」のようなものの中から読者が何かを見出すタイプの本だと感じました。 両氏の著書は未読ですが、非常に解り易く読み易い表現に終始しているのでその点で好感が持てました。 もっとも印象に残ったのは「ロールモデルを持つ」という考え方です。 ロールモデルとは簡単に言えば「人生のお手本」みたいなもので、例えばそれは福沢諭吉やナポレオンなどの歴史的に著名な先人であったり、身近な親や先生であったり「あこがれ」の対象になり得るような人と位置づけています。 その「あこがれ」があればそこから何かやってみようという気持ちが生まれるという考え方には共感しました。 思えば子供の頃はそういう「尊敬の対象」のようなものが常にあったものですが、大人になるとそんな想いを抱くことなど忘れてしまっていました。 漠然とした大きなテーマで語られる「二人の人生論」的な本書ですが、人によってはそこから色々なことを学ぶことが出来ると思います。 (弘樹/2008-05-11) 文字通り時代を切り開いている二人の対談。
テーマは学ぶということ。 現在における日本の雰囲気・空気などを踏まえて問題提起と解決策を示している。 幕末時代の「私塾」を模倣して、 今の時代に合致したものができないだろうか。 お二人の熱い気持ちが良く伝わってくる。 小難しい教育論は専門家に任せて、 より身近なテーマとして考えさせられる一冊だ。 (ニャンゴロ/2008-05-25) 齋藤孝と梅田望夫の対談をまとめた本。私は梅田氏の著作は全部読んでいるので,その一貫として本書を購入した。はじめは,梅田氏の視点から齋藤氏の意見を,古めかしいものだとやや批判的な目で見ていた。梅田氏も内心はそう感じていたかもしれない。インターネットやブログという21世紀の技術を使わずに日本を変えようとしている「無謀さ」に私は冷ややかな目で齋藤氏を見ていた。実際に二人の意見には,相違点が多く,この対談自体に意味があったのかという疑問さえ抱いた。
しかし,読み進んでいるうちに,二人は共通の認識があることに気づき始める。それは,齋藤氏も梅田氏も現在の日本にある「どんよりとした閉塞感」を何とか打破したいという情熱を人一倍持っているという点である。常識といわれる固定観念,事なかれ主義,出る杭は打つという発想,それらが今の日本人には無意識のうちに擦り込まれているのだ。無意識だからこそ,なおさらやっかいで,問題なのである。彼らはそれに気づき,現在の日本を憂えているのである。そして,自分たちが日本を変えなければならないという希望と夢に満ちている。そして,梅田氏が齋藤氏に対する認識を改めたとき,読者である私も齋藤氏の志というものを理解できた気がする。彼らはまったく別々の分野で活躍しているが,実は目指している究極的なものは同じであるのだ。彼らは明治維新のときのような新たな文明開化を望んでいる。人々が自分らしい人生を歩むための道しるべを示していてくれているのだ。 私個人としては,梅田氏の思想に共感するので,齋藤氏のやや押しつけがましい発想には抵抗があるが,齋藤氏のようなエネルギッシュな人を慕う人もいるだろう。とにかく,今私たちがなすべきことは,彼らのような道しるべを師とし,学び,現在の閉塞しきった日本を変える一助にならなければならないということではないだろうか。 (長谷川 純一/2008-06-22) 新進気鋭の教育者とビジネスコンサルタントの対談。ロールモデルの考え方から始まり、教育論、日本人観、幸福論と議論が展開する。閉塞感のある日本の現状を打破するために、明治時代の私塾的な啓蒙の輪を広げる必要性、そしてそれがウエブなりの新しい技術を通じて可能となるとの両者の共通の思いが至るところに散りばめられており、大変啓蒙的である。若い世代にもお勧めの書。
(INNOVATE/2008-06-16)
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