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「ソーシャル・ウェブ入門―Google、mixi、ブログ…新しいWeb世界の歩き方」 とその関連商品
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ソーシャル・ウェブ入門―Google、mixi、ブログ…新しいWeb世界の歩き方
ASIN:4774130818技術評論社(2007-04-07) 滑川 海彦 売上順位:29943 ¥ 1,659(中古:¥ 266) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:104
yahooもメールも人並みに会社で使ってるし、web2.0もブログもmixiもセカンドライフも、自分でやらないまでも、まぁだいたいは理解してるつもりでいたけど、なんだかオレ周りの人より遅れ始めてねーか? と、気になりはじめたくらいのレベルの人には最適です。Web2.0に至るまでの歴史のおさらいのほか、ウェブメール、ソーシャルブックマークの使い方、ブログの始め方なども具体的に、丁寧に解説してあるので、急速にキャッチアップできます。実際にパソコンを横におきながら読み進めるとよいです。私は本当に著者に感謝しています。
(えめふろ/2007-07-15) Google、Gmailを手始めに、ソーシャル化する最近のWeb技術、例えばWikipedia、ソーシャルネットワーキング、blog、ソーシャルブックマーク、ソーシャルニュースなどを紹介。こういったツールの便利さと使い方を知るノウハウ本という側面もありますが、それ以上に「Webがソーシャル化(社会化)していて、これが続くと社会が変わりますよ」というメッセージをふんだんな例と共に伝えてくれるのが本書の最大の特徴。最近のWeb技術は、実際に使ってみてその意味や面白さの分かるものが多いので、こういうスタンスの内容は多いに的を得ていると思う。Amazonが単なるオンラインショップだとか、ブログは個人の日記で仕事や企業には何も意味がないとか、MySpaceやMixiなど子供かヒマ人のやるものだとか、YouTubeというのはケシカランとか、Googleが善玉でマイクロソフトが悪玉、といったような旧態依然とした考え方に捕らわれている方が読むと効果絶大なはず。軟硬幅広く取り混ぜた内容を、ここまで分かりやすく肩肘張らずに読ませてくれる本はなかなかない(簡単に書けそうでかなり難しいはず)。
(鈴木純一/2007-05-09)
巷で騒がしいweb2.0現象を、<ソーシャル>というキーワードで鳥瞰的に解説する一冊。
グーグル検索術入門やSNSの使い方等々、一読すると、初級者向けの実用書に見えるが、読み進んでいくとあら不思議、<グーテンベルグ以来のメディア大革命>のイメージがじわりと浮上してくる。 また最新トピックスの紹介や、スナップの効いたコラムも秀逸で、IT関連ビジネスにかかわるビジネスマンやメディア関係者でも十分に楽しめる内容。 星の数ほど類書があることを承知のうえで、本書の着眼点(webは社会のインフラ)や全体像(メディア革命進行中)をつかむための思考プロセスは、日ごろ「これからいったいどうなるのだろう」というマジメな疑問を持つ人たちにとっておおいに参考になるはず。 (太郎冠者/2007-04-11) 四半世紀前にデータベースの本を書いた氏が「もしかして23年前に予見したことが今まさしく目の前で起きてるのでは」と興奮した勢いでWeb2.0のソーシャルウェブを泳ぎ回る。
長屋の隠居的コラムには「へえ」がいっぱい。元祖ソーシャルアニマルは「アリストテレス」とか、グーグルをヴィシュヌ神第8の化身クリシュナの別名ジャガーノートにたとえるかと思えば、ネット著作権で「のまネコ騒動」を持ち出したり。ウェブを自分の足で歩いて拾った雑感がとても楽しい。 英語のリテラシーの異様に高いTechCrunch翻訳チームの氏ならではの新鮮な海外情報も読みどころ。博覧強記とミーハーぶりが心地よくマッシュアップしたユーザーサイドの本ですね。 (satomi/2007-04-20) Web 2.0でもSNSでもなく、「ソーシャルウェブ」という切り口。タイトルにしただけあって、サービスの紹介も機能をひととおり説明したあとに「ソーシャルな使い方」を付け加える形になっていて、わかりやすい。
「丁寧に書かれている」ことが随所に感じられる本である。最新情報をふんだんに取り入れながら、さりげなく故事ことわざなどの話もでてくる。(アリストテレスは「さりげなく」ではなく、大々的に書かれているが) ブログを作ったこともなく、SNSも知らないような読者には「入門書」として、Web 2.0がどうしたこうしたと言っている人たちにも「読み物」として、誰にでも楽しく読めると思う。 (nobuotakahashi/2007-04-11) ソーシャル・ウェブというとまず最初にSNSのmixiやMySpaceをイメージすると思われるがが本書はそれらに限定されず、最近のウェブの潮流であるネットワーク化されたさまざまな最近のウェブ周辺の出来事をわかりやすく教えてくれる。
もちろん、ブログの作り方や、RSSリーダーの紹介など簡単な入り口の紹介もシンプルでわかりやすく説明されているが、それは単に取っ掛かりであって目的ではない。本書が扱うものはこのブログやSNS、Youtubeやfrickrなどのネットワーク化されたウェブサービスの潮流のダイナミズムである。 はっきり言って私は本書冒頭で紹介されているソーシャルWebサービス(mixi、GREE、MySpace、Facebook、Livedoor、Blogger、2ちゃんねる、価格.com、はてな、Del.icio.us、Youtube、flickr、はてな、Newsing、Digg、PukiWiki、Mediawiki、Googleカレンダー、Google Docs&Spreadsheets、Zoho、Basecamp、Jotspot、Google、MSN、Yahoo!、Hotmail、Skype、Wikipedia、goo)は9割り方使っているし、それ以外のサービスも大体の概要は知っている。しかし、それらを含めた全体的な流れをざっと確認する意味でも本書は有効だった。 内容はしっかりしているが、ところどころ誤字脱字が目立ったのは残念だった。 (mbookdiary/2007-05-06) Webがどんなメディアで、何ができるかについて、山ほど書かれてきたし、これからも書かれる。そうした中で、群書を抜いた存在が本書である。Webは、ご存知のように巨大な世界に成長し、Webそのものを語ることは世界を語ることに等しい。Webを観るには地上を離れ、ITやビジネス、社会に関する個々の専門知識を超えた「メタ」の視点(つまりは哲学=存在と認識を考える論理的方法)が必要となる。メタを操るには、特別の才能と訓練が必要であり、古今東西の人間と歴史、自然に対する該博な知識、既製に囚われない思考と厳しい検証が前提となる。現代日本の教育はそうしたメタの価値を否定しているから、この国ででそうした知恵の結晶が生まれることは稀である。本書は大量の最新知識が手際よく整理されており、それだけでも価値はあるが、本書の価値は20年を経ても不変であろう。
なにより瞠目すべきは、知性と痴性、光輝と汚穢に満ちたWebという世界を描きながら、著者の記述は技術とそれを創り、育てていく人間に対する健全な楽観主義に貫かれていることである。それはWikiの「集合知」を高く評価するところに現われている。評者自身は「集合愚」をあまりに多く見てきたせいか、最近は疲労気味であるし、なかなか「集合知」を実現する知恵も見つけられずに苦労している。しかし、本書を読んで力を得た。Webメディアが誕生して以来の米国と日本での展開の違い、グローバリゼーションについての視点など、乱麻を断つ著者の剣の冴えにに期待するところは大きい。 とにかく、情報は多いが一気に読める。文章はよく練磨されており無駄がない。Web初心者から哲学者まで、中学生から隠居老人まで、自分の頭で考える人には誰にでも読ませたくなる本である。 (Tankrow/2007-04-14) 急速に発展するインターネットの現在と 具体的な使用方法を書いた実用書です。 ブログ、SNS、Googleなどをより有効に使いこなすための HowToを知るのに最適です。 Webの世界にすでに慣れ親しんでいる方には、 周知の事実も多いと思いますが、 Webサービスの仕組みを簡潔に説明しているので、 いつも使っているサービスの仕組みがわかり、 ためになる部分もあると思います。 (渡邉輝/2007-05-01) 本書はmixiやMySpace,Gmailなどをどう使い,どう付き合うかなど実用書の顔をしているが,本当のところはWebの世界で起きていることの社会学の本だ,ということだ.ポール・グレアムによると,ユーザーの優位化,ソフトウエアのWeb化,テクノロジー企業の優位が現在のWebに起きている特長である,とまず紹介している.
mixi,MySpaceはいうまでもなくYouTube,flickrなどもWebのソーシャル化だ.英辞郎,Amazonのアフィリエイトやカスタマーレビュー,Wikipedia,2チャンネルも「みんなの意見が案外正しい」という群集の英知への信頼を前提としたWebのソーシャル化であることを著者は繰り返し述べている. ユーザー投票によるソーシャルニュースやブログなどのブックマークなども同じソーシャル化といえる.著者は読者をソーシャル・ウェブへの参加に誘うが,これらのWebサービスの中心にいるのがGoogleであり,YouTubeの買収などメディアの制覇を目指すその動きの本質を覚めた目で鋭く指摘しているのも参考になる.著者はTechCrunchというWeb情報の翻訳者で,最新の動向に詳しい. (杉苔亭/2007-04-15) WEBサイトの運営者として把握したほうがいいと思います。
(ロミオ/2007-10-05)
Web2.0は,使いこなしている方だと自負しているが,それでも見落としている点はないか,最終確認という気持ちを込めてこの本を購入した。この本を読んで感じたことは,まだまだ自分はわかっていない分野もあるなという反省。Gmail,Wikipedia,YouTubeなど,ほとんどのウェブ・ツールは使いこなしているつもりだが,この本はそういった表面的な分野に限らず,さらに深く掘り下げた内容が書かれている。この本から私が学んだことは,Googleウィジットを自分のWebページに貼り付けられることや,「newsing」や「Flicker」などのサイト。
また,本書の至る所に著者の思想やユーモアが散りばめられており,読んでいて飽きない。表紙のデザインも非常にセンスがあると感じる。少し古い本ではあったが,今でも十分実用的で,読み応えがあった。 (長谷川 純一/2008-09-11) ソーシャルという切り口でウェブをとらえるというが、本来ネットはソーシャルなインフラではないのか。切り口が云々よりもウェブの歩き方の解説として優れているということだと思う。Web1.0からWeb2.0への流れをつかみたい人は読んでみてください。
(たこたこ屋/2008-05-17)
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ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ
ASIN:482224587X日経BP社(2007-06-07) 翻訳:井口 耕二/ドン・タプスコット/アンソニー・D・ウィリアムズ 売上順位:30226 ¥ 2,520(中古:¥ 625) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:146
ビジネス書としては、エクセレントカンパニーや第三の波、などと並ぶレベルの名著として残るのではないでしょうか。
ただし、従来のビジネス書とこの本が大きく異なるのは、人生観に左右される要素が大きいと思います。 特許権、著作権、知的財産と権利ばかりを主張し、50年でも70年でもあぐらをかこうとする会社。はたまた、知的財産を秘密にし、特許すら出さない(そういう会社でも他人の論文は読みまくるんでしょうけれど)ことにした会社もあります。 そういう動きをつきつめると、学問とか人類共通の知恵といったものはどうなるのか?このままでいいのか? と感じたことはありませんか。 ウィキノミクスとはそういう人類の知恵は共有物と考える人々に支えられていて、従来の権利を主張しなくても「分かち合うことで生きていける」と確信している人々の動きなように感じました。そのマグニチュードはとても大きく、古いタイプのビジネスと互角にやっていけていると、この本は事実の積み重ねで証明しているように思います。たとえば、人のDNAを解読し著作権を主張する会社が新聞をにぎわせていたことをご記憶の方も多いでしょう。それが今どうして共有されるようになったか、知ることができます。 ウィキノミクスでは知を共有しながらビジネスを展開していく点こそが最も経験と知恵が必要な部分であり、ひとつひとつの事例が参考になります。そういう観点で読まないと同じような話の繰り返しに読めてしまうかも知れません。それでは大切な知恵を取りこぼします。 資源は有限ですが、知恵は無限であり、共有することで次々と新しいことができていく世界を私はすばらしい、と感動をもって読了しました。 でも、自分が考えたものは他人の影響よりも自分だけのものだ、秘密にしておきたいしひと儲けしたい、と考える人もやはりいるでしょう。 どちらの道が好きか、でこの本の評価は大きく異なるでしょうね。 (アルチザン/2007-09-01)
新たなパラダイムシフト−その時個人は ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
インターネットの目覚しい発展により、企業や個人が【知識】を囲い込むことの意味が急速に薄れつつある。 未だに自身の知的財産を隠蔽しようと必死になる企業も多いが、 それは穴の開いた船から、手で水をかき出す様に似ている。 インターネットという自然の驚異にも近い、圧倒的な力を持つフレームワークが、それを拒否しているからだ。 企業が恐れるべきは、その「共有化」による既存商品の衰退ではなく、 その「共有化」の波に乗り遅れ、対応できない状態に陥ることだ。 大きな流れが変わってしまった今、一刻も早く群衆が織り成すスキル、独創性、知性を利用することを考えなければならない。 では個人は、その共有化がもたらす「無料化」をただ喜んで受け入れるだけでよいのか。 否、結局そこから享受できる利益は、その人のリテラシーに依存しており、 そのリテラシーはインターネットがもたらすオープンコミュニティに参加し、自らも与えることによってのみ高めることができる。 つまり、個人の能力の重要性は変わらない。いや、より高まったと言ってもいいかもしれない。 インターネットがもたらした新しい仕組みが個人の教育、仕事、起業の可能性を高めてくれた。 だから、私たちは、その世界とつながるために必要な、 スキルとやる気、一生懸命勉強してく気概を常に求め続けることを怠ってはならない。 特に知的作業を生業としているエンジニアは、それをしっかり肝に銘じ、本書を読むことをおすすめする。 きっと新しい知的作業の喜びの可能性を感じ取れるはずだ。 (渡邉輝/2007-06-10) いや、驚いた。
「フラット化する世界」を読んで、アメリカでコールセンターに電話するとインドのバンガロールに繋がるとか、 ウェブを通してアメリカの子供がインドの家庭教師に勉強を教わることは知っていた。 あるいはIT技術者の仕事や経理等々の仕事もインドへアウトソーシングされていたりとか。 しかし現在では、InnocentiveやYet2.comを通じて、知識や技術までもが売買されているらしい。 実際に上記のHPを訪れてみると、物理、化学、生物分野等の知識までが売買されている。 これは、全ての研究者、技術者にとってかなりの脅威(チャンス?)ではないでしょうか? もはや、官僚的な組織は無用であり、権威も年齢も性別も国籍も関係ないのですね。 いやはや、参りました。 (mini1/2007-10-08) 2006年に出版され、2007年に翻訳が発表された。でも、すでにさらに現実は進んでいる。googleではもうすでに文書やスライドファイルが共有され共同編集が可能になり、google mapも恐ろしいほど簡単にページに関連づけることができるようになり、どんどん先に進んでいる。
でも、この本の強みは単に新しいインターネットの状況の解説本に終わっていないところ。だから、今後どのような方向に進んでゆきそうかといったところにまで想いを向けることができる。 しかし、研究者やコミュニティ、企業なども含めてちゃんと考えながら進めている人もたくさんいるんだ、それがこの変化の原動力なんだ、そのあたりが納得できたことも収穫だった。 (pooh bear/2007-09-24) 率直に言って「胡散臭い」。
「これからは、企業は自分の資産をどんどんオープンにして、社外のコミュニティを上手に使って新しい価値の創造とコストダウンをしないと生き残れないよ〜」って、ようするにWeb2.0啓蒙系の本なんだけど。自分もそういう流れの渦中にいる身だし、そういう世の中はエキサイティングで面白そうだし、どんどんやって欲しいと思うけどさ。 でもそういう流れって、実際のところ死屍累々じゃん? それこそ、なんでNetscape社の話が出てこないの? まっさきに自社のコア技術をオープンソースにしたものの、Mozillaプロジェクトは存続したけど会社はお粗末な状況じゃないか。 こういう、マイナス面を扱わないバランスの崩れた本って良くないと思う。実際はオープン化しなくても生き残れる(というかクローズドの方が上手くいく)企業だってあると思うし。オープン化ってある意味「劇薬」なのに、さも簡単に扱えるように煽るだけ煽って、無責任じゃね? (ただただし/2008-03-26) 私は、マーケティングに関わる職業に携わっている身で、いわゆるWEB2.0的なパラダイムシフトをマーケティングのレンズを通してしか見ていなかった。しかし、この著作が明示しているのは、あらゆる企業活動に「群集の叡智」がブレークスルーを提供している事実である。 いかにその叡智を結集できる仕組みを構築できるか?が、企業の競争力のファクターのひとつとなる世の中になっているのだ。 とはいえ、前半部は、ピアプロダクションの有効性について少々過剰なまでに繰り返し論じられ、退屈になるのは否めない。 (ルイス/2007-07-16) コンサルタントの2人が書くマスコラボレーションの世界の紹介
インターネット上の不特定多数が参加して作成する辞典wikiを中心に マスコラボレーションで成り立ってゆく世界の紹介 ベースは、インターネットにより、知の距離が近くなり ボーダーレスに一挙に破壊された時代にどのような活用が あるかどうかについて述べています。 インターネットは、ITの世界で、ITの世界だけの出来事ととらえがちですが 、ITは”知”を扱うことから知を中心に大きな変化が起きていることを 述べています。 ボーイングがバリューチェーンにインターネットの威力を使う事例や 鉱山会社が、鉱山情報を公にすることで社内で発見できなかった 鉱脈を見つけたり、ほぼ1章において、1つづつの事例が紹介されています。 3人寄れば文殊の知恵ではありませんが、コラボレーションの力を 利用してさらに上昇してゆく企業と、従前の特許と社外秘で守った 秘伝の技術で勝負してゆく企業とどちらが生き延びるかなど 考えさせられること多の内容です。 パラダイムシフトを伴うこの考えは、使い方を間違えばインターネットへの 情報の漏洩だけで致命的な失敗になりかねないが、パラダイムシフトに 乗り遅れるとやはり、恐竜として旧大陸に置き去りにされる時代に なったのだなという怖さを感じる内容でした (親カッパ/2008-12-04) いわゆるWeb2.0の本質について、いくつかの切り口(目次参照)に基づいて議論を展開しているわけですが、内容についてはやや冗長な感じがしました。
また、訳出に違和感を感じる部分が多々あり、何度も読み直す箇所がありました。 本著で述べられているポイントは大きく以下の4点であり、これについてはその通りだと私も思います。 1.従来の囲い込み戦略を取り続ける企業は、オープン化を進める企業や組織に駆逐されるであろうこと 2.マスコラボレーションにより圧倒的多数の英知を活用することができ、開発の速度や品質が大幅に改善される可能性があること 3.マスコラボレーションはグローバルに実現されなくてはならず、それをうまく協調させる仕組みが重要であること 4.製品・サービスのイノベーションに役立つコンシューマー(プロシューマー)を活用することが重要であること 本書が半分以下のボリュームで価格が1500円程度であったならば、星は4つか5つ付けられたかもしれません。費用対効果の観点から今回は3つとしました。 (緑禅/2008-05-02) 知的に面白かったです。
特に鉱山開発会社が、自分が掘り当てられない金鉱を、ネットでデータを公開したら世界中から鉱脈の予測が寄せられてそれで掘り当てた、というウソのような話に21世紀の日本企業が考えなければならない経営戦略上の示唆があると思います。 一言で言うと、経営資産を内部に頼らず外部に頼ることで∞化させるというものです。 レビュアーは戦略コンサルタントを生業としていますが、常々「結局強い会社というのは強い資産を持っている」ということに尽きるように感じています。強い資産というのは規律と責任感のある人材だったり、方法論だったりするのですが、それらを内部に頼っている限り、弱い会社はイツまで立っても成長できません。 ところが「資産とは内部のものである」という思想を棄てることで、経営資産を柔軟に運用することが可能になるわけです。ネットがそれを可能にしたんですね。 本は全部読む必要はないと思います。最初の1/3でコンセプトは出尽くしていて、後は同じ話しを事例を変えて紹介しているだけなので。 でもいい本だと思いますよ。少なくともコンサルタントは必読でしょう。 (アマゾン太郎/2007-07-24) 未来へ向かう潮流を、ディテールを積み重ねて読み解く、という
手法で過去にも未来学を開陳した、ドン・タプスコット。彼と共著者に よる、サイバー社会で起こっている、最先端、最新鋭のコラボレーションと オープン・デベロップムーブメントに関する現場からの克明な 報告書です。 鉱脈発見を広く世間に開かれた方法で画期的で革新的な 発見をなしえたという事例を皮切りに、オープンソースはもとより、 自動車の未来系の開発形態の先取りとして、BMW社他の実例をもって、 マスコラボレーションによる開発・生産の世紀への突入を、 これでもか、というほど、現場から集めたジャーナルをコラージュして 読者の眼前にさらけだします。 本書では、19世紀、20世紀的な工業生産社会を超えた、次の世紀の 象徴として、個人やコミュニティのつながりで行う生産や革新、改革など を、ピア・プロダクションと呼び、読者の知的好奇心をおおいに刺激し、 未来への明るい展望と拡張を宣言しています。 (佐倉ごるふ/2007-08-12) 若干訳文がこなれてなく、特に前半は原書の良さが出てない印象ですが、
重要な本だと思います。 考えを整理する意味で、本の内容に沿って、企業人としての言葉で以下の通り読み替えて見ました。 ウィキノミクスを支える、4つの行動原理: 結局、事業活動を行う際に最もCriticalなリソースである人材と知恵を、 この行動原理を通じて、社外から調達する仕組みが競争力の源泉となる。 (1) オープン性: ITとは最もRemoteと見られた鉱山会社や、 2000年当時、閉鎖的な企業風土で成長が鈍化したP&Gでの革新事例。 「P&Gの優秀なエンジニア1名に対し、同等の人材が社外には200人はいることが分かった」 (2) ピアリング: 外部コミュニティーと対等な関係で、しかも効果的に協働する能力。 企業情報を公開すべきラインの明確な認識と、プロジェクト管理能力。 IBMは10年で身に付けた。 (3) 共有: 知的財産をオープンにするものとクローズドにするものを分離し、 共有することにより一層価値を高める仕組みを作りつつ、 クローズすべきコア部分をしっかり守ること。 (4) グローバル: グローバルな調達は単なるコスト削減でなく、スピードと知恵を獲得する手段となる。 グローバルな販売は単なる販売チャネルの拡張でなく、 全く異なるビジネスチャンスへの挑戦を通じた、 技術革新のきっかけとなり、これもBottom Of Pyramid戦略のような、 鋭角的なスピード増と知恵の獲得の手段となる。 ボーイング787の全世界調達の例、 BestBuyのセールスマンのネットワーク化(Web型対話と営業現場とトップの直結)、 中国の二輪メーカーの革新(競合メーカー同士での仕様共通化による部品互換性)。 ウィキノミクスの設計原則: (1) 混沌を管理すること。リードユーザーからヒントを得て進化を見極めること。 (2) クリティカルマスを達成すること。途中であきらめないこと。 (3) コラボレーションのインフラを提供すること。 (4) エコシステムへの参加者全員が価値を得られること。金銭だけではない。 (5) コミュニティの規範を確立し、従うこと。 (6) 必然より偶然、計画的な作り込みよりも、進化を重視すること。 (7) 天動説から地動説へ、個別企業利益からコミュニティ最適へ。 (jacarei/2007-12-30) この耳慣れない言葉,コラボレーションの『ウィキ』(万人が書き込む事のできるネット辞書のウィキペディアに端を発する)と『エコノミクス』からできた造語が『ウィキノミクス』であり,コラボレーションをベースにビジネスを展開して生き残るか,あるいは消え去るかの二者選択をさすともある.インターネットがもたらしたモノは,収益マターを必ずしも起点としない価値の創造をもたらす配分ルールのエコシステムに依存したビジネスコンセプトであり,この重要性が以前にも増して今や必須になっている.もはや世界は繋がっており,個々の起業が単独で収益を独占できる時代は終わっている.コラボレーション無しでは生き残れなくなっているのが現状のビジネス環境なのだ.
併せて読むと良いのが,『キーストーン戦略』,ここにはエコシステムを基板としたビジネス展開の重要性が述べられており,概念的には『ウィキノミクス』に共通するところがある.進展著しい科学技術を基盤とした複雑性を有する昨今,この時代を生き残る上で参考になる知見を得ることはできよう.と言うか,勝ち組は既に実践しているのである. ボリュームが 500 page近くあり,ちょっと読みづらいところは無くはない. (和泉 茂一/2007-11-27) 先ごろ、ボーイング社の新型ジェット機787型機(通称ドリームライナー)の第一号機がロールアウトした。
その頃、日本の株式評論家は「ドリームライナー効果で、日本株の関連銘柄が買われる。787の翼は日本の○▲社のカーボンファイバーで、、、、、、、、」などとやっていた。 最後の最後まで製造拠点を米国に置いていたと思われていたボーイング社が、変わり身早くウイキノミクス化して787を作り上げたことを本書で初めて知った。 日本のお家芸である自動車産業は典型的な垂直分業的な産業だ。 ところが、諸外国では製造業ですら水平分業的になり始め、かつ成功を収めつつあるのだ。 アップルによるipodの成功などがその例だろう。 冒頭の金鉱山探索の話も、ウイキノミクスがたちまちビッグマネーとなるという点で象徴的な出来事だ。 私を含めて多くの日本人が、英語でのコミュニケーションは得意とは言えないだろう。かような時代となると、日本人にとっては不利であることは間違いあるまい。 (mikeexpo/2007-11-18) 本書は,おおくのひとびとが Web などをつかって共同で創造していくさまざまなしかけをとりあげている.そのうちのいくつかは,ほかの本や Web などを通じて,すでにおなじみになっている.しかし,「サイエンス 2.0」などについては,まだ日本ではあまり議論されていないようにおもわれる.
また,本書を読めばウィキノミクスの弱点もわかってくる.たとえば,「ピアリング」が機能するための条件のひとつとして生産物が部分に分割できることがあげられているが,これは複雑系のように分割できないものはウィキノミクスでつくりにくいことを意味している.いろいろと興味ぶかい内容をふくんだ本である. (Kana/2007-11-13) ウィキノミクスという言葉で著者が表現しようとしているのは
21件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。全世界を覆い尽くすコンピュータネットワークを通じて 全人類の脳を対象に技術的なアイデアを収集しようという試みだ。 グーグルが全世界から情報を集める無数のソフトウェアロボットの総体なら ウィキノミクスは全世界からアイデアを収集する不定形のメタ・エンジンだ。 それはコンピュータネットワークによってクラスター化された人間の脳から出来ている。 ウィキノミクスによってアイデアどうしが加速度的に相互連結されていくのだ。 自己組織化し、増殖するアイデアの網の目が全世界を覆っていくのである。 思考されるべきことが思考されるために恐ろしくゆっくりした 偶然の化学反応に頼る必要がなくなる。 ウィキノミクスによって地球上に存在する全アイデア数は指数関数的に増加する。 ある技術開発の過程で行き詰ったらどうするか。 全世界に広がる脳クラスターを検索すればいい。コンピュータネットワークには それが実際に出来るし、解決は極めて効率的になる。 今まではある技術的ブレイクスルーに繋がるアイデアが見出されるためには、 革命的なアイデアを持った天才的な技術者が当該の企業や 大学研究室に必要な時にたまたま所属していなければならなかった。 その確率は低いし、優秀なのに全く無関係の業界にいる人間というのは おそらく膨大に潜在しているのである。 また、非常に強力で人類の未来を根本的に変更するような アイデアを自分が持っていることに気付いていない潜在的天才も多い。 仮にそういう人間が当該企業や大学内に存在していたとしても 様々な事情により歴史的なアイデアが圧殺されることもある。 そういう人々やアイデアをネットを通じて徹底的に集積することが出来るとしたら‥‥。 技術の進歩の速度は少なくとも従来の倍ぐらいになるのではないか。 考えてもみて欲しい。 埋もれたアイデアは偶然の作用で日の目を見たアイデアの何百倍もあるのだ。 その全てをグーグルウェア的なA.I.によって選別収集し、アーカイヴ化し、 全人類が利用できるようにすることは現在の技術で可能だ。 全人類の全アイデアを集積する巨大な情報リアクターの出現だ。 ヴァーナー・ヴィンジ氏の提唱する技術的特異点が近づいてきた。 (cybercitynukeyork437/2007-07-26) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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mixiと第二世代ネット革命―無料モデルの新潮流
ASIN:4492501622東洋経済新報社(2006-08) 早稲田大学IT戦略研究所 売上順位:57058 ¥ 2,310(中古:¥ 299) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:9
プロローグ;mixiとは何か?、第1部;mixiにおけるネットワーク行動、第2部;無料サービスのビジネスモデル、付録;mixi参加者の属性と行動、という構成になっている。
プロローグ、第1部、付録でSNSおよびmixiの知識が得られる。特に、付録は筆者ら独自の調査データであり、mixiの詳細な性格・諸元が分かる。大学の先生の執筆によるだけあって、ノウハウ集というよりは学術的分析がなされている。これにより、知人や上司などにSNSやmixiについて説得力のある説明が可能になる。 第2部はSNSをはじめとするインターネットの無料ビジネスモデルに関する分析である。本書では、mixi、フォトハイウェイ、(旧)livedoorの3社の戦略モデルについて比較分析している。ちなみに、監修者の根来教授はビジネスモデルについて造詣の深い先生である。 今流行のmixiについてミーハー的に活用するだけでなく、その意味や今後の動向を考えるひとには好著である。 (天職KM/2007-01-08) プロローグ、第1部、エピローグを通じて 「リアルな人間関係を反映したネットワークの上にバーチャルなネットワークが乗っかって、そこで情報が交換される(リアル×バーチャル)世界がSNSで実現しつつある」ことを違和感無く説明をしており気持ちよい。
「mixiやSNSは知っているが、胡散臭く感じている」「バーチャルコミュニティは一部の突出したユーザの集まりに過ぎない、と考えている」上司や知り合いに”mixiやSNSの可能性や現状を説明したい”人には ぜひお勧めしたい。 ただ、第2部は「まぁそうですね」と思う程度。ということで星4つ。 (よもちゃん/2006-11-05) 先だってのmixiの株式上場は凄まじかった。
立ち上げてたった3年の会社に1000億の値がつくのだから、ネットバブルはまだしばらくは続きそうな予感である。 さて本書のテーマは2つ。 前半は、mixiの社会学的な考察。 後半は、mixiをはじめとする無料サイトのビジネスモデル分析である。 前半は、ネット時代における新コミュニケーション論といってよく、読み応えがある。リアルコミュニケーションとバーチャルコミュニケーションの融合や、新しいコミュニティの可能性を説いていて、社会学系の人には興味深い内容だと思う。 逆に後半は、ビジネス書を読み慣れている人にとっては物足りない。 本書のデータを読む限り、mixiが1年で黒字化した理由は、要するに広告収入が安定したからであり、なぜ広告収入が安定したのかといえば、会員数が爆発的に伸びたからである。それ以外に何か新しいビジネスモデル=儲かる仕組みがあるわけではない。 ではなぜ会員数が爆発的に伸びたのか。 やはり、ここがいちばんの肝であろう。その答えは前半の分析が詳しい。 ともあれ、まだまだネットには宝の山が隠れていそうな気配である。 (丁三/2006-11-16) mixiを主たる対象としてweb2.0をまじめに分析した本。
全4件のレビューを表示しています。第一世代(ヤフー・楽天)のネットワールドの特徴が、バーチャルワールドとリアルワールドを別のものと捉えるのに対し、第二世代(mixi・はてな)は、「リアル×バーチャル」と「バーチャル×バーチャル」であるとする。前者は、リアルから入るが(友達の紹介が必要)、新たにバーチャルな関係が得られる(友達の友達を友達にできる)ことであり、後者はwebサービスなどの自動化技術によるサイトの自動連携と分析している。 第一部がコミュニティ分析という社会学的テーマを、第二部が無料サービスが成功するための条件を探るというビジネス学的テーマを扱っています。 mixiのことを軽視してきたが、この本を読んで凄いかもと思った。 (XP/2006-10-30) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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SNSマーケティング入門 上客を育てる23の方法
ASIN:4844323008インプレスR&D(2006-09-23) 山崎 秀夫 売上順位:14442 ¥ 1,554(中古:¥ 360) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:56
分かりやすさ★No.1★ ||||||||||||
数あるSNS書籍の中で
実践には一番分かりやすい本だと思います。 偏ったSNSの見方が変わる一冊です。 また、これからSNSを利用する方には 何を基準に利用すれば良いか、 効果的に利用していく術を学ぶことができます。 SNSを利用し実際に活躍していらっしゃる方々の例も参考になります。 (アマディウス/2008-02-11) 一章でSNSについて判りやすく説明してあるため、SNSマーケティングに興味はあるが・・・という人にも敷居が低く、次章の事例紹介にもスムーズに入っていける。
その事例紹介では、様々な成功事例が紹介されており、ターゲットやアプローチの違いについての手法を学ぶことができる。 SNSをよく理解している人も、自分が使用していないような様々なカテゴリの知識を得る事ができる。 また、所々に挿入されているコラムも、最新の話題を取り扱っておりどれも非常に興味深く読むことができる内容となっている。 初心者には判りやすく、詳しい人にとってもリファレンスとして活用できる良本だとお薦めできる。 (hidehide/2006-09-28) 今迄読んだ全てのSNS本の集大成といった感じ。ミクシィからYOUTUBEやmyspaceまでまさに最新事例が掲載されており、情報量も非常に豊富。初心者から上級者まで勉強になる本だと思います。SNSはこれ一冊でマスターできると思う。
(ウォーズマン/2006-09-26)
大学の授業でSNSについてレポートをまとめていたところだったが、正直この本が一番役に立った。最新の話題の事例が豊富に載っており情報量も多く非常に参考になった。
(大竹/2006-09-30) SNS本といったらこれ!
いろんなSNS本を読んだけど、この本は内容が非常にしっかりしていて満足できました。 SNSでマーケティングを考えていたので、そういう方にはおすすめだと思います。これをもとに無事企画書が書けそうです。ありがとうございました。他の本と比べて、リアリティというか、経験をもとに書いているという感じがしました。さすがSNS界のパイオニアという感じです。 (kenji/2006-09-26) この値段でこれだけ濃い内容の本だとは思わなかった。SNSの事は最近よく新聞で目にするが全く理解できていなかった。しかし、これ一冊読んでかなり詳しくなったと思う。おまけに結構やさしく書かれている。これは人にもすすめたい1冊。SNS辞典として1冊あると便利。
(恵子/2006-10-06)
後出しじゃんけんのような
全7件のレビューを表示しています。評価で申し訳ないですが、、、 掲載されている事例は、 当時の選りすぐりのSNSだったのだと思いますが、 現在(2009/06)では、その多くが閉鎖されている という事実を考えると、 執筆者が、冒頭で語っている 「Web2.0時代の主役はSNSマーケティング」 という主張やその論拠に説得力はない。 また、執筆者はSNSシステム販売事業者なので、 「SNSのバラ色の未来を描く ー> システムが売れる」 という構図があると思われるので、 その点も割引いて読む必要があると思います。 「バズワードに踊らされないようにしないと」 と、感じさせてくれた一冊でした。 (かつ/2009-06-06) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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モバゲータウンがすごい理由 ~オジサンにはわからない、ケータイ・コンテンツ成功の秘けつ~ (マイコミ新書)
ASIN:4839924503毎日コミュニケーションズ(2007-06-19) 石野 純也 売上順位:38059 ¥ 819(中古:¥ 147) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:60
モバゲータウンのDeNAが行ってきた事例を基にモバイルコンテンツでの成功の秘訣を探った本。
モバゲータウンの仕組みやビジネスモデルを探るだけでなく、特に後半ではPCユーザーとケータイユーザーの考え方やアクションがまったく違う点を検証しているところが興味深い。 コンテンツ作成側は会社員なのでPCに触れる時間が長く、ケータイビジネスに関わる仕事でもユーザーがなぜケータイを使うかが見えないことが多い。PCとケータイはまったく別物として捉えて考える必要があり、ユーザーとしてケータイコンテンツにたくさん触れ、PCとの違いを理解することが重要。両方から使えるようにすることが必ずしもプラスになることはなく、双方の利用動向が異なり軋轢が生じてしまうとか。 話がDeNAにかなり傾倒している感があるので、ほかのコンテンツプロバイダー(ドワンゴとか)の話があってもよかったかも。 「これからはモバイルだ」と新コンテンツを作らなければならなかったり、今あるコンテンツの集客を増やさなければならないものの、どうすればいいのかわからない!という人にオススメ!(←まさに自分がそうです…) (ちなお/2007-06-24) モバゲータウンとDeNAの話が中心で、モバゲーやモバオクの説明が多くされているが、
本書を読んで一番印象に残るのは、何度も何度も説明されているPCとケータイのユーザーの違いだ。 仕事でPCを中心に使っていると、中高生など、ケータイをメインツールとして Webサービスを楽しんでいるユーザーの行動や雰囲気はなかなかわからない。 この本では、DeNAのサービスがなぜ成功したのかを、サービスの特徴とケータイユーザーの 特性の両方を分かりやすく説明している。 ケータイユーザーというものを実感として理解することができる。 (ロケット2/2009-03-13) オジサンにオジサンのわからない世界で起きているビジネスを解説するという意味で、とても新書向きな内容です。
タイトルにはモバゲーとありますが、実際にはケータイ業界におけるコンテンツビジネス(この言い方ももう古い)の現状をまとめた本です。 「ケータイでなんかやれっ」と、横暴な上司に漠然とした指示を出されている新規事業企画の担当者は、その上司に本書をプレゼントするといいでしょう。読んでも、いまケータイ上で起こっている変化に気付けないような上司なら、ケータイビジネスには手を出さない方が良い。それくらい特殊な世界だと思いました、ケータイ業界って。パソコンを使わないで、毎日ケータイだけでネットを楽しんでいるような人でなければ、その実態はわからないのでしょうね…。amazonですら、PCとケータイじゃコンテンツ違うんだから…。 ケータイのコミュニティはプライベートなコミュニティなので、周りにケータイを頻繁に使う友達がいないと、能動的にケータイを知ろうと思っても、なかなか実態を把握できないもの。同族(趣味)意識で知らん人とも気軽に繋がっていくのはモバイルジェネレーションの特徴でもあるけど、おっさんは同属になりづらいから、ホントに難しい…。 それでもケータイでいま起きていることを知りたい、ケータイビジネスに興味があるというおっさんには本書をおススメします。 ☆が−1なのは、現在ケータイ業界人である程度現状を知っていて、モバゲータウンのビジネスモデルだけを知りたい人にはおススメできないから。そういう人は詳しい人のブログを漁りましょう。 (視力0.01/2007-06-29) モバゲーなどキャリヤ非公式の勝手サイトは、各社
やり始めたパケット定額制がきっかけとなって成長して いったと述べられています。 また、PC向けにデザインされたサイトを単純に携帯向けに 解放しても受け入れられないなど書かれています。 結論としては、PCで受け入れられているSNSやインターネット オークションは既にヤフオクなどデファクトスタンダードが存在 していますが、これの携帯版は存在しないため、これを提供すると 携帯でしかインターネットを使用していない人たちには大ヒット し、サービスを提供する会社も成長するとのことでした。 (てとり/2008-01-09) PCとモバイルの方向性が全く違う点、棲み分けが非常によく理解できる。
既存のWeb上のサービスが 「とりあえずモバイル対応もしておくか」 なんて観点で参入してきても、絶対に成功できないことを、 筆者はモバゲーの事例から叩きつけてくるのだ。 他の方も指摘していることだが、せっかくならトップの南場さんのコメント、逆に現場の開発者の意見なども欲しかった。 また、読みようによってはDeNAの太鼓持ちにもとれるので、問題点等にも言及してあれば、なおよかったのだが。 (Sakuratate/2007-08-23) モバゲータウンという“サンプル”を通して、ケータイの非公式サイト、いわゆる「勝手サイト」が台頭した背景と現状がバランスよくまとめられている。パケット定額制の普及、MNPの影響、検索エンジン、ワンセグのデータ放送、おサイフケータイ、課金代行についても触れられており、勝手サイトの現状を多角的にとらえられる。
もちろん机上の空論ではなく、「ケータイ白書」などのデータや、取材で得た生の声をもとに展開されているので、論理的であるし説得力もある。個人的に興味深かったのが、「モバゲータウンにハマる若者たち」という項で掲載されていた、実際にモバゲータウンを利用している若者の実態。最近の中高生は、リアルなコミュニケーションの延長としてモバゲータウンを使っている人も多いようで、もはや私が中高生だったころとは文化が変わっているようだ。 同じSNSでも、なぜmixiやGREEではなく「モバゲータウン」なのか、という点に着目しながら読むと、タイトルにもある「ケータイ・コンテンツ成功の秘けつ」をより理解できるはずだ。サイト制作者や業界関係者の生の声もふんだんに掲載されているので、ケータイコンテンツ業界に身を置く人には特にお勧めできる。内容は平易にまとめられているので、ケータイに少しでも興味のある人もチェックしておきたい。 (sah/2007-10-24) 『モバゲー』を軸に、現在のケータイビジネスのポイントや問題点を判りやすく整理してくれている良書だと思います。
モバイルへの参入を真剣に考える企業の方にとっても、良い参考書となりえるのではないでしょうか。私自身もモバイルの業界にいますが、とても参考になりました。 (但し、内容のレベルはとても高いです) (SATOVI/2007-09-10) 半分はモバゲーの運営会社であるディーエヌエーの説明。
社長の南場氏は、元マッキンゼーのパートナーからスピンアウト している事もあり、その知見に基づく戦略的判断は鋭い。 そして、徹底した現場主義の守安氏。 それぞれ、自らの責務の領域に関するスキルは非常に高い。 モバゲータウンの成功はそこに尽きると思ったが、互いの経歴など については当著では分析されない。 (南場さんは名前すら出てこないくらい) また、モバゲーのプログラムは、南場氏自身がスカウトしてきた 1人の天才プログラマがつくった。 それにも触れられていない。 これら戦略フレームと現場感、秀逸なプログラムアーキテクチャが 一体となり、モバゲーがうまく軌道に乗ったのではないかと思います。 もう少し具体的に言うと、以下の3点。 ・勝手サイトとしても成り立つ広告のビジネスモデルをうまく定義し、 ・現場は年齢的な感覚GAPがある10代をうまく捉えている。 ・サービスの即時投入のための秀逸なプログラムアーキテクチャ。 コミュニティと収益モデルをうまく紐付け、加速できる体制をつくっている。 これが、モバゲーの競争力の源泉だと思います。 そういった視点から読むと、あまり戦略的判断の深いところは 書かれていませんが、現場感やモバイルビジネスの過去から現状の中の 転換点は体感できるのではないでしょうか。 戦略的には ・モバオク投入をパケホーダイ開始まで遅らせた事 ・モバオクにビッダーズのプラットフォームを適用しなかった事 ・auとの包括的な提携 などの大きな判断があります。 なぜそういう判断をしたのか。 結果がわかる今となっては紐付けやすいですが、 裏では未来が見えない中、戦略的にそれらを判断し、 リソースを動かした経営陣がいるわけで、その背景を考えて読むと、 より深いと思います。(これは推測するしかありませんが) (makoto_way/2007-08-25) 惜しむらくは、総務省が公表したコンテンツフィルタリング強化施策に触れられてないことだ。この書籍がそれ以前の刊行とはいえ、青少年向けケータイ・インターネット・サービスを展開する上であり得る経営的リスク(外的制度的要因)としての予測はできたはずだ。
でも、この書物にとってそれは瑣末な問題かもしれない。星五つの評価は、ケータイ・インターネットというこれまで未開と思われていた産業分野にモバゲータウンというサービスが確固たる地位を築いた理由を明快に示してくれている点にあげたい。 PC インターネットとケータイ・インターネットは、従前のサービスでは双方が「相互乗り入れ」することでシナジーが築けると信じられていた。モバゲータウンは、しかしながら、あえてそれを分離することでケータイ・インターネットの「王国」を築いたと言えるのではないか。 とはいえ、DeNA は、「モバオク」では相互乗り入れを行うなど、サービス方針に一貫性が見られない面があるのも事実だ。オークションとゲーム SNS の違いは何か、例えばターゲットとするユーザ層はどのあたりか、といったことがもう少し明快になるなれば、経営書・実用書としてレガシなエグゼクティブたちの目に堪えるものともなったことだろう。 (藤田/2008-01-23) 期待して読んだのですが非常に薄っぺらい内容でした。
サブタイトルのとおり、携帯業界をあまり知らないオジサンが読むには興味深いのかもしれません、そういう意味では一読の価値はあるでしょう。 ただ、この業界を多少なりともご存知の方であれば、目新しい情報は何もないです。 実際の現場で活躍する企業の人たちへのインタビューを紹介しつつ進んでいく点は評価できますが、読み手としては事実を知りたいのに「〜ではないだろうか!」的な個人的主観があまりにも多すぎる感じがして興ざめです。 (神田1丁目/2007-09-04) TVコメンテイターの石野氏の新刊。ケータイコンテンツの現状を関係者への綿密な取材でまとめている。
プレゼン資料の作成においては、頼りになるデータベースとして活用できる。 「ケータイなんか……」と取り合わない上司=「わからないオジサン」を説得させるには、最適。 豊富なデータを活用、引用して、分からず屋どもをブッた斬れ! マーケティングの資料として必携の一冊となっている。 (300冊書評した男/2007-06-24) この本を読む人のニーズは大きく分けて2つあるかと思います。
1.ケータイ(コンテンツ)ビジネスの(検討の)参考にする 2.モバゲータウンを研究する 基本的には前者のケースの方が多いのではないかと思っています。 1.ケータイ(コンテンツ)ビジネスの(検討の)参考にする ○DoCoMo、au、SoftBankMobile及びモバゲータウンの関係者に幅広くインタビューしていて、 業界関係者の生の声として参考になる。 ○ケータイビジネスの一般的な事項(加入者遷移、サービスの動向、勝手/公式サイトの傾向、 若者はケータイインターネットをPCインターネットより利用している、 ○また、ケータイビジネスに関するデータがまあまあ盛り込まれており、社内で検討資料を作る際の 参考にはなる。 ○SNSモデルを検討する際の参考となる。 △(往々にして難しいけど)ケータイビジネスの将来像についてはあまり踏み込めていないので、 周辺の新規事業を検討する際には参考にあまりならない 2.モバゲータウンを研究する ○モバゲータウンの関係者に直接インタビューしている為、どういう時代背景・タイミングにおいて どういう理由でこのサービスを立ち上げ、機能・サービス拡張してきたのかが分かる ○SNSサイトとしてのモバゲータウンとmixiとの比較が分かりやすい ○アバターサービスの伸ばし方が詳細に書かれている △無料ゲームサイトとしてのモバゲータウンについて記述が殆どないので、関連ビジネスを検討 する人にとっては不便。 △画面イメージをもっと貼り付けて、画面遷移や関係を明らかにして、実際に利用イメージが どうなるのか図示しても良かった。 全体としてもう少し深掘りして、業界・サービス全体と現在と将来を見渡せるような内容になっていても 良かったのかな、パンチが足りないなという印象が残った (mosh/2007-07-30) PCサイトとケータイサイトとの相違点、ユーザーの差別化。公式サイトと勝手サイトの境界などページ数のわりに詳細なデータと関係者のコメントと共にわかりやすく解説している。
特に 「パワーポイントで作った画面還移と、実際のケータイのそれとは違いますからね。<中略>企画だけ作って、あとは外部に丸投げ。それではいいコンテンツはつくれません。」 というディー・エヌ・エーの守安氏のコメントに納得させられた。 某同業社の社長らに伝えてやりたい。 これを読むまでほとんど知らなかったし、これを読んでもモバゲーを使おうと思わないのは個人的には問題化だろうか。 (ひで/2007-12-04) 220 ページほどの本のなかでモバゲータウンそのものについて書いた部分は 50 ページほどではあるが,モバゲータウンについての本がわずかしかないなかでは貴重な記録ということができるだろう.著者はモバゲータウンを試用し,それを運用する DeNA と一部のユーザに取材し,それをこの本に反映させている.しかし,それらのいずれについての記述も中途半端だという印象をまぬがれない.入門者のためにはモバゲータウンだけでなく周辺の説明も必要だろうが,もうすこしモバゲータウンそのものについてのページをふやして,もっと「すごさ」がわかるようにしてほしかった.
(Kana/2007-10-08) 友達が書いた本。
18件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。DeNAという会社とそのサービスを具体例として取り上げ、「今の携帯事情」を体系的に知ることができる。 これからは、いじめ問題等々、携帯とネットの暗闇の部分を取り上げて欲しい。といっても、大分路線外れるか。。。 今後に期待!!! (じゅんぺい/2008-03-16) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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あなたはコンピュータを理解していますか? 10年後、20年後まで必ず役立つ根っこの部分がきっちりわかる! (サイエンス・アイ新書)
ASIN:4797339497ソフトバンク クリエイティブ(2007-03-16) 梅津 信幸 売上順位:14549 ¥ 945(中古:¥ 549) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
とても優しい例え話を織り交ぜながら、基本となる概念を紹介しています。昔の情報処理試験なんかこんなレベルから始まっていたなと懐かしさを思い出しつつも、新たに学ぶ点も多いと思います。
例えば、bitの概念なんて、昔の教科書には小難しくも必ず載っていましたが、最近は載っていないんでしょうね(基本情報処理の試験は受けたことがありませんが、基本過ぎてパスしているようです)。 確かに数学的論理思考は、20年後は言うに及ばず、必ず生涯にわたって役に立つと思います。 優しい表現でいながら、律速の法則やエントロピーなどを解いているのは、筆者の筆力によるものだと思います。 (ハスキルfan/2007-07-23) コンピュータの基本事項について書かれた本である。この手の本としては、珍しいことに
○ 数式が出てこない ○ 専門用語が出てこない ○ 軽い語り口調で書かれている ○ ユニークな例え話で解説している …etc、非常にとっつきやすい内容になっている。この手の話題に疎い人には、お勧めの一冊である。また、それなりにこの手の話題に詳しい人でも、本書を読むことによって何かしらの発見があるのではないだろうか?ちなみに私は、第2章の「チャネルの話」が、コンピュータという観点に止まらず、コミュニケーションという観点からも、大変勉強になった。 「コンピュータの本か…」と堅くならずに、気軽に読んでもらいたい一冊である。 (toto丸/2007-07-25) コンピュータの本は数多ありますが、本書のような一風変わった本はそうそうないと思います。
なにが変わっているかというと、まずは文体です。 とても高いレベルの内容を、知識の少ない小学生にも分かるように、やさしく語りかけるような文章なのです。 「エントロピー」「有限オートマトン」など、恥ずかしながらこれまで言葉自体知らなかったものの、本当は大切な概念を、この本で理解することができました。 それも、「味噌汁の塩分」「自動販売機と人生ゲーム」など、普通では結びつかない「たとえ」を駆使する著者ならでは筆力で、楽しく読破できます。 コンピュータの根本を理解し、さまざまなウンチクが得られるとともに、なぜかロジカルな思考法も学べたような気がします。 これはコンピュータ本であって、コンピュータ本の範疇を超えた名著です。 (ムーミン/2007-03-27) コンピュータからはかけ離れたたとえ話で話が進んでいきます。
というか、最後までそんな話ばかりです。 でも、この本を読み終えたあとに専門的な本を読むと、 「あの本に書いてあったことはこういうことだったのか!」 って思います。 これからコンピュータを学んでいこうという方は、まず読んでおくと いいかもしれません。 この本に書いてあることの本質に気づくのはしばらくたってからかもしれませんが、 いつかきっと役に立ちます。 時々読み返してみて、基本に立ち戻ろうと思います。 大事にとっておきたい本です。 (Firecracker/2007-05-08) この本はコンピュータの小手先のテクニックを解説本ではなく、本来は理解するのがかなり難しいとであろうコンピュータの根本的な知識を、著者独特の比喩と読みやすい文章で説いています。
例えるならば、頭のいい家庭教師が出来損ないの生徒に分かりやすい言葉で、分かるまで懇懇と教えてくれているような感じの本です。 小難しいコンピュータ書のイメージからかけ離れていて、いい意味で期待を裏切られます。 また、本当に根本的なことを語っているので、哲学にも通じるような、人生道にも通じるような、読み手にとってさまざまな受け取り方ができそうな不思議な良書です。 (BangBang/2007-03-18) まずタイトルを読んで「?」。
「コンピュータを理解する」なんて考えたこともなかった。 コンピュータは理解する、しないではなく、単に人の手足になって使うもの。 潜在意識の中でそんなふうに思っていたのだろう。 でも、コンピュータっていろいろな仕組みのうえに成り立っている。 こんなこと当たり前のようだが、一度立ち止まって、さまざまな英知の結集であるコンピュータというものを見つめ直した場合、 こんなにも根源的で、興味深く、楽しい話がつまっていたことをこの本は教えてくれる。 著者の巧みな文章捌きには感心しつつ、新しいタイプの現代教養に触れられたことに感謝する。 (未来/2007-04-02) 何なんだろう、この本。
ふつうのコンピュータの本とは、ノリが違う。 味噌汁? 油田? ダンボール? 自動販売機? そんなの関係ないじゃん、と思うようなものと絡めて、結果としてはとっても納得させられてしまう。 お堅い大先生が書いた専門書であれば、到底理解できない概念なのだろうが、 この著者の手に掛かると、まさに手をかえ、品をかえ、サルでも理解できるように説いてしまう。 この本のよさを文章で説明しきれないのが情けないが、とにかくいい本であることは間違いない。 (シーア・ホイソー/2007-03-30) 本書はコンピュータ書の概念を打ち砕きます。
事細かなパソコンの使い方を指南するわけでもなく、パソコンの最先端情報を解説する本でもない。 パソコンの根本的な概念、知っておくべきだけれども、基本的には高度な概念で、 まともに専門書を読んだのでは到底理解し得ないことを、 著者独特の絶妙のたとえと、くだけた読みやすい文章で、 パソコン“超”初心者でも理解できるような配慮が随所に伝わる作品です。 科学云々、ということを抜きにして、現代教養の読み物として楽しめる一冊です。 (SPEED/2007-03-16) 同じ著者による同タイトルの本『あなたはコンピュータを理解していますか?』(2002年 技術評論社)の内容を元に再構成したもの。 本書は、「コンピュータ」について書かれた本というより、コンピュータの論理的基礎である「コンピュータ・サイエンス」について書かれた本。網羅的な内容ではなく、データと情報、チャネルと情報量、有限オートマトン、等の概念について読者と一緒に考えていくことを通して、コンピュータ・サイエンスに興味をもたせることを目的としている。重要な概念を平易に解説する、という趣旨ではなく、本書では取り上げられていないような他の重要な概念について読者が自ら考えることができるように考え方の例を示す、という趣旨。 以前から、この挑戦的なタイトルが気になっていた。冒頭の20ページは本書の趣旨がよくわからなくてつまらなく読んでしまったのだが、趣旨がわかって以降は大変面白く読んだ。著者はコンピュータ・サイエンスに限らず「本質をつかむ」ということを何よりも重視するタイプの人のようで、本質を浮かび上がらせるための比喩の使い方が非常に面白い。この本で扱われている内容を知ること以上に、著者の発想法、理解の仕方、説明の工夫、等をじっくり味わうことができれば、大変有益だと思う。あと2〜3トピック取り上げられていて、もう少し広い範囲をカバーしていれば、最高だったのだが…。 中学生や高校生のような若い読者にオススメ。若い頃に読んで後々大きな影響が現れてきそうな本、という印象を受けた。 (萩原 湖太郎/2008-05-27) 抽象的、あるいは難解な物事を教える際、比喩やたとえ話を交えて聞き手や読み手の身近な物事に置き換えて説明する手法がある。
本書はこれを徹底的に突き詰めた構成であると感じた。 一見、コンピュータにまったく関係なさそうな話から始まり、いつになったら本題に入るのかと最初は不安になるかもしれないが、本質が解説されているので心配せずに読み進めていくとよい。 こういう角度からの捉え方もあったのか、と感動的ですらある。 したがって、初級者だけでなく、既にプロとして活躍している人にもお勧めだ。 各章のキーワードは次の通り。 1:エントロピー 2:チャネル 3:有限オートマトン 4:参照の局所性・メモリ階層 ここから、他のコンピュータ入門書以上に内容を絞り込んでいることがわかる。 広い範囲で書こうとすると限られた紙数では1つ1つに深く踏み込めないし、また同時に「知識を羅列した本」になってしまうのを避けたかったためだろうと思われる。 コンピュータというものについて考えるときにその根底にある部分である「基礎」を深くわかりやすく解説し、その解説を通して単に「知識」を伝えるだけでなく「好奇心」を刺激しようともしているようだ。 この本をきっかけにして自分で学んでいけるようになれば理想的である。 第5章はそれまでの章とは少しだけ趣を変えて、コンピュータの限界とコンピュータの未来について語られている。 人とコンピュータの関わりのあり方についても言及しているので、一読の価値がある。 (ゴールデンキャデラック/2008-07-24)
これは凄い本 |
コンピュータの基盤になっている理論や原理を解説している本です。
コンピュータの基本を解説している本ではないので注意が必要です。 よって、「コンピュータの使い方を勉強したいんだけど…」とか、「自作PCを作りたいんだけど…」とか言う人にはほとんど役に立たないでしょう。 この本を読むと分かること ・情報量とデータ量はどう違うか ・なぜコンピュータはプログラム通りの動作しかできないのか ・なぜ記憶装置にはレジスタとメモリとハードディスクがあるのか ・同時に一つの命令しか実行できないコンピュータが複数のプログラムを同時にこなせる理由 ・どうしてコンピュータを使っているとイライラするのか 私は、ソフトウェア工学を専攻している大学3年生です。 コンピュータの本質を、読みやすく解説している(専門的な表現をあまり用いない)素晴らしい本です。 パソコンは使えるしCPUとかメインメモリがあるのは知ってるけど、じゃあなんで動くの?という、ある程度知識はあるけれど本質がいまいち掴めないという人にオススメします。 (trpla/2009-06-10) ひとくちに「コンピュータ」といっても、その内容は多岐にわたる。題名にひきずられて本書に
「パソコンの使い方」の解説を期待すると、それはみごとに裏切られる。 本書は、「情報量」とは何か、「プログラム」とは何か、といった情報科学の本質的な考え方を、 たとえ話や身近な例を使って解説した書物である。 特に「データと情報とは異なる」という指摘をして「エントロピー」の概念を説明している点が、 入門書として非常にユニークな点である。その説明に使われる比喩の面白さと適切さが理解を助ける。 そして「情報量」を詳しく解説したあとで、「情報とは何なのでしょうか?結論からいうと、それは 私にもわかりません。なぜなら・・・」と述べている点に、情報理論の成果と制約に対する、著者の 深い理解と誠実な態度がよく表れている。 確かに「コンピュータは便利な道具であって、うまく使いこなせればよい」という立場なら、 「データ」という言葉と「情報」という言葉の区別など、どうでもよいことかもしれない。 ましてや「「情報量」は計算できるが、何が「情報」だかわからない」という言明など、 わけがわからなくなるだけで、有害とさえ感じるかもしれない。 その点で、新書という手軽な形をしていて、平易な言葉で語られてはいるが、実は、本書は 初心者向けではないのかもしれない。 しかし、コンピュータの歴史はまだそれほど長くはない。情報処理技術は今後ますます発達し、 コンピュータは世界のすみずみにまで見えない形で浸透する。その流れを踏まえて、本書の副題に あるように「10年後、20年後まで必ず役立つ根っこの部分」を理解しようと思ったなら、 コンピュータが扱っている「情報」の本質について考えておくことが必要になってくる。そのような 「根っこの部分」を理解したいと考えている読者にとって、本書はまことに示唆に富んでいる。 (フィジリンガ/2009-02-15) 本題に入るまで少し長い所もありますが、全体的に読みやすい本です。
エントロピーや「データと情報の違い」の説明は秀逸。 最後の方の「5.3 未来の社会は…」は、今後の仕事のあり方について示唆に富んでました。 (アキンド/2008-05-27) レビューの評価がいいので、購入して読んでみました。
ちなみに私はまったくコンピュータの知識はありません。 仕事の上で少しでも理解できるようになりたいと思い、一生懸命読んでみたのですが、 む、むずかしいよ〜。 エントロピーの説明あたりで挫折。 説明にいろいろな例(味噌汁や自動販売機)が出てくるのですが、それがわかりやすいようで、 かえってわかりにくい。 「で、それってつまりどういうこと?どうコンピュータと関係あるんだっけ?」 という状態に陥りました。 もちろん私がおバカなだけかもしれませんが、こういう人もいる、ということで。 もうちょっとそのものズバリを説明してくれている本を探します。 (snoopy/2009-01-12) とにかく説明と例が多くて多くて…面倒臭すぎる。何を言いたいのかよく理解できなかった
22件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。わかりやすさ、に重点を置いてるんだろうけど例や説明に力を入れすぎ…結局何を言いたいのか伝わってこない ひとつのことに関連付けすぎて関係のない余計な知識まで出てくるから 「あれ?これって何の説明だっけ?」 って状態になってしまう 例はシンプルにまとめるべき この本は例の例まで説明してしまっている (ADV/2009-05-10) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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Webコミュニティでいちばん大切なこと。 CGMビジネス“成功請負人”たちの考え方
ASIN:4844325078インプレスジャパン(2007-12-20) 水波 桂 売上順位:140987 ¥ 2,310(中古:¥ 1,693) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:53
コミュニティが作りたくなる |||||||||||||||||||
「みんなの就職活動日記」の伊藤氏など、
有名なウェブコミュニティを立ち上げた人たちが、 どうしたら人が集まって、盛り上がるコミュニティを作れるのか、 を実体験をもとにまとめた実践的な本。 SNSやCGM、クチコミが、ビジネスとしてどうなのか、 といった本はいままで何冊もあったけど、 こうした切り口の本は、ありそうでなかったのではないでしょうか。 コミュニティやウェブサービスを作りたいけど、 難しそうとか、管理はどうしたらいいのかわからないと思って あきらめている人は多いと思いますが、 この本を読むと、ちょっとやってみようかなと思えてきます。 文章も読みやすく、連休中にスラっと読めました。良書。 (黒旋風/2007-12-25)
コミュニティサイトを運営する人におすすめ ||||
コミュニティサイトを運営するにあたっての情報をまとめた本。
技術的内容ではなく、概念的や事例紹介が多いです。 既に運営している人は、改善点や新しいアイデアが生まれることでしょう。 これから運営しようと思ってる人も、方向性が明確になるのではないかと思います。 この手の情報はセミナーやウェブでも入手しにくいと思われる分、貴重な情報が満載だと思いました。 (abiru/2008-04-27)
WEBに本気になれる本 ||
WEBを活用したビジネスを考える時、必ずコミュニティの存在が必要となってくる。
それはマーケットイン型の商品開発がウケることにも起因するし、もはやそれだけではユーザーが購買行動をしてくれないということからも、より一層のマーケットイン型を極めていく必要性が出てくる。 細かく深くユーザーの声を拾っていく、またそれを商品開発に生かしていくためにも、WEBコミュニティの存在は不可欠であるということを、この著書より感じた次第である。 これだけ著名な方が集まって綴られ、書籍化されることが少ないであろうことからも、☆5つ付けた。 (こにたん/2008-09-29) 自分自身、Webコミュニティの立ち上げや運用に関わっていたことがあるため
非常に身につまされる内容だった。 実際に、成功した著者陣が執筆しているため、非常に説得力があり、しかも 読みやすい内容になっていた。 ただやみくもに、Web2.0サイトを立ち上げさえすればよい時代は終わった。 いかにしてマネタイズしていくか。それは近視眼的に行えるものではない。 少なくとも半年〜1年、出た芽を辛抱強く育てていける忍耐と、自分の「成功する」 という哲学を持ち続けられた運営者だけが成功する、という真実を裏付ける 1冊であると思う。 (えくしび/2008-02-09) Web制作を生業としてますが、言ってほしいことをグサリ!っとまではいえないかも知れないけど、ちゃんと言ってくれてます。広告代理店のみなさんに読んでもらいたいですね。
でも、それだけじゃなく、本当の依頼主である企業側もこんな側面もあるんだということを理解するために、この本を参考にしてみては?!という感じです。 コミュニケーションをデザインするということは、とても大きなことだと思いました。 (デザイン啓蒙家/2008-06-11) この本で書かれていることは、
ウェブコミュニティーに限ったことではない。 人間心理の根源的なものである。 私は、ウェブというのは、 物理的な制約を超えて、 人間の精神が活動する場だと、捉えている。 ウェブコンテンツ屋でなくとも、 人を集めたい、ムーブメントを作りたい、という人は 読むといいかもしれない。 (hn425/2007-12-25) 各所でWebコミュニティを立ち上げてきた第一人者たちが、コミュニティを始め方、運営方法、リスクマネジメントなどを丁寧にわかりやすく解説してくれる本。執筆者には第一線でビジネスを手がけてき人物を揃えたたようで、新しい動きや技術、サイト事例にも詳しい。話題はコミュニティーサイトに止まらず、広告手法やサイト収益化、さらにはモバイルサイトにまで及び、また専門用語(アルファベット頭文字が多い)解説やサイトアドレスなど脚注も充実している。最新web事情に詳しくなかった身には大変勉強になった。
全7件のレビューを表示しています。webの世界の進歩は著しく、コミュニケーションを変えている。個人は発信や交流の場をネットに移し、企業は口コミをマーケティングプロセスに組み込もうとしている。そして技術革新の速さがそれを加速している。怖いのは、テレビや新聞などの既存メディアにのみ頼っていると、新しい動きにはますます疎くなることだ。 (waves/2009-04-15) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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ウェブを変える10の破壊的トレンド
ASIN:4797346442ソフトバンククリエイティブ(2007-12-22) 渡辺 弘美 売上順位:42785 ¥ 1,680(中古:¥ 427) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:72
これはいいネタ本になる ||||||||||
dankogaiさんのブログで紹介されていた。
刺激的なタイトルにつられて購入。 最新のウェブ事情を10の切り口で紹介している。 知ってる話ばかりで読む気にならない本も少なくない中で この本には「えー、世界はもうこんなことになっちゃってるのか」と 新鮮な発見を得るところが何箇所も出てくる。 もともとIT業界関係者向けの書と思われるが 「ウェブ進化論」的な世界が好きな人なら問題なく読める。 自称ギークな人のネタ本としても大いに役立ちそう。 読みもの的な面白さ(と、買いやすさ)という点では、 佐々木俊尚「ネット未来地図」に軍配が上がるが、 内容の濃密さではここ最近の類書中 ダントツといえるのではないか。 続編はブログで読みたい。 (どあーず/2008-01-10)
大変参考になりました。 ||||||
アメリカのITトレンドを把握するのに良い本だと思います。
この本を読みながら、本内に紹介されているウェブサービスを体験する。 これでアメリカのITトレンドの傾向がわかると思いますよ。 (よっしー/2008-02-07) 筆者が最新のウェブトレンドに精通し、ウェブの世界に対して深い洞察力を持つ
「プロフェッショナル」だということは、この本の充実した内容が物語っています。 ウェブを使って何かおもしろいことを始めたい、ビジネスを起こしたいと思っている 方には、特に興味深く読めるのではないでしょうか。 最初から最後まで、耳にしたことのない新技術、新サービスにあふれ、未知の世界を 知って単純に関心する部分も多々ありますが、この本から何かを得ようと思うと、 「知らなくてもいいこと」「知っておくべきこと」を意識して読むといいのかな、と 思いました。 私がこの本を読んで感じた潮流、それは、「誰か」が「あなた」におもしろい仕掛けを 用意するのではなく、「あなた」が自分自身がおもしろいように「パーソナライズ」する、 「あなた本位のサービス」が主流になるということです。 最新事情を書いてある本ですので、時間の経過とともに価値は薄れていくと思いますが、 これから2〜3年のスパンで考えると、この本に書かれてある「知っておくべきこと」を 意識できているか、いないかで、ウェブへの接し方が変わってくるのではと感じました。 (miz-ki/2008-02-20) いろいろな読み方のできる本ですが、IT技術そのものについてというより、
どのような戦略的背景を持って、IT技術が進化しているのかを教えてくれる 名著だと思いました。 世界はコンピューターとインターネットにより、情報へのアクセスが万人平等 (機会均等)なものとなりつつありますが、一方、企業から見れば、 ユーザーを一網打尽にできるチャンスが広がりつつある、とも言えます。 ダイレクト、クラウドソージング、ウェブ・オリエンテッド等、結局は、 いかにユーザーを囲い込む(ロックインする)かということのように思います。 まあ、一本釣りからトロール漁業への変化、と言えるのかもしれません。 私は「破壊的」とはそういうことなのかなと思いました。 (至高の豚/2008-01-20) 著者は、経済産業省の役人で、2004年7月から2007年6月まで日本貿易振興機構(JETRO)ニューヨークセンターでIT分野の調査を担当していた方。本の内容は、ダイレクト、フリー、クラウドソーシング、プレゼンス、ウェブ・オリエンテッドなど10のキーワードに沿って、キーワードの意味を説明しながら米国のIT分野での新しい技術、サービスを紹介するもの。
紹介されているものはいずれもウェブ上にある情報ではあるが、日本語では整理されたものがあまりない。ITに興味はあるが、IT分野を常時ウォッチしているわけではない人間にとっては、世の中にはこういうものも出てきているということを知ることができありがたい。個人的には、 1)人間にとって自然で直感的な検索ができるPowersetのサーチエンジン 2)ペンがコンピュータでもあるLivescribeのスマートペン 3)いつの間にか星空も見られるようになっていたgoogle earth に興味をひかれた。 ただ、説明が表層的というか淡々としており、紹介されている技術、サービスの中には興味深いものもあるのに、それに対するワクワク感があまり伝わってこない。また、紹介されているトレンドが、本当にウェブを変えるといえるのか、他のトレンドと比べてこの10が特別なのはなぜか、これ以外に大きな影響のありそうなトレンドはないのかといった疑問には答えてくれない。ウェブサイトは本書の各章末で紹介されているので、面白そうなものを見てみると良いと思う。 (matthew/2008-05-18) 「破壊的トレンド」という題名のインパクトだけに目を奪われると、あたかもいたずらに危機感だけを煽るものと想像してしまいがちです。
私もこの本を手に取る前は正直なところ多少なりともそのような先入観を抱いていました。 ところが読了して、作者の意図はむしろ日本のIT産業従事者、特に若く有望なエンジニアへのエールであると感じました。 著者の広い視野と深い洞察力、何より膨大な量のWebサイトを読み込んだであろう、丹念な調査が感じられる書籍です。 この手の書物は早く読むにこしたことはない、というのは言うまでもありません。 (シゲト/2008-02-11) 米国に住んでIT業界にいながら「はっと」感じる事象なども記述され、大変興味深く読ませていただきました。
以前Geek とかマニアしか知らなかった技術をわかりやすく広範囲にわたって、筆者自身の体験をもとに意見を交えながら書かれているので読みやすい本です。3年もたたないうちに古くなる変化の激しい先端IT技術を書くことは勇気がいることですが、この本は大きな流れを一方で感じさせる名著だと思います。 情報が世界中どこでもリアルタイムに伝わる今日においても、実ビジネスや生活のギャップは日米間で厳然と存在します。「ウェッブを変える10の破壊的トレンド」が一般の方々への刺激を与えることで、日本の活性化のために役に立つことを願っております。 (野口和男/2008-01-21) 本書を単なる米国発の最先端ウェブ技術トレンドの解説書と
見做しては、事の本質を見落とす。 ウェブ利用技術の進歩は、文字通り日進月歩であり、 最先端技術を全て網羅することは、実質的に不可能である。 (筆者の情報鮮度を保つ日々の努力には頭が下がるが) 要は、いかに日常のミクロの出来事を、マクロの流れで読取り、 時代の変化を俯瞰的に眺める洞察力を持てるかに拠る。 日本のIT技術が、米国のそれに大きく置かれているようになって もはや15年。既存組織に埋もれた数多の優秀なエンジニアの 復権と飛躍を願って止まない。 情報の洪水、知識の横溢などにより、多くのウェブ世代の人々に とって、本書にある社名やサービスなどは、「それはもう知っている」、 「これはもう使った」と言われるかもしれない。 しかし、物事の本質に迫るためには、より広く高い視野で全体を 眺め、大きなうねりを捉えた上で、細部を分析・整理することが肝要。 本書が、ベンチャー企業家、また起業家だけでなく、所謂レガシー企業に 勤務する非技術系の人々にとっても、何か次の新しい行動を起こす トリガーとなる意義あるものとしての評価を高めてもらいたい。 (安達 俊久「ベンチャーキャピタリスト」/2008-01-15) IT研究の最先端にいる(つもり)の者ですが、大変面白く読みました。周りの研究者にも勧めています。
「イノベータのジレンマ」のクリステンセンの言う「破壊的イノベーション」はWeb技術のどこで起きているのだろうか、という疑問を、筆者が10の「トレンド」として解説してくれます。それらは、ユーザーエンパワメントであり、潤沢経済であり、クラウドソーシングであり、またプレゼンス技術であったりするわけですが、それらが非常に多くの実例で説得力を持って語られます。 題名の通り「ウェブの」トレンドに関する本であり、サーバーや記憶システム、データセンタのマネジメントなどITそのものに深く触れているわけではありません。それゆえ一般の人にも読みやすいと思います。「Web進化論」以降の最近のWebのトレンドを知るには最適の一冊だと思います。 (まるやま/2008-01-08) 最新のホットトピックが簡潔にまとめられていて、読みやすく参考になる。日本で日本語のwebを見ていると情報量がかなり少なくなってしまうのだが、駐在経験を生かして、グローバルに高くはったアンテナからの発信のため、幅広い情報が得られる。日本のインテリジェンス能力については最近さまざまな本で指摘されているが、まずは地球レベルで情報を収集してファクトを知ることが、日本の競争力などの戦略を考える上での大前提となる。続編として、トレンドの分析を踏まえ、どのような提言・考察がでてくるのか楽しみである。
(ガラパゴス犬/2008-01-15)
『ウィキノミクス』を読んだ直後に本書を読んだ。
両者ともIT分野の書籍であるが、取り扱っている内容や 事実を超えて、直感的に日米の違いを意識せざるを得なかった。 それは何故か。 本書は、アメリカで流行っている「新技術」を10のキーワードで紹介している。 確かにアメリカで流行っているものは後で日本でも 流行ることが多く、そうした意味では有益な本かもしれない。 だけど、この本を読んでも、新しい技術を知るときに感じる 高揚感や希望というものがほとんど感じられなかった。 ウィジット、iPhone、ポストグーグル、セマンティック、 ふーん、という感じ。 あるいは、そういうものを知らないとこれから 生き残れませんよ、という危機感を持って 読むべきなのだろうか。 この本は、日本ではアメリカかどこかで起こっている変化を受け入れ に専念すべきだ、という世界観によって無意識のうちに支配されて いるのではないだろうか。 それは、明治以来の古くてつまらない、破壊すべきものではないか、 と私には思える。 こういう書籍が依然として企画・出版されて大きな影響力を 持ちうる日本の現状に対する危機感と、それ以外の可能性 への期待を込めて、筆を執りこの書評を投稿した。 なお、本書で取り上げられている技術の多くは10年以上前から 研究や実用化が進められてきたものである、という印象を 持ったことも指摘したい。 そうした点からも「破壊的」というキーワードは 本書の内容にそぐわないように思われる。 (鷺宮次郎/2008-01-12) さすがJETROに所属していた筆者だけあって、情報が充分に網羅され、
充実した内容となっている。キーワードによる分類を使用した章立て も秀逸。 有償でしかもそのレポートのほとんどが英語Webサイトのコピーという 質の悪いコンサルに頼むよりも、まずはこの本を読みましょう。 「Up to date」な情報が2,000円未満で手に入ると考えると「お得」です。 IT技術関連の新鮮な情報はすぐに「賞味期限切れ」になってしまいます。 そういった意味で、この本の賞味期限は2008年内だと思います。 (anonymous/2008-06-03) ウエッブ2.0が騒がれて、早くも相応の月日が経つ。
そこで多くの人は言うのだろう、「けっきょく何も変わらなかったではないか」と。 ウエッブ進化論の梅田氏は昨年、「いまはウエッブ2.0の踊り場」だと論じていた。 本書では、いわばその踊り場後に現れるであろうウエッブテクノロジーの黎明が、数多く紹介されている。 著者も認めるようにその多くが現時点では遊びに過ぎないものであるのは事実だろう。 しかし、パソコンも誕生時にはおもちゃだと言われたのだ。 いずれ、この中から破壊的なトレンドが発生し、誰かが、何かが消え去っていくのだろう。 (mikeexpo/2008-03-02) JETRO(NewYork)に駐在されていた著者のブログ「破壊的トレンド」 http://hiroyoshi.wordpress.com/ の内容を2007年12月時点の最新情報に更新した本。
「ある日、日本の大手経済新聞は日韓の半導体産業の投資競争激化の記事、米国新聞は人気ウィジェットのランキング・データの解説」、「優良企業は顧客の意見に熱心に耳を傾け、...、自らの優れた経営それ自体が失敗を招き、トップの地位を失ってしまう」から始まり、(1)Direct,(2)Free,(3)Crowdsourcing,(4)Presence,(5)Web-Oriented,(6)Virtual and Real,(7)Videos,(8)Interface,(9)Search,(10)Semantic Technologyの10章で最新トレンドが具体的サイト名付きで紹介されています。 最後は、「(日本のSI企業は)破壊的トレンドを創り出す可能性のあるエンジニアたちを、既存の顧客からの要望に応えるための開発業務から解放すべきである」でまとめられてます。 IT駐在員ならではのホットで本質的な情報満載です。 (Utah/2008-01-04) 米国の「今」のインターネットトレンドを知るための良書。
19件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。きっちりと全体を網羅している点が気に入ってます。 広告分野の情報は少ないですが、次々と誕生する米国ネットメディアの情報を整理し、気づきを得ることができるのではないでしょうか。 (namt/2008-01-04) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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爆発するソーシャルメディア セカンドライフからモバゲータウンまで グーグルを超えるウェブの新潮流 [ソフトバンク新書]
ASIN:4797340185ソフトバンク クリエイティブ(2007-03-16) 湯川 鶴章 売上順位:56293 ¥ 735(中古:¥ 1) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:-37
自分が今していることは一体どういうことなのか、把握したくて手にしました。
最近Youtube、mixi、Flickr、はてなブックマークを使う機会が増えてきていて、 むしろ積極的に使おうとしている自分が居ます。 自分が今していることは一体どういうことなのか、把握したくて手にしました。 現在の僕の行動が流行(?)に振り回されているわけではなく、要求・欲求に したがっている事がわかり、少し安心しました。 本書では、ソーシャルメディア(≒コミュニティビジネス)全般を俯瞰しています。 これをビジネスとする場合、参加者が増えれば増えるほど便利になるという ネットワークの外部性から先手必勝としています。 特に、競合する場合は、要求・欲求にどれだけ素直に従えるかという居心地の良さが 重要としています。 同じようなサービスがあるときどちらを使うか考えると、前述の2点は納得できます。 (中/2007-05-09) 著者の主張を一言で要約すると、元気の良いタイトル通り「ソーシャルメディアが個々のクリエイティビティを開放する」ということにつきるでしょう。
ブログ、mixi、マイスペース、ユーチューブ、セカンドライフ、etc...、WEBを奮うソーシャルメディアの現状説明に多くが割かれており、広範にカバーされている反面、これらの内容は同系列の書籍を既に何冊か読んでいる人にはさほど収穫がないかもしれません。が、逆にこの方面についてこれから調べていきたい人が、最近のSNSの状況を広く浅く把握するのには良い内容だと思います。 そして、マルクス経済学やマズローの法則も引き合いに出し「表現欲求」について、物質的、経済的に満たされた今、ソーシャルメディアが個々のクリエイティビティを開放する、という主張を展開します。 あえて挙げるマイナスポイントとしては、筆者の個人的思い入れの強さによる偏りが節々に感じられる点(表現欲求については文中筆者自身認めている)、後半にかけて登場する「グーグル VS ソフトバンク」「グーグル VS ソーシャルメディア」という図式や、説得力に欠けるGoogle批判は腑に落ちません。筆者自身、技術的なことに関して "実はよくわからない" と文中記しておきながら、説明らしい説明もないまま "グーグルの技術力は本当にすごいのだろうか" という一言を軽く出すのは、著者のIT記者としての公正さを少々疑ってしまいます。 テーマや内容自体は悪くないのですが、主観的偏りが多々感じられる点、及び説得力と根拠に乏しいGoogle批判のため星2つです。これらを考慮した上で読むのが有益でしょう。 (imurbo/2007-04-25) 世界中からユーザーが集まる「マイスペース」、映像革命を呼んだ「ユーチューブ」、話題沸騰の3D仮想空間「セカンドライフ」など、多様な参加型メディアを取り上げ、新しい参加型メディア時代の到来を叫ぶ非常にタイムリーな一冊です。
本書の最大の主張は、ソーシャルメディアにおける「表現」が、mixiなどでの日記公開という単純なレベルから大きく発展し、高度な「クリエイティビティ」が解放される時代がすぐそこまで来ている、というものです。 そして 「メディアはネット上では必ずコミュニティになり、すべてのメディアはソーシャルメディアになる」 と大胆な予測をしています。 マズローの欲求のピラミッドに従えば、人間らしい生活の基本的欲求がほぼ完全に満たされている現在、自己表現の欲求が高まっているのは確かでしょう。 そして潜在的なクリエイティビティが、ソーシャルメディアという参加型メディアを通して一気に爆発する可能性は、やはり高いのかもしれません。 もちろんこうした「総表現時代へ」とでもいうべき潮流は、ブログやSNSが広がり始めた当初から言われ続けてきたことですが、「ユーチューブ」「セカンドライフ」という革命児がウェブ世界に旋風を巻き起こしているいま、もう一度次世代ウェブの本質を捉え直すのは有意義なことだと思います。 鮮度が命の本なので、関心のある方はいますぐに買って読まれることをおすすめします。 (のいのい/2007-04-02) 豊富な情報量と該博な知識に感服、さらにその先の洞察が面白い
次世代ウェブやソーシャルメディアに関する書籍の出版ラッシュの感がある最近ですが、新書版に詰め込まれた情報量と知識の膨大さはおそらくダントツであり、それに圧倒されて多少満腹気味になりながら第三章までを読み終えます。ボクにとって面白かったのは、その後の第四章と第五章で、とくに第四章の未来予測はボクたちにとっての大命題である「生きる意味」を、クリエイティビティの視点から時間を超えて俯瞰して考察しているところでした。 正直言って第一,第二,第三章は、あとがきに著者が述べておられるごとく「わたしはこんなに知ってますよ」的で、この方面に興味がありすでに幾ばくかの知識を手にしている人にとってはつまらないかもしれません。初めてこの分野の本を読む人にとっては逆に難しすぎるかもしれません。しかし、ここをこらえて次の章に進むのが新書では必要なことがよくわかります。 いままでのウェブの世界での様々な組織の浮沈をみると、グーグルでさえ未来永劫絶対安全とはいえず、今後ボクらの心の変化、検索の次のツールなどへの想像力をかき立ててくれます。 (Dr. Amazon/2007-04-01) 情報や議論は今さらな記述が多いと思われるし、「セカンドライフ」の章以降に見られるように著者の思い入れによる見方・主張の偏りを感じてしまう。ソーシャルメディアの拡大と浸透は否定しないが、「最終的に行き着くところは米国人も日本人も一緒」というやや強引な語りは腑に落ちないものがある。
(wake/2008-07-04)
ぺらめ |
ジャーナリスト的見地から書かれているため、中の人(IT業界人)にはちょっと物足りない。一般誌の新聞記事みたい。
広大なソーシャルメディアをこのページ数(224ページの新書サイズ)にまとめているので、一つ一つのサイトやサービスはさらっと紹介している。 私は2時間で読了できた。 (酔兎/2007-12-09) 今web2.0が盛んに使われている。
事実私もyoutube、ウィキペディア等をよく使う。講義でわからなかった用語やいろいろな動画を見たいためである。事実、最初はほとんどの人に抵抗があったがすんなり受け入れられ、今ではパソコンをよく使う人にとって無くてはならないものだと私は感じる。現在youtubeの話題で「和製youtube」がでるのかという話題があったが、事実「ニコニコ動画」というものがあるのだがこれは「和製youtube」と呼ばないのかとも思った。 現にgoogleについての批判がかなりあったなということ。ただ、googleについては以前「google八分」について文献も読んだため(当ブログに載せております)、もっと違った視点で見られるのかなと思いましたが期待はずれだった。 (蔵前/2007-11-12) ・グーグル、セカンドライフ、モバゲー、wikiなどなど本書に
紹介されているサービスで個人的には目新しいことは何も有りませんでした。 ・しかし、今、なぜソーシャルメディアが台頭してきているのか? それに対する著者なりの仮説に共感できました。 ・マルクスを引用しながら 人間は三つの喜びの為に生きている −1.自分を表現する喜び −2.自分が表現したい何かを他人が理解し評価してくれる喜び −3.他人の表現を理解、評価できる喜び →そういう人間の根源的欲求を満たせる道具が出現したから クリエイティビティーが爆発したのだと。 ・日本におけるyoutubeは著者がいかに否定しても 今は、単なる”地上波の違法コピー畑”でしかないが、 それは過程であると、著者は考えているようです。 今後の変化を楽しみにしたい気持ちになりました。 (Pt/2007-11-09) Web2.0に限らず、知の創育と発信、感動の共有という生理的欲求を将来の人間社会を統べる動機とした上で、今はどうなるか分からないセカンドライフや行動ターゲティング広告を、その利便性の為にブログやSNSと同様に我々が受け入れるに違いない、と論じられている。ネットの利便性に日々浴している人間からすれば、それは最大公約数的な知見に受け取れる。著者の経歴や知識,考え方からの一方的な理屈と感じる部分があるのは、米国での事例が多いのは仕方ないにしても、日米の国民性の違いが(数人の意見だけで)真っ向から否定されてあること。高画質プリンタやモバイル、匿名掲示板など日本発の文化は数多く、アメリカ企業の入れものには馴染まないものもあるのではないだろうか。梅田望夫氏の「ウェブ進化論」同様、ネット住民をひとくくりにしてしまって、その性善説とボランティア精神からなる理想郷が語られているように思えてならない。
(ハルナ/2007-05-04)
現時点のWEBをしるためには コレくらいは抑えておかないとね〜♪ オススメです(さっくり読めます)
全10件のレビューを表示しています。って、編集者みたら織茂さんだ〜 師匠でもあるKNN神田さんの著書も編集している敏腕編集者として大好きな方の一人です♪ 内容読み返すと やっぱなウフフと さすがといえる情報量 とにかくWEBの現状がわかる本ですよ〜 (姫ニャ/2007-03-22) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:3.5 はてブコレクション数: |
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ウェブは資本主義を超える 「池田信夫ブログ」集成
ASIN:4822245969日経BP社(2007-06-21) 池田 信夫 売上順位:104219 ¥ 1,785(中古:¥ 1,075) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:8
刺激的な書題の付いた池田信夫氏のこの著作は、04年8月から書きためた氏のブログの集成である。従って、コンテンツは様々であるのだけれど、今日におけるグローバル化・デジタル化した資本主義経済との関連を一言で表せば、「現代のいかなる産業もムーアの法則による創造的破壊をまぬがれることはできない」(P.98)ということであろうか。 確かに、日進月歩する情報通信産業の分野では、インテグラル型の「持続的技術」に対するモジュール型の「破壊的技術」の優位性が明らかとなりつつあるようだ。「技術が経済制度を決める」という前提を措くならば、垂直統合型(製造業型)アーキテクチャは水平分業型のそれに取って代わられる、というパラダイムシフトの像が否応なく浮かび上がってくる。 とはいうものの、私には、たとえば「Nスペ(NHKスペシャル−引用者)は70分バージョン(試写版)が一番おもしろい」(P.54)とか、外務省と同じようにNHKの内部にも存在するらしい「チャイナスクール」(P.58)の暗躍とか、そういった著者のNHK職員時代の内幕(暴露)話や、日本におけるメディアバイアスの問題などについても大いに興味を引いた。 無論、著者の専門である情報技術やメディアの未来などに関して、それなりに参考にはなるのだが、論調として独断的(強引?)な箇所もみられる。やはり、本書の後に刊行された『過剰と破壊の経済学』(アスキー新書,07年12月)を併読することで、指数関数的な技術進歩の代名詞といえる、先述した「ムーアの法則」の“破壊力”などが少しは理解出来よう。 最後に、本書との直接性はないのだが、大江健三郎「沖縄ノート」裁判を巡る文芸評論家・山崎行太郎氏とのネット上の“論争”は、最終的に決着がついたのであろうか…。一介のネットイナゴ(笑)としては気になるところだ。 (仮面ライター/2008-03-14) 池田氏のブログを通じて氏の物事の本質を鋭くえぐる思考と特定の立場にとらわれない言論に感銘を受け、この本についても興味がありました。
ブログを読んでいるだけでは時に難解で、断片的にしか得られなかった氏の論点を、よりわかりやすい形で理解することが出来、非常に面白かったです。 また、製造業で働く身としてドラッガーの言う’21世紀の製造業は単純な製造業ではありえない’という示唆が、心に引っかかりながら明確には理解できず、実務に結びつけられずにいたのですが、本書で展開される’資本主義の先にあるもの’や’経済理論’によってこの言葉に対する自分なりの答えに近づけたように思います。 (Yoshi/2007-09-17) 池田信夫は,知る人ぞ知る情報通信分野における評論家だ.元NHKのプロデューサの経歴を持つ著者がTV業界の内幕に詳しいのは当然のことではあるが,さらにくわえて元々の専門の経済学の知識を生かし,日本の情報通信業界を取り巻くさまざまな現象を,極めて深い洞察力によって解説していく様は,著者ならではの圧倒的な迫力を感じさせるものだ.
同タイプの評論家に東大の野口悠紀夫がいるが,野口氏があくまで理論的裏づけを元に現実社会を斬っていくのに対し,池田氏のそれは現実と理論の間の取り方が絶妙なのが面白い.たとえば,インサイダー取引によって利益を得るものがいるのは株式市場の整備が不完全だからである,と考えるのが野口氏なら,池田氏はインサイダー取引規制は株式市場が一般投資家を呼び込むために考えた人為的制度に過ぎず,そもそも市場はインサイダー情報によって成り立っているものだ,と考える. 氏の現実的な視点と理論の二刀流の切れ味は極めて鋭い.経済が専門家の割りにはハイテク技術にも詳しく,日本のTV番組はなぜ低俗化の一途をたどるのか? 日本の携帯電話メーカはなぜ国際競争力を持てないのか? なぜ日本に画期的なIT企業が生まれないのか? などの諸問題について,日経新聞を読むより遥かに説得力のある解説が展開される. かてて加えて舌鋒も鋭く,「(地上デジタル放送に)こんな横暴なコピープロテクトをかけているのは日本だけである」「日本の銀行はライブドアの1万倍以上の粉飾決算をおこなってきた」「(TRONの失敗)が...外圧でつぶされたという物語に仕立てるのは,歴史の偽造」「NTTとNHKの研究所は必要か」など,まさにわが意を得たり! 多少の経済学的な知識があればより楽しく読めるが,そうでない人にもぜひ読んで欲しい,画期的な評論だ. (ぴかーど/2007-08-13) ・本書のカバーしているテーマは非常に広範囲で、
各課題について、本質の抽出とその原因分析 本来あるべき姿の提示など、論理に説得力があります。 ・このような方がブログで持論を展開され、それを一般庶民である私たちが 即共有できる。すごい時代になってきたものです。 ・展開されている範囲が多岐に渡っている為、私の書評では要約しきれませんが。 ・個人的に「誰かここを指摘してくれ!」と以前から思っていたことを ズバリ斬って下さり、すっきりした部分がありましたのでそこを。 ・”過剰なセキュリティ要求が「ITゼネコン」を太らせる”の項です。 −住基ネットのデータは全国民分で10GBほど、 圧縮すればCD−ROM1枚に入るほんの僅かなデータに400億円も 注ぎ込み、24時間交代の警備という多大なランニングコストをかけている。 −この例からも分かるように 情報セキュリティ分野は費用対効果の評価が最も歪んでいる分野である。 (ITゼネコンから見れば”濡れ手に粟”ということだ。) 本来、どういうリスクをどれくらい減らすか、その為にコストは どの程度かけるべきかを冷静に評価すべきだが、それが成されていない、と。 −「万一、事故が起きたら大変ですよ」というITゼネコン= 大手6社(ex.NTTデータ、NRIなど)の脅し をそのまま丸飲みし 過剰なセキュリティ要件から「特注」の大型機と専用線を発注してしまうと。 −その問題は発注する行政側がリテラリーが低すぎることにある。 (ITゼネコンは税金から暴利を貪っているがそのモラルは 追求しても仕方ない、とする立場) −またその背景に、櫻井よしこが住基ネットで展開したような ヒステリックな反対運動も影響している とも書かれている。 →全くその通りだと思う。 対処方法は一つしかなく、国民が賢くなること。 (その為にもメディアが冷静に報道することを切に望みます。) (Pt/2007-09-23) 著者は上武大学大学院経営管理研究科教授。主にインターネットなどの情報産業の動向に詳しい論客として知られる人物。自身のブログに掲載してきた文章を加筆修正して一冊にまとめた書です。 大学教授という肩書きからは想像できない読みやすい文章を綴るのは、著者がかつてNHKの番組ディレクターを務めた人物だからでしょう。小難しそうな経済問題を老若男女に向けて分かりやすく切り取ってみせる手腕はなかなかのものです。一日で読み終えました。 著者がみつめる対象は、著作権の延長問題、最低賃金、メディアのバイアス、日の丸検索エンジン、インサイダー取引と実に多岐にわたります。そしてそれぞれについての著者の論を追うと見えてくるのは、現今のメディアによって報じられる経済事象の多くが、実態を必ずしも正確に写し取ってはいないという事実です。 例えばタクシーの規制緩和によって運転手の労働条件が悪化したという世間でよく耳にする批判に対して(89頁)、著者は資料をたぐって、規制緩和によって運転手3万人分以上の雇用が創出されたと割り出し、収入ゼロであったかもしれない3万人が300万円の年収を得られるようになったと論じます。規制緩和によって労働条件が悪化するという世評は、「今雇用されている人の待遇だけを問題にし、労働市場から排除されている本当の弱者が視野に入っていない」と指摘します。 言われてみれば確かにそうだ、と思わせる著者の論理展開にいちいち頷かされると同時に、どうしてメディアや政官界はそうした見方をしないのだろうと訝しく思うことしきりです。おそらくメディアや政官界に、事象をきちんと捉えるだけの眼力がなくなっていて、思い込み(といって悪ければ、結論)を先に立ててからその枠に事象のほうを都合よくはめ込んでいくという事態が起こっているといえるのかもしれません。 世の中を見方がちょっと変わる、大変勉強になる一冊です。 (yukkiebeer/2007-11-10) 官僚/経済界などのプラットフォームの弊害に言及しつつ、国内の
「通信、IT、ネット事業、テレビ、新聞、ネットメディア」分野 が持つ課題を浮き彫りにする。 著者は高い視点から情報通信メディア産業界の旬な課題を詳細具体 的に斬る。業界に身を置く者としては痛快だ。 冒頭に列記した各情報通信メディア産業界は、これまでは全く 別の業界であり、お互い関心も無かった。 しかし、インターネットの影響度が増すにつれ、お互いの存在 を無視できなくなりつつあるらしい。そこが著者や佐々木俊尚 氏の存在価値が高まる所以。 情報通信メディア産業の革新は世界規模で進んでいるが、日本 では内需産業。本書中で取り上げている携帯電話事業に限らず、 日本の情報通信メディア産業界は国内しか見ない。 「内需」が前提ならば、企業にとっては「日本型"システム" by カレル・ヴァン・ウォルフレン」に寄り添った戦略がベスト。 既得権益を有する既存プレイヤーが最も恐れるのは、イノ ベーション(より具体的には"破壊的イノベーション" by クリ ステンセン)だ。特に巨大な利権を国から付与されている新聞、 テレビ、(その上に乗っかった)広告会社、通信の雄はイノベ ーションを全力で潰す。 IT事業者は閉ざされた国内企業の顧客獲得、規模拡大競争に 躍起だ。 ネット事業者が狙うのは、せいぜい国内企業からの広告費のお こぼれに留まる。 著者はそんな業界を、バッサバッサと斬り続ける。 著者は情報通信メディア産業界"システム"の中核たるNHKを退 職し、現在は大学教授。"システム"の外側からさらに意見を述 べやすくなったのだろうが、その一方で主体者として"システム" の改革ができなくなったことはどう整理しているのだろうか? 多くの現役労働者は本書を読んで「そうだよな」と溜飲を下げ つつ、今日も「文学部唯野教授」の世界に生きる。 結論。関連業界人は、恥ずかしい思いをしないためにも、本書 の知識レベルは最低限必要。 (On the water/2007-10-09) 硬派なコラム集である。
難しい言葉も多い。 自分はITについては弱いことを自負しているので、 あまり気にせず読み飛ばしながら進むのだが、 悲しいかな経済についても理解できない(難しくて)言葉が多い。 ただ、おもしろい。 なるほど、ふむふむ、その通り!の連続だ。 著者の紹介する様々なエピソードを読み進むと 自分の日々の仕事が、非効率的で時代を見るピントのボケたものであることがわかる。 実に刺激的な一冊だ。 ただ、タイトルは少しわかりにくい。 (コーヒー牛乳/2008-10-20) 思いきったことを書く人が減っていると思う。ブログも書籍も、ひとをほめる言説があふれており、批評性が見あたらない。
そういうなかで、池田氏のブログをまとめて書籍にしてくれたのはありがたい。 (東京悟郎/2008-02-17) 目から鱗な内容が盛りだくさんです。
全9件のレビューを表示しています。普段メディアに接するとき、視野が狭くならないようにと気をつけていても業界の専門用語やWebの記事に踊らされてしまうのが常ですが著者は違います。非常に高い視野から物事を見ておられポイントを見事にズバッと述べられています。 わたしもIT業界の人間なのでWeb2.0などについてなんとなく分かった気になっており、「こうこうこういうもの」と勝手に解釈していたのですが本質を捉えた著者の記事にドキッとさせられました。 非常に面白い視野からの記事が多く、時間をかけてゆっくりじっくり読みたいと思える非常に希な良書だと感じました。IT関連の方には特にお薦めです。とても面白く読めました。 (読書好き/2008-03-02) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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