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「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代」 とその関連商品

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ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
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ASIN:4837956661
三笠書房(2006-05-08)
翻訳:大前 研一ダニエル・ピンク
売上順位:1554
¥ 1,995(中古:¥ 651)

レビュー総評点:188
趣旨は理解できるが |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
経済のグローバル化、情報化の拡大によって、それまで先進国の知的労働者の特権と思われていた仕事が、低賃金で有能な人々を抱える一部の途上国やコンピュータに代替されつつある。ゆえ、今後は知識を詰め込んで分析する「左脳的思考」だけでは足りず、さらに感性(本書では6つの感性を紹介)を必要とする右脳的思考も大切になるという趣旨。
趣旨は理解できるが、それほど感動するような内容ではなかったというのが正直なところ。

先進国の知的労働者は、(途上国にその仕事を代替されないために)感性を磨くことが必要と読めるが、途上国の人々が本書にある「6つの感性」がないことはなく、論拠の前提条件にあまり納得がいかなかった。また、先進国の人々が作ってきたコンピュータによって、自らの仕事が失われつつあるというのは、何とも資本主義の皮肉な世界である。

さらに、邦題のサブタイトルに「新しいことを考え出す人の時代」とあるが、これはいつの時代も多かれ少なかれ当たり前のことであり、今後はより多くの人に「新しいことを考え出す人」の機会が広がるということ、また、それに伴い社会的な格差が拡大するということで、何か新しい時代が来るという印象は抱けなかった。

長期的な視点からみれば、現在は水が高いところから低いところ(途上国やコンピュータ)に流れているだけで、近い将来、水面は同じになる。その時、我々の世界はフラット化するのか、あるいはその前に保護主義が台頭するのか。そして我々は「個人」としてどう生きるべきなのか、それを考えるきっかけにはなった。

一方、本書にある6つの感性を「成熟した社会(先進国)でのマーケティング戦略」という視点から考えると、非常に役に立つのではないか。
マーケティングの視点からは「花を売らない花売り娘の物語〜ハイタッチ・マーケティング論」がお薦め
(foxtrot/2007-04-15)
例えばひとつの業務をどう進めるか、についてを考えるときも、
今まで考えたことが無いようなストーリー性やデザイン性がいかに重要かがこの本を読むとわかる。
今までの仕事のスタイルを見直すいいきっかけになる。
また、子供を持つ親の立場で、
子供がどのような進路を歩むか考えるとき、
ひとつの指標になる。
今までは憧れであった職業が、そうでなくなっている事実も興味深い。 (ノーマン/2006-06-12)
大前さんは煽りがうまい! |||||||||||||||||||||||
大前さん曰くの「格差社会を勝ち抜くための三条件」は確かにそうかもしれない。
しかし「格差社会を勝ち抜く」なんて、卑しく不安を煽り立てる最近の論調にはいささか辟易している。
なぜなら、これらの本がいくら鋭く真実を突いていたとしても、多くの人は「そうですか!良いことを聞きました」と簡単にスキル変更できないからである。
この本で問われる「六つの感性」は、今の高等教育を受けたからといって簡単に発揮できるものではない。
決してマイナス思考でもあきらめでもなく、無理な人には無理なのである。

しかし、ビジネスパーソンの多くは勉強好きであることは確かだ。
あざといようだが、自己啓発本の類はベストセラーになるのである。

冗談はさておき、エグゼクティブクラスの仲間入りを目指す者にとって、必要な能力や目指すべき方向性が列挙されている。
『「機能」だけではなく「デザイン」』は、これからどの分野にも通じて含蓄あるフレーズだ。
大前さんは日本のエリート育成のために、これからも無理してガンガン煽って欲しい。 (endlessenigma/2006-06-26)
個人ベースのボーダレス時代に突入した現在、ビジネスマンの取るべき道をガイドした本。

企業ベースで国境を越えていた時代には、日本人にとって語学力が世界に通じるパスポートであった。しかし今や語学力やコンピュータ操作は、当然の「リテラ死」と化している。ではいかなる能力が個として要求されているのか?

原題はA Whole New Mind: Why Right-Brainers Will Rule the Future。だから右脳系の内容。紹介にある「第四の波」はちと大げさかも。
章立ては整理されており一気に読了できるオススメ本です。でも日本のビジネス書で言われ始めていることも多く、あれれ?と思われる読者も多いかも。

日本的情緒が見直され、論理力礼賛にも新味さが欠けてきたから、大前さんが知恵つけて逆輸入したのかも?なんてこと考えたら不謹慎かな。
(TIME & PLACE/2006-07-02)
代替されない仕事 |||||||||||||||||||||
左脳を使って論理的に考える重要性は無くならないものの、今後は右脳も活用しないと、低賃金国やコンピューターに仕事を代替されてしまう、という内容です。

これから求められるのは以下の6つの感性(センス)。
・「機能」(実用性)だけでなく「デザイン」(有意性)
・「議論」よりは「物語」
・バラバラの断片をつなぎあわせる「調和」
・「論理」ではなく「共感」
・「まじめ」だけでなく「遊び心」
・「モノ」よりも「生きがい」

各章末に、まとめ・参考文献などが載せられています。

残念なのは、(当たり前なのですが)米国人以外には敷居が高いこと。
例えば、デザインに関する(米国にある)美術館、邦訳が出版されていない書籍などを詳しく紹介されても、大抵の方にはあまり役立たないでしょう。

本を読んだだけで実践しなければ、力はつかないと思います。
やる気のある方は、これをきっかけにご自分で調べるのだとは思いますが、「誰にとっても行動に結びつけられる書」とは言い難く、やや物足りない内容でした。 (plateau/2006-11-22)
これからの時代をどう考えるかの一助になる本だ。
どうなるかは、もちろんなってみないとわからないが、
確かに「新しいことを考え出す人の時代」というのは、
冷静に考えれば至極真っ当な考えだと思う。

ダニエル・ピンクの言い分はこうだ。
今まではナレッジワーカーの時代。
しかし、「豊かさ、アジア、オートメーション」をキーワードに、
コンピューターやインド・中国などにこのような仕事は
安い価格でアウトソーシングされてしまう。
次の時代に備えるために
「ハイ・コンセプト」「ハイ・タッチ」の資質を身につけなければならない。

我々は前半部分の現実を目の当たりにしている。

そして、その時代にどう対応するかの方法論が語られる。
すなわち、ハイ・コンセプトでハイ・タッチな「六つのセンス」こそが必要不可欠な感性だと訴える。
それが「デザイン」「物語」「全体の調和」「共感」「遊び心」「生きがい」だ。
この6つを説明して終わる。

うーん、なんか尻切れトンボで終わってしまう感じ。
「コンセプトの時代」がうまく説明し切れてないので、
「六つセンス」はそれぞれは例を用いて解説してあり、
それを伸ばす実践的な提案も豊富にしてくれるが、うまく入っていけない。
それを解説しただけ感があり、それだけでは説得力に欠ける。

しかしながら、次の時代を生き抜くビジネスマンなら必読書と言える。
強いて言うなら、第3章の23ページだけ読めば、言わんとするところはわかる。 (◎おらくるくる◎/2007-07-25)
色々なビジネス本が出ていますね。なるほどと思うことは多いのですが、なかなかないのが、そうすればいいのかな?という道筋を与えてくれる本です。この本はずばりそれを与えてくれると思います。

6つのスキルを重要スキルとしてあげており、その六つは、1)機能ではなく、デザイン 2)議論よりは物語、3)個よりも全体のシンフォニー4)論理ではなく共感、5)まじめだけでなく、+あそびごころ、6)物より生きがいです。

車を例にとれば、すでにどれも使う上での機能は似たり寄ったり。するとどこで差がうまれてきて、その差を生み出せる価値ある人材になるにはどうすればいいのか?そんなことを考えてみたい人にお勧めです。 (Wolfpack/2006-09-09)
とりあえず、必読です |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
何はともあれ、帯に書かれていることは、大げさではなかった。
先進国で、そこそこの収入で、豊かな生活を謳歌している、
フツーの中流意識の市民(ワタシも含めて)には、必読の書ですね。

とりあえず、文句を言わず、地球規模の時代のシフトを把握し、
生き方を考えるために、書かれていることは、
そのまま丸ごと受け止めて、読み進めます。

その上で、内容を咀嚼して、自分のできること、やるべきこと
を選択し、もっと深く追求していく。そんな感じの読後です。

本書のエッセンスは、最初の大前氏のサマリーにうまくまとめられて
いて、それを読むだけでもためになります。
前半は、世界的なメガトレンドで、背筋も凍る危機意識が芽生えますが、
後半の6つの感性は、すぐには、ピンとはきませんが、
じっくり、よーく考える価値が十分にあります。

とはいえ、のんびりしている暇はない、というのが本書のいわんと
しているところでもありますけど。

これは、とんだ「当たり本」でした。 (佐倉ごるふ/2006-05-11)
数字・論理・分析よりも、これからは物語・デザイン・シンフォニーなど6つのスキルの方がモノを言う時代になる、という。理系の人はおそらく反対するだろう。しかし文系、芸術系の人は大いに共鳴するはず。

過去、論理力(ロジカルシンキング)を引っ張ってきた大前研一氏が、物語力(ナラティブメソッド)やデザインの重要性を説く同書を訳したという事実は、日本のビジネスカルチャーの潮の変わり目を象徴していると思う。具体的な方法論については類書、『「物語力」で人を動かせ!』(平野日出木著)の方がくわしかった。 (桑映赤/2006-06-11)
原題は『A Whole New Mind: Why Right-Brainers Will Rule the Future』。
左脳的能力(知識・分析力)だけでなく、右脳的能力(発想・統合力)の
開発がこれからは社会で成功するカギになるというもの。個人的には実践
している話題も多く、「我が意を得たり」の思いで読んだ。

しかし著者も述べているように、これは何も新しい考えではなく、むしろ
20世紀は不当に右脳的能力が社会の主流から無視されてきたとも言える。
また「日本の今後」や「創造性」を考える上で、あくまでこれは一側面に
すぎず、「伝統」など他にも重要な資源があるように思う。

ともあれ発想型の人間はこの本から大いに勇気を得るであろう。発想力を
伸ばしたいと考えている人も多くの示唆が得られると思う。何よりこの本
が売れて、発想が大事であるという認識が日本にもっと広まると嬉しい。 (日本丸/2006-05-23)
 モノ余りの時代と言われ、個人貯蓄が1500兆円あるのに消費が増えないのは欲しいものがないからだ、と言われる今日、この閉塞状態を抜け出すのはハイタッチ、ハイコンセプトな商品である。
 そのような時代にあって、我々を取り巻く環境も大きく変わってきている。キーワードは下記3つ。
1)過剰な豊かさがもたらす「新しい価値観」
2)アジア:次から次へと湧き出す「競争相手」
3)オートメーション:そんな脳では、すべて「代行」されてしまう

 これからの時代はより右脳の重要性が増す「総脳の時代」になる。本書でも右脳開発の重要性を繰り返し述べている。先日受講した研修の講師が“今後(2〜3年後)の研修は今とかなり変わってくる。もっと、右脳を開発するための音楽やビジュアルを多用したものになる。既にアメリカはそうなっている。”と言っていた。今、右脳の重要性はダイバーシティーの中の男女の違いでも話題になっている。今後は女性の感性が益々重要になるであろう。

 ハイタッチ、ハイコンセプトとは、下記のキーワードで表されるようなもの。
1)機能ではなく、デザイン 2)議論よりは物語、3)個よりも全体のシンフォニー4)論理ではなく共感、5)まじめだけでなく、+あそびごころ、6)物より生きがい。
 上記キーワードで考えてみると、数年前e-ラーニングが始まった時に全てがこれに取って代わられるような議論があったが、今ではスクーリングとの組合せによる研修のトータルデザインや、Web上でも講師と受講者とのインタラクティブなやり取りが重要と認識されている。

 本書で書かれている個々の内容は既に色々な書物でも語られている内容である。本書は、それを、ハイタッチとハイコンセプトと言う、あたらしいキーワードでまとめたことである。 (私撰 綜(市川聡:さとる)/2006-11-19)
ハイコンセプトは、ネイスビッツが言っていたハイタッチの考えと近い。6つの新しい流れをうまく捉えている。中でも、物語性に興味を持った。ベートーベンよりモーツアルトがもてはやされるのもその流れで説明できるという。

科学技術の分野で最近出た本の中では、米沢著「人物で語る物理入門」が物語りを用いて物理を説明している。レスター著「イノベーション」では、イノベーションのプロセスが従来の分析的なものから解釈的なものに変わってきているという。ステフィック著「ブレイクスルー・イノベーションの原理と戦略」でも、物語を通じて実践的にイノベーションの過程をうまく説明している。いずれも読んで損のない本である。

物語とは、物が語るのではなく、人物が語るのである。
(イノベーター/2006-08-17)
 楽しめました。うっすら感じていたことが頭の中で像を結びました。
 次の時代に必要とされるあいまいな要件を、「デザイン」、「物語」、「全体の調和」、「共感」、「遊び心」、「生きがい」という6つの栄養素に還元してすっきりと描写しています。この明快さは、作者の表現を借りればいかにも左脳的です。米国人のタフさを感じます。自らの強みを生かして、他社の強みを咀嚼・分解・吸収してしまう強さです。ダニエル ゴールマンの「EQ―こころの知能指数」と、テーマだけでなくアプローチも似ています。
 もちろん、「物語」や「共感」といった右脳的特徴も十分に効いています。事例や参考書籍も役立ちそうです。その点では、この領域の学習・読書のハブにもなるでしょう。 (jimmy/2006-06-13)
右脳型ビジネスの時代 ||||||||||||||||||||||
今までの情報化社会での主役であった「左脳思考型」の職業(経営者、医者、エンジニア、弁護士)は限界に来ているという。その理由は「豊かさ、アジア、オートメーション」だという。要は、今までのビジネスのやり方では、他社との差別化もできず、ITに置き換えられたり、海外のコスト1/10の世界に仕事を奪われてしまうということである。
 本書では、これを乗り越えられるのは「ハイ・コンセプト」型の人材、企業であるととらえている。それは「右脳主導型」ビジネスであるという。他人と共感できるとか、デザインに長けているとか、商品に物語性があるとか、そういう顧客の右脳を刺激することができるかどうかが重要だという。
 確かに最近ではそういう企業が伸びているのではないかと感じる。今の社会・経済を見る上で非常に参考になる。
  (TRK/2006-05-10)
・きわめて感性を重視するような、そういう豊かさを
 創造するビジネス思考の重要性をといていると思われます。

・訳者の遊び心や、ヴィーナスフォート誕生秘話や他の作品などの
著作ですでに書かれているような内容と同じであり、それほど目新しい
ことではなく当たり前の内容だと感じます。
ただ、それがビジネスという世界で見落とされがちなエッセンス
ということでしょうか。

・訳者の著作をすでに多数読んでおられる方は
目次を見れば、だいたい想像がつく内容だと思われます。

個人的見解としては、巻末の三つの問いには疑問が残ります。
海外に移転できる業務、コンピュータに置き換えられる業務は
なくなるという指摘は以前からありますが、社会は本質的に
置き換えられるとしても、それを実施するほどのシステムも
運用力もないと思われます。また仮にそれができたとして
人類は無駄な仕事を温存しないと社会を維持できないということは
だいたい想像できるように思います。
(中尾信之/2006-06-24)
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成功ルールが変わる!―「カラオケ資本主義」を越えて
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ASIN:4569636543
PHPエディターズグループ(2004-09)
原著:Jonas Ridderstrale原著:Kjell A. Nordstr¨om翻訳:中山 ゆーじんヨーナス リッデルストラレ
売上順位:7154
¥ 1,785(中古:¥ 1,200)

レビュー総評点:70
Copy or Imagine ? ||||||||||||||
初めの数ページを読んでいて
緊張感のあまりに寒気がしたのは
過去にほとんど体験したことがなかった。

「カラオケ資本主義」という言葉は
一見、冗談めいた響きを感じるが
その本質は21世紀の社会において至って現実的で
冷酷な事実を容赦なく我々に突きつけている。

すなわち、以下の一文に集約される。

「過去の人間を模倣するか、自分の個性を表現するか
 どちらかに決めなければならない」

IT革命により情報の管理が
飛躍的に容易になった21世紀において
我々人間に突きつけられた命題は上記なのである。

自分の個性をより魅力的に、情動的に表現できる
卓越した個人が世の中を動かす時代になったという。
自分がどちらの側になるかで世界の見え方は
まったくといっていいほど違ったものになるだろう。

絶望感と焦燥感を促す衝撃の力作である。 (respiration23/2006-08-24)
良質の焦りを得られます |||||||||||||||||||||||||||||
私達には今「自転車」「自動車」「電車」という知識しかありません。
この限られた知識の中で「東京まで1時間で行く」事を議論しているのが現在のビジネス環境ではないでしょうか。この本は「飛行機という乗り物がある」
という事実を提示してくれます。「新しい時代に乗り遅れるな」的書籍が多い中、この書籍が他類書と違う点は「良質の焦り」を読者に与える点でしょう。
ビジネスマンの方。「読めばわかります」としか言えない位、有益な情報満載
です。 (九州商人/2004-09-22)
今現在 我々はものすごいチャンスの中に

生きている。

企業ではなく、個人にスポットライトがあたり

ますます個人主義が進んでいく。

格差をなくしたいのであれば情報にアクセス

するだけでは不十分で、教育と継続的な訓練が

必要であると著者は教えてくれた。 

「技術革新と個人の発展はリンクしている」と

認識できる。

力強い一冊である。
(でっしー★/2006-09-08)
正直これ凄いですね。本書の非常にわかりやすく有益で機知に富んだ示唆とアドバイスをいかにうまく使いこなしていくかちょっと興奮してしまいました。大前研一氏のオビの推薦文を見たのがきっかけで手に取ったのですが『これはいいもの手に入れた!』って。いま時代は大きくパラダイムシフトをしているようです。使えなくなっている知識にふりまわされて後に大きな後悔をしないように今からでも対策を立てていろいろやっていこうと決意をさせてくれた一冊でした。 (宇宙のサイコロ/2006-02-14)
いままでビジネス関連の本は2000冊くらいは読んできたアホな(?)わたしから一言、、

これはかなイイです。


大変示唆に富んでいて、ボリュームのわりに中味が濃い。一項一項考えさせながら読ませるとでも言いましょうか‥。

新聞やネットなんかで日常の雑多な(ゴミ)情報にまどわされ、わけがわからず溺れるよりは、こういうロングスパン(10年くらい)の眺めで考えさせてくれるものに触れるほうが現実役に立つような気がします。

評価ですか?、、文句ナシ☆×5。
(銀河の最果て/2007-09-12)
著者の言うところの、ビジネスのインスピレーションを感じ取れる本。
洋書のタイトルは、副題の「カラオケ資本主義」で、邦題には魅かれないが、中の文章はかなり表現力に富んでいて、面白い。 (黄金クジラ/2004-11-16)
 企業が発展するにあたって、「感情」に訴えるかける必要があると記述されおり、昔読んだマーケティング関連の本にも同様な事が書いてありました。製品の美しいデザイン、気遣いや誠実さが溢れるサービスを提供しなければ、価格競争に陥り、悪循環に陥ります。
#製品なら本書に記述されていた(MAC OS X*1)、サービスだとリッツカールトンの価値観と相似か。

 文中で特に面白いと感じたのは、ダーウィンの本「人類の起源」と絡めて生き残るためのことが記述*2されていたことです。これは、企業だけでなく、個人にもあてはまることだと強く感じたからです。
 何故なら、適応は、時代の変化を機敏に感知したり、将来を予測して必要なことを学び、力を付ける必要があり、セクシーさは、人としての人間力と同意だと考えているからです。

 多くのことを学び、この変化の激しい時代を生き残るためには、何が必要で、どうすれば良いか、改めて考えさせられます。

(HARU/2008-07-01)
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お勧めな本
必読本
今日のある本
世の中
 
w:15 h:21 496page
ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略 (ウォートン経営戦略シリーズ)
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ASIN:4901234714
英治出版(2005-09-01)
翻訳:スカイライト コンサルティングC.K.プラハラード
売上順位:3174
¥ 2,940(中古:¥ 2,430)

レビュー総評点:150
久しぶりに骨太な本 |||||||||||||||||||||||||||||||||||
教科書的なMBA本に飽きているヒトにはお薦めです。
貧困問題に対して、ホワイトバンドなんかと対照的に、
「変に慈善ぶらずに、先入観を捨てて全うなビジネスをやれば解決できる」
というのが斬新でした。
基本的には国際的に資金力がある大企業が対象になってますが
今まで相手にしなかった人たちへの常識をくつがえすという点では、
いろいろな意味で大企業じゃなくても参考になります。
著者のクセとして、文章がちょっとくどい感じはしますが。
付属CDのビデオは英語ですが、
WindowsでWMPの最新版なら、日本語の字幕付きでみれますよ。
(巻末に説明あり。WMPでこんなことができるとは知らなかった。。) (Kajiken/2005-10-17)
常識をくつがえす ||||||||||||||||||||
470ページ+CD付の読み応えある一冊。(CDは英語のナレーションまたは字幕のみで、日本語ではありません。)
世界における所得階層を構成する経済ピラミッド。その底辺に位置するのがBOP(ボトム・オブ・ザ・ピラミッド)。そこには40億人以上もの人が位置しています。その人々を、『顧客』としてとらえることが本書のテーマです。
前半部分で、BOP市場相手に成功する原則を説き、後半部分では、12の実企業(うち3つはCD収録のみ)のケーススタディを行っています。
ポイントは、
1.BOPの市場特性をよく理解する
2.イノベーションを起こす
3.貧困層が自ら選択し、自尊心を養う機会を創り出す
こと。
1については、今までの常識を疑ってみることが必要です。著者いわく、BOP市場の人々には潜在的購買力があり、ブランド志向もあるとのこと。
2については、規模の拡大を前提にする、求められる機能を一から構築する、など、イノベーションの12の原則を説明しています。
3が重要な点で、著者の主張が単なる市場原理崇拝ではない点に共感できます。また、開発援助による弊害も克服できます。
常識を疑い、マーケットを見つけ、特性・ニーズを調べつくし、『顧客』とWin-Winの関係を築いて行く点は、BOP市場以外にもあてはまることです。随所にいろいろ参考になる記述があり、多くの気付きを与えてくれる内容でした。一読の価値ありです。 (plateau/2005-10-14)
インド、南米、中国、アフリカ、等々の「貧困層」が世界最大規模の市場になることを主張した、とても画期的で衝撃的な本。貧困層の顧客単価は低いわけですが、その人口は40億人~50億人で、BRICsを超える巨大市場。それをターゲットにして小口化した製品を投入すれば、莫大な利益を獲得することができるというわけです。
と言うと単純な規模の経済の話のようですが、貧困層の市場はそう簡単に落とせるものではなく、たとえば「貧困層の人々にもブランド志向がある」など、一見意外な特徴があるなど、一筋縄ではいかないようです。いかにこのBOP市場の構造を理解し、的確なマーケティング戦略を行えるかが決定的に重要で、本書はそれを理論とケーススタディーで詳しく解説しています。
低所得者層にも手の届く小口化した製品やサービスを、巧みなマーケティングで売り捌き、巨大な市場シェアを獲得するという現にBOP市場開拓の先駆者たちが取っている戦略は、それ自体非常に興味深いのですが、国内産業においても応用可能な視点かとも感じます。
世界経済の今後の潮流を知る上でも、新たなビジネスチャンスを探る上でも、ビジネス人にとって得る所の非常に多い本だと思います。 (Scott/2005-09-05)
 「ネクスト・マーケット」のタイトルで判断してはならない本である。この著者の本質には,マックス・ヴェバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」が脈々と流れていると言える。企業のあるべき姿,企業の存在意義を問いただす一冊であり,キーワードは「イノベーション」であり,顧客ターゲットを「貧困層」にあてている点が,考えさせられる点である。
 470ページと大作であるが,理論偏が198ページ,残りが豊富なケースとなっているので,時間のない方でも理論を一機に読み,時間を見つけてはケースを読み,理論の復習に充てるというパターンで読破できます。起業家を志す人にとっては,この本を読み終えた後に,同じシリーズの「プロフェッショナル・アントレプレナー」を読むと,自分の起業に対する信念を再確認する際に,大いに役立つことでしょう。
 マーケティング及び財務の重要性が浮き彫りにもなります。必読すべき1冊でしょう。ただ,提示されている図の一部が理解しにくい点が残念です(図式化が上手でないのは,アングロサクソン系の方の欠点なのでしょうね)。 (ウティ/2005-09-18)
企業とNGO/NPO、国家や自治体の連携に使える手法として、
自立分散型の経済に役立つケーススタディが満載。
いわゆるヤクザ的地域中間搾取に代わって企業や地域銀行が地域の自律とつながって豊かになる例もあり、企業とコミュニティ、NPO連携 の持つ可能性がケースを通して見えてくる。ヒント満載。
このノウハウを地域の自律経済や生協的組合の連合が生かすといいのではないかな。
だが、副題のとおり、編者というか著者には注意が必要。
・市場というものへの無自覚な肯定
・貧困層(Bottom of Pyramid)を自律的生産者というより消費者としてとらえている点
・BOP と略すことが貧困の現実を隠蔽・共感度を下げる点
・富の多くはローカルではなくグローバルに流れてしまい、生産者・生活者・消費者に還元、循環されない点
・非貨幣経済・コミュニティや文化といった数値化困難な経済を破壊する危険
・環境や生態系のこうむる被害とリスクに関して不十分な点
・貧困が植民地~搾取経済によって生まれ、構造的に持続している点への指摘不十分
など。
ケーススタディそのものは、IT、透明性、中間コスト削減等々、学べます。
DVD付(字幕無し・つけて欲しい) (/2005-10-06)
BOP市場の評価 ||||||||||||
この本で書かれている要点は、発展途上国にも巨大な市場があるということ。

発展途上国では確かに人々の所得が低く一人当たりの購買力は大きくないが、その人口の巨大さゆえに、
そこの人々の所得にあった水準の費用で利益を出すことが出来る製品やサービスを提供できるなら、
十分に市場として魅力的だというものである。
この本のケーススタディには実際に行われたものが詳しく書かれているが、
小口の販売や金融の方法、普及活動など様々な工夫があり非常に興味深い。

この本は一般論を真っ向から打ち消すものであるように思われるが、
(一般的に「BOPの人には購買力がなく、それゆえに市場としての魅力も低い」という評価がなされている。)
ここで顧客の対象としているのはBOPの中でも中層以上の人たちで、
本当の下層にいる人に対するものではないということを考えると、
一般論を全て否定するにはいたらないであろう。

とはいえ確かに発展途上国には市場があり、
低コスト体制を整えるには技術的なブレークスルーや様々な工夫が必要で、
先進国でのビジネスをそのままBOP市場に持ち込む事は出来ないだろうが。
低コストでの生産やサービスを可能とする体制が出来るならば、
市場として十分に魅力的であると考えさせられる。
さらに現地の低コストや規模の恩恵、さらには経済の活性化を通して、
真のBOP市場にもビジネスチャンスが訪れるチャンスがあるのではないだろうか、
と考えさせられるよい本である。 (pacman/2007-01-06)
誰かから教わったわけでもなく、
自分でロジカルに検証したわけではなく、
「貧困層は利益があがらないマーケットである」
「貧困層から利益をあげるなんて搾取に近いものがある」
と無批判的に信じ込んでいた情けない自分に、
思考の方向転換をもたらしてくれた本でした。

ちなみに…
日経ビジネス2008/2/11号の「世界鳥瞰」の記事に、
ビルゲイツが2004年に著者のプラハード氏に会って、
援助だけでは貧困問題対策への限界を感じていたところから、
大企業は貧困層に製品を売り、ともに働く方法を見つけるべきだという
考え方に変わっていったことが書かれています。

本書に書かれているとおり、
貧困層を顧客に変えるためにはイノベーションが必要で、
実現することに様々な困難が伴うことは確かだと思いますが、
本書の豊富な事例、深い洞察、自尊心を持つことができた貧困層の方の声により、
チャレンジしがいのある課題であると認識することができました。

そんなわけで★5つの評価です。

なお、付属CDのビデオは他のレビューアーの方が書かれているとおり、
日本語字幕の表示が可能です。
表示方法については付属CDをPCに入れたときに立ち上がるWebサイトに記載されています。 (ciao/2008-02-10)
世界の各地で起こっている格差の問題に対し、事業経営の観点と先進的な技術やアイデアが人々に変化を起こしうるということを、ケースをとりあげながら紹介している。当たり前とも思えることも書かれているが、案外それが見えてなかったりすることが多く、途上国での活動では落とし穴になるものだ。

ケースを通して具体例にふれられ、新しい発想を刺激される良書。企業のみならず、開発援助分野での活動にも役立つ視点があるだろう。

分厚いが、後半はケーススタディのため、結構さくさく読める。 (PAU/2006-03-21)
MBA必読 |||||||||||
12のケースが収められており、BOP(bottom of the pyramid)でイノベーションを起こした事例が紹介されています。
BOPビジネスチャンスが世界規模の大きなチャンスであることを指摘しています。ビジョンや指導力があれば、50億の巨大なボリュームのマーケットを社会変革を伴って創り出すことが十分可能であることが示唆されています。
ケースでは、先進国政府の経済支援ではなく、民間企業活動や、企業とBOP政府のパートナーシップが、BOP消費者と新しい信頼関係を根気良く築くことの重要さがわかります。BOPでは、社会の価値連鎖が断たれて機能不全状態にあることが貧困の原因であり、企業とBOP双方の意識と社会システムを改革しながら機能不全を解決できれば、消費を顕在化できるのです。ケースは幅広い産業分野に及び、先進国の全産業が既存能力でもアプローチを変えれば成功のチャンスを秘めていることが示唆されます。規模拡大を前提にできる点が先進国の課題と一番異なる、最大の機会です。
この本は、アマルティア・セン論文とあわせて読みたい、刺激的なケースブックでした。MBA必読です。 (moon/2005-10-13)
ビジネス書という位置付けではあるが、それ以上の大きな意味を持つ画期的な書だ。

この本で紹介されている事例は、世界に50億人いるという貧困層を顧客としてビジネスを成り立たせると同時に、彼らに先端技術の恩恵を与えることで社会で生きて行くための力を向上させ、貧困からの脱出にも力を貸す、という全く新しいタイプの貧困対策でもある。

そのビジネスの手法・考え方は従来の延長線上では考えられないものであり、コストパフォーマンスの劇的向上に始まり、販売方法や商品の使い方など、すべての面に渡って一から構築する必要がある。
それだからこそ、その商売に成功すれば、そこから得られるノウハウは企業にとっても大きな財産となるため、企業がこの分野に参入する大きな動機付けとなりうる。

従来の、充分に購買力を持つ層を対象としたビジネスと大きく異なるのは、企業と消費者とが、明確に「WIN-WIN」の関係を築けるということであろう。貧困層にとっての「WIN」とは、生活の質の向上であり、収入の増加である。
貧困層は社会にとってただのお荷物ではなく、チャンスさえ与えられれば意欲的に生産活動に励み、自己の生活のレベルを向上させつつ社会に対しても価値を作り出す貴い存在である、ということを教えてくれる、従来の既成概念をひっくり返される画期的書である。 (本格派/2007-03-08)
企業とNGO/NPO、国家や自治体の連携に使える手法として、
自立分散型の経済に役立つケーススタディが満載。
いわゆるヤクザ的地域中間搾取に代わって企業や地域銀行が地域の自律とつながって豊かになる例もあり、企業とコミュニティ、NPO連携 の持つ可能性がケースを通して見えてくる。ヒント満載。
このノウハウを地域の自律経済や生協的組合の連合が生かすといいのではないかな。
だが、副題のとおり、編者というか著者には注意が必要。
・市場というものへの無自覚な肯定
・貧困層(Botm of Pyramid)を自律的生産者というより消費者としてとらえている点
・富の多くはローカルではなくグローバルに流れてしまい、生産者・生活者・消費者に還元、循環されない点
・非貨幣経済・コミュニティや文化といった数値化困難な経済を破壊する危険
・環境や生態系のこうむる被害とリスクに関して不十分な点
・貧困が植民地~搾取経済によって生まれ、構造的に持続している点への指摘不十分
など。
ケーススタディそのものは、IT、透明性、中間コスト削減等々、学べます。
DVD付(字幕無し・つけて欲しい) (ウティ/2005-10-06)
発展途上国の市場と言えばBRICsが注目されていますが、本書で扱っている「BOP=ボトム・オブ・ザ・ピラミッド=低所得者層」の市場は、それをも上回る可能性を秘めた巨大市場のようです。
貧困層が「世界最大の市場」になる、とは一見首をかしげたくもなりますが、読んでみると納得。これまで企業は、途上国に進出しても、その国の一握りの富裕層だけを相手にビジネスを行い、貧困層をそもそも顧客として認識して来ませんでした。しかし、ビジネスの発想と視点を変えれば、貧困層も立派な顧客になり、しかもその人口は膨大。
現に、マイクロファイナンスなど貧困層を対象にしたビジネスは成長しており、この本にはそういうケーススタディーが幾つも紹介されています。その事例だけでも充分面白いのですが、しっかりとした理論的な解説もあり、「BOP」がこれから世界経済に甚大なインパクトをもたらすであろうことが理解できます。
成熟経済の上に人口減少を控え、今後も海外に市場を求めていかざるを得ない日本企業にとって巨大市場の出現は見過ごせない所ですし、海外事業の担当でなくても、マーケティング関係者やそれに関心のある人には相当に面白い本ではないかと思います。
それと、ホワイトバンド運動が盛り上がっていますが、貧困問題に関心がある人にとっても、本書はその本質的な解決策を示唆しており興味深いのではないでしょうか。 (ex-phenomenologist/2008-12-28)
発展途上国で貧困層相手にビジネスする方法についての本。途上国の貧困層は所得が少ない。また先進国で売られているような高機能の商品への関心がない。したがって、貧困層向けのビジネスは利益を生みにくく、成功しない。貧困層は福祉の対象であって、ビジネスの対象ではない・・・。

本書は上のような先入観に対して批判を加える。つまり、途上国の貧困層向けのビジネスは、先進国の大衆向けのビジネスとはやり方が異なる。そのやり方さえ押さえられれば、成功することもできるのである、と。そのやり方を多くの事例研究から引き出してくる。結論は最初の200ページ弱にまとめられている。それ以降は事例の詳細な提示である。したがって、冒頭の200ページだけを読んで論点をつかむという読み方もできる。

だが、著者の狙いは単に貧困層でビジネスをして利益を上げることにあるのではない。著者は、私利を追求する資本主義的企業にも、貧困の解決に向けてできることがあるのではないか、と問うている。貧困層を資本主義的に搾取する方法ではないのである。企業は私利を追求するのだが、それが(神の見えざる手によらず)貧困の解決に寄与することができる。それが著者の主張である。

したがって重視されているのは、貧困層の人間が自主的になることである。企業家精神、イノベーションを貧困層にもたらすことである。例えば、農村地域にコミュニティを作らせ、地域からリーダーを選んで販売網に組み込む。こうして単に商品を売りつけるのではなく、雇用を創出し、ノウハウを付与する。著者によれば、このような試みが貧困層に自主的に考える機会を与える。そしてそれは地域の経済の改善へと向かっていくのである。

もちろん、すべての途上国でこのようなことが可能であるわけではない。何よりも、企業が安全に活動できるような治安やインフラが必要である。それが欠けている地域−−例えばソマリア、コンゴ、ハイチ、パレスチナなどだろうかーーでは著者のアプローチが不可能であることは、著者も認めている。

一見、企業にはこんなリスクを取る必要があるのかと思ってしまう。途上国の貧困層向けビジネスは困難な試みである。いくらそれが貧困の改善に寄与すると言われても、大きなリスクであることに変わりない。しかしここには思いがけぬリターンがあるのだ。途上国の貧困層は、「製品やプロセスだけでなく、ビジネスモデルそのもののイノベーションを起こす源泉にもなる」(p.100)のである。 (島耕作/2007-03-15)
目から鱗 |||||||||
さすがはプラハラードと言える渾身の一作である。多くの企業が縛られている「購買
力」の罠に対して、大胆な仮説を提示している。これぞアカデミアといえる強烈な
メッセージが本書からは迸っている。
基本的な考え方を知りたい人はパート1(200ページまで)で十分である。それ
以降はケースなので必要に応じてピックアップすればよい。ただパート2からは
突然2段組構成になっており、非常に読みづらい。全体のボリューム(ページ数)を
抑えるためなのであろうがユーザービリティの観点からするとやや問題があると思
われる。よって星4つ。 (foxtrot/2007-05-05)
本書は、貧困層(BOP)といわれる人々に対して、これまでの「援助」や「保護」ではなく、消費者すなわちビジネスの対象という視点から、解決策を試みたものである。
しかし、1日の生活費が2ドル未満の彼らに対して、先進国を前提としたアプローチは通用しない。BOP市場という新たな前提を受け止め、常識を捨てるところから始まる。また、このアプローチでは「貧困層の彼らを個人として尊重し、自らが選択し、自尊心を養う機会を創出することが大切」という点も参考になった。
本書では、これらの試みを実践している企業の事例が数多く盛り込まれており、読んでいて飽きることはなかった。
政府のODA援助も、このような企業と連携して行うことも視野に入れてはみてはどうか。
一方、このビジネスモデルは市場規模が大きいことが前提であり、全ての貧困国に通じるモデルではないことも忘れてはならない。
格差が広がる(?)日本市場にとっても、本書の取組みが示唆することは多く、今後のマーケティング戦略の参考になるかも。
書籍の値段は約3000円と若干高めであるが、得られるものは少なくない。 (/)
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インポッシブル・シンキング 最新脳科学が教える固定観念を打ち砕く技法
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日経BP社(2006-04-27)
ヨーラム“ジェリー”ウィンド
売上順位:140377
¥ 2,100(中古:¥ 907)

レビュー総評点:7
あくまで個人的感想ですが私はちょっと期待はずれでした。ビジネス本なので読みやすくハウツウ風なのは良いと思います。引用や有名人の過去のケーススタディが多いのも当然とは思うのですが、著者達の独特の主張とかコンセプトを感じないのでとても退屈でした。
私の仕事がIT系で、脳や心理学の本が好きなせいかもしれません。
本書も最初のほうで「メンタルモデル(マインドセット)」という表記がありますが、マインドセットが話題の本を読んでいたせいか、どこかで読んだ言い回し言葉遣いばかり出てくるようで気になったせいかもしれません。
普段はレビューなどは書かないのですが今年買った本の中では期待はずれでした。
自分のような感想を持つ人間もいるということで参考までにお願いします。 (ポッシブル福岡/2007-04-12)
最新の脳科学の研究によると、人間が目に見えているものは脳が作り出したものであり、外部から取り込んだ情報のほとんどは捨てられているという。つまり、人間が世界を理解する方法は、大部分は自分の心によって決まるという。本書は、その人間1人1人が持つ「メンタルモデル」について書かれた本である。序盤では、無意識のうちに持つ「メンタルモデル」によってどれだけ人の行動を制約するか、その限界について具体例を交えながら明らかにする。次に、そのメンタルモデルを理解し、自分の仕事、生活に生かす方法を解説する。300ページを超えるが、とても読みごたえのある本だ。 (TRK/2006-05-13)
固定概念に縛られることによって見えてないことがあるのではないかという本

著者は、見ているんだが認識するものしないものを決定づけるものとして
メンタルモデル(マインドセット)という概念を用い説明している.
メンタルモデルは過去の経験から次第に洗練されてゆくが、自分に
都合の良いものしか認識しようとしないことがある.
著者は次の4サイクルを回せば固定観念を打ち砕くと述べている.
1.メンタルモデルで縛られている自分を認識し,限界を認識する.
2.変化しつつある環境で,自分のメンタルモデルが妥当であるかを検討し
  新たなメンタルモデルを評価する.
3.新たなメンタルモデルでの認識により何が障害を克服する.
4.新たなモデルを基にすばやく行動し,世界を変える.

1マイル走で4分を切った人の話が載ってあり.4分が切れたのは4分という壁が
あるというメンタルモデルを改善したからという話など,多くの話が載っている.
残念なのは上で書いた4サイクルを冗長に説明しているだけで
これさえあればインポッシブル・シンキングが出来るわけでなく技法の
ひとつに過ぎないこと,また新たなメンタルモデル候補の見つけ方は
ズームイン・アウトぐらいしか載っていないこと,行動は直感的に行えという
論理性を欠いたような内容である点である. (親カッパ/2008-03-03)
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フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか
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ダイヤモンド社(2002-04)
原著:Daniel H. Pink翻訳:池村 千秋ダニエル ピンク
売上順位:3729
¥ 2,310(中古:¥ 1,292)

レビュー総評点:337総評点300以上の注目商品
もっと力強く生きよう ||||||||||||||||||||||||||||||
日本では会社で働かない「ニート」が社会問題になる一方で、組織の問題で自殺する人も増えている。勝ち組、ゴージャスを良いとする風潮もある。これらの前提には未だに「一流大学を卒業して一流企業に入ることが良い」とする思想がありありと残っている。個性や多様化が叫ばれながら、画一的な成功モデルが未だに存在する。おかしいだろう。矛盾が多いのに、その前提を疑うことがないのもおかしい。

この本では、会社に属さず自立して仕事をこなす人間像が描写される。組織に属し、組織への忠誠に基礎を置く縦ではなく、横へと張り巡らされた個人的ネットワークで仕事をする。その絆の根本にあるのは、「信頼」。信頼を基礎に、個人が単位としてつながりを形成する。個人は自由と自分らしさを保ちながら、仕事に責任を持つ。そして成功は、各人で定義する。だから、画一的な成功モデルは意味が無い。教育を受ける必要さえ、個人で決めたら良い。今でもフリーランサーとして生きる人もいるが、より多くの人が同様の形態で仕事をする社会を描いている。アメリカでは既に、組織に属さずに仕事をする人が増えているらしい。

もう人が決めた価値観で生きるのは止めよう。自立し、自分で決めた考えに沿って生きるのだ。勝ち組と呼ばれ、贅沢に暮らせば満足なのか?僕はそう思わなくなった。自分で決めて生きないと、死ぬときに後悔する。そんな人々にとっての、仕事を中心とした生き方のガイドである。参考になる。
2001年に書かれた本であるが、日本ではマスコミの論調は未だに20世紀を引きずっている。生まれてからずっとそんな考えに浸かってきた世代にとっては、生き難くても、それ以外の方法に気付けないのかもしれない。だったら、この本が、新たな社会との関係を気付かせてくれる契機になる。もっと読まれ良い本だ。 (eternal_glory/2006-06-17)
私は2年前障害者になった32歳(女)である。現在soho環境でメールマガジンの編集を主に行なって給料をもらっている。自分の強みを活かした仕事を数社あるいは数人と契約し生活を送っていくにはどうしたらいいか、ずっと頭の中でもやもやしていた。この本を読んだらその答えが書いてあった。知人でSOHO生活を送っている人はまだいない。そんな私に『今の君の生き方は間違っていない!むしろ応援するよ、アメリカには君のような人がたくさんいるんだ、その事実を僕の言葉で伝えよう』という著者の足で集めたフリーエージェントのためのアドバイスがちりばめられている。自分サイズのライフスタイルを送りたいと思っている人にオススメの一冊! (seco/2003-03-30)
今まさに起こりつつ変化 |||||||||||||||||||||
 大変すばらしいく鋭い分析がなされた書物であった。
 アメリカ社会を対象にした分析論であるが、日本でも今まさに起こりつつある話であると思う。
 組織に忠実な「オーガニゼーションマン(組織人間)」の時代から組織に縛られず独立して働く「フリーエージェント」が急増しており、アメリカでは全労働者の4人に1人がすでにフリーエージェントであるという。
 フリーエージェント時代のビジネスのあり方についての記述が最も知りたいことであるが、本書の結論は特定のプロジェクトのための適材適所のための人材を集められるプロジェクトマネージャが従来の管理職にとって変わってくると言っている。
 内容については、自分が普段している仕事の中でゆっくりだが着実に訪れてきている変化に合致していると思う。それでも、依然として従来型の大企業がまだまだ市場を支配している現状を気にしつつも、本書の著者の主張をがっちりと受け止めたいと思う。記述も、翻訳も大変ユニークで本当に楽しく読める。 (ny/2002-10-28)
随所で言及されて話題になっていたので、
以前から気になっていた本です。

米国を中心に丹念な取材のもと、脱工業化社会を
フリーエージェントという概念で、わかりやすく説明し、
今後のトレンドというか、労働革命が進行している姿が
よくわかります。

組織と個人、仕事のあり方を、テイラー主義と、オーガニゼーション
マン(組織人間)(ホワイト)を原点とし、その後の産業の隆盛と
組織の肥大化が、今日のユビキタス社会、ネット社会にあわなく
なっている様を克明に描き出します。

実は、毎日会社へ出勤して仕事をして、定時になったらプライベート
な時間を過ごす、という、いわば多重人格的な労働者像は、歴史的
にみれば、産業革命、工業化の時代に歴史的に作られたシステムで
これが昔から未来永劫あったわけではない、という、あたりまえ
ですが、あまり気にすることのない、そんな話も随所に出てきます。

また、資本、土地、設備、労働、大量生産という、マルクスが唱えた
ような資本主義は、IT革命の登場で、資本すら不要となったし、
設備はネットとPCがあれば、実際には、時間に縛られずに
どこでも、自由に仕事ができる、というところもおもしろい。

仕事をする自由、一つの仕事をいやいややることなく、複数の
仕事を選択し、経済的自由を得る自由とリスクの話も出てきます。

とにかく、ページ数は多いですが、文章は平易で翻訳もこなれています。
これからの社会を生きるための、必読の一冊です。 (佐倉ごるふ/2006-04-24)
金持ち父さん貧乏父さんや、隣の億万長者等では経済的に自立するために自営業をすることを述べていたが、この本では近年増えつつある組織に属さずに仕事をする人々の労働に対する考え方の変化について述べている。彼らはひとつの組織に属することにリスクを感じる。なぜなら給料の出口がひとつしかないからである。フリーで多くの顧客を持つ方が安定を得られると考えている。また、事業の寿命が短くなったことにより忠誠を誓う関係が上司のようなタテの関係から元同僚やプロジェクトを通じて知り合った人同士のヨコの関係に変化しているとも指摘している。こうした人々が利用する場所がスターバックス等のカフェであり、キンコーズなどのビジネスコンビニである。こうした働き方を可能にしているのは情報通!!信技術の発達により、一人であっても仕事ができるようになったことである。また、こうした働き方の変化から従来の均質化を目指す教育が教育という意味を為さなくなるとも指摘している。トムピーターズ好きには一読して頂きたい。 (/2002-04-22)
 最大の驚きは、米国社会でのフリーエージェントの推定数でした。「雇われない生き方」は米国では予兆ではなく既に現実になっているのです。
 次に頭に浮かんだのが、タイトルにあげたコメントです。オイルショックの時代のアラブの大臣のコメントを知人に教えてくれました。このあとに「石油がなくなるからといって石油時代が終わることはない」と続きます。
 何かが100%完全に切り替わるのではない変化。 フリーエージェント社会が到来しても、正社員やパートタイマーが消えてなくなるわけではないでしょう。
 私の周囲にも「フリーランス」等の呼称で仕事をしている方がいますが、冷静に知人にしめる割合を考えてみるとまだ10%程度でしょうか。その方々も、何かしら組織との取引で仕事をしていると思われるので、組織側をささえる雇用−被雇用の社会構造の基盤ががらりと変わっているわけではありません。しかし、もう少しフリーエージェントの数が増えていく余地はあるのも確かです。
 では、どこまで変化するのか。変化の兆しに気がついたときに、その変化がどこまで既存の構造を変えるのか。面白いテーマです。
(jimmy/2007-02-28)
すでにフリーエージェントとして活動している人も、フリーエージェントになろうと考えている人も、いろいろな不安を持っていると思う。
このままでいいのだろうかいとう、不安感があるのは否めない。
本書の中にも「孤独感」について述べている。
しかし、これは自分らしくい生きるための手段なのだということを、この本は思い出させてくれる。
内容が盛りだくさんで読むのは大変そうだが、一気に読める内容でもある。
時々読み返したい書になった。 (ysnakano/2002-05-07)
1年前にこの本に出会いました。影響を受けたのは確かです・・独立しました。この本に書いてあるとおり、家族と過ごす時間も増え、満員電車に乗る回数も減りました。時間も基本的には自己管理で、この自由は十数年に及ぶサラリーマン人生で、一度も味わったことのないものです。妻の買い物時間に幼い子供の面倒を見たり、夕食もほとんど家族で取ることが出来ます。子供のお風呂のあと、仕事に戻ることも出来ます。通勤もありません。赤ちょうちんに行くこともほとんどなくなったので、イエローカードだった体重や肝臓も回復しています。
ただ、無収入の時期が半年以上も続き、精神的にはきつかった。また、経費も意外と出るものです。都内の住宅事情ではオフィス用に一部屋用意できなかったため、子供に不便をかけているかもしれません(それもいいものだという話もありますが)。
サラリーマンでいると、会社の看板や経費に無頓着となりがちです。特に大企業では。自分の市場価値評価と経費管理、リスクヘッジをちゃんとやらないと行けません。
-この本は大好きですが、読む側がしっかりしないと自由を謳歌するバラ色の雰囲気だけが伝わってきてしまいます(リスクは書いてはあるんですが)から要注意。ただ、基本的にはフリーとして共感します。-読むべし-でしょう。 (syntagman/2003-09-01)
私は学校を出てから一度も就職をしないまま45を過ぎてしまいました。いわゆる自営業者でもない、その都度の契約やチームでの仕事で食べてきました。このような生活に入ったときに私の父親は非常に懐疑的でしたが(私自身いつまで続くのか不安でしたが)、この本を読んである意味ほっとしました。生き方の選択肢として認められてきている、ということですから。それも決してマイノリティーではない。インターネットの発達と共に、フリーエージェント的な生き方はますます容易になってきていると思います。この本は非常に良いタイミングで出されたものだと思います。 (america_kabura/2004-02-19)
一気に読みました。
個の時代などといわれますが、まだまだ組織社会の日本。私自身、小さな企業の経営サイドの人間としてやっている中で、大企業という太刀打ちできない壁と戦わないといけないシーンが多々あります。
自分で選んだ生き方だから遣り甲斐はある・・・と、思いながらも、時には、社会は変わらないのではないか・・・と悲観的になる気持ちを、この本は払拭してくれました。時代は、必ず、独立して生きる人たちが中心になる方向を向いている、そんな期待と勇気をくれる本です。
また、個人として生きるからこそ、ネットワークは必要なのだということをこの本は教えてくれました。フリーエージェントととはいえ、まったくひとりではダメなんですね!
すでに、フリーエージェントな生き方を!選んでおられる方はもちろん、「いざとなったら会社なんか辞めて、自分でやりますよ」なんておっしゃる大企業のあなた、その決断の前に、これを読むことをお勧めします!! (/2003-10-17)
現在、起こっている雇用形態の変化に関する本です。自らもFA宣言した著者が米国での事例をどんどん紹介します。個人主義イメージの強い米国でも「オーガニゼーション・マン」の時代からの脱却は結構難しいということがわかります。FA礼賛ではなく、この雇用形態につきまとう孤独や保険の問題を取り上げているのは好感が持てます。筆者は問題提起に重点をおいているので、この社会現象の是非についてはそれほど言及しません。
勤務先以外での交流の意義を考える方や学生の方にはおすすめでしょうね。 (tokyowintermute/2003-02-07)
フリーエージェントは、既に米国の労働者の四分の一にまで達しているのだそうです。これがさらに趨勢的に増加していくとの見通しが、膨大な取材をもとに解き明かされていきます。「これまで私たちは、仕事と家庭の境界線をはっきりさせなくてはならないと思いこんできた。...私たちをはじめ、多くの家族が見つけた解決策は、仕事と家庭をブレンドするというものだった。」本書がモデルとするスタイルは、日本の普通のサラリーマンにとってはまだ障害の多いものですが、それでも自分の「仕事観」を揺さぶるうえで、かなり有益でした。分厚い本ですが、内容は刺激的で一気に読めます。翻訳も自然です。 (えめふろ/2002-12-24)
オーガニゼーションマン(会社員などの組織人間)とフリーエージェント(個人事業主などの個人)を見事に比較されています。最もすばらしいのは論理が明快な著者が論理だけに頼らず、フリーエージェントの方々のインタビューをしながら全米をめぐり、証言を元により身近な言葉や表現でフリーエージェントの実態を浮き彫りにしていることではないでしょうか。
労働倫理面、政治面まで言及されており、捉え方の広さも感じますが、政治面など若干付け加えのような印象を受ける部分もあります。
ボブ・ディランの言葉「成功したと言えるのは、朝起きて、自分のやりたいことをやれる人だ」は象徴的でした。 (jiateng4/2004-02-11)
全ての業界でこのようなフリーエージェント型雇用がなされることはあり得ないと思いますが、少なくともIT業界については、「個人業務委託」という形態ですでにフリーエージェント型の雇用がスタートしています。
今後さらにITが進化することによって、いわゆるホワイトカラーの多くがこのような雇用形態になることは十分あり得る話だな、と感じました。
(mbookdiary/2006-08-18)
非常にすばらしい本だ。著者は僕らの気持ちを代弁してくれる。もう、大企業に勤めれば安泰という時代ではないし、その「安泰」という言葉こそが死語になる。自分自身でリスクのコントロールができない生き方は逆に非常に危険だ。
著者は、米国労働者の4分の1の雇用形態にもなっているフリーエージェント的な働き方やそれを支える考え方などを徹底的に取材し、まとめている。さまざまな、登場人物の紹介とともに、フリーエージェント的な働き方に対する誤解を解きや心理的な壁を低くしてくれる。
オフィスや交渉の場として利用されるスターバックス、事務作業代行のキンコーズなどの店舗の現代的意味の分析など面白い。
「義務教育という均質化装置」がもうすでに役立たずになり、弊害が大きいという点を指摘してくれたところに共感を感じた。 (/2005-01-06)
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大前研一 新・経済原論
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ASIN:4492521607
東洋経済新報社(2006-09-01)
翻訳:吉良 直人大前 研一
売上順位:26624
¥ 2,310(中古:¥ 590)

レビュー総評点:-39
本書はボーダーレス・エコノミーを20年来研究して来た同氏が、中国の台頭が著しい昨今のグローバル経済情勢の中でのグローバル企業の戦略について、updateした議論を展開したものと位置づけることが出来よう。
中でも、現在繁栄しているのは地方分権が進んでいる大国か、或いはしっかりした政府を持った小国であること、また21世紀型の政府は納税者の金ではなく、世界中から余っている資金を引き寄せ、他人の金で自国或いは地域の発展を図る競争をしている、と喝破している点が実に興味深い。
日本の道州制を訴える同氏の主張は20年前から変わらないが、グローバルな観点から求められる政府の役割の変化によって、より一層道州制の主張は現実味を帯びて来たように感じる。
(hbspmd/2007-02-26)
的を得た経済指南書だが… ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トーマス・フリードマンの「フラット化する世界」と話題がダブっているが、向こうが少し興奮気味に書いてあるのに対し、筆者は冷静に分析を行っていると思う。
趣旨を簡単にまとめれば、「グローバル経済に呑まれるか、乗り遅れるか。呑まれてもまだチャンスはある。」
ただし、著者は二つの点で誤解していると思う。
農作物の自由化について:著者は農作物の自由化に賛成である。しかし、経済は人間が主人公である。人間は生物である。生物は食わないと生きていけない。
つまり、食料は経済的な問題というより、安全保障に関わることである。歴史を鑑みれば、多くの文明は気候変動により引き起こされてきた環境破壊及び飢餓で滅んできている。
温暖化が進行中であるのに加え、国際平和が脅かされれば、生存権の代表である国民国家が盛り返し、食料の調達にストップがかかる。
カリフォルニアの電力会社を自由化したため、コスト優先が結局電力不足を招き、インフラを圧迫した例を基に考えれば、食料やインフラ等生存に関わるものは民営化・グローバル化から切り離さなくてはならない。
グローバル化にも限界がある:経済活動には資源を伴う。しかし、資源やエネルギーは有限であり、これも生存権に関わる問題であり、国民国家がロシアのエネルギー戦略のようにまた台頭してくるだろう。
結論:経営者(著者も経営者なので一般市民の立場ではない)の経済指南書としては素晴らしいが、国家政策・安全保障に関わる者にはあくまで参考としかなり得ない。
一般市民はグローバル化がもたらす影響(失業の可能性)について検討し、対策(教育など)を立てることができるだろう。

※追記その1:ドルの本質、つまりペーパー・マニーの限界について記述があってもよいのだが...

※追記その2:やはり、ミルトン・フリードマンが提唱した政府等の介入がない市場経済は結局ペテン師を増勢させ、サブプライム等による仮想マネーのバブルを世界規模で発生させてしまった。グローバル経済は所詮世界規模のバブルマネーが各地域の実態経済を狂わせていたとしか言いようがない。Naomi Kleinの「SHOCK DOCTRINE」を参照されたい。 (sgtsmu/2007-02-02)
大前研一さんの著者はこの本までほとんど読みました。
この本は、ボーダレスワールド(見えない大陸)に続いた
世界経済の動きと今後の予想を著者の経験と知識から丁寧に書かれた名著です。

大前さんの著者は皆さんご存知のとうり過激な指摘が多く、
たまにその記述に行き過ぎ感を感じるときもありますが、
この本では大前さんの感情がCOOLに表現されています。

本文は非常にボリュームがありますが、
アメリカに論文として公開しただけあって、
各章立て、構成がしっかりしておりスピード感良く読めます。
社会人、大学生には何年経てもこの本は1回は読んで欲しいです。
(映画ライカー/2007-12-29)
常に著者の本は、やや扇動的とも呼べるほど刺激的で、読みものとして面白い。自慢話を含んだエピソードに水戸黄門的な爽快さがある。本書は、著者の行動範囲から著者が目にした世界に基づく、著者独特の世界観や経済思想を表していると思う。「今、世界の潮流はこうだ!」と著者が言い切ったら、「それは違う」と言い返せる勇気ある人はそうはいないだろう。「オレは見て来たんだ」ほど強い論拠はない。しかし、それは決して科学的な手法とは言えない面もある。経済原論という書名から期待するほどの論理の緻密さは、本書にはない。 (コンタナトス/2006-09-15)
著者はグローバル・エコノミー(以下、GE)という新しい経済概念の特徴や傾向を紹介した上で、21世紀型繁栄モデルを予測している。
ただし、著者自身述べているが、GEは未だモデルが確立されておらず流動的とのことだ。よって、本書は著者の主観的見解と客観的事実を見分けながら読んだ方が良いだろう。ちなみに、著者の個別の見解は「GEは従来型の経済観念とは異質なものであり、経済活動の単位や成長に必要な要素も見直しが必要だ」という前提で展開されている。

私としては、(1)世界から資本・人材・技術を呼び込むことで成長する(2)個人のスキルは多能化が要求される(3)GEの時流にのって成功した事例が世界各地にある、という情報を仕入れられただけでも本書を読んだ意義はあった。
なお、タイトルは新・経済原論といかついが、存在理由や因果関係の追究などはほとんどなくレポートに近い感覚で読める。 (ほんじん/2008-03-27)
非常識が新常識 ||||||||||||||||||
 英語版の日本語訳だが文章は非常に読みやすく、書いてあることも明快なので結構分量があるが一気に読み通せてしまう。原著の初版が2004年なので現状についてのコメントは若干古くなっているのかもしれないが、そこで挙げられる"思想"は決して古くなっていないと思う。
 新「経済原論」を謳っている本書では、現在の世界が旧来の世界とは経済構造において全く異なるものになってしまったと主張する。一つには、ケインズに端を発する経済理論"信仰"の崩壊。もう一つは、国民国家の崩壊である。これらは全て、技術革新による新たな経済プラットフォームの誕生に起因している、という。
 これまでは、地理的環境というものが経済発展の大きなポイントになっていた。資源があること、市場があることなどである。しかし、ネットワークの普及により、現代では地点間の距離がほとんど0になってしまったといって良い。逆に、時差の存在が24×7のサービスを実現し、そのことが利点になってしまうことすらままある。
 また、いかに活用できる資産を大量に自分で持っているかが競争優位性の一つのポイントであったが、豊かな地域が増えた結果、余剰資産をいかに自分の地域に投資させるかが経済発展の重大要素になった。これまでの経済理論では、金利を上げれば資金供給が減るというのが常識であったが、国内の資金供給が減る以上に、金利差による利益を求めて海外から資金が流入するのである。利益を得るチャンスがあれば資金が投下される。この成功例が中国である。
 中国は本来共産主義国であり、資本主義はなじまないはずであった。だが、賢明な指導者は、国土の広大さを利用して、資本主義地域を共産主義で統合するという政策を、多少の矛盾には目をつぶって実行した。おかげで、中国のいくつかの地域は未曾有の経済発展を遂げている。代わりに共産主義国家中国は、事実上消滅したといっても過言ではないだろう。
 直感的には理解できている経済観を言葉にした一冊。 (くまくま/2006-10-22)
The next global stage ||||||||||||||||
トフラーの富の未来、フリードマンのフラット化する世界と内容的にはほぼ同じことを言っている。この2冊を読んだかたはこの本から余りえるところはないだろう。当然ながら日本の現状の分析が多い点が目に付き、参考になる点は多い。フラット化するがアメリカの憂国の書的なところがあったが、日本版と言ったところか。
しかし、これだけの内容を英語で書いた点は素晴らしいと思う。なおこの本の題名はThe next global stageであり新経済原論ではないと思う。 (neurologistsk/2006-09-28)
これまでの主張が綴ってある |||||||||||||||||||||||
私は、大前先生の主張と共感する部分があり、よく書籍やコラムなどを拝見している。
今回この書籍は、これまでの主張と同じことを繰り返している部分が多かった。
私と同様によく大前先生の書籍などを拝見している人であれば、特別読まなくとも良いと思われる。
全く、大前先生の書籍を読んだこと無い方は是非一読をお勧めします。 (coco/2006-11-01)
 本書は、過去から一貫して「ボーダレス社会」の到来を唱え続けている大前研一の英語による著作の日本語訳である。
 著者によれば、世界は一段と国境という概念は曖昧になり、むしろ国民国家と言う概念は、経済発展にとって障害となっているという。
 その証拠に、現在繁栄しているのは、大国の中の一つの地域や、小国である。

 今、高齢化や、少子化による人口減少、累増する国債、格差問題などなど日本の未来には、大きな重しがあると感じている人たちがほとんどであろう。
  
 そこに、大前研一は、明確に未来図の描き方を示してくれている。
 
 我々個人としても、企業や国家としても、「構想力」を持てば、未来は開けるものだと感じた。 (takokakuta/2007-03-21)
 本書では、世界経済が次に向かう未来がわかりやすく説明されている。ワクワクしながら読ませていただいた。実に面白く、有意義な時間だった。
 ただ中国に関していえば、かなり褒め過ぎのような気がする。もちろん大前氏はコーディネーターであって、民族学者でないので、その辺の深い部分は考慮しないといけないが・・・ (ヒュー/2006-10-10)
大前氏の書籍を読んでる方にとっては、同じ内容、目新しさなしといった評価もあるだろう。
但し私の評価はネクストボーダレスワールドである。大前氏の経済定義は小さな政府であり、レーガノミックス的市場開放的思想が中心である。そして以前大前氏が書いた名著「ネクストボーダレスワールド」の現在の姿であり、本当に昔から彼の本を読んでいる方には納得がいく部分が多数あると思う。そういった意味で、大前研一の集大成的な経済書である。但しこの本は経済学の一般的な基礎書物ではなく、国境なき世界経済構図が、現在の経済活動の原論になったと結論づけたビジネス書と位置づけしたほうがわかり易いだろう。教養を学ぶには、実践から学ぶべきであると。 (soulman2005/2006-11-01)
大前さんが英語の文章で書いたものを、さらに日本語に翻訳した本です。
やや読みづらさがありますが、書いている内容は世界経済の未来について考察したもので、大変意味深いものだったと思います。

ただ、以前に数冊読んだ大前さんの本とかぶっている箇所がいくつか見られました。
最初に大前さんの本を読むのならば、この本ではないほうが良いかと思います。 (PANDA/2007-01-25)
「THE NEXT GLOBAL STAGE(新・経済原論)」について ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大前研一さんの「THE NEXT GLOBAL STAGE(新・経済原論)」という本が発売されますた、去年の3月に英語で発売されたものが約1年半後にようやく日本語化です、アルビン・トフラーさんの「富の未来」がほぼ日米同時発売されたのとはえらい違いです、大前さんの場合日本語で書かれた本よりも英語で書かれた本の方が遥かに上です
この本のコンセプトは前記トフラーさんの「富の未来」、トーマス・フリードマンさんの「フラットな世界」とかC.K.プラハラードさんの「ネクストマーケット」とそう変わらんような気がします、このあたりが日本でワーキングプアを生んでいる主な原因なんですが、生産するものは世界の安いモノと対抗せねばならないのに、日本の生活費はデフレで下がったとはいえ相変わらず高いワケです
で大手企業はそのしわ寄せをモロにフリーターに押し付けて最高益...ト、ニューヨークとかパリよりも物価が下がっているとは言われても困ります、このあたりの構造にどう手をつけていくのか、これが現在の内政の最大の課題です、安倍チャンの責任重大なんですが果たしてうまくいくのでありましょうか?
地方支援、弱者支援、セフティーネットと言っても、永久にサポートする、一生面倒を見るというのはもう有り得ません、自治体が地方を活性化しますとか、職を失うことを余儀なくされた人たちが働きますと宣言したときに限り、その移行期間...2〜5年くらいでしょうか、その生活をサポートし新たなる旅立ちを支援することが重要なのです、この点を間違ってはイケナイのだろうと思います (マルセル/2006-09-05)
 「ボーダレスワールド」以降、4冊目となる英文での著作である。
 翻訳文独特の言い回しであることもあり、最近日本語で出版された著作と比べやや難解ではある。総じて述べれば「地域国家論」「東欧チャンス」「チャイナインパクト」を基にして、最新の情勢を加味したボーダレス経済概観、といったところか。
 著者の言葉を借りれば、21世紀における繁栄の基本単位は国家ではなく地域であり、わが国においても最後に残された切り札は完成された道州制である。安倍政権となり、国として初めて本格的に道州制論議に取り掛かるようだが、ここでお家芸である`骨抜き'が繰り返されるようでは、日本はもはや緩慢なる衰退の道から立ち戻ることはできないだろう。
 安倍総理、ぜひご一読を。 (佐藤忠義 /2006-10-16)
新資本論の、ボーダレスに関して、掘り下げて内容が入っている。中国、インド、東欧などのこれからの可能性、日本に与える影響など、どれも非常に重要な内容だ。60年代から日本がだどった同じ道を、中国がたどるのか、また、インドのBPO産業の可能性、現在のアメリカの傾向など、注目すべき箇所を、マクロな部分をを中心に説明している。彼は、今後向こう10年で、日本の産業社会の変化するべき部分、小企業がブレークスルーできる方向性などを示唆しており、重要なメッセージが満載だと感じた。いずれにしても、私個人的に、彼の著作には非常に大きな影響を受けている。大前さん、いつもありがとう! (なべ/2006-10-21)
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第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)
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光文社(2006-02-23)
翻訳:沢田 博翻訳:阿部 尚美M・グラッドウェル
売上順位:870
¥ 1,575(中古:¥ 1,100)

レビュー総評点:194
「ひらめき」の力を得る(というか確かなものとする)には「知識」と「経験」が必要だ。しかし、どのようなプロフェッショナルも「偏見」によってひらめきの力は鈍る。では「偏見」をなくすには。。。
結局これはノウハウ本ではなく、事例集なのだが、読むだけで「ひらめき」の力がえられると思うほうが間違っているか。
やはり大切なのは「知識」を得、「経験」をつみ、謙虚に人に、事象に接すること。それにより「偏見」から少しは逃れることができるかも。
事例は豊富でそれぞれが示唆に富む。
医者が訴えられる可能性は、医療技術の高さには関係はなく、いかに患者に説明を尽くしたか、丁寧に扱ったかに関係する。
全米一位の車のセールスマンの極意。一瞬でお客様のニーズがわかる、お客様を偏見の目で見ない。この話は実は説明は逆で、お客様を偏見の目で見ないことの積み重ねで、お客様のニーズがわかる「ひらめき」が鍛えられた、という話だと思うが、どうか。
顔の表情だけで、嘘や部族の性質まで見抜く心理学者。これは長い時間の観察の成果でもある。等々、事例に触れるだけでも読む価値あり。
決して「ひらめき」は才能ではない。 (camera/2008-03-08)
直感を熟考して説明した本 ||||||||||||||||||||||
人間の直感、理屈を越えた直感的な何か、について考え、研究した本です。
第4章「瞬時の判断力」の章にはアメリカでのインプロシアターの例もあげられており、インプロシアターとそのトレーニングに注目した筆者は、即興芝居が行き当たりばったりでも無秩序でもなく、「重圧にさらされた動きの速い状況で、瞬時の認知によっていかに正しい判断を下せるかどうかは、訓練とルールとリハーサルで決まる」と書いています。
私たちが無意識に行っている、「考える以前の瞬間の判断」「直感」といったものに興味がある方に参考になる一冊だと思います。
(kaji/2006-04-05)
「一瞥の力」を鍛える、とても実用的な心理本 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
原題を"Blink"という本書、邦題が『第1感』ですが、私は「一瞥力」ってことか、と感じました。
いろいろ考えて結論を出すよりも、最初に感じた「なんとなく」のほうが本質を突いてて正しい判断であることが多い。こういう経験はみんなあるでしょ。本書は、それを理詰めで検証し、自信を持って「最初のなんとなく」で決断できるようにトレーニングできる本です。とても実用的な心理学の本。

具体的なエピソードをつらねながら、人間の感覚・認知メカニズムがどうなっているか、教えてくれます。エピソードはビジネス場面に即したものが多く非常に面白い。
「古代ギリシア彫刻が売りに出されたけど、これは贋作なのか真作なのか」
「何気ない夫婦の会話から、将来離婚するかどうかがわかる」
「本人を面接するよりも、部屋を見せてもらうほうが性格がわかる」
「“黒人=悪・不穏”といった無意識の偏見を克服するには」
「顧客満足度が高く成績の良い自動車セールスマンと、並みのセールスマンの大きな違い」
「米軍大演習で、ハイテクで武装した正規軍が、フセインもどきのならず者軍に敗れたのはなぜか」……

私の個人的な経験ですが、仕事がデキる人はみんな決断が早い。「今夜一晩考えさせてよ」と言う人は、例外なくダメ。本書を読むと、その理由がはっきりとわかります。そしてあなたも、勇気を持って正しい即断即決ができるようになります。
本書はとても実用的で、ビジネスにすぐに役立つ、何より面白い、大変満足度の高い本でした。 (不審な言動/2006-03-08)
第1感というよりは、 ||||||||||||||||||||||||||||||||
知性で補完してしまうところに陥穽がある、と言う話ではないだろうか。
時間の長短はともかく、いずれは判断は下さなければならないものだ。
その判断が時として、判断材料が脳内で補完されることによって誤ることがある、ということを説明した本だと思う。

「人は見た目〜」というタイトルの駄本がベストセラーだが、「第1感」の方が見た目、第一印象については誠実に解説してると思う。

思うに、第一印象で人を決めてしまうのはよいことではない、というような美徳・道徳観念が人をミスリードしてしまうんだろう。
実際、ポジティブな第一印象は肯定されがちなのに、ネガティブなそれは「見た目で決めるのは良くない」と言われてしまうでしょ?
違和感というものをもっと信じた方がよいかもと思いました。

ちなみに主にエピソードに終始してる感があるので、その「第1感」とやらを学んだりできるような本ではないです。 (バイク犬/2006-04-01)
何だこの面白さは? |||||||||||||||||||||||||||||||
「直感」とか「勘」についての本である。
「あの人は勘がいい」などとよく言うが、そもそも「勘」とは何なのか、
いったいなぜ当たるのか?
本書はそうした疑問に、あるいは今までは疑問にすら思わなかったことに、
気持ちよく答えをくれる。
豊富な事例にはことごとく発見と驚きがあり、読み終えたあとは
自分を取り巻く世界が以前とは違うもののように思えた。
知的な刺激にあふれた、全く新しいタイプのスリリングなノンフィクションだ。 (newnew/2006-03-01)
毎日高ストレス下で瞬時の判断を迫られている身としては物足りなかったです。

著者は「第1感」を多くの人に知ってもらい、利用されることを望んでいます。
第1感とは次の2つを合わせた力です。
・少しの情報だけで本質をつかむ力
・理由は分からないが、そうなることを感じる力
例えば、15分の夫婦ゲンカのビデオを見ればその後別れるかどうか判断できる学者、サービストスが上がった瞬間にダブルフォルトを見抜くテニスコーチが具体例として登場します。

とても素敵な力なのですが、第1感は誤ることもあります。ですからそれを防ぎ、向上させるための方法が書かれています。

豊富な取材と資料に基づいた(著者はもともと記者)具体例の多い読みやすい本です。

しかし次の点で私にとっては「実用レベル」とは言えません
・第1感のメカニズムに触れていない
・経験以外の向上させかたが書いてない
・瞬間的判断の際の思い込みの除去の方法についての記述が少ない
(さどる/2008-12-20)
示唆に富んだ、刺激的な一冊。 ||||||||||||||||||||||||||||||
読んでみて、う〜ん、人間って、こんなに無意識に支配されているのか〜、と、少し怖くもなった。
でも、「じゃあ、どうしたらいいのか?」というところまで、ちゃんと書いてあるので、救いがないわけではない。
そこが、本書のよいところかな、と感じた。

特に印象に残ったのは、第6章の「心を読む力」。
極限状況に陥った警官たちが、善良な市民を4人がかりで41発も発砲して殺してしまった事件が、どのようにして起きたのか、とか。
自閉症の人が映画を観ている時の目線の動きが、自閉症ではない人とはどのように違うか、とか。

また、第5章「プロの勘と大衆の反応」も、非常に参考になる内容。
市場調査って、必ずしも当てにならないんだな〜、ということがよく分かった。

第3章「見た目の罠」も、ちょっとびっくり。
というのは、恥ずかしながら、自分が実は無意識的な先入観に支配されていたことに気づいたから。

全体に、とても興味深い逸話が満載で、飽きずに読了できてしまった。
示唆に富んだ、ある種、刺激的な一冊。 (猫村しず/2006-07-09)
資格試験の勉強をしているとき、
謝った肢を選ぶのに「ぱっと見」で判断出来る事に気付きました。
ぱっと見た瞬間、「あ、これ違う」と言うのが分かるんです。
理由は後からついてくる、みたいな?
なんでだろう、と思いこの本を読みました。

結果、心から満足できる答えは得られていません。
でも、経験が第一感をより強固なものにする、と言うのは納得できます。
実際私の経験も、資格試験が間近に迫った頃の話だったので・・・
(勉強初期には全く感じられなかった感覚でした。)

第一感が正しい事もあるし、間違う事もある。
って結局どっち?が本当の感想です。
ただ、冷静さを保てなければ、第一感が間違った自信になりえる
ということは、きちんと知っておかないと。
文中に出てくる「輪切り」を、まだいまいち理解しきれていないので
もうちょっと深く読もうと思っています。
(なずなっくす/2008-09-14)
コピーがひどすぎる |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第一印象や直感のもつ素晴らしい力と、それを歪めてしまう要素について
書かれた本で、なかなか興味深い。
しかし、この本につけられたコピーは何なのだ。
売るためとはいえ酷過ぎる。
「データ、論理、会議はもういらない ひらめきで判断する驚異の思考法!」
だと?
どこにそんな内容が書かれている?
この本はいくつかの心理学実験や事件を解説しているだけで、実用性は低い。
著者には悪いと思うが、内容でなく、売り方がひどいので最低の評価をさせていただきます。 (クラ/2006-04-08)
 第1印象の正しさについて、あれやこれや論じている本です。
原著はアメリカでベストセラーリストに1年間も載りつづけるほど話題になった、とのこと。

 アメリカのある美術館が古代ギリシャ彫刻を購入しました。
 いろいろな科学的検査で本物と鑑定されましたが、美術鑑定家たちは一様に、「違う」と感じ、「まさか購入していないですよね」と心配してくれました。美術館の目玉となる作品を求めていた学芸員は、科学的鑑定結果を頼りに彫刻を購入しましたが、あとで、やはりニセモノと分かります。
 なぜ、美術鑑定家たちは一目見ただけで贋作と見抜けたのか?
 本書は、その秘密を追うことからはじまりました。

 とはいえ、本書は単純な「人間能力礼賛」本ではありません。
 むしろ、先入観による判断誤りの例、誤った第1印象のこわさを、これでもか、これでもか、と並べあげてくれます。

 夫婦の会話を録画した15分のビデオを観察して15年後に離婚しているカップルを見分ける、という実験を著者自身が受けた時のこと。ジャーナリストとして多くの人間に接してきた著者には、正確に見分ける自信がありました。しかし、正解率は5割。
 あてずっぽうだったとしても正解率は5割なのですから、結果は散々です。
 その道のプロは、4つの感情に注目しさえすれば見分けられる、とタネあかししてくれました。(4つの感情の内容は、本書を参照ください)

 第一印象に関する、あれやこれや全ての内容が大切な本書ですが、私なりに無理やり結論を抜き出すと、
  どうやら私たちは、自分の得意なこと、いつも気にかけていることに
  関しては、経験と情熱で第一印象の質を高めていけるらしい
ということのようでした。

 あまり論理的な期待を持たず、本書に載っている「理屈以前」の事例をお楽しみください。 (くろやぎ/2006-06-13)
中途半端な印象 ||||||||||||||||||||||||||||
常識的には到底信じられないほど少ない情報から、多くの情報を得る人々の実例が、色んな分野にわたって豊富に挙げられているところは実に面白かった。

しかしそれが結局何なのかについて明確な結論が示されていないのがまず不満である。

それでも読み手の方で補って読めば、不思議な判断力が生まれるのは、経験と分析によって練り上げられた勘、つまりプロの技によるものと著者は考えている(それも自信なさ気に)様な印象を受ける。

だがそれではこの本の価値は半減してしまう。なぜならこの本を手に取る読者の中には、プロの能力を知りたいのではなく、普通の人間にも使えるような不思議な能力について知りたいと思う人も多いと思われるからである。 (オスカー/2006-03-15)
感性や、一瞬の判断の正確性というものに興味があったので、この本を読んでみた。
事例も豊富で、読み物として面白いことは面白いし、参考にはなったのだが、ぐーっと引き込まれるような楽しい読書はできなかった。
学術的な裏づけをつきつめる本でもなく、読み物としてすごく面白い本でもなく。ちょっと中途半端な印象の本だった。 (久保田夏彦/2009-01-19)
マルコム・グラッドウェルの著書は、かなり独創的な視点と豊富な話題で魅力的だ。

「第4章 瞬間の判断力 論理的思考が洞察力を損なう」は、一読の価値があります。

p124 彼は部下に「支持は出すが諸君の行動を支配はしない」(中略)
「つまり、全体的な指示や作戦の目的は私を含む指揮官が伝えるが、戦場に出た部隊は上からの細かい指示を当てにするな、ということだ。……」

第6章 心を読む力 無意識を訓練する
感情は顔の表情から始まる
p211 顔に現れる情報は心の中で起きていることを示すただの合図ではなく、ある意味で、心の中で起きていることそのものである。

彼女の怒った顔を見た時、「本気で、怒っている」と思った瞬間、手遅れになることもある。
それ以前に、この本を読み返して「第1感」を鍛える必要性を感じる。

p238 最近ではパトカーには二人乗せずに、一人だけ乗せるように、警察署の多くが方針を変えてきている。

なぜ、パトカーに警官が一人のほうが良いのか、興味深い内容です。

人の行動心理を考える上で、とても貴重な1冊である。 (ビタミン・トム/2008-09-18)
表紙にひかれて買ってしまった。

人間の無意識の持つ力というものについての本。
人は、知らないうちに物事を「輪切り」にして考えているらしい。
だから、必要最小限の情報をとらえてそれなりに
正しい判断をすることができる。
そして、その能力は誰にでもあり、訓練することが
できるらしい。
その実例や検証実験についてたくさん述べられている。

たくさんの例について触れているので、
すんなりと読むことができた。
個人的には、瞬時の判断が必要な場合には、
過剰な情報や論理的思考が悪影響を及ぼすというのが
印象的だった。

なかなかおもしろかったです。 (nissy1121/2008-03-24)
 後に本書が手元に来たのはちょうど科学者が書かれた脳の本を何冊か読んだ後でした。相乗効果があってよかったと思います。一見テーマは違うのですが、よく考えてみると、脳の神秘を貫くトンネル掘り(科学者・研究者)の見学のあいまに、山の向こうからこちらに向かって掘り進んでいる別働隊(科学者ではない人々)にも気付いた、ということになります。
 誰もが無意識に判断する能力を持っています。進化の過程でそれが平均的に有利に働いた結果なのでしょう。平均ですから、いつも正しいわけではありません。この”直感”と時間のかかる”合理的判断力”を使い分けられるかどうかが、総合的判断力の程度をきめるのでしょう。
 「言葉としてあらわした瞬間に、思考が制約をうける」といった内容にははっとさせられました。特にビジネスでは、こんがらかった情報の塊を、ある軸・平面を設定し写影して情報量を圧縮することでわかりやすく解説するようなことが必要になることがありますが、この「わかりやすさ」というのはけっこう曲者です。操り方によって「冷静な分析」にもなれば「老獪な詐欺」にもなりえます。謙虚な気持ちを失うとたいへんなことです。成功した「軸・平面」も、いつも固定でいいわけがありません。このあたりの戦略を日頃時間をかけて作っておかねばなりません。

 帯には、”全米連続52週ベストセラー&34カ国で翻訳”とあるので、数百万(あるいは数千万?)の読者がついたことになります。そのうち一定の割合で、この本のナレッジに触れ、経験や知識に照らし合わせて確認し、自分の知覚・認識・判断の限界とバイアスに気付き、よりよい人生を送っていく役に立てる人がいるでしょう。
 科学的な実験の積み重ねを行う科学者も勿論必要ですが、その中身を本書のような形で編集して出版する記者・ライターの役割も大きいですね。
(jimmy/2006-11-13)
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ザ・プロフェッショナル
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ダイヤモンド社(2005-09-30)
大前 研一
売上順位:32706
¥ 1,575(中古:¥ 199)

レビュー総評点:123
著者が多くの書で展開してきた、分析力・構想力・先見力の重要性を、顧客第一主義をベースに構築し直した内容です。

更に、高い倫理観、あくなき好奇心・向上心も兼ね備えた者だけが、本当のプロフェッショナルである、と述べています。

内容的には、今までの著作と重複も多く、特に2〜4章はあまり新鮮味はありませんでした。

一方で、以下の点は印象に残りました。
・全ての物事は矛盾に満ちており、その矛盾を包括し、高い視点・全体的な立場から判断することが必要になる
・現在の成功は、人材・タイミングの持つ重要性が高く、単に過去の成功例のまねをしただけではうまくいかない。

読み進むにつれ気になったのは、ロジカルシンキングがあまりにも重視されすぎている点。

著者が、プロフェッショナルの要素として挙げている、高い倫理観については、定義の箇所以外殆ど記述がありません。
今までにも、優秀であり顧客ニーズを捉えてきたと思われていた会社が社会的に糾弾されたり、破綻してしまった例は数多くありました。
私利・私欲にとらわれず、物事を考えることが、一番のベースであるように思えるのですが。 (plateau/2005-12-17)
いわゆる、世間並みのプロを想像して読みましたが、いい意味で
みごとに裏切られた一冊です。

さすが、大前さんの時代を読む目は、すざまじいと同時に、
地球規模です。実際、「世界的なビジネス・プロフェッショナル」
とは、やっぱり、世界でも屈指な「あの人」って言われるくらいの
輩でないと、自称プロ、とは言えない、そんな感じ。

自分が、これからどんな勉強をし、どんなマインドセットをもち、
どんな思考のフレームワークで邁進していくべきか、そんな
活きるヒントが満載の、大変興奮する読み物です。

大前氏のエネルギーを本を通じてもらえます。 (佐倉ごるふ/2006-04-03)
ムムム・・ |||||||||||
大前ファンにとっては、確かに目新しい内容はほとんどない。
総論的な内容である。
ただし目新しい内容はないのに、こうして出版され読まれているということは依然、大前氏が数年前に喝破した通りに世界は動いており、そうした世界に対して提示した処方箋が未だに有効だからという見方もできる。
マイナーチェンジを繰り返しながら、普遍的に通用する論を展開し続けている人なのである。個人的には、こういう人に政治家になって欲しいと切に望むのであるが、日本国民は芸人に投票する事はあっても、本質的で有効な処方箋を
持つ実力者を見抜き、応援することは決してしない。 (目指せアントレプラナー!/2005-10-07)
大前節が炸裂です |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
誤解を恐れずに本書の要点の一つを挙げるとすれば、『全世界で8億人がアクセスする「インターネット社会」では、産業の変遷速度がこれまでに無く速く、またライバル企業は世界中の見えない所から「突然」現れる。しかし、ネット社会には未開の領域も多く、斬新なアイデアと先見の明がある者にとってはチャンスも多いにある場所である。さあ、あなたはどうする?』といった所でしょうか。
一昔の経営戦略は、将棋のように段階的に作戦をたてれば良かったが、ネットビジネス社会では(あたかも)オセロゲームの様に「一つの手」で状況が大きく変化してしまう。このようなゲームに勝つ事が出来る思考力と知識を身につけるにはどうすればよいか、が本書のテーマでしょう。
私は80年代後半に発表された「新・国富論」からの読者で、出版された本の半分くらいは読んだでしょうか。この本も御多分にもれず、大前流の「経済見通し」や「生き方」の指南が随所に記載されております。既出の本の多くに目を通した事がある読者にとっては、次の頁に何が書いてあるのかが概ね予想出来てしまう本ではないかと思われます。その意味ではやや新鮮さに欠けた一冊でした。 (レナード(fourseventy)/2005-10-01)
プロフェッショナル本の決定版 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大前研一ファンなら、ここに書かれていることはどこかで読んだ内容ばかりだと思うかもしれない。第二章、第三章は「新資本論」、第四章は「質問する力」、第五章は「考える技術」といったところだろう。ただし、第一章は、今まで語られてきた視点とはやや異なり、おもしろかった。
 この本は、同氏の今までの著作で主張してきた内容を、より分かりやすく、より平易に語っているわけだが、バラバラと不揃いな寄稿が寄せ集まっているのではなく、全体が一貫して「プロフェッショナル」という軸で括られているのがすばらしい。今まで同氏の主張に耳を傾けてきた人も、自分自身の職業観として、もう一度全体を読み返してみてはどうだろう。特に、第五章の「矛盾に適応する力」というパートは、考え方の本質を問う部分であり、読み応え十分だ。 (河合 拓/2005-10-04)
大前氏はこれまでにも、悩める日本のビジネスマンに対して、叱咤激励する著作を多数書いている。本書も基本的にはビジネスマンの心得について、大前節を繰り返しているのであるが、元が『ハーバードビジネスレビュー』での連載であるせいか、全体に格調が高く類書とは趣が一味異なる。評者には、類書での大前氏は、無理に目線を下げてサラリーマンに擦り寄るようなところがあり、都知事選での演出と同様「無理してる」という感じを受けるのだが、本書は本来の大前氏の論理思考を素直に表現している点で好感が持てた。

その意味で、往年の名著『新・国富論』に通じる出来であるが、読者によっては逆にとっつきにくいという印象を持つ人もいるかもしれない。しかし、よく読めば、実に含蓄に富んだ分析と論理の宝庫であり、悩めるサラリーマンの座右の著として、繰り返し読んで見る価値のある本である。 (ぴかーど/2006-02-26)
21世紀経済は、「見えざる新大陸」。
・ボーダレス経済の空間
・サイバー経済の空間
・マルチブル経済

道なき道、ルールのない世界に対して、先入観や安易なフレームワークに依存せず
地頭を持って、仮説−検証を粘り強く繰り返し、果断に決断、実行すること。

それができるパス・ファインダーになるために必要な能力として、4つを挙げる。

・先見する力
・構想する力
・議論する力
  ロジカル・シンキング、ロジカル・ディスカッション
・矛盾に適応する力


タワーレコードの突然死、
フィルム業界のガリバーだったコダックや富士フィルムの苦戦、
フィルムを駆逐しつつあるデジカメ業界そのもののが携帯電話等の高度化によって、
業界そのものが消滅する可能性・・。

・・読みながら、途中は、日常性の殻に覆われた自身の精神と引き比べ、胸が痛いことしばしばでした。

パス・ファインダーのための
マインドセットを確認したい方には最適な本だと思います。 (papillon/2006-09-25)
出世というと、ちょっとニュアンスが異なるかもしれないが、普通の大学院生で、研究者を目指していた大前さんの過去を考えると、何が大学院の学長、起業家、マッキンゼー社長、UCLA教授という経歴をつくったのか、不思議な気がしていた。なかなか普通の人にはなし得ないことをしている。

その華麗なる経歴の理由がわかる一冊である。このプロ根性。普通の人では到底できない厳しいプロ意識。これがあったからこそ、大前さんは出世したのだと思う。

文章は易しいが、とても厳しい気持ちで読んだ。眉間にしわをよせて読んだ。

大前さんの本は、ほとんど読んでおり、内容は似通っている部分もあるが、視点を変えた本書を読むと、また新しい大前さんが見えた。尊敬する人として、精一杯、追いつけるようがんばって行きたいと思った。 (山田たえこ/2006-08-18)
  テーマをプロフェッショナルの一点に絞り、深い議論が展開されます。本書を通じて、
自分自身がプロフェッショナルとなれる以前に、コモディティ(社員)化の罠に陥らないよ
うにしなくてはと強く感じました。この意味で以下の3点が私の琴線に触れました。
 ① 自己否定を厭わない。勇気をもって考え行動し、その先に拓かれる新たな視座に
   投資する。
 ② 私利に捉われず、顧客に最高の価値を提供する事に全身全霊を傾ける。顧客の
   顧客にも目を配る。
 ③ 自らの限界をずっと遠くに設定し、己の技量を一生かけて磨き続ける。
  言うは易く行うは難しです。(笑) 本書は文章のみの構成ですが、図入り説明の方
が、大前氏の考えるプロフェッショナルの全体像を掴み易くなったのではと思いました。
何れにしても、新しい気づきがある一冊でした。 (ブックス・ヨッシー・アンド・カンパニーズ/2005-10-17)
第1章の「プロフェッショナリズムの定義」は面白い内容であり、プロとは何なのかがよくわかるように書かれていました。
ただそれ以降は、21世紀の時代をどのように生き抜くかを何度も同じように書かれていたため、非常にまとまりがなく感じました。また、自分の自慢話が入っていたりと、つまらない内容でした。
氏の本ということで大いに期待をしていたためか、非常にがっかりしました。 (りらっくま/2006-03-05)
論理的思考、最新の世界の先端経営の情報、サイバー世界でのビジネスといつもの大前流を楽しませてもらいました。ビジネスマン、お役人、学生などに広くお勧めします。惜しむらくは、小泉首相の靖国参拝に関する文章。基となる知識が、一般の新聞などの報道レベルの”不勉強”で”基礎的な歴史的事実にうとい”人々が書いたものなので、優秀な大前コンピューターでありながら、garbage-in-garbage-out(屑情報を入力すれば、屑のアウトプットが出てくる)になってしまっています。例えば、日本は「無条件降伏」したと書いていますが、事実は、日本が受諾したポツダム宣言により日本は「全日本国軍隊の無条件降伏を宣言し・・・」(第13項)のとおり、軍事力を無条件降伏したのであり、政府が崩壊し、交渉の主体が無くなってしまい「無条件降伏」したドイツとは、全く違います。その結果、「朝日新聞」のような結論になってしまっています。日本の戦争の歴史に関しては、とても重要な点でも、史実にもとづいた理解をしている人は、マスコミでも、学者でもあまりいないようです。大前氏は、一年に一つテーマを決めて、集中的に勉強してアウトプットを出すようにされているとのことですが、ビジネスの分野ではありませんが、この日本の戦争に関することをテーマとして優秀な頭脳で取り組まれ、ご自分のそして、多くのマスコミ関係者や一般市民の誤解を解いていただければと思います。 (たんた、たんた、たん/2005-12-05)
30万部突破なるか? |||||||||||||||||||
 発売以来好調に部数を伸ばしていたようですが、ここにきてちょっとペースダウンという感じです。大前ファンの私としては、著書を通じて大前氏の思考が広がることを願っているのですが、「平成維新」100万部、その前後の著書も30万部を突破していた10年前と比べると、最近は残念ながら人気に翳りがでてきているようにも感じていました。
 本書が注目をあびたのは、やはり「ハーバードビジネスレビュー」への寄稿を基にした、硬派なビジネス論であるということが大きな要因のように思われます。
 「週間ポスト」や「夕刊フジ」も良いのですが、個人的には昔のように、雑誌も文章も硬めのものへ軸足を移してほしいと思います。
 
  (佐藤忠義 /2005-11-11)
ビジネスモデルの紹介・有名パーソンのエピソード・過去の大前氏の見解の使いまわしの3本柱で成り立っています。後、ご自分の自慢話もいつもの通りで飽きました。「企業は商品やサービスを通じて、あなたを100%満足させますという誓約を販売しており、うんぬん」とハーバード・ビジネススクールの教授の言葉を紹介しているが、大前氏よ、この本がその誓約を果たしていると思っているのですか? (水原/2005-11-11)
サイバー社会の啓蒙書 ||||||||||||||||||||||
コンピューターネットワークの中のサイバースペースで
主人公が活躍するというSFが20年程前に相次いで発
表されました。
3次元のサイバースペースにログインするというのは、
まだ先の話でしょうが、「見えざる新大陸」であるイン
ターネットは知らない間に日常化しました。
著者は、「見えざる新大陸」について具体例を挙げて
論じ、スペシャリストやゼネラリストでなく、プロフェッ
ショナルこそが企業を正しく導くと説いています。
具体的なハウツーの一段上をいく、21世紀のビジネス
啓蒙書として一読の価値ありです。 (和田岬/2005-10-02)
プロフェッショナル
専門を問わず、誰もが憧れ、志すものではないだろうか!?

著者は”顧客第一主義”を掲げて、プロフェッショナルを定義している

その点十分納得のいくものではあるが、何か陳腐化された抽象的なもののように感じるのは私だけだろうか!?

おそらく著者の他著の具体性や切れ味とは本書がほど遠いからのように思う

まあ、他の著者であればもう少し甘い評価をしたいところだが、世界的な経営コンサルタントである著者であればこそ、このような曖昧かつ切れ味の鈍い本書のような著作を出してほしくなかった

出版当初、相当に売れたようなので、著者の本を初めて読まれる方等には非常にウケが良かったのだろうし、それは真に結構なことである

ただ著者の本を長年読まれている方たちはがっかりしたに違いないし、私もその一人である

粗製濫造とまではいかなくとも、最近の大前氏の出版のペースは若干早過ぎるような気がしてならない
余計なお世話だが、氏のこれまでの活動に対し尊敬の念を抱いている部分があればこそ、質の高い著作を今後期待したいと思う (社長/2006-02-03)
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大前研一「新・資本論」―見えない経済大陸へ挑む
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東洋経済新報社(2001-10)
翻訳:吉良 直人大前 研一
売上順位:5985
¥ 2,100(中古:¥ 700)

レビュー総評点:128
この本を読むと50年先の世界が見えます。 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
あれは日経平均がちょうど3万円を越えたバブル絶頂期だった。とあるTV番組に、早々たる経済評論家が5人集まり、90年代の日米経済を論じていた。
会場の空気は皆、90年代は日本の時代。アメリカは終わったと・・・。そんな中、大前氏一人のみが、アメリカは規制緩和で生き残った企業が成長する。日本の企業で国際的に生き残れるのは十数%しかない。90年代はアメリカが繁栄の時代になると一人孤独に論述した。
私は・・・信じなかった。
バブルがはじけ、日経平均が3万円を割る変わらない90年代初頭、大前氏は東京の土地は1/5に、日経平均は9000円へ・・と10年後の日本経済をあたかも予知するような記述を紙面で発表した。
私は・・・そんな馬鹿なと思った。
日経平均が1万円を割った2001年、大前氏は国内で『新・資本論』を発表した。これは大前氏の書いた過去十数年の本の集大成であろう。
主点は21世紀の時代は4つの経済が絡み合うことを理解すべきということだ。いわゆる19世紀から続く『実体経済』。この基準で貿易摩擦を論じると答えが出せなかった80年代。原因は『ボーダレス経済』だ。そして『サイバー経済』が起こった。また、難解な『アービトラージ』。$1が$100に化けて市場を動かせるまでになった。
現在の日本の不況を『実体経済』だけで見ていると、有効需要の創出のため、公共事業が一番の対策である。しかし、そこには『ボーダレス経済』や『アービトラージ』の考えは入っていない。それが、不況から脱出できない原因でもある。
また、繁栄する単位は国が単位ではなく、人口500~2000万人単位の地域であり、日本だけでなく、中国、ロシアまでも必然的に連邦制度を施けなければ発展しない。これらの様々な提案は、10数年前の著書「新・国富論」から様々な著書で大前氏が一貫して論じてきた理論であり、本著は最近の集大成最新バージョンである。
私は・・・今回は素直に信じることにした。 (カッシ-/2001-12-05)
本書により改めて著者が高い見識を有している慧眼であると感じ入った
本書は確かに久々の骨太な著作である

”見えない経済大陸”
「ボーダレス経済」 「サイバー経済」 「マルチプル経済」

たしかにこれまでの「実体経済」に加え、現在ではこれら3つの経済空間が勢力を増し、急速に拡大を続けているといえる

著者も看破しているように日本は他国(とくに欧米諸国)に比べ完全に遅れていると言わざるを得ないが、それでも昨今ではほとんど全ての人がこれら3つの経済空間の広がりを実感として持つことができるところまで進んでいるといえるだろう

本書は著者も述べているようにこれら3つの経済空間を生き抜くためのマニュアル本ではないが、原理原則を知る上で多くの人に有益な書であるように感じる
その意味で一読の価値があることは言うまでも無く、より多くの方に熟読を薦めたい!!

ちなみに3つの経済空間への対処として稀有なる手腕を発揮した経営者としてジャック・ウェルチ氏が紹介されているが、その点において氏の著作にも触れ、氏の経営理念を知ることは大いに価値あることと私は考えている
余計なお世話で多くの人は読まれているだろうが、まだの方は是非一読を!

(社長/2006-10-05)
必読書 |||||||||||||||||
新しい経済の本質を、体系的に記述した、傑作中の傑作。
何度読んでもインパクトが大きく、2006年の現在はもちろん、
今後数十年間にわたって、絶対に色あせる事がないと思われる内容だ。
まさに、私にとって、”バイブルの中のバイブル”となっている1冊。
特に、第三章”アービトラージの本質”の章は
今後の活躍を夢見る起業家、商売人にとって、
必ず理解しなくてはならない部分だと思う。 (なべ/2006-03-22)
現代人必読の書 |||||||||||||||||||||||||||||||
昨年、本書の初版が米国で出版されたとき、熱烈な大前
ファンである私はこのペーパーバックを一度は手にした
ものの、読解力不足で購入をためらったのであった。
そして本書は今年の春に英国で出版された第二版のさらに
最新改訂版である。うれしくてたまらない。
読みすすめていくといくつかの重要なキーワードが
提示される。
「ボーダーレス経済」、「サイバー経済」、「プラット・
フォーム」、「ゴジラ企業」、「タイタン企業」、「アー
ビトラージ」などのように響きの良いおしゃれな横文字
ばかりが次々と著者から提示されていくが、個々のキー
ワードの意味ははるかに重く、そして深い。
言葉の意味を理解することは高校生でもできるように
親切丁寧に書かれているが、この言葉
現実の社会情勢
をきっちりと把握しつつ、将来の自分の姿と日本の姿、
そして激変しつつある国際情勢を総合的に分析しつつ、
われわれ自身及び日本企業はどのように行動し、世界の
中で「勝ち組」にならなければいけないのかということを
考え抜き、行動することは至難の業である。
だからこそ私たちはこの書物を機会あるたびに何度も
何度も再読しつつ、この激変する社会に対抗できる能力
を養うためにもこの本は絶対にバイブルとなりえるの
である。
本当にすばらしい傑作である。 (深田 彰/2001-11-11)
20世紀最後にして、21世紀最初の名著。
大学受験前に読んでいたら、絶対に大学受験などしなかった。これをむさぼるように読んだ一週間は大学で学ぶ4年間より、はるかに中身の濃い時間であったと思う。
学生諸君、盗んででも読みなさい。 (横縞/2005-06-10)
混迷日本の唯一の処方箋 |||||||||||||||||||||||
 これだけすべての角度からバランスの取れた解析が行える論客は世界中でもまず皆無であり、ノーベル賞級のレベルなど遥かに超えてしまっていると思われる。だからこそ、逆に公の立場では、なかなか評価されにくい(したくない、できない)ということもあるのではなかろうか。
 このような天才が、今のこの混迷の日本の中で奮闘中である。日本人は知的所有権が稀薄で、引用や出典もきちんと書かずに人の考えを勝手に使う傾向があるが、この本で書かれている様々なアイディアも、また色々と姿を変えながら、その他の3流の評論家のアイディアとなっていく可能性が高い。大前さんもそんなことは百も承知の上で、盗んでもなんでもいいから、早く日本に活路を開いてくれと思っているのだろう。
 現在影響力のある立場の方々に是非一読願い、早急に実戦して頂きたい内容である。 (ξΨ死豪Ψξ/2002-02-14)
自分の価値、近未来の世界経済や企業、個人のあり方に不安を抱いている日本人は多いと思う。資格を取り、大会社に入社し、「良い社員」でい続ければいいという時代は終わった。これから必要になる「力」は現状を分析し、前進する柔軟性、先見性と、それを支える学力である。しかし、いったいそれをどうやって手に入れればよいのか、どこから始めればよいのか?今からでも間に合うのか?
本書では21世紀型社会の特徴である「ボーダレス化」、「サイバー(IT)化」、「金融工学化(マルチプル)」を国/地域/企業/個人の活動の場と位置付け、それに実体経済を結びつける形で将来の世界を具体的に予測している。
21世紀社会に関して何がわかっているのか、そこでは何が必要になるのか、何をしてはいけないのかなどを具体事例を用いて論じ、読者への道しるべを提供しようというのが、本書のねらいである。
他にもピーター・F・ドラッガー著「ネクストソサエティ」などの類似書があるが、本書は大前氏独特の視点で迫り来る未来社会を見つめ、問題提起を日本人にも分かりやすい具体例と共に紹介している点で、高い評価を与えたい。 (興味/2002-09-27)
「見えない経済大陸へ挑む」ための勝者の戦略をさまざまな観点から書き上げられたこの一冊は実は2000年6月に米国で出版されましたが、その後改定を加えられてはれて和訳されました。常にグローバルな視点で斬新かつ大胆な提言を示してきている大前さんの近年の集大成と言える一冊と思えます。
そうは言いながらも目新しい言葉に拒絶反応を示してしまう私なのですが、いくつかのキーワードについては、しかと頭に焼き付ける必要があると思ってしまいました。
・プラットフォーム
見えない大陸と実世界を結び付け、消費者に新たな価値創造を提供するもの。個の結果、一つのコミュニティまで形成されるケースが多い。UPSなどはロジスティックのプラットフォームを形成している。
・アービトラージ(arbitrageA
もともとは裁定取引(違う市場の間の相場のアヤをついて、ローリスクで儲ける商売)であるが、競合により製品やサービスの価格を下げさせるとともに、品質を上げること。また競合は単純な比較により行われる。インターネットとという新たな媒介やワンツワンマーケティングの推進により加速化されてきているように思われます。
・道州制
以前から大前さんがうたっていた地域国家のススメ。米国においては一見すべてが反映しているように見えるが、実はその時代時代で活発なところもあれば、消沈していく地域もある。ただし現状において全体を見れば元気に思える。日本も一極集中の管理体制をやめて、地域分散にすべきという理論。
大前さんの持論を味わいたい人にとっては、必読の一冊です。 (やんちゃ青/2002-03-12)
著者久しぶりのゴリッとした内容の本である。
凡人には見えていないが、著者には見えているという「見えない大陸」での生き方、企業戦略のあり方を示した本。
正直、凡人が1回読み通したくらいでは内容を理解することはできない。
私はまず英文で読み、その後翻訳本を読み、その上で著者自身も参加(指導)される輪読会に参加したが、「全く分かっていない!」とこてんぱんに言われてしまった。
ここには「答え」は書かれていない。
「見えない大陸」でのサバイバルにおいて「押さえておかなければならない事項」「指針・方向性」が示されているのである。
一度で理解しようとせずに(できない)、都度立ち返って読み返すべき本である。 (at-seoul/2004-07-06)
フジ問題での堀江の完勝をみるにつけ、どうして、大前をテレビに出さないのか? って、思う。
真実を語られたくないからだろう。
大学教授とかのコメントを聞くにつけ、大前とのあまりの違いに唖然とする。テレビでは、とんちんかんなことを、さも真実そうに語っているだけだからだ。
極めつけは経団連会長の堀江批判とその発言の訂正。本社から叱られたのであろう、コメントを変えた。トヨタが市場でニッポン放送株を売却した(堀江に株を譲った)ことは、雄弁に経営者の無知をあらわにした。このことについては、大前レポートの中で、彼は予言していた。トヨタの奥田でさえわからないことを、大前がわかる・・・、いかに大前がことの本質を捕まえているかということ。
評価は☆20。古今東西の名著である。 (維新の湯/2005-04-20)
なぜこのような本を書く人が都知事選挙に落選するのだろうか?
なぜ大前研一が日本の総理大臣ではないのだろうか?
私には理解できない。日本は早急に大統領制にして、大前氏を
大統領にして、最大限の権限を与えて日本を変えてもらいたい。
まさにこの本はドットコム・ショックではなく
オオマエ・ショックというしかない21世紀のバイブルであると思う。
特に20代の人達(大学生は必読)には絶対読んでもらいたい。 (街道を行く/2002-01-05)
ビジネスマン必携! ||||||||||||||||||||||||||||
大前研一は、非常に意欲的であり、最も信頼できるアナリストであろう。
この著書も、他の評論家が繰り広げない語り口で現代の経済が極めて大きな変革期であることを証明している。
サイバー、ボーダレス、マルチプルというキーワードで、国境もなくなり、国民が等しく利益を享受する時代も終わってしまった。サイバー空間には英語が必要である。
本当に、大前氏の主張には、いつも激しく揺さぶられ、刺激を受ける。この本も、ビジネスマン必携だと思う。 (Y.K/2002-09-25)
必読書 |||||||||
「なぜ既存のビジネスモデルが成立しなくなってきたのか?」
「これから成功する企業、個人とはどのような姿なのだろうか?」
と普段から考えている方々にとって、大きなヒントを与えてくれる一冊。
The Invisible Continent(見えない大陸)とはいささか大げさなタイトルと思ったが、本書を読み進めていくうちに極めて妥当なアナロジーであると納得させられる。 (内藤 則臣/2002-02-14)
 皆さん、小さいときに地球儀を回して日本の小ささにショックを覚えた経験はありませんか?あまりにも多くの文化、価値観が地球上に存在していますよね。しかし、私達の経済の営みの上では、国境を超えて互いに交流しあっています。そのようなグローバル化に伴い、ひずみが生まれているのもまた事実です。アメリカで起きたテロのように。私達にできることは何かないのでしょうか?
 この本の中で、著者は「人間と人間のつながってゆくスピードがあがるにつれて、かつてなっかたほどに互いに知り合うようになり、互いに必要としていることに気づくことになる。この相互依存の精神を仕事、学校、政府、そして生活そのものにどのように反映できるのか、ここにわれわれの未来はかかっている。」と述べ (tkurata/2001-11-04)
日本はなぜ大前氏を首相にしないのだろう?論客としてもさることながら、ご自身もエブリディドットコムをスタートされている。こんな人に国のリーダーシップを執ってもらうのが日本人の最後の幸せではないだろうか。その位分析と洞察力・行動力は素晴らしいと感じた。間違いなく今年のベスト1ビジネス書だと思っている。
氏の一層の活躍を祈念するばかりだ。 (/2001-12-05)
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「知の衰退」からいかに脱出するか?
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光文社(2009-01-23)
大前研一
売上順位:2077
¥ 1,680(中古:¥ 655)

レビュー総評点:277
日本の将来が不安になりましたが、素晴らしい本には違いありません |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
一気に読み終えました。心に重く響く本でした。
でも、日本の将来を考えるうえでも、自分個人の生き方を考えるうえでも、
本当に良い本です。

政治家、官僚のみならず、日本社会やマスコミが「幼児化」している、
というのは本書がでる前にも多くのひとが指摘してきたことですし、
私自身も一部のドキュメンタリー番組を除いて、テレビを見なくなりました。
新聞もやめています。代わりに各分野の(海外を含めた)専門誌や、
その分野を極めたひとの本を読むことにしています。

大前研一通信も購読していますが、
2年くらい前に大前氏の「書きぶり」が変わったので、気になっていました。

2年位前までは「どうして日本は変わらないのか」という苛立ち紛れの口調がどんどん激しくなってきたので、
「なんで同じ日本人をここまでこき下ろすのか」と感じて購読をやめようとしたのですが、突然やさしい書き方に変わったのです。
「言いすぎ」にご本人が気づいたこともあるのでしょうが、何を言っても書いても分析しても変わらない日本の状況に疲れ、
半ば諦めてしまったのではないかと感じていました。

本書を読んで、やはり大前氏はそういう心境も持っていることを実感しました。
それでも、日本が長期衰退し、シンガポールにも1人あたりGDPで抜かれ、韓国だって国連事務総長をだしたのに、
日本からは(かつての盛田氏などのように)尊敬される人材もまるで出なくなっていることに、とても悔しい思いがあるようです。
何とか現状を変えたい、と懸命なのも伝わってきて、日本人の一人として大前氏への感謝の念を禁じえません。

一言でいえば、外国に学ぼう、ということです。
外国の良いところを見出して、それを自分のものにすることこそが日本の良き伝統であるのに、今はそれを全くしなくなっているので、日本が衰退している、
という指摘には納得しました。
「学ぶ」というと上下関係を感じさせるので嫌がるひとも多いのですが、要は真似する、ということであり、
アメリカやフィンランドのみならず、シンガポール、インド、中国、韓国からも強さの源泉を盗むのが、彼らに負けない日本の生き方だと思いました。

もうひとつは、自分で考える、ということです。
今の日本人はトップから大衆に至るまで、考えることをやめてしまったのではないか、という指摘にも納得しました。
考えない集団の中で、自分は考える習慣をつければユニークな存在になれて
成功しやすくなる、というのも本当だと思います。

一部賛成できないところもありました。
これからのビジネスマンに必要な三種の神器は、
「IT」「英語」「ファイナンス」であり、古典的な教養は不要、との意見です。
学校教育に取り入れるべきだという意見もお持ちのようです。
これは「国家の品格」の藤原正彦氏を意識しているようです。

大前氏の「IT」はGoogleの検索や基本ソフト(EXCEL、WORD)を指している
以上のことは読み取れませんでした。
「ファイナンス」も、年○○%くらいで運用することや、分散投資、
家を買うときは年収の○倍以内にする、などごく基本的なことを指しているようです。
このようなことは、良書を数冊読み、その気になって投資先を探せば
すぐ実践できる話だと思います
(それさえ実行していない人が多い、ということかもしれませんが)。

また、英語力の向上については非常に賛成ではあるものの、これ以上英語の授業時間を増やすよりも、英語の教え方を抜本的に研究して改善するほうが大切だと思いました。
ほかの科目の授業時間を減らして英語学習に振り分けるなら、英語国の思うつぼだと感じます。

古典的な教養についても、大前氏は不要だとしています。
でも、ビジネスの中で直接話題にならないとしても、
思考力や洞察力を養う上で、大変な訓練になると思います。
大前氏がすぐれた政治家だと指摘する李登輝氏も、
その著書の中で古典の重要性を繰り返し指摘しています。

藤原正彦氏は、古典的教養の大切さに並んで、数学の重要性を挙げていますが、大前氏ご自身も物理の勉強の過程で、論理的思考力を養ったのでしょうから、
学校教育では、そういった基礎力のほうが非常に大切ではないでしょうか。
社会にでれば、直接使わない難解な教養と格闘する(思考や認識を訓練する)
時間はとれないのですから。。

小学生に株を教える、というのは、大前氏には新しい時代への適用だと映り、
藤原氏には愚民化政策だと映っているようですが、
これに関しては藤原氏のほうに賛成です。

そういう部分は多々あるのですが、大いに考えさせられる本でした。
私も大前氏に習って、youtubeのトップ10などをみて情報を仕入れようと思います。 (パンタナール/2009-02-01)
一気に読みました。 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
久々に、「当たり」の本である。

久々にというのは、大前研一氏の本として、久々のヒットではないかと思うという意味でである。久々のヒットなどといっては失礼かもしれないが、ここ最近、らしくないものもいくつかあったので。。。。

「知の衰退」といって、何のこと?というのがタイトルを見たときの感想であった。

読み終わって、サブタイトルの「そうだ!僕はユニークな生き方をしよう!!」に、大前研一氏の苦労と心遣いを感じた。

できるだけ、わかりやすく、とにかくわかってほしい、僕の言っている意味を理解してほしいという願いが込められたサブタイトルだと思った。

大前氏の著書は、往々にして難しく感じることがあるが、この本は対話形式で著者と一緒に考える形になっていてわかりやすいと思う。また、ペーパーバックだというところも入り込みやすくなっている。

大前氏が問題の1つとしてあげるものに日本の税制がある。日本の税制が、そもそも日本人から「考える」ことを放棄させてしまっているという。源泉徴収という仕組みが、サラリーマンが税のことについて考える力を奪っていると・・・・。

大前氏の提唱する、所得税や相続税をなくし、税制を資産税と付加価値税の2つに絞るということ、誰かが大鉈をふるってやってくれないかなぁなどと思う自分は、もうすでに大前氏のいう、理解はするけど実行しない人間になっているのだろうか。

いや、そうなってはいけないのだ。

大前氏は、「まず自分から行動を起こすしかない。集団IQがここまで下がってしまった日本政府や社会に期待しても、ムダである。」と説いている。とにかく、読者であるあなたにまず、行動を起こしてほしい、ということなのだ。

大前氏の気持ちが痛いほど伝わってくるここ最近にはなかった切実な思いのこもった、そんな本であると思う。

私の文章がつたないわかりにくい文章になってしまったが(たったいま一日で一気に読んでしまったところなので、少し疲れているせいか・・)、いずれにしても、ぜひ多くの人に読んでほしいと思うのである。
(アマゾン・ニューヨッコ/2009-01-31)
我が国は再び繁栄できるのか? ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 大前氏は本書で、日本が経済的に長期衰退傾向にあるのは、”考えない人間”が増えているため、すなわち「知の衰退」が起きているためであると述べている。
 大前氏は長年にわたり、いわゆる生活者主権の視点から、日本が繁栄するための様々な提言を行ってこられた。個人的には、それらの提言はいつかは実現する(いや、実現されなければならない)、そして日本は再び繁栄すると思ってきたが、現実は異なるようである。
 本書を読んでいるうちに、「集団IQ」が低下し、様々な「知の衰退」現象が見られる我が国が再び繁栄できるのだろうかと暗澹たる気持ちになった。
 しかし同時に、個人として”考える人”となり、行動し、世界と渡りあっていこうという勇気も与えられた。
 「集団IQ」を高めるための方策や「21世紀の教養」など、氏のいつもながらのグローバルな視点からの考察は大変興味深く読めた。 (馬克/2009-01-25)
ええええええ? |||||||||||||||||||||||||||||
信じられません。この本が何でこんなに高い評価を得てるのでしょうか?
この本を読み終わって私自身確かに「知の衰退」を感じました。なぜなら、「大前研一」という著者の名前だけで大して中身を吟味せずに購入したからです。IT、英語、ファイナンスって昔から著者が述べてることではないでしょうか?話の趣旨が著者の他の多くの本と対して変わらないならエピソードまでどこかで見たものばかり。必ず登場するリー・クワンユー、ジャック・ウェルチ。見習うべき国としてシンガポール、中国。アメリカの教育機関の凄さ。都知事選で自分を当選させなかったことに対する皮肉。金利がゼロに等しいにも関わらず、貯蓄という選択をし続ける日本人に対する軽蔑。こんなところですかね。 (沖田君/2009-05-02)
あまり目新しさはないが読んで損はない |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
知の衰退は「視野狭窄」から起こる。現代の日本人はみな自分たちの周囲しか見れなくなっているため、思考停止状態に陥っている。この結果、社会全体としてのIQも低下してしまっていると指摘
そしてこれからは、社会的IQの高い国が低IQ国からどんどん富を奪い、しかもその構造が固定化される恐れがあるとも。これらは格差社会としてすでに起こりつつある未来である。

「知の衰退」から脱却するためにはどうすればよいか。
つまるところ、本書では「自分で考える力」を身につけること、さらには「それを実行する勇気」と「結果が出るまで続ける執念」をもつことと主張している。

本書では「考えることの大切さ」として、様々な社会現象に対する著者の考察が大部分を占めるが、個人的には耳にしたことのあるもの(日本人の貯蓄選好、官製不況、食品偽装、税収問題、郵政民営化、年金問題、教育問題、サイバー社会等)が多い。
ややもすると、いつもの(?)著者の考察・解決策の事例集になってしまうが、読んで損はない。

個人的には、こういった考察より「社会的IQ、集団IQ、しいては組織IQを高めるための仕組み・事例」を深堀してほしかった。
一つには、ネット(サイバープラットフォーム)を活用したクラウドソーシングのような仕組みを挙げており、これらは示唆するものが多い。一方で、ネット上の集団知をリアル社会につなげていく方法(著者は”アウフヘーベン”と述べているが...)は自身も模索中と述べており、個人的にも興味の対象が広がった。(千葉県の銚子電鉄の再生もこれに近いものがある。)

リアル社会につなげるということは、実行し形のあるものにすることと考えるが、この実行には人の心の中の意識改革、変化に対する不安と期待、といった感情的な要素も関係してくる。
そうなると、人の話に耳を傾ける能力、相手の立場にたって考えられる寛容さ、強さ・優しさ、モチベーションを高められるエンパワーメント能力などの仕組みも必要になってくるかもしれない。

そして、常に持ち続けなければならない大切なことは、「変化を恐れる気持ち、このままでよいという保守的な気持ちに打ち克つ心の強さ」と「周りに流されない自分らしさ」なのかもしれない。勇気付けられる一冊です。

「過ちも失敗も多かった。だが、後悔する余地はない」(H.ヘッセ)こんな人生を送りたいものです。 (foxtrot/2009-01-25)
ひどすぎます |||||||||||||||||||
最後まで読んでみようとしたんですが、半分程読んでやめました。
色々と意見を述べられていますが、その根拠等が一切数値で書かれていません。
単に日本人にはっぱをかけるだけなら、それでもいいでしょうが、
読むのをやめたのが、266ページの以下の文です。
「日本のケータイというのは世界と互換性のないGMS方式であり...」
わざとぼけておられるのでしょうか?
編集者もチェックしなかったんでしょうか ?
ひどすぎると思います。 (ぽんさん/2009-05-18)
著者は、とにかく私たちがふだん漠然と考えていることを世界的な視野から具体的に説明をしてくれます。440ページの、どのページも私たちの頭脳をゴシゴシと洗ってくれる本です。

一般論として、本を読む場合、挙げられている事実と、著者の見解とは分けて考えるべきです。つまり世界の現実を知ることと、それをどう変えるかという意見は別物です。
しかし、著者が教える現実の大きさが読者を圧倒してしまうと、読者は、事実の把握と著者の見解とを混同してそのまま受け入れてしまう懸念が生じます。

大前氏の著書を読む場合には、いつもそうした危惧が生じがちです。彼の世界の現実報告のスケールが大きいのに圧倒されて、その意見、見解まで鵜呑みにしてしまいかねない傾向が出てきます。しかし、一つの見解を鵜呑みにする発想こそ彼が批判するものです。

サブプライム問題から発した金融危機と世界不況が現在の問題です。その世界各国及び日本に関する現実、及びそうした国々の指導者の実態は、彼の言う通りでしょう。また、集団として低脳化した日本人という事実も当たっていることでしょう。
そして、このことに対する処方箋もほぼ氏の言う通りではないかと思えます。

しかし、個々に言えば、必ずしもそのまま賛成して良いかどうか、疑問が残る点や、説明不足の面も時々見られます。
例えば原発の開発進展が今後の日本の行くべき姿であるか(P111)。
偏差値教育を、○か×かという単純な方式というふうに規定しているが、その内容はもう少し検討する必要がないか。
日本人は、個々人は優秀な人が多いが、団体になるとIQが低いと言っているが、そのあたりの内容をもう少し深める必要がありはしないか。

こうしたことがあるものの、全体として著者は、日本の嘆かわしい現状をしっかり把握しており、その具体的処方箋も大いに傾聴に値する良書と言えます。久しぶりに快読させてくれた本です。
(PHWORLD/2009-04-19)
どうしても傲慢に思える・・・ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最近の大前さんの本を読むと、本人も文章の中で何回か断っておられるが、傲慢な考えが目について仕方がない。
「私は前からこう考えてきたのに、なぜ日本人はそう考えないのか」、「「私の言っていることをやらないから日本人はバカになった」などと、あたかもご自分だけがNo1のような表現のオンパレードで、少しうんざりした。(こんなことを書けば反論されるのは分かっていますが・・・)
本書で書かれている大新聞、マスコミや大企業でもがんばっている人はいるわけで、そんな人も含めて、日本人を論じないほうがいいと思う。
本書で称えておられる日本の原子力技術に若いときに見切りをつけられた「先を見る力」をどう説明(言い訳?)されるのかをぜひ伺ってみたい。(復権を見て感慨深いと書いておられるが・・・) (かわへい/2009-02-11)
タイトルに惹かれて購入。出張中の飛行機の中で読み始めました。書かれてある事象は、すべて日本人の知的水準の低下を示すものですが、知的に読者にチャレンジするわけでも、新しい分析の切り口を提供するものでもなく、著者がかねてから様々なところで主張されていることを切り張りしたお手軽な内容と見受けられます。 マッケンジー流の仕事の仕方は勝間和代氏が手内を明かしてしまったので今後は少し切り口を変えた内容に進化しないと読者をひきつけることはできないのではないかとの印象を持ちました。 しかし、大前氏の本をあまり読んでいない方にはお手軽な本として価値があるかもしれません。 (gehararigo/2009-06-09)
一見、迫力はありますが |||||||||||||||||||||
深みのない論考と感じました。
教養について「最近では世界のエグゼクティブでも,伝統的な教養をあまり知らない」から古典的教養はいらないという論理は非常に疑問です。最近はXXだからZZは不要というのはあまりに短絡的と思います。それこそ知の衰退ではないのでしょうか。
移民についてトルコ・ドイツから良いこととしていますが、日本と反日主義国家において適用できるとはとても考えられません。
全体を通して論理の基盤となる証跡に乏しく、感情的な記述が多いように感じられます。 (JAZEE BLUE/2009-04-24)
日本の将来の衰退をいかに食い止めるか、この本ほどリアルかつロジカルに語った本は無いんじゃないかと思います。
大前氏は必死です。必死に日本をより良くしようと思って私財を投じて選挙に出馬しても、「分かり易いフレーズ」による政策した理解できない/しようとしない多くの都民・国民によって当選が叶わなかった彼に、それでもなんとか日本を変えようと政治とは違う教育と出版という方法で取り組んでいる彼に、敬意を表したいと思います。
アジアから学ぶ時代なのにそれをしない勘違いな日本人、国際的引きこもり日本人。選挙できのうは郵政の自民⇒今日は年金の民主、と深く考えずになんとなくメディアの雰囲気でコロっと変わってしまうB層という日本の大部分の人たち。
大前氏は様々な事例を挙げて、いかに今の日本が危機的か、それをいかに食い止めるべきか、本気で提言しています。
ここまで心に“ヒット”する著書はなかなかない思います。 (Mr.BBQ/2009-02-28)
 リーマンショックを受けてかかれた啓蒙書です。日本の低IQ社会の実態を数字で明らかにしてどうすべきかの提言までを易しく解き明かしてくれます。

 低IQ社会で得するのは、官僚+政治家と、外国人投資家であるという告発。いかに国際社会からカモにされ、しかも何のアクションも起こさない日本人。

 残念ながら、私はこの本を読んでも具体的アクションを起こそうとは思いませんでした。私に関して言えば本を書かれた目的が達成出来ていないということなので、評価は2にしました。なぜか。

 大前氏の視点が、高すぎるからだと感じました。国際的に評価が高い会議で皆を感心させるスピーチが出来るほどの自分の後継者が欲しいと言われても・・・それを目的とするならこの本は対象読者を間違ってます。「自分はこんなに頑張ってるんだ」と言われてもそれを真似しようという気になりません。

 またインターネットに関する記述も中途半端です。啓蒙のために極端な事を書かれているのだと思いますが、インターネットの使い方に熟知すれば、知識を覚えなくても良いという主張は明らかに誤りです。「国家の品格」を意識されたような記述がありましたが、本としての品格では負けてます。 (hat/2009-03-01)
表層的な言説 ||||||||||||||||||||||||||||
一見、理路整然な発言をしていながら、どことなく懐疑的な雰囲気が自ずと醸し出ている感のある代表者が筆者だと思うが、本書で言及されている「古典的教養不要論」の滅茶苦茶な論理によって、やはりこの人の思考は表層的で、そこら辺の普遍的評論家なのだと感じた。こんな人に「知の衰退」云々を語られてしまうほど、ニッポン人は弱りきっているのでしょうか。 (旧古典派/2009-04-09)
 本書は、官製不況、食品偽装などの現代の日本社会で起きている“バカっぽい社会現象”を具体的な反面教師として題材とし、著者と共に「考え」、「皆とは違う行動を取れる」人になるためのテキストです。

「知の衰退」から脱却するためにはどうすればよいか!それについて著者は「自分で考え抜く力」を身につけることの重要性をくどいほど述べています。その上で、周りの人達とは違う、ユニークな存在になるためには、「自分で考え抜いたことを実行する勇気」と「結果が出るまで続ける執念」を持つことが必要だと言う。

「ピンチこそチャンス」と「知の衰退」の危機から脱出するのは、それに気がついた人しかいません。たとえ1人でも、行動を起こすことが大切だと著者は言う。

誰も率先して行動しようとはせず、思考停止状態に陥っている現代の日本社会において、低下してしまっている社会全体としてのIQを高めるための思考と行動!
その作業を実践する人は、大前さんのように、現代の日本社会を立て直す貴重でユニークな存在になるはずです。

(21世紀のケインジアン/2009-01-27)
違和感 |||||||||||||
いつもながら快刀乱麻のごとく理をふりまわしてものごとを分析していく姿勢に迫力があります。

が、ひとつ、違和感を感じました。第6章「無欲な若者と学力低下」です。
近頃の若者は無欲になった。車を欲しがらない。テレビもパソコンも欲しがらない。物欲がない=無気力ということらしいのですが。
これって、単に物品の購入欲がないだけではありませんか? そして、それはたんに、買いたいものが存在しないだけではないでしょうか。
また、バブル崩壊の世に育ったせいで希望がない、というところはまあいいとして、偏差値のせいで無気力になったのだ、というあたりは、どうも短絡的にすぎる気がします。
こういうと、著者にどなりつけられるのかな?・・・「では、説明してみろ、おれを説得してみろ」と。

理論的に人を説得する能力にかけては著者の足元にもおよばないのですが、でも、皆さん、世の中って、理だけなんでしょうかね?

そのあたりの根本のところで、著者の世界と、私の世界は、まじりあわないのだろうと思います。
(ホウセツ/2009-04-21)
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