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「最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか」 とその関連商品
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最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか
ASIN:479421538X草思社(2006-10-19) 翻訳:高橋 健次/ジェームズ R・チャイルズ 売上順位:6418 ¥ 2,415(中古:¥ 1,453) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:0
日本版の題名からは、事故責任追及の評論のような印象を受けるかもしれないが、本書の内容の90パーセント以上は過去の致命的な事故を物語風に述べた紹介で、一般の読者にも読みやすくなっている。採り上げられた事例は欧米を中心に約150年前から現代までの間の、近代的なシステム(マシンシステム)に発生した「最悪な」と思われる事故二十数件を採り上げている。
著者はこれらの事故の状況を紹介しつつ、事故の際にシステムがどのように作動し、それに遭遇した人々がどのように行動し、それらの人々が係わったグループ(組織)がどのように対応したか、またそれらの関連についても述べている。さらに、これらの事故に対処するため、事故に遭遇した人に期待される「知識と経験と意思」についても述べている。その意味では、本書はクライシスの時代に生きる我々にとって重要な知識と考えなければならない。 ただ、本書に採録された事故事例を材料とした著者のコメントはかなり控えめであり、強く主張されてはいない。我々は、最終章まで読み終えたら、あらためて最初のページから検証しつつ読み直し、これらの事例について、自分自身で評価、分析し結論を下してみることが必要であろう。 (近藤 盛二/2007-04-16)
事故事例と防止事例 |||
多くの事故事例を記録しているので参考になる。
しかし、本当の事故原因や、真因は関係者でないと分からないかもしれない。 経営者と現場の技術者では知っている事も違い、見えるものも違う。 立場によって、真因は一つではなく、さまざまであるかもしれない。 一つのことだけを原因にしてしまうと、その担当だけががんばればよいことになる。 いろいろな仕組みで防止するようにしていれば、それだけの仕組みの関係者が努力する必要がある。 しかし、仕組みが多いと、ここでめこぼししても、あとで検査するからいいと、いろんな人が、事故を防止することができるのに、他人まかせにしていることによって、事故が再発してしまうという視点がどれだけ貫けているかが課題ではないだろうか。 事故の紹介があるが、 毎月発行される「コールバック」の紹介があるが、 個々の事故の根拠情報を示していない。 あとがきには、 shippai.jst.go.jp/fkd/Search の紹介と、 asrs.arc.nasa.gov がある。 また、ヒストリーチャンネルでテレビシリーズ化され、DVDとして発売とのこと。 愛知県春日井市図書館所蔵。 (kaizen/2008-02-02) 作者は私たちの周辺のテクノロジーを総称して「われわれのマシン」と呼んでいる。
「われわれのマシンのサイズとパワーは桁はずれに大きくなったが災害の引き金を引くには さほど大きな力を必要としない」という一文はハイテクに守られている現代の脆さに対する 警告が込められている。 原子力発電、ジャンボジェットなどの交通、工場、スタジアムなどの様々な例が挙げられ 事故が起こるまでのプロセスが克明に記されている。 星4つにしたのは、図と本文の連動性が少し足りないと感じたから。 内容については、敬服する。 終盤に出てくる1900年にミシシッピで起こった蒸気機関車の衝突事故の原因が、あまりにも JR西日本の事故と一致していたのには戦慄した。 本書はこれから起こることも予言していると思う。 (yukimaru/2007-01-29) ニュースや新聞記事で、「なぜ、未然に防げないのだろう」と不思議に思うことが頻繁。(私の近所にニチアス工場があります。あの事件以来、本当に近寄るのが怖いです。幸い、周辺住民から肺気腫を発病された方は今現在いませんが)
労働時間が長いせいか、注意力が散漫になり、思いがけない事故が多発中の現在。複数の目があれば防げたミスが多かったでしょうし、もし、万が一の事故でも救急処置ができたでしょう。 この本は、19世紀から、20世紀にかけての50余りの大事故を分析し、その原因を解明したものです。少し前の事故を取り扱ってますが、根本的な要因は今と少しも変わらないようです… 例を少し挙げると… スリーマイル島、チェルノブイリ原発事故、インドの殺虫剤工場の周辺住民7000人が死亡した、毒ガス事件。これらは全て、深夜から早朝に起きた事故だそうです。 たった一つのミスだけで「最悪の事故」にはならず、他の複数の原因があると本著で書かれています。 また、この本は大事故の要因だけでなく、実際に事故を防げた例も掲載されています。同じ形式の旅客機事故でも、機長が機体の弱点を見抜き、事前に対策を講じていたために墜落を防げた例。強度不足の建物への対策の違いが運命を分けた例など。起こった事故との、その差を明確に示しています。 人間は失敗をするという前提で、どんな対策を設定するべきか、この本が示唆する内容は興味深いものです。 (まんぞう/2006-11-24) 取り上げられている事故例は本書紹介に詳しいが、
これだけ科学技術が進んだのに、 こんな悲惨な事故が後を絶たない…… ではなくて、科学技術が進んだからこそ、 よりいっそう大きな事故が増えている と著者は説く。 複雑化したシステムと 巨大化したしたマシンパワーの世界は 著者のいうまさにマシンフロンティアと呼ぶに ふさわしい場所に違いない。 普段、制御されていると信じ切っているものが いったん、異常な方向に走り出すと、もう誰に求められないのだ。 どんな事故も、少しのミスから始まっている。 そのミスが想像もできない偶然と重なって大事故になっている。 確率でいえば、どんなに小さくてもそれは起こる。 それは、当たらない宝くじがないのと同じだ。 時間はかかっても、いつかは起こる。 それなのに、過去の教訓を生かせないのが私たちなのだろう。 ここに書かれた教訓の一部でも生かせたら、防げた事故も数多いと思う。 乗客106名が亡くなった尼崎脱線事故もその一つに思う。 非常に学ぶべき点が多い本書だが、 文章だけではわかりにくい点も多く、 読みやすさの点で★3とさせてもらった。 同書を元に、ディスカバリーチャンネルで シリーズが作られたという。 本書を読む前に、こちらを観た方が理解が早いかもしれない。 (かんおおやま/2008-02-11) 過去の事故分析の視点・数量いずれも圧巻なので、技術の人間にとってはこの内容を読むだけで十分満足し、つい感動もしてしまいますが、「最悪の事故を食い止める人間」という表題の最終章において、巨大技術マシンを持つリーダーは何をしなければならないかを記しているところにこの本の真骨頂があります。日本では、受験勉強出世街道をひた走ってたどり着いたら原子炉17基を保有運転する電力会社の社長、とか大量輸送の鉄道会社の社長になっちゃったという会社員人生を送る場合もあるわけですが、そういうグループの人たちがこういう本を真摯に読んでくれることを祈りたいです。
(深田森/2007-01-24)
我々は様々な失敗を繰り返している。手を切ったり、階段から落ちたり、計算ミスをしたりするのも失敗である。そんな数ある失敗の中でも、結果が甚大なものとなる事がたまにある。その重大な失敗を繰り返さないためには、過去の経験を詳しく知り、事故の要点を自らの頭で理解する事が必要となってくる。本書は、その一助となり得るものである。
少々訳文はつたないが、事故そのもののストーリーよりも、その背後にある要因を搾り出そうとしている姿勢は十分に伝わってくる。「多数の大惨事事例からみて、内部からの警告メモは効果を発揮しないと言える。警告メモは、誤った行為や怠慢を正すというよりは、上司を困らせる効果を持つ事の方が多い。」などの様に、実際に危機に直面したときの心構えとしても参考になるコメントが多数あり、一読の価値がある。特に大きな事故を起こし得る会社に勤めているならば、読んでみるべきである。 (希望を探して/2006-12-09) 臨場感のある、手に汗を握る、ストリーである。国内外のテレビ番組にある、事件事故特集を、ドラマチックに、掘り下げた、出色の作品だ。ひとつひとつに、深いドラマと、因果関係がある。結果的にみれば、あの時、こうしていれば、未然に防げたという事実が必ず存在する。そして、それは、日常の体制づくりなどをしておけば、間違いなく、未然に防ぐことができた、その意味にで、人災であるということを、あらためて実感させられる。
(ベンジャミン/2006-11-26)
簡単な読み物と甘く見たら、いろいろ責められ中。
現場のうっかりや怠慢ではなく、巨大な事故はそのシステムの設計段階で無理が ビルトインされていること、緊張が走りあちこちで警報が鳴り響く中で現場の オペレーターが「何が起こっているのか」を判断するには無理があること、多くの ギリギリで回避された事故では、対処する人間と判断する人間と責任を取る人間が、 きっちり機能で分けられていたこと、などなど、とても示唆深い内容が、ドキュメント 仕立てで説得力を持って語られます。 自分の日々の業務も、あだやおろそかにしちゃいけませんなぁと(当たり前だが)深く 自戒しましたよ。 一人一人が、あたりまえのように会社で(自分的には生活を維持するために)普通に 与えられた業務をこなしていくことが現代社会を維持しているのだなと、直接そうは 語られなくとも、強く説得され中です。 あと、技術は、その技術を可能にした(科学)理論よりも、現場で運用するなかで蓄積 された実績の中から発展していくんだね、ということも強く実感中。 技術(システム)は、科学(システム)とは、もしかして機能的に分化しているのかも。 (kogonil_35/2007-11-23) そもそも単純に考えると全てのものが
疲弊していく。 そのなかでの対処によりどれだけの 人ゃ地域や乗り物などが危機から脱却できるのが テーマである。 人類は英知をよせあつめ危機と対決する様が いろいろ分かりやすくかかれている。 悲劇はいつも隣にいるものだ 気をつけよう 一読推薦!! (flora/2007-01-25) テレビ用の構成手法を,そのまま書籍で使うと,とんでもないことになるという好例を,その身をもって体現しているのが本書である.
ひとつの章で,似た二つの事象を同時に扱うわけだが, エピソード1:ABCD エピソード2:EFGH を AEBFCGDH として詳述しているため,読んでいるこっちはわけがわからない. これがテレビの映像であるなら,登場人物のコスチュームや背景小道具・画全体のカラーフィルターなどで,「時系列が違う」ことを表現できるだろうが,これは「本」である. 読者の理解を混乱させること甚だしく,最後まで読むのに,本当に苦労した. しかも,本書で学べることがどれだけあったかといえば,それまでより当事者への理解・知識が増えるだけのことであって,(我々にとっては)教訓たりえないものである.このことに他のレビュアーは気がついているだろうか.本書により,なんらかの教訓的知識を得たいのであれば,本書は向かないといえる. 原著の構成がそうなっているのであれば,仕方ない向きもあるだろうが,本書のせっかくの濃さが,このような形でしか書籍としてあらわせなかったのは,まさに悲劇的事故である. (東名花もみじ/2009-02-03) 世に浜の真砂が尽きるとも…事故がなくなることはないだろう。
しかし事故は防げるものだということも真実だ。多くの事故が同じような類型や過程が繰り返されているからだ。スリーマイル島原発事故のように、昔から繰り返されてきた蒸気ボイラーの圧力弁の固着と熱暴走が引き起こしたものだし、同時に、そのものの事象が目に見えず計器に頼った判断が人間の認知を固定させてしまい他の原因に思い至らないようにしてしまう(「認知をロックし固定する」)現象は、幾多の航空機事故を引き起こしてもいるという。 身のまわりや自分自身の日常の失敗にも通ずることばかりで思わず暗澹としてしまう。世の中では事故というと、自分のことは棚に上げてすぐに犯人さがしをして特異な個人の責任にしてしまうが、事故というのは日常的な人間心理や集団錯誤と隣り合わせなのだ。 豊富な事例と多岐にわたる示唆が面白い。あまりに、各種の事故が登場し、時代を超えた類似例が飛躍し交錯するので、読んでいて多少疲れる。体系的、権威的、追求的でないところが読み物として良い面でもあるが、人間ドラマや真相究明的な「事故もの」を期待する向きにはややわずらわしくもあり物足りなくもある。 (ノーツオンザロック/2008-07-02) 飛行船墜落や原発事故、毒ガス漏出や原発事故から高層ビル倒壊まで50あまりの事故を子細に紹介、誰がどのように引き起こし、誰がどのように食い止めたか、巨大事故の人的要因とメカニズム、人的・組織的原因に迫る良書。
でも結局、最悪の事故に遭遇したときに一番重要なのは「最後の最後まで諦めないことが大切」って言うのには正直苦笑したけど妙に納得w (某S氏/2008-03-19) 現代社会を支える巨大で複雑なシステムは電気的、機械的/作業面での複雑さをはじめ、
全14件のレビューを表示しています。化学面(爆発、毒性)での危険性を大なり小なり備えたものが多くあります。 本書では、産業革命後に飛躍的な発達を遂げたこれらのシステムが引き起こした事故を例にとり、 詳細に事故が発生した経緯を追い、科学的に現象を解明することで、なぜ、どのような状況 (天候、時刻、土地、人員、疲労、周囲からの圧力、システムが内包する不良など)で、どのように システムが制御の範囲を超えて事故が発生ということを、「もし、この段階でこのように 対処していたら…」という可能性も含め、深い考察がされています。 「人間の限界が起こした事故」や「事故の徴候を感じ取る能力」などのテーマに沿って各章には 多数の事故例が並びますが、上記の考察を元にそれぞれに事故を起こさないための教訓を 引き出し、私達の周りにあるシステム(例えば、自宅の乗用車)がいかにして制御不能に陥るか (または、制御不能と感じるか)、ということを心理面から探ったりする試みもなされています。 特に注意すべきは、システムの複雑さやサイズに関わらず、事故の本質は昔から全く変わって いるわけではない、ということです。例えば、1900年にケンタッキー州で発生した蒸気 機関車の事故は遅れを取り戻そうとして暴走した事例であり、この事例は数年前に発生した JR福知山線の事故にも本質的に通じるものがあり、事故の本質を問うならすべての事故は 防ぐことが可能であるともいえるのではないか、ということを本書では述べていると思います。 日常、複雑なシステム無しには生きていけない時代であるからこそ、工業界に関係する人 だけではなく、複雑かつ巨大なシステムと生活を共にする現代を生きる人には一読し、参考に していただきたい書だと思います。 (daphnetin/2008-01-08) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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失敗百選 41の原因から未来の失敗を予測する
ASIN:4627664710森北出版株式会社(2005-11-02) 中尾 政之 売上順位:85905 ¥ 3,780(中古:¥ 3,264) |
レビュー総評点:144
古今東西の失敗経験から得られた教訓から、
二度と起こさないように知識化することを目的とし、 41の原因に分類し、これを「失敗百選」として体系化した書です。 私が2005年に読んだビジネス書(ビジネス書と読んで良いのか?)の、 ベスト3に上げられる良書でした。 「ジュースの空き缶で転んだ事故」から、 「地下鉄サリン」「タイタニック号の沈没」のような大きな事故まで、 一つ一つが実に詳細に解説されています。 事故分析として難しい理論もあるのですが、 図解が多用されているので、原因をイメージで捉えやすく、 誤解されないような配慮もみられます。 (ここにも「失敗学」が活かされています) また、私は良く参考文献を見て書籍を購入することがあるのですが、 誤って別の書を購入したり、書店で探すのに手こずることがあります。 本書でも、巻末に参考文献として書籍を紹介しているのですが、 一冊ずつコメントと書籍の写真が添えられています。 なるほど、これなら誤って購入しないし、書店で探しやすいです。 (ここにも「失敗学」が活かされています) それにしても・・・・・ よもや、「ジュースの缶で転んだ事故」と「コンコルドの墜落」が、 同じ原因から引き起こされた事故だとは・・・ この詳細は、本書をご覧あれ! (手帳の達人/2005-11-14)
かなり工学的だが実用的。 ||||||
内容は、工学部教授が書いただけあってかなり専門的です。
だから、一つ一つの失敗事例を読みこなすにはかなりの時間を要します。 いや、私のような文系人間には理解不可能。 ただ、世間を驚かせた有名事故を取り上げたり、ユーモアある説明により、とても読みやすくもなっております。 自分の読みたい箇所だけ読むというのが適していると思います。 大変高い本ですが、今後ビジネスや生きていく上で役立つ辞書的な役割をしてくれる有益な本だと信じております。 (caferics/2006-08-17) サイエンスにはいくつかの普遍的なアプローチの方法論があってその一つは膨大なサンプルの収集→分類→構造化というアプローチになるわけですが、これはその好例の一つだと思う。
古今東西の事故を集めてきてその事故が起こった原因、未然に防げなかった要因をいくつかのカテゴリーに分類して整理・解説している本である。 まず知的に面白いということが一つ。例えばスペースシャトルの前回の爆発事故や青函連絡船の沈没事故が構造的にどういう原因で起こったのか、ということがコンサイスに理解できるので単純に知的に楽しい。 それと自分の身を守るために役に立つというのがもう1つの良い点で、要は過去からのいろいろな事故を俯瞰することで「あ、ここはヤバイ」という適用警戒を自分でしやすくなるのである。 冠水した道路を歩いていてマンホールに落ちて死んだ人が戦後こんなに沢山居たなんてビックリデス。なめちゃいかん。 (アマゾン太郎/2006-04-07) 数々の失敗事例が載っていてとても興味深い。しかし、この本を読むにあたって、一番重要なのは、第I部の失敗百選を利用するに当たっての筆者の考え方。
「あの失敗事例と自分の状況とは違う」と考えるのではなく、「あの失敗事例は自分の状況とこういうところが似ている」と常に認識しながら失敗事例を調べる必要がある。そうしないと失敗事例を学ぶ意味がない、と筆者は説いている。 それをもとに、第II部では失敗事例を淡々と記述している。 第I部を読むことにこの本を買う意味があると思う。失敗事例をみたいのなら、ウェブサイトにすべて載っている。 (うま/2006-05-11) 世の中で起きた失敗事例をその1つ上、もしくはもっと上位概念に上って分類した良書です。
これまで読んだ本の中では、上位概念でまとめてあった本は無かったので、わかりやすいです。 一応41件の概念を理解することで、すべての失敗原因がわかるということになっています。 1つだけ残念なことは、著者の専門が機械系であるため機械系の失敗事例が主で、 電気関係の失敗・事故事例が少ないことでしょうか。 今後、電気系でも同様な書籍が出版されることが望ましいですね。 (English learner/2007-04-15)
失敗話は身にしみる ||
良書である。
ただし本書における失敗は工学や設計上のものが中心。 専門的になりすぎないよう工夫されているとは言え そちら方面の関心がないと少々つらいか。 帯には「全国民必読の書」by立花隆 とあるがそれは流石に言いすぎ。 (柏返し/2007-01-28) 我々がついやってしまう身近な事故と、大惨事の根本の原因は、ほぼ同じで
いくつかに分類が出来る。 ロケットの打上失敗から雪印・同時多発テロ・原発・脱線・工事現場まで、 豊富な例が載っていて良い。、 ああ、ちょっと昔そんな事故があったなあと、皆さんの記憶にある大きな事故を、図解で本当に分かりやすく書いてくれている。 特に工場に勤務している役職者の方、工事現場の監督さん、研究者、 いやいや、常にリスクと隣り合わせの仕事をされている方すべてにオススメ します。 安全教育の一環として本書を使うと、楽しく出来ると思う。 どうしても、安全教育は堅苦しくなりがちですが、これはピッタリだと 思いますよ。 (竹本淳一/2006-05-07) 解りやすい、読み易い、図示がわかりやすく、説明が秀逸。
失敗学の集大成のひとつがこの百選。 失敗学の導入編は、畑村先生を中心に多数ある。 いちばん身近に感じられる失敗の事例集を沢山あつめたのがこの本。 興味をもって、一部でも全部でも見通すことができる。 一覧するには紙の本が一番。書き込みもできるので便利。 さらに最新の失敗百選はWebでアップデートされ、見る事ができる。 進化、充実し続ける失敗学の基本図書。 畑村洋太郎先生とともに失敗学を研究される中尾先生の本。 成功を目指し、失敗を軽微に済ませる為に、必要な参考文献です。 たくさんの皆さんに読んでほしい良書。 (AURON/2007-11-21) あなたの家でぼやが起きました。布団を少しだけ焦がしただけなので 消防に届けることをしませんでした。布団の中の火が完全に消えて無くて また布団から出火し、結局家を全焼してしまった。こんな事故はたくさんあ ります。 もし、消防を呼んでいれば、消防署の方は、過去の経験から「布団だけは 外に出して置いた方がいいですよ。」と注意してくれたと思います。 先人の失敗から学ぶためには非常にいい本です。 機械関係の事例が多いですが、失敗から学びたい、危機管理を行いたい 方にお薦めの本です。 (河岸宏和/2008-02-29) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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世界でもっとも美しい10の科学実験
ASIN:4822282872日経BP社(2006-09-14) 翻訳:青木 薫/ロバート・P・クリース 売上順位:61653 ¥ 2,100(中古:¥ 1,680) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:237
中学〜高校の科学(物理)知識があれば、本書で取り上げられている科学実験のほとんどを
理解できます。 ガリレオ、ニュートン、フーコーなど単に教科書では現象の科学的説明と法則の導出に とどまっていたものが本書により、時代背景から主人公の生い立ち、その実験を しなければならなかった必然などがストーリーとしても面白く読めます。 特に実験系に携わっている人なら、美しい実験と言われてイメージするものが あるかと思いますが、本書には過去の偉大な実験の中でも特に代表的なものが 取り上げられており、科学の広がりと奥深さを感じることができるのではないかと 思います。 前半部の実験は小学生からでも読んで理解が可能であり、また理系の大学生であれば 科学実験の美しさの一端に触れるためにも、全般を通読していただきたいと思います。 お勧めの書です。 (daphnetin/2007-04-07) 書名に惹かれて手にとって見た。著者のクリースは初めてだが、訳者の青木氏はサイモン・シンの『暗号解読』を読んだことがある。原著の内容を十分咀嚼した上で訳出されているので、ちゃんとわかる日本語になっているのがよい。
さて本書は、科学雑誌で募集した「美しい実験」で上位にランキングされたものを、その実験方法や実験者の人となり、当時の社会背景などを織り交ぜながら、科学の実験の「美しさ」を考察するものである。 取り上げられている実験は、 ・ガリレオのピサの斜塔の実験 →重さに関わらず落下の速度は同じ ・ニュートンのプリズムの実験 →白い光は多数の色の集まりであることを証明 ・ヤングの二重スリットの実験 →光は波であることを証明 などなど。それまでの社会の常識を変えたエポックメイキングな実験ばかりで、科学史としてもたいへん興味深く読める。 主題である「実験の美しさ」とはなにか。 ひとつは、科学の実験は職人芸のようなものである、ということ。注意深くノイズを取り除かなければ対象の真の姿は見えない。材料があれば誰にでもできる、というものではない。もうひとつは、シンプルで直感的な実験を考案するのは、それ自体が芸術と同様、属人的な創造的行為である、ということ。 中世までは科学者のことを自然哲学者といった。哲学と宗教と科学は(日本では全く意識されないが)西欧では非常に密接な関係をもっていて、例えば、学校で進化論を教えるのはいかがなものか、というような議論があるように、いまでもなおせめぎ合っている。科学の「美しさ」もその背後にはアリストテレス以来の論争があるようで、その深さに感じ入った。 (丁三/2007-06-11) 科学者たちは実験のことを時に「美しい」と形容する。ぼく自身も科学者の端くれだが、確かにそうだ。美しい実験、美しい結果といった言葉づかいに違和感はない。著者は、哲学者・科学史家という自分の立ち位置から、科学者たちとの対話を通して、その「美しさ」の意味をくみ取り、10の「美しい科学実験」を通して、「実験にとって美しさの意味とは何か」「実験に美しさがあるのなら、それは美にとって何の意味があるのか」という2つの問いに答えようとする。もともとは雑誌「Physics World」での連載であり、取り上げられた10の実験はアンケートに基づいて選ばれている。おそらく実験とは、科学者にとって自分自身との対話であり、自分自身の哲学が具現する瞬間でもある。だから、実験を経た後の科学者の言葉は、その深さと重さを増す。訳者もあとがきに書いているが、ニュートンの「光は屈折するときにその色を変えない」という言明に、この書物の中で出逢うとき、理性ではなく感性を揺さぶられ、涙すらあふれてくる。科学が、芸術同様に人間の感性に訴えかける営みであることを著すことに、著者は成功している。10の実験について語った各章を結ぶ間章もとても興味深い。
(Y. Naito/2006-10-29)
最も有名な実験の科学史的位置づけ |||||
科学史上の10の“美しい”実験を取り上げて、解説した本だ。取り上げた実験は
エラトステネスの地球の外周の測定 ガリレオの落体の実験 ガリレオの斜面の実験 ニュートンのプリズムの実験 キャヴェンディッシュのGの測定 ヤングの光の干渉実験 フーコーの振り子の実験 ミリカンの油滴の実験 ラザフォードの原子核の発見 電子の干渉実験 だ。どの実験も、こう書いただけで、科学の心得が少しでもある人には、あの実験と分かる有名なものだ。それぞれについて、科学史上の位置づけや実験の解説がなされていて、楽しく読めた。浩瀚伝えられるエピソードの当否についてしっかりと資料批判がなされているのも勉強になった。例えば、「落体の実験がピサの斜塔で行われたのは伝説である」と言われるが、可能性は十分あるとか、『背信の科学者たち』で告発されている、「斜面の実験」や「油滴の実験」でデータが美しすぎるという非難は不当であると述べられている。科学者の端くれとして、かれらの名誉回復がなされるのはうれしい。 ただ、実験の解説が今一歩ディテールに踏み込めていないことが、少々不満だ。著者は“美しい実験”を芸術になぞらえていて、私もその通りだと思うのだが、芸術同様実験でも「神は細部に宿る」のであって、その細部に踏み込めればもう一つ違う美しさが現れるのだ。まあ、実際に実験をやったことのない哲学者には無い物ねだりではある。 (shibchin/2008-03-27) 取り上げている科学実験は、ほとんどが日本では高校までに学んだものですが、教科書で法則を実証するためのものとして記述されている実験像とは異なる、生の科学者の肉声が聞こえてきます。正しいと仮定した法則の正しさを実証するためには、どう実験すればよいか、その苦労がしのばれます。美しくシンプルな法則の裏には、美しい実験があったことに改めて感動します。訳者あとがきで、青木薫さんが、原子の二重スリット実験の写真に涙が出たと書いていますが、実験環境の進歩でそれが可能になったこととあわせて、そう思わせるだけの説得力がある実験であるように感じました。
(ポピュラーサイエンス/2006-10-15)
書名もGood.内容もGood.
著者が雑誌でアンケートをとった結果を参考に10の科学実験を紹介する内容. ほとんどが物理実験なので, 私のような初心者のために各実験の説明をもっと丁寧にして欲しかったですが, 各章末に設けられたコラムが非常に有意義で面白いです. コラムは,科学的思考を紐解いてみる内容で,「うんうん」とすぐに納得できるほど わかりやすいです. 数学,物理ができなくても読めます.読むべし. (カカポ/2007-02-08) 昨今、日本における科学教育レベルの低下が言われて久しい。
工学部の人気低下も著しく、国立大学の工学部系でさえ、いまや比較的入りやすいと言われる程度になっている。 確かに、自分の教わった何十年か前の学校の化学や物理の授業もあまりおもしろいものでなかった。 ところが、この本に提示された「美しい」科学実験は、本当にわくわくさせるものばかりである。 いまや、常識と言われる科学の体系もこのような努力の結果得られたものであるとは、恥ずかしながらほとんどと言っていいほど知らなかった。 かくいう私も文系であるが、この本にあるような科学実験を追体験すれば、科学に対する思い入れも、今とは相当に違ったものになったのではないかと思わせる。 学校で教わった、いわゆる「知識」は、このような先人たちの血と汗と涙の努力の結果であるし、授業で生徒たちに追体験をさせることができれば(そのようなレベルを遙かに超えた職人技が多いことも記載されてはいるが)、今よりももっと多くの科学技術者たちが生まれてくるのではないかと思わせるような本である。 (takokakuta/2006-12-06) 世界でもっとも美しい10の科学実験という原題だが、実際は物理実験のみを扱っている。従って、化学及び生物系の実験を期待して読むと、今ひとつ満足感に乏しい。しかし、実験者の生い立ちや背景、実験の説明について概ねとても楽しめた。理系指向の小中学生にも勧められる科学入門書の一つと言っていいだろう。
いくつか問題点を挙げて、今後の類書に反映されることを望む。 1.実験の詳細及び図が今ひとつ もっと鮮明な図やカラー写真があった方が分かりやすいのに…と思うことがしばしばあった。特にキャベンディッシュの実験の説明は雑で、何回か本文を読み返さないとよく理解できなかった。図の説明というのは、基本的に本文を読まなくても簡潔に完結していることが必要だ。著者は科学史の専門家らしいが、物理の素養はないのか? 2.「美しい」実験か否かという蘊蓄が目障り 本書に挙げられた実験はいずれも科学史上重要で、かつ極めて簡潔に説明でき、素人(私は研究歴はあるが物理学者ではない)でも理解できる程度のものを集めている。それだけで必要かつ十分な科学書と言えるのだが、著者は何をトチ狂ったのか延々と「美しさ」について御託を並べている。これがあまりに修辞的で理解不能。科学的内容は、少なくとも高等教育(大学教育のことだ)を受けた者にとってはある程度世界的に共有可能だが、美的感覚は民族によって異なり、場合によっては共有不可能だ。例えば太平洋の島々では過度に肥満な女性が美しいとされている。この感覚は、高度肥満者の溢れる北米諸国では受け入れ可能でも、少なくとも日本人には受け入れることは難しい。従って、これらの美しさに関する無味乾燥な論説については、日本版ではあっさり省略してしまった方が良かったのではないか?訳者もあとがきで告白しているように、相当苦労の後が見受けられるが、やはり訳者自身も理解できなかったところが結構あったのではないかと感じられる。従って、読者(少なくとも評者)には分からなかった。 ついでに言うとこれらの御託は「Interlude(日本語で間奏曲か?)」という題名の記事になっているが、いったいどれだけの日本人がInterludeの意味を知っているのか?少なくとも大学受験レベルの必須単語ではないし、頻出上位1万語にも含まれていないと断言できる。読者の99%がわからんだろう外国語を、少なくとも記事の題名にするべきではない。編集者の言語感覚を疑う。 (poch/2008-12-07) 「こういう本があるんだな」というのが一番の感想。
この本に出会えて本当によかったと思える一冊である。 ひとつひとつの実験の原理や結果を理解していくのは、確かに面白いが、同時に、 その実験が「美しい」と感じられる所以を、著者と、そして訳者の緻密な文書 から読み取る楽しさがある。 個人的には、第10章の単一電子の量子干渉は、鳥肌が立ちっぱなし。 読み終わったあと、なぜか美術館にいってみたくなりました。 (ikuzi/2007-10-19) ここに登場するあらゆる人物はわたくしたちとおなじ
少年時代をすごし、ちょっとへんかなーなんて思われている そんなこどもだった天才異才をうまく育てていったこの興味 という実験はときに怪我をしたりそれを諦める人もでてくるわけだが そんなことをいとわずにつづけていたそれが、すばらしい 科学実験へとむすびついていった。 科学を知らなくてもページをめくると、そこには いままで知らなかった宝物のありかをおしえてくれるようで 痛快な一冊である。ぜひお薦めしたい。 (flora/2006-12-14)
確かに美しい科学実験と現代でも思う |||||||||||||
理系であれば、芸術ではない人工物や構造物あるいは論理や数式にも美しさを感じる場合があることは十分に共感できる。この本は、科学実験で「世界でもっとも美しいもの」を10セレクションしている。
具体的には、「エラトステネスによる地球の外周の長さの測定」「ガリレオのピサの斜塔の球を落とす実験」「ガリレオのアルファ実験(落下の等加速度の発見)」「ニュートンの決定実験(プリズムによる太陽光分解)」「キャベンディッシュの地球の重さを量る実験」「ヤングの光の干渉実験(二重スリット実験:光は波)」「フーコーの振り子(地球の自転を知る)」「ミリカンの油滴実験(電子を見る)」「ラザフォードによる原子核の発見」「一個の電子の量子干渉(電子は波でもある)」の10である。 確かに美しいと現代でも思う。 (ねぼすけ2004/2009-05-27) 世界中の科学者たちに「あなたがもっとも美しいと感じる実験」についてアンケートをとり、そのうちのトップ10の実験について、歴史順に紹介する内容になっている。古いものではエラトステネスの地球の外周の測定からはじまり、光子の量子干渉実験まで、どこかで必ず聞いたことのある実験系がずらりと並んでいる。取り上げられている実験は、物理学のものが多いが、どれもトップ10を占めるに値する「美しい」実験ばかり。
本書の面白いところは、コラム的にまとめられた項目「Interlude」の節。「なぜ科学は美しいのか」「科学は美を破壊するか」「科学の芸術性」など、一見相容れないように思える客観性を扱う「科学」と主観的な「美の感覚」が決して深い溝で隔てられているものではなく、根底には自然の真理に触れようとする探究心、真理を明らかにするために提案される実験の巧妙さなどに対する共通した体験がある、と説く。本書を読んで、実験に明け暮れる研究者が「美しい!」と叫んでしまう心理を少しでも多くの人に味わってもらいたい。 (ぶれぐま/2008-09-10) 科学という無機質に思われがちな分野に持ち込んだ「美しい」の表現。
全13件のレビューを表示しています。その表現方法が間違いではないことを本書では伝えています。 一般的に有名である実験を主に記載している為、高校からは物理を専攻していない 人達にも比較的、その世界に入りやすい内容だと考えます。 現在では小学生でも認識している「地球が24時間で1回自転している事象」 フーコーは一本の長い紐と錘を使用し、誰の目にもわかる形でそれを証明しました。 単純だけど、反証出来ない、わかり易い証明。 美しいという表現がピッタリではないでしょうか。 この他にもヤングによる光の干渉実験やガリレオによる斜塔での実験 (実際には斜塔で行われた記録は残っていないといった事も記載しております) 過去に一度は聞いたことがある実験が記載されております。 出来れば、小学生や中学生の夏休み等に読んでもらい、同じような実験をして 当時の科学者が如何にして仮説を実証してきたかを身をもって体感してくれれば、 数学や科学離れに一役買うのでは(?)なんて思っています。 ちなみに、日本各地のフーコー振り子実験情報がここに記載されています。 是非ご参考に http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/‾yoshiya/foucault/list2.html (nori@amazon/2008-05-30) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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事故から学ぶ技術者倫理
ASIN:4769361629工業調査会(2005-03) 中村 昌允 売上順位:244594 ¥ 2,100(中古:¥ 1,089) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:2
技術者の第一の使命は、社会貢献。そして、専門分野での知識を用いて、簡単に、かつ判り易く、一般に説明を行うこと(説明責任)の重要さを多くの事例を示して、判り易く示している本書は、技術者と技術者を目指す方々にぜひとも読んでいただきたい。技術者に求められているのは、高度の職業倫理観と技術馬鹿にならず、広く社会と関わり、必要とあらば、自分の属する組織の長に対しても、説得の出来る信念と技術の裏付け。その一方で、この国の技術者に対する待遇を考えるときに、責任の重さとのアンバランスさは、なんともしようがないのだろうか?
(そう たかし/2006-07-25)
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人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)
ASIN:4309463037河出書房新社(2008-05-02) 原著:Frances Ashcroft/翻訳:矢羽野 薫/フランセス アッシュクロフト 売上順位:14998 ¥ 998(中古:¥ 175) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:2
本書を見たのは、ちょうどオリンピックたけなわの頃でした。
どれくらい潜水できるかの事例として、海女、日本の女猟師の紹介をしています。 女性の方が、潜水に向いているのは、男性よりも長く生きを止められることと、寒さに強いことからとのことである。 さまざまな面での人間の限界について、生理学者らしい視点で論点をまとめている。 (kaizen/2008-09-27) 372ページにしてわずかに7章から成る本書は、「びっくり!人間の限界あれこれ」というような、
全2件のレビューを表示しています。キワモノを集めたものなどではなく、極めて硬派な、超一流の生理学分析に基づいた良書である。 「走ったらなぜ息が上がるのか」というような、普段まったく疑問に思わない事まで丁寧に丁寧に 解説し、あるいは「なぜ凍傷になるのか、なったらどうすればいいのか」という、覚えていてまず 役に立ちそうにはないけれど、知らなくても良いかと言われれば知っておいた方が絶対良いと思 えることなどもたくさん網羅されている。 著者はなんと、オックスフォード大の生理学部教授にして、インシュリン分泌に関する第一人者で あるという。その著者がわれわれ読者のために持てる知識を総動員して、人間あるいは生物の素晴 らしさについて書いてくれたのだなぁ、という善意すら感じる。 NHKの『驚異の小宇宙 人体』とか、ちょっと前にベストセラーになった「生物と無生物のあいだ」でも、 生命活動の偉大さに触れていて、大きな感動を呼んだが、本書はそれらと似ているようでまったく異 なる次元からアプローチしている。それがまた面白い。 (あぶはち/2008-10-30) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:5.0 はてブコレクション数: |
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「失敗をゼロにする」のウソ [ソフトバンク新書]
ASIN:479733360Xソフトバンククリエイティブ(2006-07-15) 飯野 謙次 売上順位:163753 ¥ 735(中古:¥ 150) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:15
「失敗やミスをやらかしても、
それをきちんと省察することによってその後に活かそう」 失敗学を簡単に言うと、こういう事であると著者は記述。 ・人は失敗をやらかすもの ・失敗を隠そうとするのは自然の心理 ・失敗をくり返さないための仕組みづくり これが「失敗を活かす」為に意識すべき大切な3つの観点。 「人間は失敗するものである」 「失敗はなくならない」 「失敗をゼロにする」は出発点が間違っている 「精神論や管理強化で対処しようとしても不毛」 「しなくてもよい失敗を起こさせない仕組み作り」 これらの重要なポイントを具体的な事例から説く。 やや冗長で後半はダレル部分はありますが、 「失敗学」の入門書としては最適な1冊だと思う。 同書を読んだ後、「失敗百選」を読むと効果的と思う。 (手帳の達人/2006-09-05)
ちょっと期待はずれ |||
読み物としては、まあまあです。
ただ、あまり新しいことがなかったかな。 「失敗をゼロにする」ことは無理だとわかっていたので では、どうしてゼロにならないか、どうしたら いいのかを知りたかったのでちょっと残念。 しかも、新書でページが限られているのに、 話が時々脱線してしまうのはどうかなと思います。 他の失敗関係の本の方が面白いと思いましたが、 「私は全く失敗なんかしないよ」という考えの方には お奨めします。 (English learner/2007-04-19) 最近良く聞く「失敗学」について読んでみたくて、購入しま
した。いかにも新書らしく、話題の掘り下げあまりないので すが、失敗学について幅広く語られており、入門書としては 非常に有益でした。 不満な点としては、タイトル。「労災ゼロ」等の世の中の事 故をゼロにする運動やシックマグマなどの品質向上運動を検 証していくのかと期待したのですが、そのような視点ではま ったく語られていませんでした。新書の特徴を生かして、最 近の社会の事例を取り上げた方が良いと思います。あまりに 有名な事例に固執している感じがしました。この著者、もし かしたら、このテーマにそれほど詳しくない気もちょっとし ました・・・ 良い点は、最初に述べた通り、「失敗学」について幅広く知 ることができることです。最終章の「失敗したら威張って〜」 もそうですが、日本的な「臭いものに蓋をする」体質を批判 し、「失敗」をポジティブに捉えようとする啓蒙書としても 面白いです。 (食いしん坊/2007-04-07) 単一の主題(失敗の活用,もしくは失敗の減らし方)について,平易,簡潔,かつ論理的に述べた本です。新書のお手本と言える本だと思います。良書です。
全4件のレビューを表示しています。惜しい点は,購買意欲を高めるためにタイトルを刺激的にしているところでしょうか。端的に「失敗の活用法」といった方が内容にピタッと一致した気がします。ただ,それがこの本の良書性を損なうものではありませんが。 (たら/2006-12-28) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.0 はてブコレクション数: |
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人間はどこまで耐えられるのか
ASIN:4309251609河出書房新社(2002-05) 原著:Frances Ashcroft/翻訳:矢羽野 薫/フランセス アッシュクロフト 売上順位:58322 ¥ 2,310(中古:¥ 192) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:63
科学者のみなさん、ありがとう! ||||||||
なんといってもタイトルがいい。原題は「Life at the Extremes」、副題なのかは分からないが本の表紙には「The Science of Survival」
ともある。まさに”サバイバルの科学”である。 科学という言葉にひるむ必要はない。数学や化学が大の苦手で、暑いのも寒いのも嫌いで、山登りなどする体力もなければ度胸もない(高所恐怖症である)くせに、数年前の「~飲んで、宇宙へ行こう!」という清涼飲料水のCMには図々しくも「ひょっとして....」などと密かな野望を抱いてしまったわたしにもこの本は十分楽しめたし、逆に登山もスキューバダイビングも朝飯前、バンジージャンプもどんと来い、というあなたにも、宇宙飛行士への憧れを少しでも持ったことのあるあなたにも、この本は必読の一冊となること請合いである。 それにしても考えさせられるのは、現在わたしたちが当たり前に甘受している日々の快適な生活は、多くの科学者たちの奇行とも言える、自らの体を実験台にして得られた研究の成果や、宇宙開発に代表されるような少なからぬ貴重な犠牲のもとに成り立っている、ということだ。このことは、以前にも寄生虫博士こと、藤田紘一郎氏の著書を読んだ時にも強く感じた。普段はなかなか実感できないだけに、こういった本の存在はとても貴重だと思う。そして将来なんらかの緊急事態に陥った時、この本を読んだ人と読まなかった人では、生死を分けることになる...かも知れない。 (月柊/2002-10-28) めちゃくちゃ寒かったり、ぶっ倒れそうになるほど暑かったり、という極限状態で人間はいったいどうなってしまうのか? というユニークなテーマ設定で書かれたやさしい生理学の本である。身近な生理現象も解説してくれていて、自分という人間はなんて精巧に作られているのだろうと感心し、「ぼくのからだよ、ありがとう」と感謝の気持ちでいっぱいになる。例えば、なぜ冬になると吐く息が白くなるのか、頬が赤く染まるとなぜ熱を感じるのかetc.(答えは読んでのお楽しみ!)人間以外にも驚異の環境適応能力を持つ動物や細菌など、様々な生物の不思議が紹介されており、とても興味深い。生理学的見地にのっとったダイエットの方法まで言及されていて、明日から実践してみたいと思う。
(竹の梯子/2004-02-10)
タイトル、目次、本文からとても魅力的に思え、読み進めていった。
生理学の学者の先生が書かれ、一般の読者向けに書かれた本書は親しみ易く、どこかな硬派な科学エッセーといった趣があった。科学が苦手な私に、極限の人間、生物の生理学的機能について興味深く、謎を明かしてくれた。 面白かったのは第3章「どのくらいの暑さに耐えられるのか」では「アフリカ人が手足が長いわけ」 「背が高いほど、より効率的に熱を放出できる。また、汗を十分にかける表面積がありながら皮下脂肪が少なければ、体の奥の組織から伝導によって放出される熱の量も増える。~中略~ 動物も、体の表面積を増やして効率よく熱を放出できるように進化してきた。(本文はつづく)」 と「人間の体の大きさが気温と!関係がある」ことがどうしてか理解できたことがまた楽しい。 また「宇宙では生きていけるのか」の第6章で、「無重力状態」の項も印象深い。「無重力状態では、体液の循環に大きな影響が及ぼされ、体液は上半身に移動していく。頬がむくみ、首と顔の血管がくっきりと浮き出て、鼻はつまって嗅覚と味覚がなくなる」とのことだ。また、「微重力状態では、生成される赤血球の数が著しく減り、それはホルモンが関わっている」など生理学の専門的な知識も語られ、読み進めていっても気になり何度も読み進めながら、後戻りしたりと2~3回は少なくても繰り返し読みたい箇所が多い。 生物、人間の体の仕組みで知らないことはまだまだ多く、それを知ることは楽しいと思えた本でした。 (すみん/2003-05-18) 人間の生命能力。限界を科学的に述べ、効果的なサバイバル技術に
ついて述べている。知識としてみにつけても約にたつわけではない。 しかし、読後の人間の能力にたいして感慨深い余韻に浸れるだろう。 高級な娯楽書 (/2003-01-23) 人間は寒さ熱さその他様々なプレッシャーにどこまで耐えられるかをたんたんと解説してくれています。使いようのない知識の羅列なのですが、楽しめます。もし自分が砂漠に置いてきぼりを食らったときにはこの本の知識を活かして生き抜ければと思いました。いやホント。
(/2002-08-04)
その名のとおり「人間はあらゆる物理的条件にどこまで耐えられるのか」という究極のサバイバル・ブック。女性生理学者による極めて科学的なサイエンス読本だ。さまざまなケース・スタディが紹介されていて、それはそれで興味深い。
ヒトって意外にガマン強い動物? (白ケチャップ/2006-08-02) この本は題名そのままに人間の限界を書いているのでそれだけでもおもしろい。著者はたいへんユニークな人のようで自らもその限界に挑戦している。原作がいいのか訳がいいのかはわからないが、ノンフィクションなのにロマンチックだと感じるほど、文章表現も素晴らしかった。久々にパーフェクトな本に出会った。装丁も渋くて私好みです。
(yucca/2005-03-27)
この本読んでダイビングを始めたくなった。低酸素でハイになりたくて。ははは・・・。著者ご本人がいろいろお試しになっているところもステキです。
(wacko/2005-02-19)
「人間は弱い生き物だ」という人もいるが、この本を読んで欲しい。この本は、ある意味、自己啓発本だと思う。人間がこんなにも過酷な状況に耐えうるなら、私は現状この程度の大変さで弱音をはくなんておかしい、とハッとする。何か辛いことがあった人、ピンチに直面している人は読むべきでしょう。なんて自分は小さな壁にヒーヒー言ってるんだ・・・負けてられない!と奮起したくなるはずです。面白い企画ですね、この本。
(ちぃ/2008-08-25)
全9件のレビューを表示しています。[amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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数学と論理をめぐる不思議な冒険
ASIN:4822282694日経BP社(2006-04-20) 翻訳:松浦 俊輔/ジョセフ・メイザー 売上順位:48613 ¥ 2,100(中古:¥ 1,430) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:69
大学新入生がまず読む数学書として最適な本です。数学の講義を聴講するよりもこうした本を流し読むほうが、ためになるでしょう。高校生でも読めるレベルで、数学の基本的な知識を理解するための本質を、物語的な数学小説で語っています。『この数学書がおもしろい』の中で、元数学者の秋葉忠利広島市長が、この本の原書を推薦されていますが、著者の講義をその場で聞くような、臨場感もあります。社会人も、数学の思考法や論理的思考法を復習するために、有効でしょう。
(ポピュラーサイエンス/2006-04-23)
書名の「冒険」には二つの意味が込められていると思う。話題が散りばめられている冒険談と、数学の知的冒険という意味である。数学はとかく格式張った定理と証明の形式で語られることが多いが、本書は日常生活や旅行の間でふと考えた数学的思考をベースにしており、「こう考えればうまくいく」ヒントがやさしく語られている。数学的思考は論理的思考にも通じ、ロジカルシンキングの教条的な本には付いていけない人も、この本なら理解できるだろう。この本の内容自体、知的冒険ではあるが、そういう世界を探検する意欲をかき立てる本でもある。
(サイエンス/2006-04-26)
こういうスタイルの数学書が作れるのだなぁ、と感動しました。身近なところから、数学の考え方を解説しているのですが、著者のいろいろな体験が重なり、普通の数学解説書とは趣が異なります。本書では小学生との数学体験の例もありますので、幅広い年齢の人が楽しめると思います。本書がノンフィクション分野の賞にノミネートされた意味がわかった。訳はいまいちだったり、訳注がわずらわしいのですが、没頭します。同じような本としては、『超現実数』が思いつきました。この本に続けて、こちらもお勧めです。
(おひるねおさる/2007-05-22) 紆余曲折してゲーデルやヒルベルトの事を知ってから数理論理学に入り込むのが普通の道筋だと
私は思っていました。 何とも異質な線を突いてくる、面白い視点の本です。 氷を包丁で切る様な... 職人の目ですね。 数理論理学の本は難しいです。 まず記号論理学を学ばないと、何が書いてあるのか、云いたいのかすらも読者には伝わりません。 かといって集合論も凄く難しいし、ゲーデルの不完全性定理から超数学を学ぼうとしてもこれまた難関です。 他にもチューリングマシンやラムダ計算...(超難関) 私はまだバートランドラッセルのプリンキピア・マセマティカは読んでいませんが、論理学と数学を結びつける 試みは、私達の様な一般人に『退屈することなく』説明するのは凄く難しいと思います。 哲学について「はじめて考えるときのように」という面白い本が出てます。 あの仕組みで論理学と数学を結びつけることができないもんかと悶々としてましたが、探せばあるもんですね。 それがまさしくこの本です。 (邦題が悪いと思うのですが... まぁ、しょうがない... 他に付けようがないかも) 序章だけ読むと、出版社 / 著者からの内容紹介とは違うんでないの?と誤解しそうですが、もう少し我慢して 考えながら大事に読み進みましょう。 段々と、段々と、見えてくると思います。 他のレビュアーの方のように、確かにこの本は大学新入生に向いているとは思いますが、40過ぎてからでも 数学って何だったのかを敢えて思い出したい/掘り下げたいサラリーマンにもとても重要な内容だと思います。 今の世の中、過去の栄光や経験則だけで行きて行けるほど甘くありませんから。 (まげ店長/2009-03-29) 受験のための数学しか知らない、文系の人にとってはためになる読み物だと思います。
全5件のレビューを表示しています。一人称による語りにより”無限”、”数学基礎論”、”確立”などで出くわすパラドックスの紹介を通じて、数学の神秘さに触れることができるかもしれません。 ただし、”ゲーデル・エッシャー・バッハ”などを読まれているような理系の方には まったくお勧めできません。 (ココはだれ/2008-09-15) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
ASIN:4314010215紀伊國屋書店(2007-02) 原著:Leslie Dendy/原著:Mel Boring/原著:C.B. Mordan/翻訳:梶山 あゆみ/レスリー デンディ 売上順位:41546 ¥ 1,995(中古:¥ 892) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:210
モルモット科学者偉人伝 ||||||||||||||||||||||||||||||
この本に紹介されている10人の科学者たちは冗談で実験をしたわけではないことを最初に断っておく。タイトルがしゃれっぽいのでインチキ本かと思うなかれ。それぞれの科学者はいたって真面目、そしてなによりも人の命を救いたいという大望の持ち主であった。
並外れた探究心、人の役に立ちたい・・でも動物で実験するのはどうもデータが不確実。そうかと言って誰かに頼むわけにもいかない。なにしろ命を落とすかも知れない実験なのだから。ならば自分でやってしまおうと思ったとしても不思議はない。主に19世紀から20世紀に活躍した科学者、医学者の実験の内容とその結果を紹介してある。 キュリー夫人を知らない人はいまいが、彼女もまた自分の体を犠牲にしてまでラジウム研究に身を捧げた。さまざまなものを飲み込んで人体の消化のメカニズムを解明した人、ウイルスを持つ蚊に自身を吸血させて黄熱病解明の手がかりをつかんだ人(死んでしまった)、病原菌に汚染されたメスで自身を傷つけ、感染症を発症させて記録を取った医師(死んでしまった)、心臓カテーテルを自分に挿入してX線を撮った医師(のちにノーベル賞受賞)、人がどの程度のGに耐えられるかを試した者。洞窟にこもって数ヶ月すごした女性。彼らに共通して言えるのは「人を救いたい」という使命感と並外れた探究心だ。我々現代人があたりまえのように享受している医療や科学の大本にはこのような命知らずの一見無謀とも思える実験があったのだ。 たいへん読みやすく面白い本だが、くれぐれもよい子はまねしないように。 (ヤマボー/2007-04-29) カバーに『本書は、科学と医学の分野で、動物実験をやった後で、最後に自分を「実験台」とした、過去2、3世紀の世界各地での事例の中から興味深いものを集め、原論文や様々な資料にあたりつつ再現を試みる』とある。著者はこのような研究者を「モルモット科学者」と呼ぶが、言い得て妙とはこのことだ。実験はまさに命懸けであり、命を落とした人物も少なくない。
暑さに対し人体がどのように反応するかを研究するため、人間はどのくらいの暑さまで耐えることができるのかを身をもって実験した男、消化の仕組を解明するために食べ物を木の筒や袋に詰めて丸飲みし、肛門から排泄されたものを調べ続けた科学者、熱病の原因を究明しようと自らにその菌を感染させた医学生などの物語が10章にわたって紹介されている。 バタ臭さがない訳文で、素っ気ないくらいに淡々としている。センテンスも短くスッキリとしているので読みやすい。 現代人の目から見れば滑稽とも思える実験も、その当時の研究者達にとっては科学的な真理の発見、人々の生活をより良いものにしたいという使命感に迫られたものだったに違いない。自分の体で『実験したい』というよりも『実験しなければならなかった』あるいは『実験せずにはいられなかった』のであろう。 巻末には本文で紹介しきれなかった実験の年表も収録されている。それをも併せて読むと、それらの人体実験?の成果が後世に残した功績の大きさを改めて感じてしまう。 とても興味深く読むことができた一冊だったが、それと同時に読みながら、痛みを感じたような気がしたり、肛門がムズムズしたり、呼吸が苦しくなったりと非常に忙しい一冊でもあった。 (TaroTaro/2007-03-22) ただただ厳密に、誰よりも早く知りたい科学者達の喜劇の様な、悲劇の様な話です。皆、全員真面目に、人の為になる事を考えて、研究している事だけは確かだと思います。そこが、より可笑しいく、感動的です。真面目に朴訥に研究する事って、いいな、と思える本です。
先人の苦労をお涙頂戴調に苦労話に仕立てなかった雰囲気も好感が持てます。 訳もとても分かりやすいし、写真や絵のバランスもとれていると思います。 (かめ/2007-02-20)
我が人生にエッセンスを ||||
この本は科学者が自らの命と引き換えに、さまざまな偉業を成し遂げた記録である。
もしかりに偉業にならなければ、ただの物好きで終わってしまったのかもしれない。 でも私がここから読み取ったものは、 誰にでも興味や、心奪われるものがあればこそ、人生は豊かになっていくのではないだろうかと勝手にここに載っている人達の発見する幸福感を一緒に味わったような気がした。 病気の人や、悩みがある人とか、普通なら「なぜ自分だけが」とか とかくダークな感情に流されやすいが、 この本を読むと自分にしか出来ない事があるのではないか、自分だからこそわかる事が あるのではないかと、ちょっと視点を変えるだけで 人生に豊かさを求められるのではないかと思える。 みんな日常的に「大好きなチョコを食べると幸せな気分」とか 「この枕だと安眠出来る」とか日々自分の体で実験しているのである。 本の方たちは素晴らしい方ばかりだが、 そんな感情も芽生えさせてくれた一冊となりました。 (つるえ/2007-11-07) そんなに「科学」していない、科学書。文字どおり、自分の身体で「実験」した人たちの話し。「全米科学教師会」主催の2006年度「「優れた子ども向け一般科学書に贈られる賞」を受賞しているが、そのとおり、中学生から理解可能だろう。
「洞窟に4ヶ月入っていた女」「人は何Gまで耐えられるか」などなど。 特に第4章「ペルーいぼ病」解明のため、患者の血液を接種した医師の話は壮絶、圧巻。 科学者の本質を見せつけられた。 (白ケチャップ/2007-07-07) あまりにも衝撃的な表紙の絵を見ると、内容に不真面目さがあるのではないかと疑ってしまいますが、
サブタイトル「命がけの科学者列伝」とあるように、科学的視点から非常に重要である真実の 探求のために、科学者が結果として自分を実験の被検体として用いなければならなかった状況と その時代背景、世間からの要求、本人の欲求など様々な側面から事例検討されています。 古くは18世紀からの研究〜1980年代の話まで10例があります。驚くことに、この本に 挙げられている内容は、数ある科学者自身が実験台となった科学実験の中でも代表的なものだけであり、 その他にも数多くの検討がされていた(現代でもされている)ことがあとがきに述べられています。 動物で代用が効かず、他人へ被害を及ぼすことはできず、しかしながら自分の信念を曲げて 確認しないという選択を取らないで果敢にも自分の命を賭してまでも科学的な真実を探求した 科学者の崇高さに感動しました。 現代の数多くの科学的知見の中にも自分を実験台とした例(寄生虫を自分の体内に導入するなど)が、 奇異な例として挙げられていますが、科学者の目から見ると、真実探求のためには避けられなかった 選択であることも、すべてがそうであるとは言い切れませんが、本書を読むことにより 理解できる気がしました。 (daphnetin/2008-02-14)
すごい科学者がこんなにいるのだ |||
評者は以前、ある薬科大学に所用で入ったことがある。マウスの塚があった。特に医学のためと称して、たくさんのマウスが実験のために命をおとしていることは、なんとなくわかっていた。ただ、薬や病気は最終的に人間が行わなければならず、誰かが必ず人体実験をやってきた。その列伝が書かれていた。本書60ページにある、ペルーいぼ病に自らかかってみて、死んでしまう人のことが非常に生々しく、印象的だった。病気にかかって弱っていく様が克明に記録されている。研究者は物事の発生から消滅までの一連の出来事をきちんと記録していく、というのが仕事なのかと再認識させられた。限界を見たい、というのがそもそものはじまりだ、ということにも気付いた。
(千葉晃/2008-02-11) 十八世紀後半〜二十世紀にかけて、人間である自分を実験台にして危険な実験を行い、後世の研究に寄与することになった10の自己実験を紹介していく一冊。
10の章の内容は、次のとおり(「訳者あとがき」より) 第1章 人間はどれくらい高温の空気に耐えられるのか。限界に挑んだジョージ・フォーダイスたちの物語 第2章 食べ物はどうやって消化されるのか。それを解明するため、涙ぐましい実験を続けたラザロ・スパランツァーニの物語 第3章 患者に痛みを感じさせずに抜歯や手術を行ないたい。麻酔法の発見に挑んだホレス・ウェルズとトマス・モートンの物語 第4章 ペルー特有の原因不明の熱病。その謎を少しでも解き明かそうと、自分の体に菌を感染させた若き医学生、ダニエル・カリオンの物語 第5章 黄熱病の感染の仕組みを解明すべく、自ら実験台になったジェシー・ラジアと、徹底した実験を通じて黄熱病対策の確立に貢献した黄熱病委員会の物語 第6章 ラジウムの研究を通じて放射線療法への道を開いたキュリー夫妻の物語 第7章 炭坑、海底、高山など、特殊な環境で働く人々が安全に呼吸できるようにしたい。そのために何十年も危険な空気を吸い続けたホールデーン親子の物語 第8章 自分の体で、世界で初めて心臓カテーテル法を成功させたヴェルナー・フォルスマンの物語 第9章 航空機事故などの非常時に、パイロットはどれくらいの減速の衝撃に耐えられるのか。スピードと減速Gの限界に挑戦したジョン・ポール・スタップの物語 第10章 隔離された環境下では、人間にどんな変化が生じるのか。それを調べるため、洞窟に長期間、ひとりでこもったステファニア・フォリーニの物語 読んでて、こう、まるで自分が被験者になったような錯覚にとらわれました。胃袋がでんぐりかえる気がしたり、異常に熱っぽくなった気がしたり、凄い風圧にさらされている気がしたり・・・。異様にスリリングで、断崖絶壁に立っているような、めまいにも似た感覚を味わいましたね。物語の主役たちに感情移入しすぎたせいかな。ちょっと気分が悪くなりましたけど(汗) 「訳者あとがき」で、<良い子はけっしてまねしないように>と書いてあったけれど、良い子じゃないけどまねなんかするもんか!って思った(キッパリ) (東の風/2008-10-16) 科学者のおさえられない、常識を越えた好奇心に圧倒される。
登場する人物の誰もが、儲けや欲とは無縁の人々。それどころか、自らの肉体を犠牲に己の好奇心を満たそうとする。好奇心は科学を発展させ、歴史に名を残す。皆が社会正義に満ちあふれているわけではない。強い好奇心が彼らを突き動かすのだ。 訳者のあとがきによれば、原著は小学生〜中学生向けとのこと。日本でも是非、この年代に読んでもらいたいものだ。 (thamryn7/2007-10-31) 本書は、10人の自ら被験者となった科学者たちの記録である。
人間の好奇心・探求心はとどまるところを知らない。人間は何度まで耐えられるか、人間はどのくらいの濃度の一酸化炭素まで耐えられるか、人間はどのくらいのGに耐えられるのかなどなど、人体実験ができないことを、自分の体を使って実験してみたのである。 彼らの中には純粋に人類のためという人もいたであろうが、その多くは科学者らしい知的好奇心からだったのではないかと思う。 それにしても、巻末にもあるようについ最近の事例まで、自分の体で実験する科学者の多いことにはびっくりする。 死を賭してまで真実を知りたいという彼らの実験が、今の我々の今の社会に大いに役立ったことは認めたい。 (takokakuta/2007-06-09) この世の中
「何でこんなことができるの?」 という類のものが多くある。 ちょっと考えただけでも、 ・なんで飛行機ってとぶんだ? ・なんで臓器なんてものを移植できるんだ?? 当然、元はできなかったものがある時点から実現している。 ライト兄弟は1903年12月17日、人類初の飛行機による有人動力飛行に成功。 臓器移植は1936年にヒト間ではじめて行われた。 いずれもそれらの実現に向け、多くの実験と失敗が繰り返されてきた。 この本は科学者たちが自分の体を使い、 命がけの実験をしてきたという記録である。 例えば「袋も骨も筒も飲み込んだ男」として、 イタリア人科学者 ラザロ・スパランツァーニが取り上げられている。 消化を研究すべく、布を飲み、木の筒を飲んだ。 自らの興味が強かっただろうが、人のためになろうという強い意志もあった。 ところ変わって、現代の政治家ってぇのはナンなんだ。 汚職、贈収賄、媚び諂い。 この本に出てくる科学者は、自らに痛みを強いて、他人を助けた。 方や今の政治家は、他人に痛みを強いて、自らを助く。 あぁ、なさけない。 (メガネメン/2008-05-18) ここに紹介された“自らを被験者とした実験者たち”が、自らの死と引き換えに得ようとしたものって何だろう?読み進めながら常に頭にあった疑問がそれだ。もちろん彼らは「死」自体を欲していた訳じゃなくて、どうなっちゃうのか自ら体験してみたいってことの中に、たまたま「死」ってリスクが織り込まれていた訳だけどさ。それにしたって「死」って「ひと」最大のリスクじゃん?「我思う、ゆえに我あり」ってことで言えば、物理的な自己の死ってのは一切合財のジ・エンドであってさ。ジ・エンドを超えていく何か?って、いったい何よ?
全12件のレビューを表示しています。「生きた証」「自己存在感」を社会に刻むことと引き換えとしての「死」なのか?あるいは、そんな世の中的なことじゃなくて、単純に、自己の好奇心を満たすことと引き換えとしての「死」なのか?まぁ、18世紀、19世紀、20世紀って時の流れと共に、死生観も大きく変わってきているんだろうけど、“自らの死と引き換えに出来る何か?”を得られるってのは、やっぱり凄いって思っちゃう。羨ましいかって聞かれるとちょっと躊躇しちゃうけど。 彼らの凄さを「時代」ってことで片付けちゃいけないんだろうな。「もう今の世の中、死を賭けて知るべきことなんて無いじゃん」っていう。いつの時代でもイマジネーションこそが人間の存在証明であってさ。だから、つい1989年の「ひとりきりで洞窟にこもった女」なんかに結構しびれちゃうんだよ。他の過去事例に比べると、くだらない、スケール小さいって見方もあるかもしれないけど、後世の評価なんてわかんない訳だし(人類がみんな地下で暮らす日がやってくるかもしれない)、少なくとも、知りたい、体験したいって欲望の深さは他の事例と変わらない気がする。 陳腐な表現だけど、この、死を賭けた実験者たちのケーススタディは、この世に生を受けたこと、生きていることの可能性を教えてくれるね。 (盥アットマーク/2007-06-17) [amazonでレビューを見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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組織行動の「まずい!!」学―どうして失敗が繰り返されるのか (祥伝社新書)
ASIN:4396110448祥伝社(2006-06) 樋口 晴彦 売上順位:45655 ¥ 777(中古:¥ 43) これを買った人はこれも買ったよ![一覧で見る] |
レビュー総評点:68
組織の危機管理をテーマに、なぜ危機を招いてしまうのかということを、様々な事例を引き合いに出しながら組織行動的観点から分析している。最初の方でハッとさせられるのが、よく言われている「団塊の世代が大量引退するから現場力が失われて事故が増える」という論理は間違っているということ。著者によれば、むしろ重大な事故を引き起こすのは己の力を過信し、周囲の助言も聞き入れず、定められた手順を逸脱したベテランであるという。未熟な人間は自分が未熟であることを知っているから緊張し、分からないことがあればマニュアルを確かめたり、先輩に聞いたりするのでかえって事故を引き起こす確率が低くなるらしい。重要なのは、そのような人間を発生させてしまう組織全体における危機意識の不在、行きすぎた効率化、緊急時対応能力の欠如などであるとし、平時においてはなかなか日が当たらず、ともすればすぐにコストカットの対象となってしまう組織における危機管理に警鐘を鳴らしている。大変読みやすく、マネジメント層から現場まで幅広い人たちに読んでもらいたい一冊。
(海援隊/2006-10-09)
失敗学をよりひらたく表現した「まずい学」
問題点の本質を正確に把握できれば、 その8割は解決したも同然、 だから、 「これは、ちょっとまずい!」 と気づくことから始めよ、と。 ・・・問題点がわかりながら、対処できない管理者は退出すべき(T_T)/‾‾‾ そのために、世の中の失敗事例から 教訓を導こう、という取り組み。 畑村さんの本と同様、公開情報を基にした事例集です。 (papillon/2007-12-16) 思い出したくない嫌なニュースのオンパレード。
ああ、そんな事件・事故、あったなぁ。。。 論旨は明快。要するに、「まずい」ことが起こるのは、 『裸の王様』『不思議の新衣装』において、 だれも「王様は裸だ」と言わない(えない) のと同じ構造である、ということ。 「わかっちゃいるけど、、、」 というのがほとんどの事故・事件の本質。 著者自身が言っているように、 理論的(?)には、それだけ。 肝心の、なぜ「言わない」「言えない」のか、 という問題をどのように掘り下げ、いかに解決するのか、 という点に関しては何も語っていない。 (LOSER/2006-10-25) 飛行機のような乗り物は、会社としての効率性や経済性を重視して、安全性が重視されないのならば、誰もその会社の飛行機にお客として乗りたいとは思わないだろう。安いけれども事故に会う危険性が、安さに応じて高くなるならば、その安さは、意味の無い安さである。N航空の123便ジャンボ事故は、風化させてはならないものだが、教訓として1機ごとに責任整備士を指定する機付整備士制度が、コスト削減のために整備業務を海外の業者に委託したため平成15年の時点で実質的に消滅した、という著者の指摘は重い。コスト削減のしわ寄せが、航空機会社に限らず、安全管理部門にくる、という実態が厳しく問われる。
(ミステリ好き/2006-11-11)
畑村先生の失敗学を始めとしてこの手の本が増えてきたことは、品質保証を業務とするものにはありがたいことです。
特に本書は薄い割りには内容が濃く、改めて失敗の背後にある本質的な問題がどのような結果をもたらすかをわかりやすく説明されています。 そのおかげですごく読みやすかったです。 売れているようですね。近所の書店でも推薦図書でした。 多くの企業トップの方が手にされることを期待いたします。 (English learner/2007-03-30) →この本は、
「組織行動に関係する様々な失敗事例に分析を加え、 リスク管理上の教訓事項を抽出したもの」(P3)です →警察官、外務省情報調査局員、内閣官房内閣安全保障室員 そして失敗学会員のそれぞれの立場で、必要としたであろう 「問題の本質」を捉える著者の能力の高いこと高いこと! 読む人間の納得感を、大いに充足させてくれます →原子力発電所事故における「ハード面デザインの不出来」 福知山線脱線に隠された「人員削減」 成果主義の裏側にある、「古い皮袋に新しい酒」の現状 和歌山砒素カレー事件で女子中学生が暴いた「もう一人の犯人」 ・・・ 有名な事例一つ一つを、 新聞記事などの周知の事実を、ただ引用するのではなく 「ごつん」と前に進めなくなるところまで、深く深く掘り下げています →失敗というものを、 「個人」の問題という点ではなく 「組織」の問題という点に焦点を当てているので マネジメントできるもの=回避することができるもの として素直に捉えることができ、とても共感が持てます (よこはま こうたろう/2007-03-29) 最近多く出版されるコンプライアンス関連の入門書としては、秀逸であると言える。因果関係の説明や、豊富な博識から出るエピソードなど、とても参考になりました。多彩な企業内事例や実情に精通していると思われ、何箇所も改めて納得させられた。思い話題を扱っている内容であるが、文章もとても爽やかで、筆者の人格を計り知るのである。暫くは、筆者の言動に注目していきたい。
(気まぐれ天使/2006-10-19)
一読の価値あり ||
本書は、組織が誘発するヒューマンエラーについてとても多くの事例を紹介しながら、原因や対策を探っている。
事例の多くは、近年起きた事故などのため、記憶に新しく強い興味を持って読むことができる。 実際、読み進めると些細な馴れ合いが大事故を引き起こしたケースや対応のタイミングの遅れ、性急な成果主義の導入が問題を引き起こしたケース等々、とても他人事とは言えないケースも多くある。 管理者は不正や事故、失敗を未然に防止する観点からも是非読んで欲しい一冊である。 (たか/2006-07-24) 肝だけ列挙。以下のことが納得できる形で書かれていて、よいマニュアル本と言えよう。
トップはシステムを作る。それはややこしくてはいけない。誰でも守れるものにすること。口酸っぱく安全を訴えろ。金を惜しむな。監視は必要だ。行為者の監視者を分けること。ベテランは慣れに注意。新人は知恵の塊であるマニュアルで確認を繰り返すこと。安全に妥協は許されない。周りや上司に直言する根性を入れろ。事故は最初が肝心。兆候を見逃すな。優秀な社員ほど失敗を隠蔽可能なので、監視を怠るな。 と、注意点は一杯あるなあ。繰り返し読まなければならない本だ。安全は難しいのだ。 (佐野 鷹男/2006-11-19) 著者は説明していないが、ハインリッヒの法則、300件のヒヤリミスには29件の軽度ミスと1件の重大ミスが含まれていると言う労務管理に使われる方程式がこの本の基調となる。熟練の落とし穴の話しもその通りなのであるが、脳科学的にも熟練工回路と言われる小脳学習機能との関係も併せて分析すれば、さらにベテランのミスを説明できる。三菱重工長崎造船所事故(プリンセス号)の経緯は、なるほどそう言うことかと合点が行く。数々の事件を引用しているので、当時の時代背景も重なる。旧来の日本型企業経営の方が、米国ナイズした成果主義よりもずーっと合理的であると言う著者の結論はまことに的を射た話しである。
(A・佃崎/2006-08-18)
新書という制約の中で、これでもかという程の事例、更には著者の見解までもと言う感じでお得感の有る本と思います。
昨今、色々と失敗事例分析の本が出ています。この本もその範疇に入ると思います。でも、この本における著者の実体験的に基づく見解については耳を傾ける価値が有ると感じます。 惜しむらくは、あまりにも詰め込みすぎた内容故、少々分析の浅さを感じてしまうところでしょうか?できれば、各章毎を分冊にして、事例に対する入手情報の詳細な分析結果が報告されれば、実用性が高まるのにと感じる物であります。 (nemtai/2006-07-04) 私は看護師で、 いつ医療事故が起きるかわからない現場にいる。 それで、これまでにおきた医療事故の原因の多くも、この本の中にあるものと同じ根っこを持っていると思う。 それはつまり、過密過重労働のしわ寄せ、安全対策の不備、組織における人間の心理、慣れあい、油断。 私の上司にあたるひとたちにこそ、読んでほしい本だと思った。 (もり/2007-05-28)
乖離 |
会社や組織には通常なんらかの危機管理、品質保証システムや
マニュアルが存在します。にも関わらずそれらを大きく外れる 事件が起きてしまう一因は、そのシステムが現実と乖離している ことでしょう。 システムの構築にあたっては、現場の意見が反映されなければいけないし、 もしそうでなくとも定期的に見直し・更新されるようになっている 必要があると思います。 東海村JCOでは、絶対に事故が起きないようなマニュアルが 存在していたにも関わらず、「作業効率化」の名目によって 数年にわたり徐々に改悪されました。 品質は顧客の要求を満たすという意味で考えられますが、 「作業効率化」の結果として事故が起き、かえって顧客に 被害を与える結果となってしまいました。 身近にもよくありそうなことです。 文庫としては充分な内容だと思いますが、 事件についてもう少し詳しく知りたいと感じたので 星4つとしました。 (trafk/2007-03-18) 著者みずから、「まずい」学は、安全工学、組織論、経営学など縦割りの学者からみれば「ごった煮」といわれると卑下しているが、安全・安心を求める時代では、ごった煮の中から普遍的な真理と実践が生まれるのではなかろうか。しかし、その域には未だ達せず、豊富な事例が紹介されるだけにごった煮感を持つことは否めない。ただ、違った領域でのケースを読むと、自分の領域の危機管理を考える際、参考にすることが多く、それだけに学際的な研究の必要性が再確認できる。 このように、この本は、自ら考えるよすがを提供する得難い事例集として私は、高く評価します。
(gehararigo/2006-08-19)
読みやすい本でした。4時間ほどで読む事ができました。
21件のレビューうち参考になった順で15件までを表示しています。いろいろな事件を取り上げ、結果を分析し、原因を考え、評価し、対策を上げてくれています。最初のうちはなんというのか、後になってからああするべきだった、こうするべきだったと評論家ぶるような「結果論じゃない」なんて少し反発も感じたのですが、読み進めていくうちに、氷山の一角として露見した事件から「結果論」でもかまわないから、分析し、対策を考え、今後水面に上ってきそうな事柄をつぶしていくしかないことに改めて気付かされました。 また、筆者は机上の論理だけを振りかざすかたではなく、より現場に近いところにいようとする姿勢にも共感を感じました。 (moritats55/2006-08-31) [16件以降をamazonで見る][amazonでレビューを書く] 平均点:4.5 はてブコレクション数: |
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