amazonの商品情報を一望できるサイトです。

「ソーシャル・ウェブ入門―Google、mixi、ブログ…新しいWeb世界の歩き方」 とその関連商品

・画像はamazonで最大のものを表示しています。
・書籍については他の本と比較した大きさに拡大縮小しています。右側の塗りつぶし部分は本の厚み(ページ数)です。
・レビューが参考になった→ ||| ならなかった→ |||
・総評点=レビュー点×(参考になった票-参考にならなかった票)<レビュー点は星3を0として計算>
一望amazonにリンクを貼って紹介料をもらおう!
すべてのレビューを開閉する
 
w:15 h:21 239page
ソーシャル・ウェブ入門―Google、mixi、ブログ…新しいWeb世界の歩き方
amazon詳細ページへ
ASIN:4774130818
技術評論社(2007-04-07)
滑川 海彦
売上順位:33566
¥ 1,659(中古:¥ 94)

レビュー総評点:104
yahooもメールも人並みに会社で使ってるし、web2.0もブログもmixiもセカンドライフも、自分でやらないまでも、まぁだいたいは理解してるつもりでいたけど、なんだかオレ周りの人より遅れ始めてねーか? と、気になりはじめたくらいのレベルの人には最適です。Web2.0に至るまでの歴史のおさらいのほか、ウェブメール、ソーシャルブックマークの使い方、ブログの始め方なども具体的に、丁寧に解説してあるので、急速にキャッチアップできます。実際にパソコンを横におきながら読み進めるとよいです。私は本当に著者に感謝しています。
(えめふろ/2007-07-15)
すばらしい |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Google、Gmailを手始めに、ソーシャル化する最近のWeb技術、例えばWikipedia、ソーシャルネットワーキング、blog、ソーシャルブックマーク、ソーシャルニュースなどを紹介。こういったツールの便利さと使い方を知るノウハウ本という側面もありますが、それ以上に「Webがソーシャル化(社会化)していて、これが続くと社会が変わりますよ」というメッセージをふんだんな例と共に伝えてくれるのが本書の最大の特徴。最近のWeb技術は、実際に使ってみてその意味や面白さの分かるものが多いので、こういうスタンスの内容は多いに的を得ていると思う。Amazonが単なるオンラインショップだとか、ブログは個人の日記で仕事や企業には何も意味がないとか、MySpaceやMixiなど子供かヒマ人のやるものだとか、YouTubeというのはケシカランとか、Googleが善玉でマイクロソフトが悪玉、といったような旧態依然とした考え方に捕らわれている方が読むと効果絶大なはず。軟硬幅広く取り混ぜた内容を、ここまで分かりやすく肩肘張らずに読ませてくれる本はなかなかない(簡単に書けそうでかなり難しいはず)。 (鈴木純一/2007-05-09)
巷で騒がしいweb2.0現象を、<ソーシャル>というキーワードで鳥瞰的に解説する一冊。

グーグル検索術入門やSNSの使い方等々、一読すると、初級者向けの実用書に見えるが、読み進んでいくとあら不思議、<グーテンベルグ以来のメディア大革命>のイメージがじわりと浮上してくる。
また最新トピックスの紹介や、スナップの効いたコラムも秀逸で、IT関連ビジネスにかかわるビジネスマンやメディア関係者でも十分に楽しめる内容。

星の数ほど類書があることを承知のうえで、本書の着眼点(webは社会のインフラ)や全体像(メディア革命進行中)をつかむための思考プロセスは、日ごろ「これからいったいどうなるのだろう」というマジメな疑問を持つ人たちにとっておおいに参考になるはず。 (太郎冠者/2007-04-11)
大人の薀蓄ノウハウ本 |||||||||||||||||||||||||||||
四半世紀前にデータベースの本を書いた氏が「もしかして23年前に予見したことが今まさしく目の前で起きてるのでは」と興奮した勢いでWeb2.0のソーシャルウェブを泳ぎ回る。

長屋の隠居的コラムには「へえ」がいっぱい。元祖ソーシャルアニマルは「アリストテレス」とか、グーグルをヴィシュヌ神第8の化身クリシュナの別名ジャガーノートにたとえるかと思えば、ネット著作権で「のまネコ騒動」を持ち出したり。ウェブを自分の足で歩いて拾った雑感がとても楽しい。

英語のリテラシーの異様に高いTechCrunch翻訳チームの氏ならではの新鮮な海外情報も読みどころ。博覧強記とミーハーぶりが心地よくマッシュアップしたユーザーサイドの本ですね。 (satomi/2007-04-20)
Web 2.0でもSNSでもなく、「ソーシャルウェブ」という切り口。タイトルにしただけあって、サービスの紹介も機能をひととおり説明したあとに「ソーシャルな使い方」を付け加える形になっていて、わかりやすい。

「丁寧に書かれている」ことが随所に感じられる本である。最新情報をふんだんに取り入れながら、さりげなく故事ことわざなどの話もでてくる。(アリストテレスは「さりげなく」ではなく、大々的に書かれているが)

ブログを作ったこともなく、SNSも知らないような読者には「入門書」として、Web 2.0がどうしたこうしたと言っている人たちにも「読み物」として、誰にでも楽しく読めると思う。 (nobuotakahashi/2007-04-11)
ソーシャル・ウェブというとまず最初にSNSのmixiやMySpaceをイメージすると思われるがが本書はそれらに限定されず、最近のウェブの潮流であるネットワーク化されたさまざまな最近のウェブ周辺の出来事をわかりやすく教えてくれる。

もちろん、ブログの作り方や、RSSリーダーの紹介など簡単な入り口の紹介もシンプルでわかりやすく説明されているが、それは単に取っ掛かりであって目的ではない。本書が扱うものはこのブログやSNS、Youtubeやfrickrなどのネットワーク化されたウェブサービスの潮流のダイナミズムである。

はっきり言って私は本書冒頭で紹介されているソーシャルWebサービス(mixi、GREE、MySpace、Facebook、Livedoor、Blogger、2ちゃんねる、価格.com、はてな、Del.icio.us、Youtube、flickr、はてな、Newsing、Digg、PukiWiki、Mediawiki、Googleカレンダー、Google Docs&Spreadsheets、Zoho、Basecamp、Jotspot、Google、MSN、Yahoo!、Hotmail、Skype、Wikipedia、goo)は9割り方使っているし、それ以外のサービスも大体の概要は知っている。しかし、それらを含めた全体的な流れをざっと確認する意味でも本書は有効だった。

内容はしっかりしているが、ところどころ誤字脱字が目立ったのは残念だった。
(mbookdiary/2007-05-06)
Webがどんなメディアで、何ができるかについて、山ほど書かれてきたし、これからも書かれる。そうした中で、群書を抜いた存在が本書である。Webは、ご存知のように巨大な世界に成長し、Webそのものを語ることは世界を語ることに等しい。Webを観るには地上を離れ、ITやビジネス、社会に関する個々の専門知識を超えた「メタ」の視点(つまりは哲学=存在と認識を考える論理的方法)が必要となる。メタを操るには、特別の才能と訓練が必要であり、古今東西の人間と歴史、自然に対する該博な知識、既製に囚われない思考と厳しい検証が前提となる。現代日本の教育はそうしたメタの価値を否定しているから、この国ででそうした知恵の結晶が生まれることは稀である。本書は大量の最新知識が手際よく整理されており、それだけでも価値はあるが、本書の価値は20年を経ても不変であろう。
なにより瞠目すべきは、知性と痴性、光輝と汚穢に満ちたWebという世界を描きながら、著者の記述は技術とそれを創り、育てていく人間に対する健全な楽観主義に貫かれていることである。それはWikiの「集合知」を高く評価するところに現われている。評者自身は「集合愚」をあまりに多く見てきたせいか、最近は疲労気味であるし、なかなか「集合知」を実現する知恵も見つけられずに苦労している。しかし、本書を読んで力を得た。Webメディアが誕生して以来の米国と日本での展開の違い、グローバリゼーションについての視点など、乱麻を断つ著者の剣の冴えにに期待するところは大きい。
とにかく、情報は多いが一気に読める。文章はよく練磨されており無駄がない。Web初心者から哲学者まで、中学生から隠居老人まで、自分の頭で考える人には誰にでも読ませたくなる本である。 (Tankrow/2007-04-14)
Web2.0の実用書 |||||||||||||||||||||||||

急速に発展するインターネットの現在と

具体的な使用方法を書いた実用書です。

ブログ、SNS、Googleなどをより有効に使いこなすための

HowToを知るのに最適です。


Webの世界にすでに慣れ親しんでいる方には、

周知の事実も多いと思いますが、

Webサービスの仕組みを簡潔に説明しているので、

いつも使っているサービスの仕組みがわかり、

ためになる部分もあると思います。 (渡邉輝/2007-05-01)
本書はmixiやMySpace,Gmailなどをどう使い,どう付き合うかなど実用書の顔をしているが,本当のところはWebの世界で起きていることの社会学の本だ,ということだ.ポール・グレアムによると,ユーザーの優位化,ソフトウエアのWeb化,テクノロジー企業の優位が現在のWebに起きている特長である,とまず紹介している.
mixi,MySpaceはいうまでもなくYouTube,flickrなどもWebのソーシャル化だ.英辞郎,Amazonのアフィリエイトやカスタマーレビュー,Wikipedia,2チャンネルも「みんなの意見が案外正しい」という群集の英知への信頼を前提としたWebのソーシャル化であることを著者は繰り返し述べている.
ユーザー投票によるソーシャルニュースやブログなどのブックマークなども同じソーシャル化といえる.著者は読者をソーシャル・ウェブへの参加に誘うが,これらのWebサービスの中心にいるのがGoogleであり,YouTubeの買収などメディアの制覇を目指すその動きの本質を覚めた目で鋭く指摘しているのも参考になる.著者はTechCrunchというWeb情報の翻訳者で,最新の動向に詳しい.
(杉苔亭/2007-04-15)
WEBサイトの運営者として把握したほうがいいと思います。 (ロミオ/2007-10-05)
 Web2.0は,使いこなしている方だと自負しているが,それでも見落としている点はないか,最終確認という気持ちを込めてこの本を購入した。この本を読んで感じたことは,まだまだ自分はわかっていない分野もあるなという反省。Gmail,Wikipedia,YouTubeなど,ほとんどのウェブ・ツールは使いこなしているつもりだが,この本はそういった表面的な分野に限らず,さらに深く掘り下げた内容が書かれている。この本から私が学んだことは,Googleウィジットを自分のWebページに貼り付けられることや,「newsing」や「Flicker」などのサイト。
 また,本書の至る所に著者の思想やユーモアが散りばめられており,読んでいて飽きない。表紙のデザインも非常にセンスがあると感じる。少し古い本ではあったが,今でも十分実用的で,読み応えがあった。 (長谷川 純一/2008-09-11)
ソーシャルという切り口でウェブをとらえるというが、本来ネットはソーシャルなインフラではないのか。切り口が云々よりもウェブの歩き方の解説として優れているということだと思う。Web1.0からWeb2.0への流れをつかみたい人は読んでみてください。 (たこたこ屋/2008-05-17)
12件のレビューを表示しています。
amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く
平均点:4.5
はてなコレクションに追加はてブコレクション数:
「ソーシャル・ウェブ入門―Google、mixi、ブログ…新しいWeb世界の歩き方」を買った人が選んだ他の商品
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
 
w:13 h:18 504page
ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ
amazon詳細ページへ
ASIN:482224587X
日経BP社(2007-06-07)
翻訳:井口 耕二ドン・タプスコット/アンソニー・D・ウィリアムズ
売上順位:47153
¥ 2,520(中古:¥ 1,066)

レビュー総評点:152
人生観を問われる本 |||||||||||||||||||||||
ビジネス書としては、エクセレントカンパニーや第三の波、などと並ぶレベルの名著として残るのではないでしょうか。
ただし、従来のビジネス書とこの本が大きく異なるのは、人生観に左右される要素が大きいと思います。
特許権、著作権、知的財産と権利ばかりを主張し、50年でも70年でもあぐらをかこうとする会社。はたまた、知的財産を秘密にし、特許すら出さない(そういう会社でも他人の論文は読みまくるんでしょうけれど)ことにした会社もあります。
そういう動きをつきつめると、学問とか人類共通の知恵といったものはどうなるのか?このままでいいのか? と感じたことはありませんか。
ウィキノミクスとはそういう人類の知恵は共有物と考える人々に支えられていて、従来の権利を主張しなくても「分かち合うことで生きていける」と確信している人々の動きなように感じました。そのマグニチュードはとても大きく、古いタイプのビジネスと互角にやっていけていると、この本は事実の積み重ねで証明しているように思います。たとえば、人のDNAを解読し著作権を主張する会社が新聞をにぎわせていたことをご記憶の方も多いでしょう。それが今どうして共有されるようになったか、知ることができます。
ウィキノミクスでは知を共有しながらビジネスを展開していく点こそが最も経験と知恵が必要な部分であり、ひとつひとつの事例が参考になります。そういう観点で読まないと同じような話の繰り返しに読めてしまうかも知れません。それでは大切な知恵を取りこぼします。
資源は有限ですが、知恵は無限であり、共有することで次々と新しいことができていく世界を私はすばらしい、と感動をもって読了しました。
でも、自分が考えたものは他人の影響よりも自分だけのものだ、秘密にしておきたいしひと儲けしたい、と考える人もやはりいるでしょう。
どちらの道が好きか、でこの本の評価は大きく異なるでしょうね。 (アルチザン/2007-09-01)
新たなパラダイムシフト−その時個人は |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

インターネットの目覚しい発展により、企業や個人が【知識】を囲い込むことの意味が急速に薄れつつある。
未だに自身の知的財産を隠蔽しようと必死になる企業も多いが、
それは穴の開いた船から、手で水をかき出す様に似ている。
インターネットという自然の驚異にも近い、圧倒的な力を持つフレームワークが、それを拒否しているからだ。

企業が恐れるべきは、その「共有化」による既存商品の衰退ではなく、
その「共有化」の波に乗り遅れ、対応できない状態に陥ることだ。
大きな流れが変わってしまった今、一刻も早く群衆が織り成すスキル、独創性、知性を利用することを考えなければならない。

では個人は、その共有化がもたらす「無料化」をただ喜んで受け入れるだけでよいのか。
否、結局そこから享受できる利益は、その人のリテラシーに依存しており、
そのリテラシーはインターネットがもたらすオープンコミュニティに参加し、自らも与えることによってのみ高めることができる。
つまり、個人の能力の重要性は変わらない。いや、より高まったと言ってもいいかもしれない。

インターネットがもたらした新しい仕組みが個人の教育、仕事、起業の可能性を高めてくれた。
だから、私たちは、その世界とつながるために必要な、
スキルとやる気、一生懸命勉強してく気概を常に求め続けることを怠ってはならない。

特に知的作業を生業としているエンジニアは、それをしっかり肝に銘じ、本書を読むことをおすすめする。
きっと新しい知的作業の喜びの可能性を感じ取れるはずだ。 (渡邉輝/2007-06-10)
いや、驚いた。
「フラット化する世界」を読んで、アメリカでコールセンターに電話するとインドのバンガロールに繋がるとか、
ウェブを通してアメリカの子供がインドの家庭教師に勉強を教わることは知っていた。
あるいはIT技術者の仕事や経理等々の仕事もインドへアウトソーシングされていたりとか。

しかし現在では、InnocentiveやYet2.comを通じて、知識や技術までもが売買されているらしい。
実際に上記のHPを訪れてみると、物理、化学、生物分野等の知識までが売買されている。
これは、全ての研究者、技術者にとってかなりの脅威(チャンス?)ではないでしょうか?

もはや、官僚的な組織は無用であり、権威も年齢も性別も国籍も関係ないのですね。

いやはや、参りました。 (mini1/2007-10-08)
2006年に出版され、2007年に翻訳が発表された。でも、すでにさらに現実は進んでいる。googleではもうすでに文書やスライドファイルが共有され共同編集が可能になり、google mapも恐ろしいほど簡単にページに関連づけることができるようになり、どんどん先に進んでいる。
でも、この本の強みは単に新しいインターネットの状況の解説本に終わっていないところ。だから、今後どのような方向に進んでゆきそうかといったところにまで想いを向けることができる。
しかし、研究者やコミュニティ、企業なども含めてちゃんと考えながら進めている人もたくさんいるんだ、それがこの変化の原動力なんだ、そのあたりが納得できたことも収穫だった。 (pooh bear/2007-09-24)
率直に言って「胡散臭い」。

「これからは、企業は自分の資産をどんどんオープンにして、社外のコミュニティを上手に使って新しい価値の創造とコストダウンをしないと生き残れないよ〜」って、ようするにWeb2.0啓蒙系の本なんだけど。自分もそういう流れの渦中にいる身だし、そういう世の中はエキサイティングで面白そうだし、どんどんやって欲しいと思うけどさ。

でもそういう流れって、実際のところ死屍累々じゃん? それこそ、なんでNetscape社の話が出てこないの? まっさきに自社のコア技術をオープンソースにしたものの、Mozillaプロジェクトは存続したけど会社はお粗末な状況じゃないか。

こういう、マイナス面を扱わないバランスの崩れた本って良くないと思う。実際はオープン化しなくても生き残れる(というかクローズドの方が上手くいく)企業だってあると思うし。オープン化ってある意味「劇薬」なのに、さも簡単に扱えるように煽るだけ煽って、無責任じゃね? (ただただし/2008-03-26)

私は、マーケティングに関わる職業に携わっている身で、いわゆるWEB2.0的なパラダイムシフトをマーケティングのレンズを通してしか見ていなかった。しかし、この著作が明示しているのは、あらゆる企業活動に「群集の叡智」がブレークスルーを提供している事実である。

いかにその叡智を結集できる仕組みを構築できるか?が、企業の競争力のファクターのひとつとなる世の中になっているのだ。

とはいえ、前半部は、ピアプロダクションの有効性について少々過剰なまでに繰り返し論じられ、退屈になるのは否めない。

(ルイス/2007-07-16)
いわゆるWeb2.0の本質について、いくつかの切り口(目次参照)に基づいて議論を展開しているわけですが、内容についてはやや冗長な感じがしました。
また、訳出に違和感を感じる部分が多々あり、何度も読み直す箇所がありました。


本著で述べられているポイントは大きく以下の4点であり、これについてはその通りだと私も思います。

 1.従来の囲い込み戦略を取り続ける企業は、オープン化を進める企業や組織に駆逐されるであろうこと

 2.マスコラボレーションにより圧倒的多数の英知を活用することができ、開発の速度や品質が大幅に改善される可能性があること

 3.マスコラボレーションはグローバルに実現されなくてはならず、それをうまく協調させる仕組みが重要であること

 4.製品・サービスのイノベーションに役立つコンシューマー(プロシューマー)を活用することが重要であること


本書が半分以下のボリュームで価格が1500円程度であったならば、星は4つか5つ付けられたかもしれません。費用対効果の観点から今回は3つとしました。
(緑禅/2008-05-02)
経営資産の∞化 |||||||||||||
知的に面白かったです。

特に鉱山開発会社が、自分が掘り当てられない金鉱を、ネットでデータを公開したら世界中から鉱脈の予測が寄せられてそれで掘り当てた、というウソのような話に21世紀の日本企業が考えなければならない経営戦略上の示唆があると思います。

一言で言うと、経営資産を内部に頼らず外部に頼ることで∞化させるというものです。

レビュアーは戦略コンサルタントを生業としていますが、常々「結局強い会社というのは強い資産を持っている」ということに尽きるように感じています。強い資産というのは規律と責任感のある人材だったり、方法論だったりするのですが、それらを内部に頼っている限り、弱い会社はイツまで立っても成長できません。

ところが「資産とは内部のものである」という思想を棄てることで、経営資産を柔軟に運用することが可能になるわけです。ネットがそれを可能にしたんですね。

本は全部読む必要はないと思います。最初の1/3でコンセプトは出尽くしていて、後は同じ話しを事例を変えて紹介しているだけなので。

でもいい本だと思いますよ。少なくともコンサルタントは必読でしょう。

(アマゾン太郎/2007-07-24)
未来へ向かう潮流を、ディテールを積み重ねて読み解く、という
手法で過去にも未来学を開陳した、ドン・タプスコット。彼と共著者に
よる、サイバー社会で起こっている、最先端、最新鋭のコラボレーションと
オープン・デベロップムーブメントに関する現場からの克明な
報告書です。

鉱脈発見を広く世間に開かれた方法で画期的で革新的な
発見をなしえたという事例を皮切りに、オープンソースはもとより、
自動車の未来系の開発形態の先取りとして、BMW社他の実例をもって、
マスコラボレーションによる開発・生産の世紀への突入を、
これでもか、というほど、現場から集めたジャーナルをコラージュして
読者の眼前にさらけだします。

本書では、19世紀、20世紀的な工業生産社会を超えた、次の世紀の
象徴として、個人やコミュニティのつながりで行う生産や革新、改革など
を、ピア・プロダクションと呼び、読者の知的好奇心をおおいに刺激し、
未来への明るい展望と拡張を宣言しています。 (佐倉ごるふ/2007-08-12)
若干訳文がこなれてなく、特に前半は原書の良さが出てない印象ですが、
重要な本だと思います。

考えを整理する意味で、本の内容に沿って、企業人としての言葉で以下の通り読み替えて見ました。

ウィキノミクスを支える、4つの行動原理:
結局、事業活動を行う際に最もCriticalなリソースである人材と知恵を、
この行動原理を通じて、社外から調達する仕組みが競争力の源泉となる。

(1) オープン性:
ITとは最もRemoteと見られた鉱山会社や、
2000年当時、閉鎖的な企業風土で成長が鈍化したP&Gでの革新事例。
「P&Gの優秀なエンジニア1名に対し、同等の人材が社外には200人はいることが分かった」

(2) ピアリング:
外部コミュニティーと対等な関係で、しかも効果的に協働する能力。
企業情報を公開すべきラインの明確な認識と、プロジェクト管理能力。
IBMは10年で身に付けた。

(3) 共有:
知的財産をオープンにするものとクローズドにするものを分離し、
共有することにより一層価値を高める仕組みを作りつつ、
クローズすべきコア部分をしっかり守ること。

(4) グローバル:
グローバルな調達は単なるコスト削減でなく、スピードと知恵を獲得する手段となる。
グローバルな販売は単なる販売チャネルの拡張でなく、
全く異なるビジネスチャンスへの挑戦を通じた、
技術革新のきっかけとなり、これもBottom Of Pyramid戦略のような、
鋭角的なスピード増と知恵の獲得の手段となる。
ボーイング787の全世界調達の例、
BestBuyのセールスマンのネットワーク化(Web型対話と営業現場とトップの直結)、
中国の二輪メーカーの革新(競合メーカー同士での仕様共通化による部品互換性)。

ウィキノミクスの設計原則:

(1) 混沌を管理すること。リードユーザーからヒントを得て進化を見極めること。

(2) クリティカルマスを達成すること。途中であきらめないこと。

(3) コラボレーションのインフラを提供すること。

(4) エコシステムへの参加者全員が価値を得られること。金銭だけではない。

(5) コミュニティの規範を確立し、従うこと。

(6) 必然より偶然、計画的な作り込みよりも、進化を重視すること。

(7) 天動説から地動説へ、個別企業利益からコミュニティ最適へ。 (jacarei/2007-12-30)
 この耳慣れない言葉,コラボレーションの『ウィキ』(万人が書き込む事のできるネット辞書のウィキペディアに端を発する)と『エコノミクス』からできた造語が『ウィキノミクス』であり,コラボレーションをベースにビジネスを展開して生き残るか,あるいは消え去るかの二者選択をさすともある.インターネットがもたらしたモノは,収益マターを必ずしも起点としない価値の創造をもたらす配分ルールのエコシステムに依存したビジネスコンセプトであり,この重要性が以前にも増して今や必須になっている.もはや世界は繋がっており,個々の起業が単独で収益を独占できる時代は終わっている.コラボレーション無しでは生き残れなくなっているのが現状のビジネス環境なのだ.

 併せて読むと良いのが,『キーストーン戦略』,ここにはエコシステムを基板としたビジネス展開の重要性が述べられており,概念的には『ウィキノミクス』に共通するところがある.進展著しい科学技術を基盤とした複雑性を有する昨今,この時代を生き残る上で参考になる知見を得ることはできよう.と言うか,勝ち組は既に実践しているのである.

 ボリュームが 500 page近くあり,ちょっと読みづらいところは無くはない. (和泉 茂一/2007-11-27)
先ごろ、ボーイング社の新型ジェット機787型機(通称ドリームライナー)の第一号機がロールアウトした。
その頃、日本の株式評論家は「ドリームライナー効果で、日本株の関連銘柄が買われる。787の翼は日本の○▲社のカーボンファイバーで、、、、、、、、」などとやっていた。
最後の最後まで製造拠点を米国に置いていたと思われていたボーイング社が、変わり身早くウイキノミクス化して787を作り上げたことを本書で初めて知った。
日本のお家芸である自動車産業は典型的な垂直分業的な産業だ。
ところが、諸外国では製造業ですら水平分業的になり始め、かつ成功を収めつつあるのだ。
アップルによるipodの成功などがその例だろう。

冒頭の金鉱山探索の話も、ウイキノミクスがたちまちビッグマネーとなるという点で象徴的な出来事だ。

私を含めて多くの日本人が、英語でのコミュニケーションは得意とは言えないだろう。かような時代となると、日本人にとっては不利であることは間違いあるまい。 (mikeexpo/2007-11-18)
本書は,おおくのひとびとが Web などをつかって共同で創造していくさまざまなしかけをとりあげている.そのうちのいくつかは,ほかの本や Web などを通じて,すでにおなじみになっている.しかし,「サイエンス 2.0」などについては,まだ日本ではあまり議論されていないようにおもわれる.

また,本書を読めばウィキノミクスの弱点もわかってくる.たとえば,「ピアリング」が機能するための条件のひとつとして生産物が部分に分割できることがあげられているが,これは複雑系のように分割できないものはウィキノミクスでつくりにくいことを意味している.いろいろと興味ぶかい内容をふくんだ本である.
(Kana/2007-11-13)
読むのに疲れます |||||||||||||||||||||||||||
書いてある内容は、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』のビジネス版です。
「業種・国境を越えて、知恵を出し合い、物を作り、利益を分け合おう」と言う感じです。
一つ気づいた点は、リーダーが不在(イニシアチブを取る存在)の場合「ウィキノミクス」と
言う考え方は成り立たない。
部分的にはすばらしい事も書いていますが、やたら読みにくいです。
寝転がって読んだら、間違いなく即効で寝れます。 (西瓜頭/2007-08-21)
ウィキノミクスという言葉で著者が表現しようとしているのは
全世界を覆い尽くすコンピュータネットワークを通じて
全人類の脳を対象に技術的なアイデアを収集しようという試みだ。
グーグルが全世界から情報を集める無数のソフトウェアロボットの総体なら
ウィキノミクスは全世界からアイデアを収集する不定形のメタ・エンジンだ。
それはコンピュータネットワークによってクラスター化された人間の脳から出来ている。
ウィキノミクスによってアイデアどうしが加速度的に相互連結されていくのだ。
自己組織化し、増殖するアイデアの網の目が全世界を覆っていくのである。
思考されるべきことが思考されるために恐ろしくゆっくりした
偶然の化学反応に頼る必要がなくなる。 
ウィキノミクスによって地球上に存在する全アイデア数は指数関数的に増加する。

ある技術開発の過程で行き詰ったらどうするか。
全世界に広がる脳クラスターを検索すればいい。コンピュータネットワークには
それが実際に出来るし、解決は極めて効率的になる。
今まではある技術的ブレイクスルーに繋がるアイデアが見出されるためには、
革命的なアイデアを持った天才的な技術者が当該の企業や
大学研究室に必要な時にたまたま所属していなければならなかった。
その確率は低いし、優秀なのに全く無関係の業界にいる人間というのは
おそらく膨大に潜在しているのである。
また、非常に強力で人類の未来を根本的に変更するような
アイデアを自分が持っていることに気付いていない潜在的天才も多い。
仮にそういう人間が当該企業や大学内に存在していたとしても
様々な事情により歴史的なアイデアが圧殺されることもある。
そういう人々やアイデアをネットを通じて徹底的に集積することが出来るとしたら‥‥。
技術の進歩の速度は少なくとも従来の倍ぐらいになるのではないか。
考えてもみて欲しい。
埋もれたアイデアは偶然の作用で日の目を見たアイデアの何百倍もあるのだ。
その全てをグーグルウェア的なA.I.によって選別収集し、アーカイヴ化し、
全人類が利用できるようにすることは現在の技術で可能だ。
全人類の全アイデアを集積する巨大な情報リアクターの出現だ。
ヴァーナー・ヴィンジ氏の提唱する技術的特異点が近づいてきた。
(cybercitynukeyork437/2007-07-26)
20件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。
16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く
平均点:4.0
はてなコレクションに追加はてブコレクション数:
 
他の画像を表示
w:13 h:20 224page
ウェブを変える10の破壊的トレンド
amazon詳細ページへ
ASIN:4797346442
ソフトバンククリエイティブ(2007-12-22)
渡辺 弘美
売上順位:7784
¥ 1,680(中古:¥ 908)

レビュー総評点:68
dankogaiさんのブログで紹介されていた。
刺激的なタイトルにつられて購入。
最新のウェブ事情を10の切り口で紹介している。

知ってる話ばかりで読む気にならない本も少なくない中で
この本には「えー、世界はもうこんなことになっちゃってるのか」と
新鮮な発見を得るところが何箇所も出てくる。
もともとIT業界関係者向けの書と思われるが
「ウェブ進化論」的な世界が好きな人なら問題なく読める。
自称ギークな人のネタ本としても大いに役立ちそう。

読みもの的な面白さ(と、買いやすさ)という点では、
佐々木俊尚「ネット未来地図」に軍配が上がるが、
内容の濃密さではここ最近の類書中
ダントツといえるのではないか。

続編はブログで読みたい。
(どあーず/2008-01-10)
アメリカのITトレンドを把握するのに良い本だと思います。

この本を読みながら、本内に紹介されているウェブサービスを体験する。
これでアメリカのITトレンドの傾向がわかると思いますよ。 (よっしー/2008-02-07)
筆者が最新のウェブトレンドに精通し、ウェブの世界に対して深い洞察力を持つ
「プロフェッショナル」だということは、この本の充実した内容が物語っています。

ウェブを使って何かおもしろいことを始めたい、ビジネスを起こしたいと思っている
方には、特に興味深く読めるのではないでしょうか。

最初から最後まで、耳にしたことのない新技術、新サービスにあふれ、未知の世界を
知って単純に関心する部分も多々ありますが、この本から何かを得ようと思うと、
「知らなくてもいいこと」「知っておくべきこと」を意識して読むといいのかな、と
思いました。

私がこの本を読んで感じた潮流、それは、「誰か」が「あなた」におもしろい仕掛けを
用意するのではなく、「あなた」が自分自身がおもしろいように「パーソナライズ」する、
「あなた本位のサービス」が主流になるということです。

最新事情を書いてある本ですので、時間の経過とともに価値は薄れていくと思いますが、
これから2〜3年のスパンで考えると、この本に書かれてある「知っておくべきこと」を
意識できているか、いないかで、ウェブへの接し方が変わってくるのではと感じました。 (miz-ki/2008-02-20)
著者は、経済産業省の役人で、2004年7月から2007年6月まで日本貿易振興機構(JETRO)ニューヨークセンターでIT分野の調査を担当していた方。本の内容は、ダイレクト、フリー、クラウドソーシング、プレゼンス、ウェブ・オリエンテッドなど10のキーワードに沿って、キーワードの意味を説明しながら米国のIT分野での新しい技術、サービスを紹介するもの。

紹介されているものはいずれもウェブ上にある情報ではあるが、日本語では整理されたものがあまりない。ITに興味はあるが、IT分野を常時ウォッチしているわけではない人間にとっては、世の中にはこういうものも出てきているということを知ることができありがたい。個人的には、
1)人間にとって自然で直感的な検索ができるPowersetのサーチエンジン
2)ペンがコンピュータでもあるLivescribeのスマートペン
3)いつの間にか星空も見られるようになっていたgoogle earth
に興味をひかれた。

ただ、説明が表層的というか淡々としており、紹介されている技術、サービスの中には興味深いものもあるのに、それに対するワクワク感があまり伝わってこない。また、紹介されているトレンドが、本当にウェブを変えるといえるのか、他のトレンドと比べてこの10が特別なのはなぜか、これ以外に大きな影響のありそうなトレンドはないのかといった疑問には答えてくれない。ウェブサイトは本書の各章末で紹介されているので、面白そうなものを見てみると良いと思う。 (matthew/2008-05-18)
「破壊的トレンド」という題名のインパクトだけに目を奪われると、あたかもいたずらに危機感だけを煽るものと想像してしまいがちです。
私もこの本を手に取る前は正直なところ多少なりともそのような先入観を抱いていました。
ところが読了して、作者の意図はむしろ日本のIT産業従事者、特に若く有望なエンジニアへのエールであると感じました。
著者の広い視野と深い洞察力、何より膨大な量のWebサイトを読み込んだであろう、丹念な調査が感じられる書籍です。
この手の書物は早く読むにこしたことはない、というのは言うまでもありません。 (シゲト/2008-02-11)
米国に住んでIT業界にいながら「はっと」感じる事象なども記述され、大変興味深く読ませていただきました。

以前Geek とかマニアしか知らなかった技術をわかりやすく広範囲にわたって、筆者自身の体験をもとに意見を交えながら書かれているので読みやすい本です。3年もたたないうちに古くなる変化の激しい先端IT技術を書くことは勇気がいることですが、この本は大きな流れを一方で感じさせる名著だと思います。

情報が世界中どこでもリアルタイムに伝わる今日においても、実ビジネスや生活のギャップは日米間で厳然と存在します。「ウェッブを変える10の破壊的トレンド」が一般の方々への刺激を与えることで、日本の活性化のために役に立つことを願っております。
(野口和男/2008-01-21)
いろいろな読み方のできる本ですが、IT技術そのものについてというより、
どのような戦略的背景を持って、IT技術が進化しているのかを教えてくれる
名著だと思いました。

世界はコンピューターとインターネットにより、情報へのアクセスが万人平等
(機会均等)なものとなりつつありますが、一方、企業から見れば、
ユーザーを一網打尽にできるチャンスが広がりつつある、とも言えます。

ダイレクト、クラウドソージング、ウェブ・オリエンテッド等、結局は、
いかにユーザーを囲い込む(ロックインする)かということのように思います。

まあ、一本釣りからトロール漁業への変化、と言えるのかもしれません。
私は「破壊的」とはそういうことなのかなと思いました。 (至高の豚/2008-01-20)
本書を単なる米国発の最先端ウェブ技術トレンドの解説書と
見做しては、事の本質を見落とす。
ウェブ利用技術の進歩は、文字通り日進月歩であり、
最先端技術を全て網羅することは、実質的に不可能である。
(筆者の情報鮮度を保つ日々の努力には頭が下がるが)

要は、いかに日常のミクロの出来事を、マクロの流れで読取り、
時代の変化を俯瞰的に眺める洞察力を持てるかに拠る。
日本のIT技術が、米国のそれに大きく置かれているようになって
もはや15年。既存組織に埋もれた数多の優秀なエンジニアの
復権と飛躍を願って止まない。

情報の洪水、知識の横溢などにより、多くのウェブ世代の人々に
とって、本書にある社名やサービスなどは、「それはもう知っている」、
「これはもう使った」と言われるかもしれない。
しかし、物事の本質に迫るためには、より広く高い視野で全体を
眺め、大きなうねりを捉えた上で、細部を分析・整理することが肝要。

本書が、ベンチャー企業家、また起業家だけでなく、所謂レガシー企業に
勤務する非技術系の人々にとっても、何か次の新しい行動を起こす
トリガーとなる意義あるものとしての評価を高めてもらいたい。

(匿名/2008-01-15)
IT研究の最先端にいる(つもり)の者ですが、大変面白く読みました。周りの研究者にも勧めています。

「イノベータのジレンマ」のクリステンセンの言う「破壊的イノベーション」はWeb技術のどこで起きているのだろうか、という疑問を、筆者が10の「トレンド」として解説してくれます。それらは、ユーザーエンパワメントであり、潤沢経済であり、クラウドソーシングであり、またプレゼンス技術であったりするわけですが、それらが非常に多くの実例で説得力を持って語られます。

題名の通り「ウェブの」トレンドに関する本であり、サーバーや記憶システム、データセンタのマネジメントなどITそのものに深く触れているわけではありません。それゆえ一般の人にも読みやすいと思います。「Web進化論」以降の最近のWebのトレンドを知るには最適の一冊だと思います。 (まるやま/2008-01-08)
最新のホットトピックが簡潔にまとめられていて、読みやすく参考になる。日本で日本語のwebを見ていると情報量がかなり少なくなってしまうのだが、駐在経験を生かして、グローバルに高くはったアンテナからの発信のため、幅広い情報が得られる。日本のインテリジェンス能力については最近さまざまな本で指摘されているが、まずは地球レベルで情報を収集してファクトを知ることが、日本の競争力などの戦略を考える上での大前提となる。続編として、トレンドの分析を踏まえ、どのような提言・考察がでてくるのか楽しみである。 (ガラパゴス犬/2008-01-15)
流行の後追い |||||||||||||||||||||||
『ウィキノミクス』を読んだ直後に本書を読んだ。
両者ともIT分野の書籍であるが、取り扱っている内容や
事実を超えて、直感的に日米の違いを意識せざるを得なかった。
それは何故か。

本書は、アメリカで流行っている「新技術」を10のキーワードで紹介している。
確かにアメリカで流行っているものは後で日本でも
流行ることが多く、そうした意味では有益な本かもしれない。

だけど、この本を読んでも、新しい技術を知るときに感じる
高揚感や希望というものがほとんど感じられなかった。
ウィジット、iPhone、ポストグーグル、セマンティック、
ふーん、という感じ。
あるいは、そういうものを知らないとこれから
生き残れませんよ、という危機感を持って
読むべきなのだろうか。

この本は、日本ではアメリカかどこかで起こっている変化を受け入れ
に専念すべきだ、という世界観によって無意識のうちに支配されて
いるのではないだろうか。
それは、明治以来の古くてつまらない、破壊すべきものではないか、
と私には思える。
こういう書籍が依然として企画・出版されて大きな影響力を
持ちうる日本の現状に対する危機感と、それ以外の可能性
への期待を込めて、筆を執りこの書評を投稿した。

なお、本書で取り上げられている技術の多くは10年以上前から
研究や実用化が進められてきたものである、という印象を
持ったことも指摘したい。
そうした点からも「破壊的」というキーワードは
本書の内容にそぐわないように思われる。 (鷺宮次郎/2008-01-12)
さすがJETROに所属していた筆者だけあって、情報が充分に網羅され、
充実した内容となっている。キーワードによる分類を使用した章立て
も秀逸。

有償でしかもそのレポートのほとんどが英語Webサイトのコピーという
質の悪いコンサルに頼むよりも、まずはこの本を読みましょう。
「Up to date」な情報が2,000円未満で手に入ると考えると「お得」です。

IT技術関連の新鮮な情報はすぐに「賞味期限切れ」になってしまいます。
そういった意味で、この本の賞味期限は2008年内だと思います。
(anonymous/2008-06-03)
ウエッブ2.0が騒がれて、早くも相応の月日が経つ。
そこで多くの人は言うのだろう、「けっきょく何も変わらなかったではないか」と。

ウエッブ進化論の梅田氏は昨年、「いまはウエッブ2.0の踊り場」だと論じていた。

本書では、いわばその踊り場後に現れるであろうウエッブテクノロジーの黎明が、数多く紹介されている。

著者も認めるようにその多くが現時点では遊びに過ぎないものであるのは事実だろう。
しかし、パソコンも誕生時にはおもちゃだと言われたのだ。

いずれ、この中から破壊的なトレンドが発生し、誰かが、何かが消え去っていくのだろう。
(mikeexpo/2008-03-02)
JETRO(NewYork)に駐在されていた著者のブログ「破壊的トレンド」 http://hiroyoshi.wordpress.com/ の内容を2007年12月時点の最新情報に更新した本。

「ある日、日本の大手経済新聞は日韓の半導体産業の投資競争激化の記事、米国新聞は人気ウィジェットのランキング・データの解説」、「優良企業は顧客の意見に熱心に耳を傾け、...、自らの優れた経営それ自体が失敗を招き、トップの地位を失ってしまう」から始まり、(1)Direct,(2)Free,(3)Crowdsourcing,(4)Presence,(5)Web-Oriented,(6)Virtual and Real,(7)Videos,(8)Interface,(9)Search,(10)Semantic Technologyの10章で最新トレンドが具体的サイト名付きで紹介されています。

 最後は、「(日本のSI企業は)破壊的トレンドを創り出す可能性のあるエンジニアたちを、既存の顧客からの要望に応えるための開発業務から解放すべきである」でまとめられてます。

 IT駐在員ならではのホットで本質的な情報満載です。 (Utah/2008-01-04)
米国の「今」のインターネットトレンドを知るための良書。
きっちりと全体を網羅している点が気に入ってます。
広告分野の情報は少ないですが、次々と誕生する米国ネットメディアの情報を整理し、気づきを得ることができるのではないでしょうか。
(namt/2008-01-04)
19件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。
16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く
平均点:4.0
はてなコレクションに追加はてブコレクション数:
 
w:10 h:16 256page
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
amazon詳細ページへ
ASIN:4480063870
筑摩書房(2007-11-06)
梅田 望夫
売上順位:4202
¥ 777(中古:¥ 171)

レビュー総評点:234
一次情報 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者自らの友人、体験から成り立っているので、ほかの評論家やライターが書くのと、まったく違う迫力と正確な情報の把握があると思います。前作に続き、ウェブ上で起こっていることを豊富にわかりやすく紹介していることは、ほかの人が紹介しているとおりです。

が、著者の力がはいるあまり、読者が誤解するんじゃないかな?と思う点があるので、屋上屋を架すのを承知でレビューを書きます。

1.オープンソースだから成功するわけではない。
オープンソースのソースが保管される場所で有名なsourceforgeやfreshmeatを調べればわかりますが、失敗、宙ぶらりんプロジェクトがほとんどです。ホットなプロジェクトはほんのひとにぎりの人々がやっているにすぎません。失敗したプロジェクトもロングテールなのです。(それでも成功プロジェクトには、すごい数のエンジニアがかかわってますけど)実力主義の中ではサラリーマン的な感覚は、抹殺されていきます。そして、オープンソースは著作権というものがビジネスにならなくなっている世界で、そこからビジネスを作るのは相当な知恵が必要です。著者も承知の上でしょうけれど、あまり書かれていないと思いました。

2.電気を使える人は世界の半分以下。
つまりインターネットを使える人は世界中ではないということを忘れてはいけないと思います。夜の地球の写真で暗いところではインターネットは使われていないのです。使われているインターネットも、ネットワークの研究ではGoogleですら、カバーできているウェブページは30%以下だという指摘もあります。さらに、Googleで検索できるということは、誰かが文字にしてウェブに登録したからで、そうでない情報はのっていません。例えば私が朝、なにを食べたか、なんて情報はないのです。この本で、Googleやウェブが世界を把握しているような認識をもってしまいそうになりますが、それは違います。注意深く読むと著者もそんなことはいってません。

3.ウェブでご飯は食べられない。
インターネットを流通するものは「情報」です。表現はパソコン上でしかありません。インターネットの上を食物などは直接流れません。著者がおっしゃるとおり「ネットと物質のはざまで巨大なビジネス」が起きることでしょう。それがもっとも重要なことであり、ウェブだけに注目してしまうとせっかくの著者が指摘している大事なことを見逃すと思います。

以上、少しだけ著者と似たような境遇にいるものからのコメントでした。 (アルチザン/2007-12-21)
 「時代の大きな変わり目」を、わくわく感を持って感じ取れた前著『ウェブ進化論』でしたが、
「こちら側」で汲々としている自分との対比で、「あちら側」の話として少々冷めた読後感があったのも事実です。
 本書は、新しい時代に向う潮流の中で、こうした“ためらい”や“とまどい”を持つ“古い”人間にも、
「面白い時代」の可能性を説く、元気の出る本になっています。

 私自身が、いわゆる大企業に属していることもあり、第三章と第五章で触れられている、
「大組織適応性」についての指摘、さらに、「炭鉱のカナリア」力という視点は、
自分の現在の立ち位置と今後を考える上で、非常に役に立ちました。

 筆者梅田氏の思いは、前著にも感じられたのでしたが、「古い価値観」に閉塞感を持っている
若者達へのエールが主だと思います。
ただ、私のような“年寄り”にも、「未来志向」を持って「知的で明るい大人」になれば、
若い世代のサポートだけでなく、自ら「一身にして二生を経る」楽しさを得られると強調してくれているようです。
この本まで読んで、やっと「オプティミズムを貫く」という著者の姿勢に、全面的に共感できるようになりました。

 『ウェブ進化論』と、まさしく「対」にして読んでおくべき本だと思います。
(きょうパパ/2008-01-11)
The only way to do great work is to love what you do. |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アップル創業者スティーブ・ジョブズの言葉で、「偉大な仕事をする唯一の方法は、あなたがすることを愛することだ」と訳される。

梅田望夫氏はこれから高速道路を走る若いネット・アスリートたちに、シリコンバレーデ学んだ3つの言葉を送りたいとp.96で書いている。それは、Only the Paranoid Survive(病的なまでに心配性な人だけが生き残る)、Entrepreneurship(自分の頭で考え続け、どんなことがあっても絶対にあきらめない)、そして、Vantage point(見晴らしのいい場所)だ。

この説明の中にスティーブ・ジョブズの言葉が出てくる。とにかく、好きを貫くこと。プロセス自体を「苦難の道」と捉えるのではなく、楽しんでしまうということ。最近、茂木健一郎氏の本や講演を聴くことがこれは、彼の強化学習にも近いかなと感じる。徹底的にのめりこんで脳内麻薬物質ドーパミンを出しまくるということ。そうすると伸びる。茂木氏とは「フューチャリスト宣言」で対談しているし、二人ともとてもオプティミスティックなので波長が合うのかなと思う。

梅田望夫しはウェブ時代にサバイブすることを徹底して考えつくしているという。小手先のテクニックではなく、時代の空気というか現象そのものという雲のようにふわふわしたとらえどころのないものに立ち向かい何とか自身や読者に伝えようとしている。とても集中力と体力のいる作業だと思う。

かつて司馬遼太郎が名著『アメリカ素描』で人工国家アメリカが存在しているだけで「いつでもそこ(文化の重い気圧から開放され文明のみでOKの世界)へ行けるという安心感」を我々に与えてくれると書いたように、梅田はウェブが作り出す「もうひとつの地球」がリアルの世界で息苦しさを感じている人々にとって、「いつでもそこにいける」という同じような安心感を与えてくれる存在と捉えているところなど腰を落ち着けて考えているのだなと感じさせられる。

現代は明治維新のときと同じような「大きな変化のまっただなか」だ。しかも、それは全世界的にいっせいに起きている。僕もケータイでGmailを見て、家に帰ったらスペインやフィリピンなどの友達(SNSなどのつながり)とメッセージのやり取りをしたりする。向こうでは同じような感覚で「英語」を使い「ネット」を使い、同じ技術でブログを立ち上げていたりする。

「古い価値観」はとても安全でそれに適応できるひとは、今までどおりそれをやればよい。ただし、その「古い価値観」に適応できなく息苦しい思いをしていた人たちもウェブの爆発的な発達によって「新しい価値観」による新しい生き方を少しずつであるが選択できるようになっている。この移り変わりはとても面白い。この感覚を少しでも肌で感じることができたならこの本を読んだ価値があったのだと思う。
(mbookdiary/2007-11-13)
「ウェブ進化論」を読んだとき、”群衆の叡智”がリアル世界でプロと言われている人々や大企業よりも大きな結果を生み出す可能性のあるWeb2.0の到来に漠然とではあるがワクワクせずにはいられなかった。
しかし、その後しばらくしてそんなワクワク感も少しずつ萎んでいった。なぜなら少なくとも自分が今居るネットの場所では群衆の叡智など、何処にも見当たらず、相変わらずネガティブな状況や考え方などリアル世界と何ら変わらない価値観が充満していて、性善説よりも性悪説をこれまで通り信じている方が良いのではないか?
などと思うことも多かったためだ。
しかしこの本では、そういった問題などにも前回の著書よりも具体的なアドバイスやヒントが提示されている。ページを繰るごとに一つ一つ今やるべきことの糸口が見えてくるようで夢中で最後まで読み、読み終えた頃にはまた、あのワクワク感をもの凄いテンションで取り戻している自分がいた。(すぐに出来る出来ないは別として)
例えば”新しいリーダー像”は能力がないわけではないのに今までリアル世界では埋もれてしまっていたり、理解されなくて評価が低かったりといった部類の人が読めば多いに勇気づけられることだろう。
すべてを分かった上でこの激動の時代にいるのと、ただ流行に受け身でネット社会にいるのとでは雲泥の差であり、今この本に出会えたことは決して遅くないしラッキーだったと思う。 (MH/2008-01-06)
梅田氏が主張するのことで、最も引っかかったことは「好き」ということをとことん突き詰めるということ、そのことです。「好き」なことをやって飯を食えるようになる。そのためにはどうするか、ということなのですが、彼は「ロールモデル思考法」として説明します。

このロールモデルは一回やったら終わりではなく、行動と新しい情報により、次々に消費し再構築してゆくものだと梅田氏は言います。その中で、自らをコモディティ化しないようにロールモデルの引き出しを少しずつ増やす努力をしていったという戦略は見事です。

これらの提言は、これからの若者にのみ当てはまる戦略ではないように思えます。多様性と流動性のもつ力、ネット社会が提供するパラダイムを、私たちとて無視することなどできません。氏の提言する内容は、最終的には個人のサバイバル戦略とであり、よりよく生きるための示唆を含んでいるため、自らを前向きに考える全ての琴線に触れる部分があるのだと思います。
(clala-flala/2007-12-23)
気が重くなった |||||||||||
要はこれからの時代、ネットのおかげで個人の力でもあらゆる情報を手に入れることができる

ようになったので、自分の能力を磨き続ける人としない人では、とてつもなく大きな差ができ

てしまうということですね。

頭もよくなく怠慢な性格の僕としては、この本を読んでとても気が重くなりまし

た。好きなことを貫き通すことが大事みたいだけど、自分にとって貫き通せるほ

ど好きなことはなんだろう?と32歳になった今、日々考えています。 (牛太郎/2007-12-01)
ベストセラー「ウェブ進化論」でネットの将来性と可能性を指摘した著者が、本書では、ネットが進化している現代において、いかに生きるか(働き、学ぶか)を説いています。
ネットをいかに活用するかといった技術的なノウハウではなく、もっと普遍的に、ネット時代の働き方、学び方、生き方を解説しています。その意味で、いわゆる「ネット本」に分類されるような内容ではありません。
私が特に強く共感したのは、ネットを活用した「学習の高速道路」と「けものみち」のメタファ(第3章)、自分の志向性とロールモデルを探すための「生きるために水を飲むような読書」術(第4章)、30〜45歳の15年(私も真っ只中)にどのような組織でどのように働くかという問いかけ(第5章)などです。「このままではいけない」「もっと個人としての能力(世の中で通用する実力)を高めなければ」と強く感じさせるフレーズがたくさんあり、とても刺激を受けました。
「ネット時代の働き方」というテーマでは、田坂広志センセイの「プロフェッショナル進化論」にも共感しましたが、これからの働き方についての問題意識を高める意味では、負けず劣らずの好著だと思います。 (おがよし@CSS/2007-11-27)
同著者による『ウェブ進化論』の続編。前著ではグーグルの誕生からその存在意義、社会にもたらされる利益や変化などをわかりやすく紹介した。本書ではウェブシステムによって発生した社会の変化を紹介すると同時に、企業のあるべき姿、個人の価値観や生き方について考察している。対象読者は前著を読んでいるか、またはある程度ウェブ用語を理解していることが前提。

記載の多くが事実に基づいての考察であると同時に、前著に対する書評などを調べた上で、客観評価して再考察していたり、新たに焦点を絞ったりしているように、まさにウェブによって本書(著者の意見)も進化していることが理解できる。また、性善説に基づいた楽観的な予測がほとんどであるが、読者に不安を感じさせない説得力がある。

本書で注目すべき点は、ウェブの仮想世界(バーチャル)が、情報量では現実世界(リアル)と対等になる一方で、伝達速度が瞬時であるために、情報の集約が正確になることである。例えば、広告料金の費用対効果などはリアル世界ではその客観性・信憑性に乏しかった(いいかげんな幻想であった)のが、バーチャル世界ではリアル(ごまかしのきかない現実)になるのだ。また、現在の多くの社会人は、バーチャル世界とリアル世界を別個に認識しているが、これから生まれてくる世代にとっては双方併せて一つの世界であるばかりでなく、バーチャル世界での仕事や交流などに人生の大半の時間を費やすことも予想される。したがって、バーチャル世界を受け入れ、柔軟な対応が迫られる。

一方、ウェブによる情報社会の到来を高速道路に喩えた羽生二冠の論を紹介し、出口付近の渋滞を乗り切ることがプロの扉を開くとしており、これも説得力がある。しかし、氾濫する情報のうち適切なものを得る際の手法を嗜好に合わせるのみでは問題があるように感じた。例えば、単純に検索数が情報の正しさや客観性を示すわけではない。カルト情報などを見極める能力が先行すべきであり、論理的思考が可能な状況を築いた上で、という条件が高速道路にのる以前に必要と感じる。

本書は非常に面白い情報が多く、基本的には良書と思う。ただし、ロングテールなど(前著では紹介されているが)注釈無しの用語もあって、初めて見る者にとっては理解しづらく、独立した書としては読者が限られてしまう可能性があり、星4つとした。 (MM/2007-11-21)
ネットで食う |||||||||
著者は、普通の人がネットの世界をフル活用して、一躍その筋のスターになり、それで食べていけている数例をあげる。これらの例から、ネット世界での「好き」を極めることでそれを職業化できる可能性を述べるのだが、職業化可能性の前提として著者が要求するウェブリテラシー水準が庶民には非常に高いし(p.209参照)、また、現時点で60億人中の特殊な数例から、話を一般化するのは現時点で性急すぎる、という気がした。ほとんどの人がこの「ウェブ時代」でも、薄汚れた現実の中であくせくと金を稼いでいるのだ。とはいえ、夢を与えてくれる考えではある。

また利害を超えたオープンソース的な発想が、世界の知をひっぱっていくといった論調であるのだが、オープンソース的行き方ではうまくいかないケースも(とりわけ自然科学分野で)多多あると思うのだが、それについては触れられていないのが残念だった(著者の戦略か?)。

『ウェブ進化論』ほどのカタルシスはなかったが、今回は今回で、著者の個人的な体験なども多く盛り込まれており、おもしろかった。また、毎度のことながらだれも言語化したことのなかった領域を言葉にして伝えようと奮闘しているという点で、著者は敬服に値する。今回でいえば、人生とウェブをクロスさせて論じようとしている点に一票いれたいところだ。 (pp-tang/2008-01-09)
書かれた中身だけを単純に論ずれば、
それほど目新しい発見はなかった。
それでも多くの人に薦めたい本として星を5つ付けたい。

2年前に読んだ「ウェブ進化論」は、私にとって実に刺激的な経験だった。
ウェブ進化論をきっかけにして、
仕事以外で積極的にWebの世界に関わるようになり、
こうしてレビューを投稿するようにもなった。
この「ウェブ時代をゆく」の内容が平凡に感じたのも、
私自身がこの2年間で随分と知識を詰め込んだことによるのだろう。
しかし「はじめて読む人に与える刺激」と言う点では
本書のほうがウェブ進化論を上回る。

今まさに起きている大変化を説明するのがウェブ進化論だったが、
(良かれ悪しかれ)その大変化の中で生きざるをえない「わたしたち」が、
どのように考え、どのように生きるべきかを提示してくれる。
この種の本の場合、ついつい説教臭くなったり、こ難しくなったりするものだが、
そこが実に読者の心に届くようになっているのだ。

私が作者の梅田氏のことをつくづく感心するのは、
実に明快な「ワンフレーズ」で置き換える能力だ。
それは本質を突いているだけでなく、心に深く突き刺さる。

「ウェブ進化論」では「ネットのあちら側」と言う「静かな流行語」を生み出したが、
本書ではさらに印象的なフレーズの連発である。
「もうひとつの地球」
「時代の大きな変わり目」
「学習の高速道路とその先の大渋滞」
「高く険しい道とけものみち」
「大組織適応性」
「古い職業と新しい職業」

あるいは、これらのフレーズで、読者は知らない間に洗脳されているのだろうか?
「自分自身のため」なら洗脳も歓迎だ。 (山田晃嗣/2007-12-12)
 IT革命は産業革命に匹敵するとは以前から言われている。著者も、ネット時代の現代は明治維新に匹敵する時代の大きな変わりと認識している。
 明治維新で庶民にも立身出世の道が開かれたように、本書は、ウェブはすべての人に「見晴らしのいい場所」に立ちより多くの自由を手にできるチャンスを平等に与えてくれると積極的に評価する。
 とりわけ、組織に無自覚に寄りかかるな、自分の好きなことを貫けという提言は、ウェブを武器にポジティブな人生を生きる指針と勇気を与えてくれる。

 その一方で、すべての人にチャンスが与えられるということは、激しい競争が繰り広げられるということでもある。
 それだけに、ウェブで身を立てには大変な努力が必要だし、運の良さなども無視できない。
 オプティミズムとリアリズムの微妙な匙加減が結果を分けるような気がする。 (元祖パスカル/2007-11-11)
ウェブ時代とは |||||||||||||
基本的には共感。良書です。
ただし…。
著者は東大大学院卒業のいわゆるエリート。
ウェブ時代というのは、こうした一握りのエリートやギークではなくとも、ウェブの力を上手く利用して短期間でエスタブリッシュメント層の収入を軽々と超えることができる人
(学歴・年齢・性別・文系理系不問。しかも、好きなことで収入を得る)が生まれている時代ということと僕は感じます。
著者のいうレベルの「ウェブ・リテラシー」(新しい技術をサイトに入れ込む、プログラミング能力を持つなど)を有していなくても、
そこはアウトソースでカバーできるでしょうし、むしろウェブ上のコミュニケーション力、文章力、マーケティング力、発想力、企画力などが
「けものみち」を歩む人生では重要なスキル(センス)なのではないかと思います。

前著『ウェブ進化論』が爆発的にヒットしたのは、ネットをあまり使わない人にも「もうひとつの地球」という世界を著者がわかりやすく紹介・解説してくれたから。
著者の場合は著作という行動(→境界領域の橋渡し)で結果を示したように、
まさに「もうひとつの地球」と「リアルの地球」の境界領域にこそ大きなフロンティア&ビジネスチャンスがあるのではないでしょうか。 (モリコウスケ/2007-12-14)
前著『ウェブ進化論』でウェブ社会の見通しを語った著者が来たるべきウェブ社会でいかに働き、いかに学ぶかを記したのが本書である。

シリコンバレーを肌で知る著者はウェブ社会に終始一貫して楽観的である。シリコンバレーを、ウェブ社会を深く知る著者ならではの信頼からくる楽観である。ウェブ社会の正の側面だけでなく、負の側面も考え、その結論としての楽観論であるから非常に力強い。きっとシリコンバレーの雰囲気はこのような力強い楽観論に支えられているのだろうと感じた。
どうも日本では新しい風潮に対しては斜に構えたり、距離を置いたりすることが知的な態度だというような雰囲気もある。そんな態度ではなく、「高速道路」であれ、「けものみち」であれ、「好き」ということを原動力に自らのすべてをかけるような楽観論こそが閉塞感漂う日本には必要なのかもしれない。

新しいウェブ社会を巡るキーワードの一つにクラウドコンピューティングがある。次第にウェブの向こう側の「もう一つの地球」の存在感は大きくなりつつある。好むと好まざるとに関わらずウェブ社会に巻き込まれつつある。ならばいっそのこと自発的に飛び込んでいくことによってより明るい道が開けていくのではないかと思わされた。

本書を読めばわかるが、著者はウェブ社会だけを礼賛してるわけではない。それぞれの人にはそれぞれの適性がある。旧来の組織社会に適している人もいれば、ネットで好きなことに没頭することに向いている人もいる。様々な人に会い、自分のロールモデルを見つけていけばよい。ただウェブ社会を無視することは最早不可能だろうとは思わされた。こちらがわの社会とあちら側の社会、どちらに基軸を置くにしろ、これからは双方を行き来することが求められてくるのだろう。 (糸音/2008-05-21)
楽天ブログから始まり、ミクシィ等のSNS、そしてYou Tubeへの動画アップと
典型的な新しいネットのサービスを漠然と利用している自分にとって
「ウェブ時代をゆく」を読んだ事で、
これまで、自分を動かしていた原動力の一部を自覚し
そして、より主体的にネットと向き合い行動を起せる気持ちになった。

前著「ウェブ進化論」は約1年前に、
自社のWEB担当に、自分が読んで進めた。

そして、この「ウェブ時代をゆく」はその彼が既に先に読んでいた。
彼とは一回り年下の20代半ばだが、この本を共に読んだことは、
共通の言語で会話をできる意味でも大きい。

サブタイトルにある「いかに働き、いかに学ぶか」とあるが、
同じ社内や上司・部下で読むことにより、
価値観を共にしたり、相手の考えを理解することにも
きっと役立つのではないかと感じた。

私はこの本を読でいる数日間の間に、
WEB担当に任せていたYou Tubeへの動画アップロードを
自分でできるようになった(予想に反して驚くほど簡単だったのだが・・)
本書を読みモチベーションが上がった事で、
学習の高速道路で少しアクセルを踏めたのかもしれない。
読んでよかったなと素直に感じている。
(広島か?東京か?/2007-12-15)
何だか混沌として「もわ〜ん」としたものだったWebの世界のイメージは、『フューチャリスト宣言』を手にした瞬間、ピカッていう光と共に、どこまでも広がっていく明るいものに置き換わった。その強烈なまでのオプティミズムによって、読んだ人の未来の可能性を大きく広げたと思う。
この、『ウェブ時代をゆく』では、その可能性ある世界を、どのようにどういったルートで走りきるかをより具体的に示している。
世界中の「知識」「情報」が、Webによって距離の壁を次々と取り払って飛び込んでくる。Web時代では、あらゆる分野・業種において、これまで体感したことの無いスピードで、ある程度のレベルに到達してしまう。誰でも知の高速道路を制限速度を気にせずに走ることができるのである。しかし、この高速道路は誰でも自由に走れるが故に、ある場所に到達すると渋滞が起こる。そこからさらに先に行くためには、渋滞を力強く抜けきるという強い意志か、車を降りて「けものみち」に抜け出す決意が必要になってくる。この強い意志、決意をもって、先に進むのは、その道で本当に好きなことに取り組んでいる人だけ。好きを貫いた者だけが、抜け出すことができるのだという。
この好きを貫くというのが、非常に難しい。先ず、自分の好きなものははっきり解らないことが多いと思う。例として、筆者は「ロールモデル思考法」により、その答えを求めてきたとふりかえっている。いろんな分野で一流の人の生き方を分析し、自分ならどのように先に抜け出すかというのをシミュレーションする。
自分が本当に好きなものは何か、どうやって好きを貫くかについて、考えさせられた一冊。 (mnishikawa/2007-12-09)
66件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。
16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く
平均点:4.5
はてなコレクションに追加はてブコレクション数:
 
w:10 h:17 224page
モバゲータウンがすごい理由 ~オジサンにはわからない、ケータイ・コンテンツ成功の秘けつ~ (マイコミ新書)
amazon詳細ページへ
ASIN:4839924503
毎日コミュニケーションズ(2007-06-19)
石野 純也
売上順位:32023
¥ 819(中古:¥ 175)

所属カテゴリ:
文学・評論
レビュー総評点:52
モバゲータウンのDeNAが行ってきた事例を基にモバイルコンテンツでの成功の秘訣を探った本。

モバゲータウンの仕組みやビジネスモデルを探るだけでなく、特に後半ではPCユーザーとケータイユーザーの考え方やアクションがまったく違う点を検証しているところが興味深い。

コンテンツ作成側は会社員なのでPCに触れる時間が長く、ケータイビジネスに関わる仕事でもユーザーがなぜケータイを使うかが見えないことが多い。PCとケータイはまったく別物として捉えて考える必要があり、ユーザーとしてケータイコンテンツにたくさん触れ、PCとの違いを理解することが重要。両方から使えるようにすることが必ずしもプラスになることはなく、双方の利用動向が異なり軋轢が生じてしまうとか。

話がDeNAにかなり傾倒している感があるので、ほかのコンテンツプロバイダー(ドワンゴとか)の話があってもよかったかも。

「こ