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定量分析実践講座―ケースで学ぶ意思決定の手法
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ASIN:490324153X
ファーストプレス(2007-06-01)
福澤 英弘
売上順位:10242
¥ 2,520(中古:¥ 1,600)

レビュー総評点:193
マネージャー教育向けの実践書 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本書の内容は、それほど高度な話題でもなく、最新流行の言葉がちりばめられている訳でも無い。しかし、書かれていることは、マネージャーになる人には必須の知識だと思う。それらの基礎知識が、ビジネスシーンのケースとして提示される。そのケースを自分でペンを動かし検討することによって、生きた知識として身についてくる。
解説だけの入門書だと読んだだけでなんとなく分かった気になってしまうが、現実の問題として提示されてくると、なかなか頭の中で結びついてこないものだ。本書はその点、「実践講座」と銘打っているだけのことはあり、現場のマネージャーのニーズに合っていると感じた。
企業内研修のテキストとしても良いのではないかと思う。
(上海浪人/2007-07-04)
経営テキスト苦手派向き ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
経営の定石を学ぶには必要性に迫られた時に硬い経営テキストを読むしかなかった。しかし、この本ではフランチャイズ店展開という個人でも出来そうな新規事業を展開するストーリーの中で、成長の節目で良く直面する場面での意思決定に定石を使うという形で学べる。ストーリーも面白いし、平易な言葉で描かれているので、電車の中でも気軽に読めるし、読み物として一気に読んでしまえる。実践的経営にはどういう基本的な定石を学べば十分かを選定して、読者がとっつきやすく、学びやすくするということに非常に配慮が払われている点が素晴らしい。ただCASE10の「店員の有効配置」は説明がフォローしにくくて、店員と店の基本単位の違いを最初から説明してもらうほうが分かりやすかったように思う。 (たけちゃん/2007-07-29)
始めに合理的意思決定の意味について筆者の考え方が数ページ述べられている。
意思決定とは何か、実行の質と意思決定の質、
戦略的意思決定とオペレーショナルな意思決定
合理的意思決定と正しい意思決定についてなど。

簡単な説明ではあるが、読む価値がある。
決定と結果の関係を理解していない人、結果論ばかり言う人等は絶対に読んでいただきたい。


定量分析の紹介については、
コンビニ経営を例に様々な状況下で、経営者の意思決定を助ける考え方・手法を紹介している。
事例はモデル化された簡単なもので、売り上げや利益等の数字を使っており
考え方・手法自体の理解を助けてくれる。

紹介されているものは、回帰分析、感度分析、限界利益、機会費用、システム思考、ゲーム理論など。
そのような手法を、どのような状況下でどのように使えば良いかわかりやすく解説している。 (chopin/2008-01-05)
役に立つ ||||||||
「こんなの定量的に計ることができればな〜・・・・・たぶんできるはず!!」
個人的にはこんな状況が多々あったので、素晴らしく役に立ちました。

本当に実践的な分析ツールが散りばめられていると思います。
専門的な分析は除きますが、一般的な意思決定に定量分析を利用する際、ここに紹介されているモノで充分ではないでしょうか。
もちろんそのまま右から左へ使えるわけではありませんが。

内容自体は非常に充実しているのですが、若干説明が端折りがちな面もあるように思います。
さらにそれなりの数学的素養(数1・数2ぐらい?)がないと、理解に時間がかかるのではないか?という部分も見られました。
ということで満点からひとつ差し引いて☆4つ。 (実践!!マーケター/2007-11-12)
 仮想のケースに沿って学ぶことができ、非常にわかりやすいつくりとなっています。

 解答だけを述べるのではなく、よくある間違いや分析手法についての解説など至れり尽くせりな内容で、これでフルカラーであったら完全な素人でも手にとってしまい理解もしてしまうのではないでしょうか。

 ちなみにケース1は平均値と標準偏差が登場します。ここで挫折してしまうような方でしたらちょっと読み進めるのは難しいかもしれません。ですが、徐々にステップアップしていく構成ですので素人でも頑張れば読了可能だと思います。 (読書好き/2008-01-19)
コンビニ経営というイメージしやすいシチュエーションを仮定し、
経営課題を解決するための思考過程を細かく説明しているため
非常にわかりやすいテキストになっている。
高度な内容は思い切って切り捨てているが、比較的現実にありえそうな
意思決定問題を多く取り扱っていて実用性は高いと感じた。

その意思決定法(定量分析法)を採用するまでの思考過程も
説明しているので、問題解決能力を高めるための思考トレーニングの
題材としても有用だと思われる。
ビジネスにおける意思決定に、定量分析の手法を取り入れたいと
思っているビジネスマンにはお勧めできる。


(dbplatinum/2008-05-18)
数学の知識・統計の知識を持っていても、
いざ、経営の現場では、『どのように考えて』『どのように判断するのか』が
難しいですね。

この本では、それを実に分かりやすく、楽しく、書いています。
数学の知識が、こういった現場で生かされるというのは実に素晴らしい。

MBA入門書てところですね。

それと、相場に取り組んでいる人も、オススメです。

竹本淳一
(竹本淳一/2008-02-07)
コンビニ経営を基に、開店から日々の運営、営業拡大などの様々な
ステージごとに、どのような数字をどのような分析手法で見ることで
意思決定の助けとなるか説明されてます。

数字の分析手法は、統計・計量的な手法だけでなく、経済学の考え方や
(少し)ゲーム理論も出てきます。
入門書としては多少難しい内容にまで踏み込んでいるという印象です。
但し、時間をかけて読めば確実に理解でき、役立つ本だと思います。
(アイソトープ/2008-06-29)
 本書のケースで登場する人物は、大学卒業後大手メーカーに勤務し営業で十年の経験があります。彼が家業の酒屋をコンビニエンスストアに転換し、コンビニ店を経営するその過程でさまざまな意思決定しなければなりません。彼は意思決定の材料として定量分析をしていきます。その物語を軸に、それぞれの場面での分析技法を学んでもらおうというのが本書の趣旨です。

 合理的な意思決定を行うためには、できるだけ定量化した目標や基準に基づき評価される事が望ましい事は誰もが否定できません。ただ気をつけなければいけない事は「合理的意思決定」は必ずしも「正しい意思決定」とは限りません。その点は本書でも言及されています。意思決定は「理」に「合う」物であり、

1.普遍的で他者と認識を共有しやすい合理性 
2.絶対に譲れない原理原則である価値観・倫理観 
3.人であれば必ずつきまとう感情・性向 

の3軸の総合においてなされます。普遍的な「正しい意思決定」は存在せず、自分にとって「正しい」のみが存在します。本書では意思決定の3軸の中の合理性にフォーカスしてその技法を紹介しています。

 実践講座というよりは今までその概念を知る環境になかったビジネスパーソンが定量分析について初めて手にする入門書といえるのではないでしょうか。自分のキャリアの中でいつ必要になるかは人それぞれかとは思いますが、どんな経験的な業務であってもビジネスの必須事項として装備しておかなければならないMustの技法といえるでしょう。

 私自身自分の経験に定量分析スキルが備われば、もうひとつ上の仕事ができると必要を感じて、本書を手に取りました。知っていると出来るとでは違いはありますが、読みながら自身の仕事でこの場面で応用できるのでは、という箇所はとりあえずやってみようと思います。やはり実践に勝るケースはありませんので。 (Coffey man/2008-02-26)
情報を利用して正しく判断するための技術を学びたくて購入通読
通読してみると、情報をもとに判断するときに正しく判断をするための術、ポイントが実例をもとに解説されている。情報を数値化して、分析し、判断するまでのステップが記載されている。「意志決定の評価軸」として、「合理性」「価値観」「感情」を定義していること。感情があるのがおもしろい。また、「システム分析」の手法も紹介してくれている。徐々によくする「ペイジアン決定理論」なども非常に興味をひかれました。
意志決定をする必要のある人にとっては自分の決定の根拠が問題がないか検証する際には是非とも利用したい書籍になると思います。 (sickboy/2009-05-10)
本書の著者は、グロービスの設立に参加し、企業研修部門の責任者を務めたとある。そのため、内容は具体的な例を基に進行し、非常に分かり易い。内容は、脱サラしたコンビニ経営者が事業展開する上での判断基準をどのように考えるかであり、物語としても面白く読める。一通りの定量分析が学べるので、初心者および一通り復習したい人、全ての人にお勧めできる。 (深川ハルー/2009-05-05)
多少の統計学の知識(たとえば標準偏差を算出できなくても、意味は分かる程度)を持っていれば、充分に理解することのできる入門書。
ケーススタディを繰り返しながら、基本理論をカバーすることができます。
ビジネスマンとしての教養として読むのはもちろん、資格試験対策(中小企業診断士、応用情報技術者など)としても活用できるのではないでしょうか。

電車の中でも読み進めることができるくらい、解説が充実しています。 (doncorleone/2009-03-30)
コンビニエンスストアのFC店の設立から拡大までの事例をもとに、いろいろなシチュエー
ションでの意思決定の方法が書かれている。

標準偏差や回帰分析といったエクセルでもできる基本的な統計手法や会計の考え方から
ベインジアン理論、ゲーム理論など高度な意思決定手法まで解説されている。
とはいえ、本書だけでそれらの手法の詳しい方法を知るというよりは、各手法の使い方の
イメージを本書で得た上で、さらに詳しく知りたいときには専門家や他の書籍などを利用
して実践に移していくといった辞書的な活用ができる本であると思う。

ゆえに、すぐに本書のような手法を使わないとしても、選択肢として各手法を理解しておく
ためには、非常に参考になる本である。 (ふとあご/2008-08-03)
13件のレビューを表示しています。
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シナリオ構想力 実践講座
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ASIN:4903241785
ファーストプレス(2008-01-25)
生方正也
売上順位:73120
¥ 2,520(中古:¥ 891)

レビュー総評点:27
 本書を読む前に同じシリーズの「定量分析 実践講座」を読みましたが、こちらは数式や計算を駆使しての分析で文系人間の私にとっては、「良く分かったけれど実践できるかなぁ」といった印象でしたが、本書の方は「そうそう、普段こういうふうにアイディアを作っていたんだ!」と得心しました。人それぞれ得手不得手がありますが、両方装備していれば、人材として強力な武器になるでしょう。これを読んだだけですぐ使えるほど甘くはありませんが、これらを入り口に得意分野を伸ばすもよし、不得意分野を補強するため参考文献を当たってみるのもいいと思います。

 一般的には、シナリオ・プランニングでいう「シナリオ」とは、「将来考えうる外部環境の変化を構造的に捉えたもの」という意味あいですが、本書では「自らが生成物(アイディア,提案)を生み出すまでの考えの流れを構造的に捉えたもの」という意味合いで活用しています。ですので、むしろ問題(抽出を含む)解決の手順を、ケースを元に解説したものです。

 問題解決力のワークブックといった印象で、ビジネス経験のある方であれば分かりやすく、容易に自分の仕事に当てはめて考えを進めながら読むことが出来ます。私は本書を読みながら、自分の顧客の課題に対する提案の生成物をひとつ組み上げることができました。一方、具体的な事例に沿って解説がされているので、ビジネス経験の無い学生にとっては実際の仕事をイメージして読み進めることができるでしょう。

 経験豊かなビジネス・パーソンであれば無意識に活用している思考技術はブラックボックスといわれるだけあって、本人でさえよく分からない部分が多々ありました。職場の部下や後輩になかなか伝え切れなかった経験値をうまく体系化されていますので、コーチングや指導の手引きにも適していると思いました。 (Coffey man/2008-02-28)
シナリオ=仮説と認識して、それをどのように構築してくのかの思考過程を学んでみたかった。つくれっていわれたら仮説立てれそうなきがするけども、2度目に考えたときに同じ過程を踏めるかと言われたら踏めない気がする。頭の中でのシナリオ構築の手順、目的が定型化されていなためかなと思っているので、正しい、あるいは有効なステップ学べればと思い購入。通読してみると、実際の仮説を構築して、発表するまでの手順が記載されている。テンプレートとして頭に叩き込んでおきたい内容だ。特に、データから情報への転換の考え方、光の当て方などは、情報を分析する上でいままであまり意識できていなかったと思う。伝える際に相手によって具体的に内容を変える手順なども面白かった。いろいろ考える仕事している人で、考える方法、考えた末での成果物を出す方法に疑問を持っている人は一読する価値はあると思います (sickboy/2008-03-10)
2件のレビューを表示しています。
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平均点:4.0
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お薦め本《全員経営》
 
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顧客創造 実践講座 ケースで学ぶ事業化の手法
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ASIN:490433616X
ファーストプレス(2008-11-05)
宮永博史
売上順位:16788
¥ 2,520(中古:¥ 1,650)

所属カテゴリ:
文学・評論
レビュー総評点:12
もしかしたら、この本を熟読すればMOTに行かなくてもいいかも?
というくらい、事業の企画から事業部の立ち上げまでにやるべきことを網羅しています。特に、誰もが「できるけど役に立たない」と思っているSWOT分析。実はできてなかったんだ、しかもかなり基本的な部分が・・・・ということを思い知らされました。
さらっと読むのはもったいない。自分がいつか事業を立ち上げることになったら手元に置いておこうと思います。 (感想屋/2008-12-23)
本書はおそらくMOTのテキスト的な側面もあるのだろうが、一般的な読み物としても読めるくらい、分かりやすくまとまっている。主に「死の谷」を克服する、というところを参考にするために本書を読んだが、それ以外の章も事例をもとにまとめられており、ビジネス的にも参考になることが多かった。まさしく「モノはいいが、顧客を創造するにはどうすればいいのか」というところの答えの導き方が様々な角度から書かれている。 (こはこは/2008-12-12)
マーケティング学びたいと思っている人に絶対にオススメ!
仕事で「良い製品をどうやって売ったら良いか」など悩みをかかえ、マーケティングが必要
と聞くけれど、実際にどうやって学んだら良いのかわからない人には是非、手にとって欲し
い良書である。もちろん、マーケティングや、商品企画などを専門にしている人にも多くの
新たな示唆と視点を与えてくれる。
豊富な事例、社会人大学院での生徒(社会人)の実際のケースなどをもとに書かれており、
理論だけでないため、実際の仕事へ展開する場合に非常に参考になる。 (おねむり/2008-12-04)
思い入れのある製品をようやく開発したのに、なぜ売れないのだろう、と悩める技術者に特にお勧めです。思いいれが思い込みになって、開発および拡販をしていないだろうか?そんな問いかけをこの本は冒頭でしている。そして、そのような状況をある社会人大学院(MOT)に通うプロジェクトリーダーを主人公に、近年のめまぐるしく変化する環境のなかで生き残っている企業などの最新の15のケースをもとに、主人公がプロジェクトを達成するまでの過程を描いている。自分自身がまるで、そのプロジェクトリーダーになって対応するかのように、各章を読み終えていくごとに、自らの考えが整理され、かつ、気付きを得ながら成長していくように感じ、爽快感を得た様な気がした。
プロジェクトを成功へ導くまでの一連の過程をケースを読みながら、また、プレゼンテーションの極意まで加えてあるので、MOTに通える時間がない悩めるプロジェクトリーダーには、ぜひすすめたい本である。

(こんた/2008-11-30)
どのようにしたら「売れる」商品を世の中に送り出すことができるのか、そのプロセスを具体的な例を武器に論理的に説明している。現場技術者視点でストーリーが展開するので、実際に製品開発に従事している技術者には特に共感できる点が多いと思う。途中途中のケーススタディも面白い。セレンディピティやMECEなど、著者がこれまで述べてきたマーケティングエッセンスも随所に盛り込まれており、マーケティングプロセスの参考書としても十分価値のある一冊といえる。 (おちゃのさと/2008-11-28)
5件のレビューを表示しています。
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平均点:5.0
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短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント
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ASIN:4478300755
ダイヤモンド社(2007-09-29)
石田 淳
売上順位:1846
¥ 1,680(中古:¥ 830)

レビュー総評点:202
「内側から見た富士通「成果主義」の崩壊」で明らかになったように、
結果だけを見る成果主義では2割の上位層は成果が伸びるものの
大多数の8割の社員はやる気を失ってしまう。
その結果、会社全体のパフォーマンスは落ちていく。

その次の理論としてこの本は「行動科学マネジメント」を紹介している。
行動科学に基づいた理論なので言われてみたら至極まともで
「結果でなく有意義な行動に対してポジティブなご褒美を即時にそして
確実に与えることが重要」というのがポイントである。

ただ本の半分を理論の良さをアピールことに割かれており、一生懸命
アピールするぐらいだったら具体例を数多く載せておいて欲しかった。
この本だけで実践に移すのは難しいというのが感想である。 (どこかのSE/2008-01-15)
読んで損なし |||||||||||||||||||||||
平易な表現で、具体例をちりばめながら、非常に理解しやすく書かれています。従業員の動機付けの観点から見た、成果主義や賞与の弱点もさらっと看破しており、おおっと思わされました。

ただ、他のマネジメント本と同様、結局、自分の組織にあてはめてどこまで実践できるか、リーダーの実行力が問われる一冊でしょう。

それにしても、この種のマネジメントをいつまで経ってもアメリカから取り入れなければならない日本の環境に寂しさを感じます。 (chi/2007-12-30)
動物行動学を人に応用! ||||||||||||||||||||
本書において注目するのは「結果」を引き起こす「行動」です。
石田淳さんの行動科学マネジメントとは、「普通の人」や「できない人」を「できる人」にするために、「できる人」の行動をみんなが実践できるようにするマネジメントです。

手順としては、できる人の「行動を分解」し、結果に繋がる行動を「チェックシート」にし、チェックシートに従った行動を取れたら「ポイントカード」にポイントをつけます。
この手順を説明するために、行動を分解するときに用いるMORSの法則、行動を強化するためのリインフォースメント、目的行動結果の因果関係を考えるABCモデル、結果が行動に与える影響の評価方法としてPST分析を紹介しています。
簡単に書くと、よい結果に結びつく行動をしたら、すぐにその人が望むようなことを与えるとその行動を多く取るようになり、よい結果を継続して出せるようになるということです。
普段はあまり意識しないかもしれませんが、実際に理論として紹介されると、普段から自分の行動に当てはまると思うことが多々あってうなずけます。
また、実際に行なうときに気をつけることとして、「ピンポイント」「メジャーメント」「フィードバック」「リインフォースメント」「評価」の5点についても書かれており、上司の方々は実践しやすいのではないでしょうか。

動物行動学は問題行動の治療や犬のしつけなどに使われています。
行動分析は動物行動学を元にされており、人も動物の一種なことを考えると、とても理にかなった方法です。
自分をできる人にするためにも使えるため、一読の価値ありです。 (幸福論者/2007-12-31)
科学的でありプロセスが明確 ||||||||||||||||||||||||||||||||
『「依存する人」を「変化を起こす人」にどう育てるか』の著者である内田氏からの推薦本。
マネジメントにかかわる人は是非とも石田氏の著書を一冊は読んで欲しいと言われました。
そんな内田氏が絶賛する石田氏の最新作が内田氏が最も推薦するダイヤモンド社から出たとなれば買わない理由はありません。
実際に読んでみると科学的であり、それゆえにプロセスが明確であるため実践しやすいです。
私のようにマネージャーとしての経験が浅い人間には特に心強い一冊です。
壁にぶつかるたびに今後も繰り返し読みたいと感じさせる内容でした。
もちろんベテランのマネージャークラスの人たちにもお勧めです。
ダイヤモンド社のビジネス書は本当に外れが少ないと改めて感じさせる一冊でもあります。

(産業保健師/2007-11-17)
行動分析を元に優秀以外の社員のパフォーマンスを上げるための本

とてもわかりやすいし,組織のみならずセルフマネジメントにも使える.
主張は,まるで”馬の鼻先ににんじんをぶら下げろ”の世界だが
多くのこの手の本が成果についてマネジメントしているのに対し
この本では行動をマネジメントする.
またマイクロマネジメントとの違い,マネジメントの役割も
明確に記載されており,使いやすいと考える. (親カッパ/2007-12-07)
これだと思いました |||||||||||||||||||||||||||
マネジメントをプロセスで管理したり、人の動きをマニュアルだけで
コントロールするには、現実的なところ無理があると感じておりました。

やはりジェネレーションギャップはあるのです。
どうしても避けられない課題と思っております。

そこにこの一冊は、とても明確な解答を与えてくれました。
行動に焦点をあてることとは?やる気とかモチベーションといった精神論的な
論理展開を避けているところに、新しい活路を見出せました。
(supetunaz/2007-11-08)
社員に如何に気持ち良く適切な行動をとってもらい、業績を向上させていくか。マネジメントに携わる者にとっては永遠のテーマとも言える命題だと思う。
本書は「行動科学」の知見を用いて、上記のような行動様式を引き出そうとするもの。行動科学の利点は精神論に依存するものではないため精神的な負荷が少ない。

本書に提示されたコンセプトは、実はロング・セラー「1分間マネージャー」とほぼ同じだ。
例えば、
・5ステップ(本書):ピンポイント⇒メジャメント⇒フィードバック⇒リインフォース⇒評価
・PRICE(1分間):ピンポイント⇒レコード⇒インボルブ⇒コーチ⇒評価
また、ABCフレームワークも同じ。
それもそのはず、いずれも同じ行動科学に依拠しているのだから。理解の促進という意味では、「1分間マネージャー」も読んだ方が効果的だし、同書の方が多くの人に読み継がれている。

ただ、著者が無理繰り構築したフレームワークは、言語的に不自然で非科学的であり、覚え難い。TやFというが、「F不確実(ふかくじつ)」の対立語として「確実」ではなく「T確か(たしか」で覚えろというのは無理がある。なんだかお粗末。

何か大きなビジョンに参画しているといった空気を醸成するには不向きであるなどの弱点があるが、例えばリッツ・カールトンやノードストロームなどの優れたサービス業では「行動科学論」と「文化論」とを上手く組み合わせているように思う。
その一方の側面が本書の提言だと言え、読んでみる意義は高いと思う。 (ダチョウ平雅作/2007-10-20)
次に進めそうです ||||||||||||||
成果主義を取り入れて見事失敗した。
感覚では上手くいかないとわかっていたのですが、それしかないと思っていたからです。

難しい用語もありますが、何をどうするのか?わかってきました。
新しく取り組めることがなによりです。 (よっしぃ深澤/2007-12-08)
私の組織は離職率が残っているメンバーで最大限のパフォーマンスを上げようといろいろ考えていたらこの本と出合いました。
自分の組織と照らし合わせて読んでいくと、なぜ離職率が高いのか、また、残っているメンバーはどうして残れっていられるかの理由が理解できました。
残っているメンバーには飴(リインフォース)がうまく行き渡っていたのです。

すべての組織でのパフォーマンス改善が見込めるとは思いませんが、人の気持ちで結果が左右される仕事内容の場合にはオススメです。
何よりもコストがほとんど掛からずに実施できるところが魅力的な部分でもあります。
もちろん、私の組織にも早速取り入れていこうと思います。

他の人の評価通りのいい内容で読みやすいため星5つといきたいところですが、途中に出てくる「〜シート」「〜リスト」が文章のみで紹介されていることが多く、
具体例がもう少し欲しいと思ったので星4つとしました。 (Anto Kavka/2008-01-11)
行動に焦点をあて仕組み化する方法 これまでのマネジメントの書籍とは違って具体的な方法の提示があった。マネジメントってそもそもなんだろう?という疑問に対して、単なる管理手法だけを紹介したりするのでなく、それを仕組み化するまでの紹介となっている。結構、専門的な用語や定義が出てきておりますが、理解するまでに時間はかかりませんでした。ハードカバーでなく、ソフトカバーでした。あんまり中身と関係ありませんが、ソフトカバーゆえ、自然にこの本に親しみが沸くのでした。 (Book(^0^)//2007-10-01)
人の褒め方がわかりました |||||||||||||||||||||
モチベーションやコーチングの本はよく読むのですが、具体的な褒め方が書かれており、人がどうすればやる気をだして、そしてそれを維持できるのか理解できました。確かに8割の人ができるようになるかもしれないなと思いました。実践してます。表紙のおさるさんたちがなんともキュートでした。 (クルトン/2007-10-01)
前著「すごい実行力」のより詳しい行動科学マネジメント本です。

科学とは「再現性がある」こととあります。
つまり、条件が同じなら、誰がやっても同じ結果がでるということ。

行動科学マネジメントは、行動を促す方法ですが、
その再現性が高いと紹介されています。
ここにとても興味をもちました。

他の成功本や、事例本は、はっきり言えば
その著者(またはその周辺)だけの成功であり、
これを多くの読者は出来ないだと感じてきました。

そんな私にはとても納得できる説明だったのです。

また、紹介されている方法や事例も
具体的で、わかりやすく、取りかかりやすい。

部下をマネジメントしなければならない人はもちろん、
自分をコントロールしたいと思っている人、
子育てに悩んでいる人などに特にオススメできる必見の本です。 (sinpost2/2008-10-22)
石田氏の本の中では、かなり堅めの文章で構成されており、それが一種の
「敷居の高さ」を感じさせてしまってはいるが、中身のクオリティは
おそらく氏の著作の中でもピカイチだと思う。
他の石田氏のどの本を持っていたとしても、この本を併せて読むと、
理解が深まるのではないか。
まるで「高額セミナー」を受けたかのような感触。
石田氏の本で、どれか1冊と言われたら、迷わずコレを薦めたい。
ただし、良薬口に苦し。
理解できるまで何度でも読むべし。
(taro/2008-03-04)
衝撃でした。 |||||||||||
これまで、人材育成の研修を幾度となく受け
自らもスタッフとして実践してきましたが、指導する側でありながら
何か腑に落ちないと感じていました。しかし、この本にであうことで
足りないパーツが完全に埋まった気がします。悩みに悩んだ末に
出会った本当に貴重な一冊です。
(光の使者/2007-12-15)
良書 ||||||||||||||||||
『続ける技術』『すごい実行力』など、石田氏には人気著書があるが、
あきらかに本書はその中でもずば抜けている。

説明も詳しく書かれており、「行動科学」たるものが、どういうものかを、
本当の意味で理解することができた。
(常夏/2007-11-02)
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その数学が戦略を決める
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ASIN:4163697705
文藝春秋(2007-11-29)
翻訳:山形 浩生イアン・エアーズ
売上順位:2255
¥ 1,800(中古:¥ 1,100)

レビュー総評点:262
「野球でもデータに基づく分析の方が、専門家の観察眼より優れている」「直感や経験に基づく専門技能がデータ分析に次々負けているのだ」。

なんていう著作なのだろう。そして、大変面白い。回帰分析と一部ニューラルネットワークを用いて、統計分析の凄さを、これでもか、これでもかという程、見せてくれる。ワイン、野球、医療、行政、Amazon、犯罪捜査、映画、教育、銃、バスケットボール、出産。

筆者も語っているように、分析の理論自体は昔からあるものだ。現在の統計分析の浸透をもたらしたのは、テクノロジーの進歩、特にコンピュータのディスク容量の大容量化である。だが、それにしても統計分析の力はこれほど凄いのか、と実感させられる。さらに付け加えるなら、統計分析の力を見せ付けられたときのそれぞれの道のプロフェッショナルたちの人間的な反応も面白い。

「人間に残された一番重要なことは、頭や直感を使って統計分析にどの変数を入れる/入れるべきでないかを推測することだ」「人間は、何が何を引き起こすかについての仮説を生み出すのにどうしても必要なのだ」「偏りと自信過剰の問題は、予想が複雑になるにつれて一層悪化する」。われわれ人間は、自分達が普段考えているよりも、ずっと偏りの多い存在のようだ。 (FreshAir/2008-03-21)
新しい皮袋に詰められた、統計学の啓蒙書! |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今流行のデータ・マイニングの話から始まって、サンプル調査の話に進みます。何となく話が時代的に逆行しているような印象がしますが、何となく集積された大量のデータを回帰分析するだけで、何でも分かってしまうと言うのは、今流行のデータ・マイニング神話ですね。
回帰分析によるデータ・マイニングのビジネスへの応用とその効果については、沢山の事例が挙げられていて、目を奪われがちですが、著者は同時にその限界についても語っています。ここから次にサンプル調査の話が始まって、最後に正規分布における標準偏差とベイズ理論の簡単な説明と統計的知識の必要性が述べられています。
本書に出てくる「絶対計算」なんて言う万能の統計的手法がある訳ではありません。ちょっとミスリーディングな言葉ですね。膨大なデータがハンドリング可能になって、統計学のベテラン選手、回帰分析とベイズ理論に出番が回ってきたと言う感じですかね。
邦題の「その数学が戦略を決める」というのもミスリーディングですね。原題を思い切り意訳すると、「データ分析屋、数字で考えることが出来る人が賢い!」みたいなものです。
これを読んで統計学の勉強をやり直そうと思いました。面白い本です。
大型コンピュータがビジネスで使用されだした30〜40年前にもこんな統計学の啓蒙書がありました。当時はギャラップの世論調査が注目されていました。時代は巡っているような気がします。 (JBHHLW/2008-01-13)
数学は無味乾燥じゃないよね ||||||||||||||||||||||||||||||
ワインの出来からヒットするシナリオまで、十分にデータがそろっているものなら、
何だって「こうしたら、どうなる」という関連を示して見せましょう。しかも、かな
り高い確度で。

データベース技術とPCの速度が向上したことによって、想像以上に、様々な分野で、
データに裏付けられた検定・評価・企画が進んでいることに、まずは驚き、そしてこれ
からの世の中に少しの希望というか期待を持てます。とりわけ医療の分野と、行政的
な制度評価の分野での期待は、実際わくわくしないではいられないッス。

回帰分析による事象間の関連をここまできっちり出せますよ、というだけじゃなく、
本書はバランスも良いです。
従来的な専門家の反発も取り上げ、それらに反論するだけではなく、従来的な直感的
専門知との共働の方向を模索しています。だけではなく、本書で称揚される統計的手
法に馴染まない分析事例(データが少ないとか、一回帰性の事象とか)や、「絶対計
算」の専門家がミスした例などもさらけ出しています。
そうした分析が社会に蔓延していくことが良いことなのかどうか、にも一歩立ち止まって
自問する段もあり、読者に一方的な感じは与えないかと。
諸々踏まえて、数字が苦手な私でも、今後のあり得る政策評価やなんかのリテラシー
を培うには好適な一冊であろうかと思う次第。

ただし最後の章の標準偏差とベイズ検定のお話は、いかにも「ちょっと触れておきます」
程度のものなので、著者の言うように日常生活でも使えるものにするには、まだ何冊か
読まねばならないか、と。

ただ、この邦題は何だかな〜と思います。 (kogonil_35/2007-12-23)
統計されるあなたへ ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ローン会社の新規融資募集方法
DMに微笑む女の子の写真をつけるのは、金利を何%さげることと同じ効果を持つのか
答えは○○.○%
等統計学であらゆる事に探りを入れるオモシロネタ満載。(但し数式はない)

その範囲はワインの質、医療、裁判の判決から、こける映画の予想にまで及ぶのだが、
その背景にあるのは、ここでもコンピューターとインターネットだ。

統計学は、以前からその手法を完全に確立させていたが、経験の長い専門家にはかなわない
という見方が一般的だった。
しかし、コンピューターの情報処理能力の飛躍的発展と、インターネット社会というデータの
巨大な海と出会うことによって、統計学の予測能力は専門家をはるかにに超えてしまった。
(しかもその信頼度は何%と示すことができる!)

今、PCの前に座っているあなたへ、あなたは今、統計されていることにお気づきか?
この本は、統計される世界から統計する世界へあなたを導いてくれるだろう。
しかも、その道中は驚きと笑いに満ち満ちている。

なお、この原著名「SUPER CRUNCHERS」もインターネットを使った
統計的手法で決めたものという。その謎の答えは読んでのお楽しみ。

少しはこの本のおもしろさを紹介できたように思う。
(至高の豚/2007-12-19)
内容と題名がいまいちしっくり来ない。
レビューを読んで面白そうなので購入しましたが、予想以上に
面白かった。

それ故に返す返すも題名に魅力が無くて損していると思う。
まあ、逆に題名で煽っておいて内容の伴わない書籍もあるので
それよりかはましかなと思います。

統計学などを用いながら身近なことを掘り下げていく感じですので
非常にわかりやすく数字を感じることが出来ます。

私のように数字に弱い人間でも充分に楽しめました。
星4つです (空港EXPサービス上田/2008-02-04)
これからプロとして、人から必要とされる仕事をするには、
次のいずれかを毎日実行している必要がある、ということが分かります。

1、デザインや仕組み造り
2、前例のないことやる
3、意味のある仮説を立てる
4、複雑系の事象を整理して関連付ける
5、物事を分類する
6、アイデアを実行に移す
7、なるべく多くの人に影響を与える

また、もしも以下のことにもっぱら時間を使っているようなら、
如何に社会的に地位が高く、報酬が多くても、
意外に速やかに価値を失う可能性が高い:

1、情報収集
2、情報伝達
3、判断業務

この「判断業務」には、意外にも以下のようなものが該当することが、
沢山の例示をもって理解できると思います。

判断業務の例:
1、医師の診断
2、裁判官の判決
3、政治家の政策立案
4、自治体の施策
5、ワインの価値判定
6、映画のヒットするしないの判定
7、売上を増やす為の販売条件の組み合わせ
8、膨大な通話記録から導出した犯人逮捕
9、公共投資入札での談合の摘発
10、バスケットボールの試合における八百長の摘発
11、プロ野球選手のスカウト

一見、データ偏重の軽薄な未来本の印象を与えますが、
世の中の仕組みが大きく変わってきたことが感じられるかな?というカンジです。
また、人間は如何に自分に都合の良い判断をするか、自己保身のメカニズムに囚われているか、
自分の能力を過信しているか、といったとても人間臭い部分を再認識します。 (jacarei/2008-06-08)
すばらしい! ||||||||||||||||
データマイニングと言えばウォルマートくらいしか思いつかなかったが、この本で、それ以外の分野でもすさまじい勢いで適用されていることがわかり、大いに興奮させられた。
ハリウッド映画の興行成績は、脚本のある特徴をとりだしてニューラルネットワークにくべるだけで、かなりよく推定できてしまうという話は、にわかには信じがたいが、、
翻訳もとても読みやすい。訳者解説は(山形氏にしては)すこし控え目な気がした。 (一読者/2007-12-17)
人間には直感と言うものがある。
大量の事例を参照した人が、それらから特徴的な傾向を抽出し、それを元に新しい事例がこの先どう推移するのかを予測するものだ。

統計には回帰分析という手法がある。膨大な事例をデータとして投入し、「これとこれの間に、こういう式が成り立つとすると、係数はいくつが妥当で、その予測はどれぐらい妥当なのか?」を教えてくれるというものだ。

特徴量をいくつかピックアップし、回帰分析の総当たり戦を行う事を考えよう。いくつかの組合せが結構高い妥当性を見せたとするならば、その式は新しい事例において予測に使えるに違いない…これが本書で Super Crunch と呼んでいる手法だ(「絶対計算」はちょっと訳として酷すぎる)。一般にはデータマイニングと言われる。そして…ここが最も大事なポイントなのだが…これは人間が「直感」でやってきた事と同じジャンルについて、人間よりも遥かに精度の高い予測結果を提示する。人間と違ってバイアスがかかったり、忘却したり、膨大な計算に疲れたり、間違えたりしないからだ。

この本は、計算機の演算能力とデータ保存容量の爆発的な増大によって可能になったこのデータマイニングが、いかに有用か、いかに今までの人間の直感を凌駕しつつあるかが示されている。これは統計学がいよいよあなたの身近な世界を変え始めている、その兆候を記した本だ。

是非、お勧め。特に、十代、二十代の若い人達に読んで欲しい。 (fjの教祖様/2008-05-19)
データを用いた分析、それも特別な才能やひらめきがなくても専門家を凌駕するような説明や予測を立てることができることを明らかにした革命的な啓蒙書。ここ数年でもっとも大きな影響力を与えた経済学入門書『ヤバい経済学』が、常人ではとても思いつかないような仮説や検証方法を使った芸術作品であるのに対して、こちらは普通の人でも使えるテクニックの紹介している点でも極めて啓蒙的です。ネットを用いた広告実験の現状など、個人的にも知らない事実が多数載っており非常に楽しめました。 (yyasuda/2008-04-10)
データマイニングの本

コンピュータが人間(それもその分野の専門家)を次々と駆逐していくという話。
一見何の関連も無さそうなデータの間から思いがけない相関が得られたりするという
のは純粋に面白いし、本書に書かれているような現実世界でのデータマイニングの
利用例も近未来的で新鮮だった。

ネットストア等で、この人はこんな商品も買いそうだ、ということで別の商品を薦めてみたり・・・
といったものは今なら良くありそうな例だ。しかし、離婚する確率、事故を起こす確率、
映画や本がヒットする確率といったものまで取り上げているのが本書で、一読の価値があると思う。 (Ak/2008-01-26)
人間の経験や「勘」を凌駕する絶対計算の紹介。
ITの進化とコンピュータの能力の大幅アップで、以前では考えられなかったような統計計算が行えるようになり、コストや時間の面からサンプルを分析するという手法から、本当に力任せで解析を行い、そのデータを元に様々な戦略が立てられているという事例が多数紹介されており、以前なら空想科学小説だったものがノンフィクションになっているのが面白い。

個人的に面白かったのはマッチングサイトの話。現在は出会い系サイトの分野にマイクロソフトやYahoo等のIT大手も本格参入していますが、男女をマッチングさせる場合、似たもの同士が相性がいいのか、自分に持っていないものを相手が持っている方がいいのか、サイトによってまだ方針が違うという話。これはまだサンプルが少なく、絶対計算がまだ及ばない分野のようですが、これが明確になるとまた面白いのか面白くなくなるのか興味があるなぁ(笑) (にゃんげ/2009-01-24)
「鋭い洞察」「豊富な話題」「知的なユーモアセンス」の三拍子が揃って、もう、ページをめくるのが惜しくなりますね〜^^

今日の時代、大量に存在するようになった統計データを、どんな風に活用できるかの驚くような事例が満載です。


「新種の革新的な絶対計算者たちが生まれつつある」
「未来は直感と数字との間を行き来して作業ができるような絶対計算者のものだ」

本書を読んで、直感と定量分析をと行き来してずっと先を見通す「絶対計算者」になった気分に浸りましょう♪ (nonsense/2008-12-24)
私のようにはじめて統計学の本に触れる者には新しい発見の連続でした。
絶対計算家と呼ばれる人たちが、専門家と呼ばれる人々を現実に打ち負かしている、という
のが一番の驚きでした。私自身も専門的技能、知識の要求される仕事のついているのですが
今までの勘と経験にたよる部分を見直してこのようなデータを使う統計学的手法をなんとか
取り込む方法はないかと考えているところです。
後半、数学的思考に慣れていない私にようなものには難解な部分もありましたが、この本を
手始めに統計学というものをもっと学んでみたいと思っています。 (モト松田/2008-12-14)
数学はどのようにしても避けることのできない事実を発見し、表現するためのツールと考えている。ツールに縛られもするし、利用することもできるそのツールと実社会との接点を学びたくて購入、通読
読んでみると、現在の情報があふれている社会の中でその情報をもとに、本当に大事な要素を見つけ出して価値を再定義するものを絶対計算者と呼んで、今の社会で絶対計算を行うことの価値の変化を記載してくれている。絶対計算者とは様々な確率を扱うツールを利用して、企業、組織、国、消費者にとって有利になるための要素を導き出すこと(データマイニング)ができる者のことで、適格な利益を導き出すことができ、政府の政策決定、治療における方針の決定などにも利益をもたらしてきている。筆者は全編を通じて、読者が絶対計算者に近づき、身の回りの事象に対して、絶対計算を有効活用することを勧めている。
実際に自分の生活の中で、絶対計算を使いこなすのは難しいと思うが、データベースの技術、ソフトウェアの技術ある程度もっているものには非常に魅力的な話だと思う。趣味として絶対計算の思考を行うのは非常に面白そうで価値のあることだと感じた。 (sickboy/2008-07-07)
内容は明快です。 大量のデータを、正しい方法で分析にかけた結果の意思決定は、専門家の経験や直感に頼った意志決定に勝るというものです。 専門家にしかわからない機微はあるのかもしれませんが、人間という生き物がどうしても持ってしまう思考の偏りの短所を考えると、機械的な分析が人間に勝るというのも、首肯しうる結論なのかもしれません。 実際に、アメリカでは医療、政治、法律など、さまざまな分野において、データに基づく意思決定が重要な役割を占めることがあるそうです。 もちろん、このデータを正しく使うためには計量経済学の手法を正しく理解する必要があります。


情報技術の発達は、この計算を可能とするための大量のデータ収集を容易にし、同時にその大量データ処理も可能としました。 今後、ネット上により多くの知が蓄積されていくことを考えると、データによる分析が、より多くの分野で、人間の経験を凌駕していくのかもしれません。

もしそうだとすると、人間が社会においてもたらすべき役割は、少しずつ確実に変わっていくことが予想されます。 人間の本質的な能力が、僕がおじさんになる時代には今よりもっと大切になっていく事でしょう。 これからの時代、新たに何かを学ぼうとするときには、それが十年後に陳腐化しないのか、考える重要性が増しそうですね。

データ解析能力の必要性も改めて感じました。 自分が分析をする立場にならなかったとしても、分析結果をしっかりと読むリテラシーは、非常に大切になる事でしょう。 ということで、林文夫のEconometricsを読むことにしました。 あと、Eviewsの使い方ももっと色々と覚えないと。 


(Super Crunchingの訳が、「絶対計算」ですか。 ずっと「絶対計算」の英語はAbsolute なんとかだと考えていたので、英語の文献をググるのに手間取りました…)
(Taejun/2008-05-31)
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ビジネスマンのための「発見力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
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ディスカヴァー・トゥエンティワン(2007-09-13)
小宮 一慶
売上順位:1014
¥ 1,050(中古:¥ 90)

レビュー総評点:132
題名通り、発見力を向上させる方法を説く一冊。
関心を持つ→疑問を持つ→仮説を立てる→検証する。
この一連の流れを、著者の経験や身近な例とともに解説している。
この著者は文章がかなり主観的。例も著者の体験が多い。
そのような文章が嫌いな人は注意した方がいい。

薄く、手軽に読めるわりには、内容は深い。
しかし、あくまで手軽に読めるわりには、である。
古典名著のような深さを求めてはいけない。

硬い自己啓発書が苦手な人にはおすすめ。
それ以外の人にはあまりおすすめしない。 (あう/2009-04-19)
意外な掘り出し物? ||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者のことは残念ながら本書を読むまで存じ上げてなかったが、本書の内容は面白い。
そして面白いのに、「深い」。
同じものを「見て」いながら、気づく人と気づかない人がいるという指摘には激しく同意。
「タクシーの運転手に景気を聞く」という話は良く聞くが、それを掘り下げると
「聞かなくても」色々なことが身の回りの事から分かるという事。
本が薄い割には値段が高いという点で、購入しない人がいたらもったいないと思う。
本の価値は文字の数ではなく、含まれているコンテンツの質に比例すべきものだから。

(GTD/2007-12-27)
刺激的な毎日への鍵 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「人は見ているつもりで見えてない」
帯にも書かれているこの言葉がこの本のテーマです。

豊富な具体例が自分がいかに見ていないかということを自己評価させます。
ただの概念説明ではなく、「養成講座」というところがポイントで、
関心・仮説という発見力のコツがしっかりと書かれています。

発見力が高まると、日常のあらゆる場面から、
本当にたくさんのことを発見出来るようになります。
“世界っていうのはほんとに広いなぁ”と思えます。
日常を刺激的な毎日に変えてくれる良書です。

図が多用されているので、読みやすいところも◎ (RLeaders/2007-10-08)
『人は何万回見ても、見えないものは見えない』

これは「セブン-イレブンのロゴ、最後のnが小文字」という例で多くの人が再認識する
ことができる事実だと思います。


本書は、この【見えないもの】を見えないで終わらせるのではなく、見るために
どうするか?に筆者が実体験を踏まえたうえで分かりやすく教えてくれます。


関心を持てば、ものは見える。
仮説を立てれば、ものは完全に見える。


本書を読めば講義1コマ分の時間で、『人より一歩抜きん出る』ことができるかも〜と友達に推薦します!! (いいいい/2007-12-28)
新しいアイデアや改善をはかるために必要な物事の様々なことを「見える」力を、
いかにして使えるかということを、コンビニの看板、腕時計、旭山動物園など、
非常に具体的な事例を交えながら論じられている本です。
まるで筆者が話し掛けているような語り口と内容のわかりやすさで、ついつい引き込まれ、
あっという間に読み終えてしまいました。
(bigtree923/2007-12-27)
街を歩いていても人は意外とモノをよく見ていないと思いました。
導入ではセブンイレブンとローソンの看板を取り上げて、そのことをわかりやすく説明しています。
まず、何にでも関心を持つ、そして仮説を立てて考える。
物事を根底から深く考える、人よりちょっとでも勉強すれば見える力は鍛えられます。
問題解決、問題発見のヒントが得られる本です。
(参考 読むのにかかった時間 1時間30分) (taku-chan/2007-11-17)
星の王子さまに出てくる名言:
"On ne voit bien qu'avec le coeur. L'essentiel est invisible pour les yeux."(物事は心でしか見ることができない。 大切なことは目には見えない)
を経営コンサルタントが解説すると、本書のような「発見力養成講座」になるのだなぁ、と愉快に読みました(→約1時間で読めます)。
最初に『見える力の大原則』(「気にしていると、ものは見える」「思い込みがあると、ものは見えない」「人は、自分に必要なことだけを選んで見ている」「人は、本当に必要なことを見ていないことも多い」)が事例を交えて紹介されます。
次に「関心」と「仮説」があってはじめてモノが良く見えることが解説され、その具体的方法・事例も言及されます。「見る力を養う方法」の解説では、如何に関心を持って、事実と事実とを関連付ける仮説を持つのかについて述べられます。各事実を点の集合として捉えるのでなく、仮説を作って点を線に、線を面に、面を立体に、という具合に【知識の構造化】(=知恵)を目指す様子が良く分かります。(知識の構造化のためには関心の"広さ"・"深さ"が必要とされます) 最後の章は「ものが見える10の小さなヒント」についてです。
本書はビジネスマン向けですが、研究者が読んでも十分「考えるためのヒント」が見つかります。★5つです!(^-^)v (ゴルゴ十三/2007-10-07)
地元の書店の店頭にて、
平積みされていた。そのなかで、唯一手書のPOP。店員「お薦め」に惹かれて購入。

セブンイレブンのロゴが「7-ELEVEn」とnが小文字になっている。

そんなこと知っていましたか?私は知りませんでした。
それは関心を持っていないからだそうです。
では、ローソンの看板はわかりますか。・・・


「何万回見ても、見えない人には見えない」

でも、

関心を持てば、ものは見える。
仮説を立てれば、ものは完全に見える。


このようにいくつかの事例を用いて、
これまで見えなかったものも「見える力」を養えるようになります。


店員の「お勧め」は私も「お勧め」します。
(もれしゃん/2008-02-03)
目から鱗! |||||||||||||
著者がオリラジ経済白書に出ている方だったと後で知りました。

セブン-イレブンのロゴは「7-ELEVEn」で、最後はnと小文字だという話から本は
始まる。つまりいくら目には入っていても、関心がないと物事は見えてこないと
いうことだ。

他にも景気予測のために著者が立てた仮説や、財務諸表の簡単な見方が披露され
る。あっという間に読めるし、図が多用されている手軽なビジネス書である。 (calm/2007-12-08)
前半は、スクリーニングに関して、結構薄く延ばして書いてある感じがしました。
後半に入って、やや面白みを感じる部分もありましたが、amazonの評価が高かっただけに期待したほどではなかったです。正直なところ、全体的には、20代前半の若者向けに書かれており、30代以降のビジネスマンにとっては一般常識的範囲内のことが書かれているような気がしました。 (こころの気持ち/2008-02-29)
毎日の生活で気になること、あれっと思ったことに対して自分なりに仮説をたて、検証してみよう。それを繰り返すことでなにか自分なりの法則が発見できるかもしれない。アカデミックな素地がある人なら論文を書くことができるかもしれない。世界はただ存在するけれど、人間の認識能力には限界があり、偏りがある。気づきや引っ掛かりを大切にすれば、そこには新しいものの見方が開けるのだ。とても読みやすく書かれているが、ヒントがいっぱい詰まった1冊。 (symbol/2008-01-25)
ひとは、ものを見たいようにしか、見ていない。

そのことを痛感させられる内容でした。

いかに、自分が偏ったものの見方をしているのか。

いかに、自分が「見ているつもり」になっていたか。

著者の視点は、「おいおい、良くそこまで見てるな」と
思うんですが、決してそれをひけらかす口調じゃないので、
素直にすご〜い、と感じました。

この本を読んでから街を歩いていると、「見える快感」を味わうことが出来ました。

ぜひ、みなさんも。 (kotobadejack/2007-11-08)
「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、
「発見力」を磨くにも関心を持つってことが大切なようです。
そのためにはどうすればいいかってことが書いてあります。

「仮説思考が大切だよ」なんていう、いかにもコンサルタントの方が
書きそうなことが書いてありますが、すっごい身近な例を挙げて
仮説を立てたりしてるので、自分にもできるかもなんて思っちゃいます。

「発見力」が身についたところで仕事に役立つかどうかはわかりませんが、
ものの見方が変わって今までと違った日常が見えてくるかもしれません。 (Firecracker/2008-01-01)
とても読みやすく
おもしろいので、
すぐに読みきれると思います。

最初から最後まで
普通の人には見えなくても
発見力がある人には
見えているその一例が続きます。
だから何か発見力を付ける
具体的なハウツーが学べるわけではない。

しかし、本書を読んだ後に
自分の身の回りにある
全ての事に興味を持ってみようと、そして
発見力を磨くためにあらゆる行動を起こしてみようと
思った。

(天才くん/2008-10-05)
内容は平易で分かりやすい。
新幹線の切符が出てくる順序など、様々な事例から、
「興味を持って見る」ことの大切さを全編を通して説いている。
怠惰な日常を反省して、アンテナを高くする良い動機付けになるかもしれません。
しかし、「発見」をいかに生かすか、次の一手は何をするのか、など、
行動の第2弾は明確にされていない。
読者の宿題なのでしょうか。 (おにい/2008-07-21)
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地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
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東洋経済新報社(2007-12-07)
細谷 功
売上順位:1138
¥ 1,680(中古:¥ 600)

レビュー総評点:122
タイトルが違う ||||||||||||||||||||||||||
「地頭力を鍛える」というより、「地頭力とは何か?」では?
そのように考えるのが効果的か、というのは理解できますが、
鍛えるのは読者に放任されている感じです。 (twodoors/2008-02-15)
What?を知る人から、Why?を楽しむ人になるために |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
フェルミ推定、とは、
雲をつかむような事象の物理量を、限られた情報をもとに、自分なりの仮説を設定しながら推定すること。

例の、
「日本全国の電柱の数は?」とか 「シカゴのピアノ調律師の人数は?」
といった設問に、限られた情報に基づいて自力で考えて答えを出す。
そういえば新卒採用時、某シンクタンクの入社試験で
「貴方の大学で、一ヶ月に使用されるシャーペンの芯の本数」 というのが出ました。

さて、内容です。
昨今、脳みがき系の本やゲーム。他にも、仮説検証力をつけよう!というビジネス書も流行っている。
実は、本書もメッセージの内容では、そういう類書とたいして変わらない。
 #考えない風潮への危機感を共有しつつ、フェルミ推定をたたき台に身につける思考技術は、
 フレームワーク思考や目的志向、アウトプット思考、相手を中心に考える事、などなど。真新しくはない。

ただ、そういったものと本書でアプローチで決定的に違うところがあるとしたら、
このフェルミ推定を意識する事で、
「自分で問いを設定するようになる事」 ではないか?

突飛ないちょっとした疑問でも、考えようとする習慣が身に付く事で 通り過ぎずに考えるようになる。

レストランで、「この店のランチ食べ放題はどれくらい儲かってるのかなぁ?」
などと考えた経験は多くの人であるだろうし、割と見え易い数字だ。それだけに頭のトレーニングにはあまりならない。

しかし、
「今、ランチに出かけているサラリーマンは日本でどれくらいだろう?」
を数字まで考える人はいない。(というか、自分は考えなかった)

答えが正しいかではなく、考える筋道を試行錯誤し、 そのバリエーションを楽しめるか?
その習慣を身につける事から、What?ではなく、Why?を考える人になる。 (えれくとろん/2008-01-05)
自分の頭で情報を整理し、答えのない問題を解決する能力を鍛錬することを啓蒙するために書かれた啓蒙書。このためには、フェルミ推定という手法が最良であると主張している。やや難解な文章もあり、一般の社会人を中心とした読者を対象にしていると思われるが、高校生以上であれば数日以内に読破可能。

IT化によって便利な時代が到来した。しかし、手軽な情報を安易に利用してコピーする『コピペ族』が増加するばかりで、真に頭を使いこなす者は減少しているという背景を前書きで述べている。本主張には全面的に賛成である一方、フェルミ推定をこれほどまでに神格化して紹介することには疑問がある。もちろん、フェルミ推定は鍛錬の道具としては面白い。しかし、これを応用した予測によってもたらされる悪い影響は枚挙にいとまがない。フェルミ好いての応用による無責任な経済効率予測で建設された無駄な道路や飛行場で、地域経済が危機的な状況にあることは好例であろう。本書では日本の電柱の数を推定させる例題が紹介されており、単位面積あたりの電柱の数と日本の国土面積を推定するとほぼ正解が得られるとしているが、これらの因子のうち一方が大きくずれていると正解は得られないのに対し、二つともずれていると逆に正解に近い数字がでてしまう場合もある。後者の場合、結果的には正解であっても、プロセスが大きく的外れであれば、後になって大きな失敗をする可能性も出てくる。もちろん推定に必要な因子の選定自体が誤っていても正解が出てしまうこともあろう。個人的には、『短時間に得られる正確な情報を最大限に結びつけ、論旨の整合性と一貫性が得られる結論、またはそれを得るための方法論を考察する』ことが最良の地頭力の鍛錬になると考える。例題にある長蛇の列の待ち時間は短時間の観察によって正確な予測が可能であり、フェルミ推定など必要ない。現にフェルミ自身、死の床で点滴量を観察によって推量していたのだ。

多くの点で的を射た解説がなされている書と思う。また、フェルミ推定は注意して使用すれば有用な道具であるとも思うが、これが最適な手法であるとは思えない。十分注意して読むことができれば有用な情報も多い書であるが、著者の主張が偏っている点を危惧して星3つとした。NHKで紹介されたフェルミ推定による入社試験の模範解答は非常に的外れである。 (MM/2008-08-21)
アウトプット力を劇的に高めるヒントだと思う ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 「インターネットの膨大な情報洪水に溺れる」かあるいは「大量な情報を
『考える力』でさらに増幅させるか」という分かれ目があって、後者になる
ために必要な、考える「プロセス」と「習慣」をどのように身に付ければよ
いか−というのが本書のテーマ。

 未知の新しい課題に取り組もうとする際、仮説も立てずにまず関連事項の
情報収集に走りがちな自分の仕事の進め方について見直すきっかけを与えて
くれました。

 ひとつづつ要素にばらして具体的で丁寧な解説をしているので、今日から
自分自身のやり方をどのように改善すればよいかという行動計画に移しやす
いのがなんといってもありがたい。

 そもそも、考えるという行為に対する(悪い)「くせ」というのは、
外から見えないものなので、人から指摘してもらえる機会も少なく、
長年にわたり染み付いて固定化してしまいがち。本書によって的確に
指摘してもらう機会にめぐり合うことは本当にありがたい。
 自分が「知的」であると思っている人などはこのあたりの罠から
なかなか逃れられないでいるように見える。

 「地頭力」とか「フェルミ推定」とかといった聞き慣れない言葉が
表に出てくるが、それはあまり本質的ではないので、気にせず、
未知のテーマに向かうとき圧倒的に効率よく対処する方法、思考力を
鍛えるための方法、仕事のアウトプットを増やす方法として大変参考
になる。
 とりわけ、「完璧主義」的傾向のある人はこういう現実的なやり方
もあるのだということをインプットしておくことはきっと自分の能力
をさらに高めるきっかけとなるのではないかと思える。
とにかく、すばらしい一冊です。
(ny/2007-12-16)
「地頭」と「フェルミ推定」。これらの狭間に筆者は悩んだのではないか?

本題は「地頭」についての本である。従い、フェルミ推定の話は「とっかかり」に過ぎないはずだ。つまり、フェルミ推定での考え方を「仮説構築」「フレームワーク」「抽象化」という地頭に必要と思われる要素の昇華し、それぞれをベースに説明しようとしていたのだ(と思う)。

しかし、結果は随所でフェルミ推定を使った解法に引っ張られて、本題とすべき上記3ポイントがフェルミ推定の際にいかに役立つか、という観点からの解説となってしまっている。その点が惜しまれる。

細部を見ても、?と思われる箇所多数。「フレームワークは既存のものを使うべき」「その他を使ってはいけない」「抽象化とは単純化」等、筆者のいう「単純に考える」の悪い側面が出ているとしか思えない記述が多い。また、理系出身者の悪癖として、自然科学の大御所の言葉や考え方を大上段に振りかざしてしまうのも気になる。本書の読者は自然科学を極めるのではなく、ビジネスを極めたいのだ(その意味で、フェルミ推定を持ち出すのもお門違いの感は否めないが)。

ということで、本当は星二つにしたかったけど、筆者の意気込みを買って星三つ。

ところで、帯の「面接試験の定番問題に『三分で』答えが出せるようになる」というキャッチににやり。ここでの肝は三分でというところにある。必ずしも面接官が求める答えとは言っていないところが趣深い。もちろん本書を読んだだけでは、『三分で』としかいえないだろうが。 (mayaya/2007-12-27)
プロモーションの勝利? |||||||||||||||||||||||||
「フェルミ推定」を前面に出したプロモーションがうまかった。
実際,考え方が具体的に示されているフェルミ推定の題材は1例のみ。その記述はなかなか面白いが,後はその題材に引っかけて,フェルミ推定に限定されない一般的な「考え方のプロセス」がやや冗長に述べられている
もしかしたら,著者は元々フェルミ推定で押すつもりはなかったところ,出版社が売れるツボとして引き出したのか。だとしたら,続編として「フェルミ推定100題」を期待できるだろうか。などと考えるのは邪推だろうか。 (Monona/2008-01-26)
本書によれば、俗に言われる「頭のよさ」には三種類あるそうです。

 第一は、「物知り」であること。
 第二は、「機転が利く」ということ。
 第三は、「地頭がいい」ということ。


著者である細谷功氏は、これからの時代に必要な「考える力」のベースとなる知的能力を「地頭力」と定義するとともに、その地頭力を鍛えるための具体的ツールとしてフェルミ推定を挙げています。

外資系企業やコンサルティング企業の一部では、このフェルミ推定が採用面接試験で用いられるそうです。
その一番の理由は上述のとおり、「正解がない」(あるいはあったとしても出題者自身も知らないことが多い)ことで解答者には純粋に考える「プロセス」を問い、そこで本来の思考力や発想力の力量を量ることができるからだそうです。


本書は、最近幾度となく読み返しています。読むほどに奥深さを感じます。単に「地頭力」についてのうんちくだけでなく、なぜ地頭力が重要であるかという背景や意義を、事例や図解を用いてわかりやすく書かれてあります。

インターネットの普及によりもたらされた「思考停止の危機」を食い止めるためにも読んでおくべきおすすめの一冊です。 (ぞえ/2008-12-07)
「考えろ!」とは言われても、

どう考えたら良いか分らない・・・

という場合がありますが、

その「考える方法」のいくつかを楽しく

紹介した本です。

頭の良い人の頭の中身(の一部)を垣間見たような

感じでしょうか? (マストロヤンニ/2008-04-01)
地頭力という題名に引かれて、いったいなんだろうと思い購入

一言でいうと「持っている知識を使い、先や仮説を考えられる人」
要は、思考力というところでしょうか

最近はインターネットの登場により、コピーペースト論文などを作成しているため
地頭力が弱っている

このような状況の中で、重視される「地頭力」とは何かを、コンサルティング会社が良く用いるフェミル推定使いながら定義している
主に重視される考え方は、
「結論から」・・・仮説思考力
「全体から」・・・フレームワークを使っての分析力
「単純に」・・・抽象化力

図解の解説がかなり入っていたが、若干小難しい分析をしており
ぱっと頭に入ってこない部分があった

これからの参考には、なりました (たな/2008-03-18)
本書は仮説思考やゼロベース思考、MECEといった問題解決手法をベースとしています。
そういった書籍は多数発刊されていますが、その多くは落としどころとするロジカルシンキングを解説するための前座でしか存在しませんでした。
しかしながら、本書は今までにない斬新な切り口として「フェルミ推定」を導入し、仮説思考による課題や問題を解決し判断するためのベターな科学的アプローチの手法と考え方について詳述しているところが特徴です。
インターネット検索という現代の情報化社会におけるコピペ(コピー&ペースト)文化に一石を投じており、本書を読み進むうちに、まさしく今はモノ知りではなくモノを考えるという「地頭力(じあたまりょく)」が求めらていることを改めて実感しました。
「地頭力」をテーマにした本ですから、はじめから終わりまで要点をつかみ、秩序立て整理されています。
また、ひと目で分かるプレゼン図が各所に出てきて、本書の内容が明快によく理解できるものになっています。
要は分かりやすく書かれています。
著者は技術者出身と思われます。左脳を中心とするフェルミ推定について解説していますが、もう一方の座標軸である右脳を中心とした地頭力=Act Emotionallyを鍛える手法の話があれば、完璧な論述展開だったでしょう。
論点の芯がぶれない著者であるからこそ、その点を述べた第2弾を切に期待します。 (happybear0823/2008-02-25)
役に立たない |||||||||||||||||||||||||||||||||
あくまでもフェルミ推定とはどういうものか、ということを知るための本です。
論理的思考能力(地頭力)を訓練するという用途であれば「ロジカル・シンキング」のほうが妥当でしょう。 (masa/2008-02-03)
問題解決方法 ||||||||||||||||
日本人が世界からみて、比較的劣っている部分だと思います。

題名は一見難しそうに感じますが、基本的な問題解決のしかたや、
その事例が数多く掲載されています。

他の本にも紹介されていることも多いですが、一冊にまとまっていて、
非常に読みやすい内容になっていると思います。

普段から意識しないことには、わたしたちは「考える」という行動を
疎かにしていると思います。

これを仕事にも生かしていこうと思いました。

良書だと思います。 (常夏/2008-01-07)
結構辛口の評価があるようですが、わたしは感銘を受けました。
辛口の書評を見て、このような良書を読み損なう人がないよう、
援護しておきます。

辛口の人は、「フェルミ推定」の良問や、眼からウロコの回答を期待しての
ことだと思います。ただ、本書の読み方(価値)を間違えています。
本書は「フェルミ推定」を切り口に、陳腐化しない知的能力とは何か、
それはどのように鍛えればよいか、書いた本です。
(クイズ本などではありませんし、就職試験対策本でもありません。)

知的能力を、「地頭力」(X軸)、「対人感性力」(Y軸)、「記憶力(知識力)」
(Z軸)の3軸で整理した点はとてもわかりやすいです。そして、もっとも社会で
応用力のある「地頭力」は、「フェルミ推定」の考え方の基本である、
「結論から」「全体から」「単純に」考えることで鍛えられることを
具体例を用いながら、わかりやすく解説してます。

わたしは現在50歳の会社の部長職ですが、お恥ずかしながら
いまだに目先のことにとらわれたり、不必要な完全主義にとらわれたり
することが少なくありません。今後は、フェルミにあやかって、
「結論から」「全体から」「単純に」考えることを肝に銘じたいと
考えています。

良書です。できるだけ若いうちに読み、このような考え方を
意識して習慣化することを勧めます。
(錆びたろう/2008-04-12)
〇感想
ようやく「地頭本」を読みました。

「地頭力」という言葉も浸透してきており、最近は特に
スキル系の書籍が増えていることもあり、現在本書を
読むと内容については、目新しいさは感じません。

ただ、スキル系の情報(書籍)が増えている中で、
「地頭力」というテーマを設定し、スキルを体系的に
整理した点に、本書の価値はあると思いました。

全体的な感想は、世の中に様々な視点で語られている要素を
ある切り口(地頭力)で整理したものであると感じました。

フェルミ推定という言葉を知らなくても、フェルミ推定の
起源を知らなくても、最近では、仮説ベースで結論を導出
する問題に触れる機会が、以前に比べるとすごく増えています。

その際に、与えられた問いの分類や起源を正確に知って
いることは教養の1つにもなると思います。

地頭力のフレームワークにおいて、ベーススキルととして、
「論理思考力」と「直感力」が並列で定義されている点は
非常に興味深いです。

一時期の右脳ブームは去り、概念は定着しつつある現在、
頭の使い方も重要な要素であることを改めて感じました。

本書では、色々なスキルについて語られていますが、
三次元で構成された能力の組み合わせの考え方(1章)が、
地頭力の位置付けや必要性をよく表現していると感じました。

〇構成
本書の構成は下記のようになっていました。
・地頭力とは何かを説明
 −地頭力を3つの思考力と3つのベーススキルで定義
 
・フェルミ推定とは何かを説明
 −フェルミ推定の起源を解説

・フェルミ推定の活用方法を説明
 −例題を用いて考え方、プロセスを解説
 −6つの思考タイプを定義し、タイプ別のフェルミ推定の活用方法を解説

・地頭力を構成する3つの思考力を説明
 −各思考力の定義やポイントを解説

・地頭力を構成する3つのベーススキルを説明
 −各ベーススキルの定義を解説

・フェルミ推定の応用方法を説明

〇コメント
所々に出てくる他書を用いた例示が分かりやすく、引用が上手です。
そのため、参考文献の該当本も読んで見たくなります。 (本太郎/2008-07-12)
著者は東芝→E&Yで製造業向けの戦略策定、業務改革、システム導入に携わる。タイトルにもある「地頭」の善し悪しというのはコンサルティングの仕事をしていると日常的に問われるので内容自体はおさらいレベル。フェルミ推定(ある意味荒唐無稽とも思える数量について何らかの推定ロジックによって短時間で概数を求める方法)については、短時間でアウトプットにつなげることを求められるうえで必然的に身につくノウハウ(というかテクニック)なので、目新しい概念ではない。

地頭力を
「仮説思考力」(結論から考える)
「フレームワーク思考力」(全体から考える)
「抽象化思考力」(単純に考える)
の3つの思考力と
「論理思考力」(守り)
「直感力」(攻め)
「知的好奇心」
の3つのベースの枠組みで解説。全体的に異論はないが、これからの時代は知識偏重型の「レガシー会社人」から「地頭型多能人」にシフトしていき、「考える力」の有無による新たな二極化=「ジアタマデバイド」が予想されると結論づけている点は違和感あり。知識ベースがある程度詰め込まれていてそれらの引き出しが多いからこそ考える力も効果を発揮するのであって、「わからないときはとりあえずググれ」をほぼ全否定しているのはいかがなものか。それいったらWikipediaで30hop/日は無駄に巡回したり専用ブラウザで関連スレッドを巡回したりようつべやニコニコで関連動画を巡回して一日の50%を過ごすおれなんか無駄だらけということにならないか。そのとおりです。本当にありがとうございました。

ともあれ全体的にはよくまとまっているのでコンサルティング以外の仕事で「考える力」に関心をお持ちの向きには読みやすい良書。あと、地頭がいい人はたとえ話がうまいそうだ。これもまたいろいろな実例を思い浮かべて深く納得。 (kan65535/2008-03-02)
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ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書)
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光文社(2007-04-17)
石野 雄一
売上順位:1978
¥ 756(中古:¥ 650)

レビュー総評点:184
いわゆるファイナンス理論については今や汗牛充棟の昨今、初心者向けと銘打ちながら読者のレベルを無視した独りよがりの著作が多い中、一片の清涼剤のような好著。キャッシュ・フローやCAPMをはじめとして、WACCや企業価値理論などを含め、個々のトピックについてとにかく読者に理解してもらおうと懇切丁寧に説明する筆者の姿勢が全編を貫徹しており、知らず知らずのうちにファイナンス理論について一定の理解へと導かれ、更に他の本で勉強してみようという意欲を喚起される。また、個々の概念や手法について、その長所とともに限界にもきちんとした解説が施されており、信頼できる。なお、引き続いての学習素材としては、同じ筆者の手になる『道具としてのファイナンス』(日本実業出版社)や森生明『MBAバリュエーション』(日経BP社)、西山茂著『企業分析シナリオ(第2版)』(東洋経済新報社)などがよいと思われる。 (麒麟児/2007-11-23)
これまでいくつか「ファイナンス入門書」を手にしたが、本書の分かりやすさは群を抜いている。
難しいと感じた箇所がなかったファイナンス入門書はこれが初めてだ。

私自身もMBAを取得しているのだが(ファイナンスではとても苦労したのだが)、学校でファイナンスを学ぶ前にこの本に出会っていれば授業の理解力が相当高まったと思われる。

本書はまず会計とファイナンスの違いから始まる。
ただ単に概念的な違いを解説するだけではなく、実務上それぞれがどのような役割を果たしているかについても平易に書かれている。

さらに「NPV」「IRR」「WACC」など基本的な概念を簡単な例を取り上げながら分かりやすく解説している。
そしてそれぞれが実務上どのような場面でどのように利用されているかについても述べられている。

また私のような「ド文系人間」でも理解できるレベルで各概念がどのように関連しあってるかについても説明されている。

これまで「ファイナンス入門書が難しい」と感じられたことがある方にはとてもお勧めの一冊。 (エイエイオー/2007-08-12)
タイトルに偽り無し |||||||||||||||||
「小難しい教科書でなく、初めにこの本に出会っていれば、、、
もっとすんなりファイナンスが理解できたんだな・・・」と思いました。

ファイナンスを学んだ僕が、あらためて『ざっくり』ファイナンスをわかりました!!

ずばり良書ッッ


ファイナンスの『初学者』から、ファイナンスに携わっているけど人に説明する
となると言葉に詰まるって人まで是非是非読んでもらいたいです。

『ざっくり』わかります。


ファイナンスの定義や簡単な内容から【CAPM】・【WACC】、
投資の判断基準となる【NPV法】や【IRR法】などを分か〜りやすく教えてくれます。

【財務諸表】や【お金の時間価値】など、ホントの本当に基本的な概要を学べますし、
【MM理論】や【格付けとWACCの関係】など企業の資本構成についても載っていて、
内容にも満足です。


著者の石野さんも「わかりやすく」書いてくれているので、あっさりと読めました。。。
  (いいいい/2007-07-17)
書名通り! |||||||||||||
書名の通り「ざっくり」分かった。でもこれは私のように、これまで何度もこの手の本を読んでも「損益計算書」は分かっても「貸借対照表」が分からず、その上さらにキャッシュフローなんて全然・・・というタイプには画期的なことなのである。当然、随所に出てくる専門用語や計算式を理解したかと言えばまだ「不十分」だが、それでも極力分かりやすく説明しようとする意思が伝わってくる。もしかすると「分からない人」相手に細々と修正しながら書いたのかもしれない。
せっかく「ざっくり」分かったので、これからは投資先各社より送られてくる決算書類をこの本を片手に細かく見ながら、実践で勉強してみたいと思う。 (mac-s/2007-09-02)
新書で、かつこういうタイトルだったので、ちょっと敬遠しつつ買いましたが、とても良い本でした。ファイナンスの入門に最適の一冊です。

この本が入門書として優れているところは、理解するための道筋を丁寧に先導してくれている点です。

例えば、大切な点やわかりにくい点を説明する部分では、まるで実際の講義のように、何度も繰り返して説明をしてくれます。また随所に「おさらい」として、そこまで説明した大事な点を改めて囲みで説明してくれているので、きちんと理解度を確認しながら読み進めることができます。

また、理解するために前に出てきた知識が必要になる場合、「忘れてしまった場合は、○○ページに戻って復習してください」というような形で適切な参照先を示してくれているのも好感が持てます。そのような記述がない場合でも、新書では珍しく索引が付いているので、比較的容易に参照先を確認することができます。

挿入されている図も多く、理解を助けてくれます。

ファイナンスについて初めて勉強するという人にはお薦めの一冊だと思います。 (新井宏征/2007-08-13)
★5つじゃ足りません |||||||||||||||||||||||
ファイナンスをここまで初心者向けに
判りやすく丁寧に説明した本はありません。

どうしてもファイナンスというと難しい式ばかり出てきて本質的に
部分にたどり着く前に挫折ということがほとんどじゃありませんか!?

それにファイナンスって聞いても入門書でどれを手にとっていいかわからず
結局、グロービズシリーズの”MBAファイナンス”を買って終了!
みたいになってしまうと思うのです。

”MBAファイナンス”はむしろ本書を読んだ後に読むと理解がしやすいと思われる。
文庫本と思ってあなどっているとむしろ損!
単純にファインナンスとは!?を教えてくれる本です。
(ミッミ/2007-08-28)
活用できるファイナンスの習得! |||||||||||||||||||||||||||||
「ファイナンスとはなにか?」という基本的な質問から解説が始まり、ファイナンスの活用の仕方まで、本当に分かりやすく解説されています。

自分でもそれなりにファイナンスの勉強をしてきたつもりだったので、正直なところ最初は「まぁ、分かっている内容ばかりだろうな」と思っていました。

しかしながら、他の方の評価が良いので、気軽に読むつもりで購入してみて、その内容の濃さに驚きました。

あらためて、自分の考えていたファイナンスがいかに表面的なものであったのか痛感しました。


著者が作品の中で述べていますが、著者自身がもともと全くファイナンスの知識がない理系出身とのことです。

分からない人の気持ちが分かるからこそ、このように分かりやすい解説が可能なのだと思います。

「ざっくり分かる」という題名から想像できるとおり、初心者向けに書かれています。

難しい内容が出てくると、必ず簡単に例を挙げて説明してくれるので、本当分かりやすいと思います。

図表も多く掲載されており、読みやすい構成です。


著者が企業に勤めている中で学んだ知識のようなので、本当に活きたファイナンスといえるのではないでしょうか。

ファイナンスというと、投資をしている人にだけ必要な知識のように思われますが、各企業の経営者はもちろんのこと、会計業務や管理業務の方をはじめ殆どの部署の方に役立つ知識です。

私の主観ですが、各評価を★5段階評価で明記いたしますのでご参考に。

【読みやすさ】★★★★★ 【理解度】★★★★★ 【費用対効果】★★★★★ 【初心者向度】★★★★☆
(みつば/2007-08-02)
ほかのビジネス書や教科書を読んでもちっともわかんなかったのに、びっくりするくらい抵抗なくファイナンスという分野の最初の一歩が踏み出せた!とでもいいましょうか。CAPMやWACCなどについても、わかりやすい。
 とにかく、この分野の最初の一歩を踏み出す方にお勧めだと! (まぎぃ/2007-08-28)
「道具としてのファイナンス」より先に読んでおきたい。
これからファイナンスを学びたい、概念を知りたい、でも
数学的なセンスには自信がもてない・・そんな読み手にとって
この「ざっくり感」はとても大切!!
CAPM、WACC、PV、NPV、IRR、EVAスプレッド
・・まずは、ファイナンスの基本をざっくり楽しんでください。
入門書とは言え、10回読めば専門書に勝るとも劣らない!!
そんなビジネススキルは身に付くはず。例えば、
キャッシュフロー・・は、耳慣れた言葉だが、簡便キャッシュフロー
と事業価値を計算するキャッシュフローの区別がつきにくいのが入門
者、そのあたりもはっきり「別物」と言ってくれるのが良い。そんな、
研究者ではなく実務経験者ならではの読み手(入門者)視点が嬉しい。

(コビ/2008-06-28)
私は会計を勉強したことがあり、経営学で財務論をかじった事があったのでかなりすらすらと読めました。
用語を丁寧に解説してありとても分かりやすいです。
第1章で会計について解説しているので、会計にあまり自信がない人でも読めると思います。
オススメします。 (tomomanakun/2008-02-20)
ファイナンスの本は概して読みにくいけれど、本書は実に読みやすい。
内容が薄いことはいがめないが、新書レベルとしては必要不可欠な内容である。

ファイナンスと会計の違いから、ファイナンスの実務への応用など
初心者もこの本を読めば、ファイナンスの基本が分かるであろう。 (ガチョピン/2007-12-16)
この「ざっくり」は、他書ではさらっと流されているがファイナンス
を理解する上で重要なポイントが詳しく記述されていて、とても重宝
しました。

私の場合、本書の参考文献に挙げられている板倉雄一郎さんの本や、
「企業価値評価」(伊藤邦雄著、日経新聞社)を何度読んでもわから
なかったことがこの「ざっくり」で理解できました。例えば、

・WACCの意味(加重平均のイメージ) 
  恥かしながら、負債コストや株主資本コストがなぜ%で表さ
  れるのか理解できていませんでしたが、金利や期待収益率で
  あることがわかりました。
・WACCを下げることがIRのミッション
  素人にもわかりやすい説明でした。
・将来の価値を現在価値に割引く、の「割引く」の意味
・投資家の視点にたった期待収益率は経営者の視点に立つとWACC。
  言われてみないと気付かない。
・格付は債権者サイドから見たもの

などです。 (keita/2007-06-04)
コーポレート・ファイナンスの本は、洋書の訳書が多い。
しかし、とにかく読みづらい。これでは、消化不良。
その点本書は、日本人がエッセンスを正確に記載している。
実に読みやすい。ゆえ、理解しやすい。
分厚い洋書を50%しか理解しないなら、この本を100%理解したほうがよっぽどいい。
企業の財務担当者のみならず、すべての投資家、いや年金を払っている国民全員に一読して欲しい本である。
この程度の知識をすべての国民が理解しないと、いくら会社や経営者等市場関係者をルールで規制したとしても、この国の市場はいつまで経っても強くならない。 (愉快なビジネスマン/2007-12-01)
ファイナンスの全体像を掴む1冊目の入門書として、大変優れており、特にビジネスマンにお勧めする。
日産自動車でのファイナンス業務の経験を織り交ぜながら、ファイナンスに関するトピックを一通り説明していくが、常に実務との関わりを意識して書かれているので、理論部分を無味乾燥と感じることなく興味深く読むことができる。
また、レバレッジに対する考え方や資本最適構成を理解する際には、会社に対する債権者と出資者のスタンスの違いを理解することが必要であるが、元銀行マンということもありそのあたりもしっかり記述している。
更に、本文中で使われる数式は極力簡易なものに抑えられており、紙と鉛筆で都度確認する必要もなく、電車の中で最後まで読み通すことも可能である。
筆者はファイナンスを「企業価値の最大化をはかるための意思決定に役立つツール(道具)」と位置づけており、平たく言えば「実務で役に立ってナンボ」というスタンスを取っている。ファイナンスを学問として理論的に極めたいという方はやや違和感を感じるかもしれない、そういう方はコーポレート・ファイナンス入門 (日経文庫)のほうを入門書としてお勧めする。
逆に、具体的なファイナンス実務について更に知りたい人は、筆者の道具としてのファイナンスに進むと良いだろう。 (揚巻/2009-07-03)
ファイナンスについて、非常にわかりやすく解説した良書。★5つでもよい。

しかしながら、ファイナンスは所詮、学問・理論であって、企業経営にとって
絶対的な価値を有するものではない。そもそもお題目のように繰り返される
「株主価値」についても、経営者や経営に携わる者で、株主価値が一番大事な
価値観だと本当に信じている人は皆無だろう。ファイナンス理論はそもそも
そこに一番大きな問題があり、現実と乖離してしまう部分が出てくる。

たとえば、非常に多くの経営者が愛読していると聞く「ビジョナリー・カンパ
ニー」のように、企業理念に示された価値を貫くこそが最も大切であるという
考え方の方が、より今日的であると言えるのではないか。
著者は負債を増やさない経営者を「前近代的」と非難するが、もしかしたら、
著者の主張の方が「前近代的」ですらあるかもしれない。

いずれにせよ、現下の世界同時不況の下では、レバレッジを効かせるべきという
経営理論の旗色が悪いことは事実であり、「日本の経営者は経営の基礎がわかっ
ていない」と嘆いても、企業の中ではあまり同意が得られない。
同意してくれるのは、著者のように、まさに資本コストを飯の種にしている方
や、主にM&A・投資関係の仕事をしていて、自らの業務を正当化
する理由を探している人々しかいないであろうことに留意する必要がある。

要は、ファイナンスの知識はビジネスマンの嗜みですが、信仰みたいなもの
なので、人に押し付けると嫌われる可能性が高いということです。 (そして誰もいなくなったりならなかったり。/2009-05-26)
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日本実業出版社(2008-07-31)
中村 力
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レビュー総評点:5
「期待値」「標準偏差」「NPV」など
ビジネスにおいて時として必要になるスキルがわかりやすく
書かれており、上記言葉の意味が明確に説明できない者(自分含む;)
にとっては大変ありがたい本です。

すべての項目が説明と具体的ケースワークにわかれており、
理解しやすく、事例も単純でわかりやすい為、自分は必要な部分を
手帳に写し、見直すようにしています。

ただ、項目をつめこみすぎ、それぞれの説明が若干少ないような気もするので、
例えばNPV等ファイナンスの部分に関しては、
道具としてのファイナンスなどを補足的に読むと、
理解しやすいと思いました。

項目を実戦でつかって慣れないまでは、そばに置いておこうと思います。 (geec/2009-01-13)
タイトルどおり、たしかに「入門」書である。

重み付け平均や分散、標準偏差の計算方法までご丁寧に説明してあり、
理系の方にとってはかなり物足りないだろう。

いくつかの定量分析方法が紹介されているが、
前半に出てくるのは「分析」といえるほどのものでもない。
後半になると徐々に高度な方法が出てくるかと思っていたが、
結局ほとんど出てこずじまいだった。

また、本の前半で紹介した定量分析方法を用いたケーススタディが
後半に出てくるが、状況が単純化されすぎていて、
ケーススタディとしての意味をなしていない。

非常に基本的なことから書いてあるので、
文系の方でこの分野はまったく苦手という方には良いかもしれない。


(エスプレッソ/2009-01-24)
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レビュー総評点:165
ビジネスは、たいていの局面で「数字」が判断基準になる。
売上、原価、目標数字……。
「他社よりも多く」などといった目標はないし、
「今年よりも増やす」という目標もない。
普通は「他社比○%」「前年対比○%」である。

ところが理数系のビジネスマンならともかく、
ビジネスマンの多くは文系の人が多い。
それでも営業を少しやっていくと、ものごとを数字で考えるようになる。
そうしないと仕事がスムーズに進まないからだ。

前著の「発見力」は目から鱗の発想力事例集的なものだったが、
この本は実践の書。いろんなビジネスシーンをあげながら、
感覚や理屈ではなく数字で考えて処理していくノウハウが紹介される。

実は私は非常に数字に弱い。九九だって、7の段あたりになると怪しいものだ。
それでもなんとかやっていけるのは、
私が営業ではないからだが、それでも原価やコストなど、
数字と接する場面は多い。

数字による発想法――ひと言で言えばそうなるのだが、
なかなか、ありそうでなかった。
高校生に戻った気持ちで、新鮮な気持ちで読ませてもらった。
さあ、数字力は上がっただろうか。
たぶん、かなり上がったと実感している。
本当の成果があらわれるのは、少し先になるだろうが、手応えはあった。
(辰巳/2008-04-24)
数字が苦手なビジネスマン必読です ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
同じ著者による前著の「発見力」よりも、実践的で使える内容になっているように感じまし
た。数字に強くなりたいけど何から始めていいのか分からないビジネスマンにとっては、最初
に読むべき一冊だと思います。

今話題の「地頭力を鍛える」が、未知の数字に対する推論を行うというフェルミ推定をベース
に、「結論から」「全体から」「単純に」考える「思考力」を養うことを主眼に置いているの
に対し、この本では、より身近なフェルミ推定の例を挙げ、「数字力」を養うための基本とな
る考え方や方法を分かりやすく説明しています。

地頭本を読んで、「もっと実践的なフェルミ推定の問題を解いてみたかった」「考え方より
も、数字の出し方が知りたかった」「フェルミ推定を自分の業務にどうやって生かせばいいの
か今ひとつピンと来ない」などと思った方なら、「なるほど」と思うこと請け合いです。

例えば、「日本の企業の一人当たりの平均給与はいくらか?」という問題が出た場合、日本の
GDPや労働人口、労働分配率といった基本的な数字やその定義を知っていた方が、推論が立
てやすくなります。また、そのためには、普段から数字に対する関心を持ち、数字を関連付け
るスキルを養っておく必要があります。こうした点について、「地頭力」の説明では物足りな
く感じていたのですが、この本を読んで納得しました。

残念なのは、装丁やタイトルがヒットした前著を踏襲しているため、前著を読んで面白いと思
った読者以外は手に取る機会が少ないのではないかと思われる点です。この手のシリーズ本は
二冊目が一冊目より売れることはまずありません。その点、装丁やタイトルの独自性は「地頭
力」の方が勝っています。

フェルミ推定に興味を持っている方には、地頭本よりむしろこの本の方がお勧めではと思う
し、価格的にもコストパフォーマンスが高い一冊です。 (うなぎいぬ/2008-03-07)
7つの基本のうち、
 定義を正確に知る
 時系列でみる
は、とても重要なことです。多くの人が放置していることがあります。
6つの罠では、
 常識の罠
 統計の罠
 思いこみの罠
5つの習慣では、
 定点観測をする
が共感を覚えました。

人によって、仕事によって数字の大事な点は違うかもしれません。
必ず、2つや3つは共感できるところがあると思います。
(kaizen/2008-04-21)
数字が出てくるとつい反応してしまう |||||||||||||||||||||||||||||||||||
話題のフェルミ推定に関連する一冊。
実践例を中心にして、数字を見る7つの基本、5つの習慣など
ポイントも明確で読みやすいです。

この本を読んだ後に、情報として数字が出てくると、
ついつい反応してしまう自分がいました。
日常生活でのいろいろな数字にも敏感になってきます。

前著の「発見力」と合わせて読むと、
世の中をより確実に捉えられるようになるかも。
すぐに読み終わるので、読んでおいて損はなしです。 (RLeaders/2008-03-14)
私は知りませんでしたし、関係があるなんて、考えたことも
ありませんでした。正直、眼からウロコです。
本書では次のように説明されています。

日本のGDP(国内総生産)は約500兆円。
GDPとは、要は付加価値(=売上高−仕入れ)の総額。
付加価値のうち、人件費割合(労働分配率)は約60%。

一方、国内の人口は1.3億人。そのうち働いているのは
ざっくり半分の6000万人。

したがって、一人当たりの平均年収は、
500兆円x0.6/6000万人= 500万円(およそ)

上記のようにGDPと平均給与は密接に関係するので、
筆者は一人当たりのGDPが大きくならないと給料が
あがらないと結論付けています。

このような例が、本書の全編で展開されています。
私は技術系の人間で、経済指標や会社の経理に
疎かったので、非常に参考になりました。

前著の『発見力』では、「サラダバーのプチトマトのヘタの
有無でホテルの格がわかる」など、ホントかいな?と、
眉に唾して読んでいましたが、本書を読んで、著者の
(観察に基づく)仮説にはしっかりした裏づけがあると、
納得できました。

☆4つなのは、やや自慢話的な話が鼻につくのと(MBAを持つ人の
著書って、この傾向あり。みんな自慢師みたい)、
数字が経済分野に偏っているから。
社会全般の数字を取り上げれば、もっと一般性があったかも。

でも、私は勉強になったので、筆者に感謝!!
経済指標のわかりやすい説明書としても推薦します。
(錆びたろう/2008-05-10)
自分では強いと思ってた数字が、中途半端な理解だったり、
分かっている気になっているだけだったりと気づかされました。

本のボリュームは少なめですが、
シンプルな内容で誰もが取り組めそうなテーマです。
若手の社員教育の一環として数字力を高めていこうと思いました。 (広島か?東京か?/2008-08-08)
”常に数値化して考える”
ビジネスにおける状況や加減を「少し」とか
「増えた」と感覚的にとらえるのではなく、
数値に置き直し具体的に表せば、次の打ち手
が見えてくるなど発展性が大きくなる。

数字力を付けることの効果が述べられている
他に日経新聞の指標、日産の財務諸表を使った
簡単な見方も書かれていて、数字をどう見て
いくか・使っていくかが平易に語られていて
面白い。

数字力により、日頃感じていた疑問をそのまま
にすることなく、ある回答を自分で導くことが
可能になるだろう。このことは、問題をあいまい
なままにしてしまうのではなく、せっかくの
考える機会を逃さず正面から探求していくため
の手段である。

巻末には基礎的な経済数字、統計数字も付いて
いる。個人的には簡単な計算法などものせて
くれていたら嬉しかったが、数字で考えることの
入門編としては申し分ない。 (モチ/2008-06-04)
数字で考える上でのポイントが明確に書いてあり非常にわかりやすい。

たとえば、GDP一つの数字を取ってみても、
・そもそもGDPの定義は?
・GDPの位置づけは?
・時系列で見たらどうか?
・他国と比較するとどうか?
・GDPは他のどんな数字に関連するか?
などなどさまざまな見方ができる。
新聞でGDPの数字を見ているだけでは意味を成さない。

つまり、数字は一人歩きしがちだが、その正確な定義や位置づけ、他との比較の上に意味を
持つものだ。
これは特に数字に苦手意識を持っている人には重要なことだろう。
つい数字で示されると、「数字で表せるのであれば信用できるだろう」と思いがちだからだ。
だから、常に数字の全体像を把握しておくことと、自分に関わる基本的数字は頭に入れておく
こと必要があるということなのだ。

これらのことを著者は身近な例をあげながら、わかりやすく説明し、「なるほど」と思わせる
と同時に、「これからはこうやって数字を見ていこう」という方法を示唆してくれる。

数字に苦手意識のある人にはぜひ読んでもらいたい本である。 (ふとあご/2008-05-05)
ビジネスマンにとって現状や目標を数字で説明することは非常に重要。実際、私の周りにいるできる人達はみんなそうしている。
数字に苦手意識を持っている人も、意識の仕方や関心の持ち方で、数字に強くなることは可能。本書は具体的な例題を出すことで「頭を使わせてくれる」ので、筆者が重要性を説く数字でとらえ数字で語る習慣が無理無く身に付くと思います。
前著「発見力養成講座」とあわせて読むことをおすすめします。 (幸運なお猿/2008-03-23)
手軽な経済書 |||||||||||||||
主に経済指標の数字の見方を解く一冊。
ある程度の数字を覚える→数字を関連付ける→未知の数字を推論する→具体化した目標を立てる。
この一連の流れを、具体的な数字を用いながら解説している。

この著者は文章がかなり主観的。「と思います。」という文が多い。
そのような文章が嫌いな人は注意した方がいい。

薄く、手軽に読めるわりには、情報量は多い。
特に必須の経済指標の解説にはかなり力を入れているように感じた。
フェルミ推定や行動経済学の話も出てくる。
しかし、あくまで手軽に読めるわりには、である。
経済書のような情報量を求めてはいけない。
経済にある程度精通している人にはおすすめしない。
読みやすいので、経済が苦手な人にはおすすめ。 (あう/2009-04-26)
必読です!
こんな薄い本なのに,具体的(例:新聞記事を使った説明)で大変役に立ちました.
これを読んだあと,日経新聞の読み方は確実に変わります! (mimi1031/2008-10-13)
著者小宮氏の本は非常に読みやすい。
本書も申し分ない。
しかし、内容がわかりやすい反面
ボリュームがなく、
ビジネス書をばりばり読む人には物足りないかもしれません。
おそらく1時間あれば読みきれるのではないでしょうか?

数字に興味を持つ事によって
経済を学ぶきっかけ本としては
大変オススメできます。
日本のGDPはいくつ?
そもそもGDPって?という人なら
絶対読むべき1冊だと思います。

(天才くん/2008-10-17)
読む前と比べて、読んだ後数字力がついたことを実感することができた。なぜなら、実際に読むのを止めてしばらくの間考える作業を行ったからだと思う。

本書では「しばらく考えてみてください」という指示が文章中に何度も登場している。考えることの重要性についても強調して説明されている。考えることをしないで読み進んでも理解に支障はないかもしれないが、実際に考えて最後の数字を出すところまでやってみて初めて、正しい数字との差異がわかり、自分がどこが誤っていたかが明らかになるというのである。

このことは数字力に限ったことではないが、数字力養成にはとりわけ重要な点と思われる。なぜ考えることが重要なのかという理由をきちんと説明していることによって、読者が数字力の理解を深めることにつながっていると思う。 (きっき/2008-09-28)


 毎日どんな数字を見ているのか、ダイエットしている方は自分の体重の数字
に興味があると思います。
 健康に注意している人は、毎日血圧を測っているかもしれません。
 仕事に関係する数字をみなさんどのくらい興味をもって見ていますか。
 数値化することによっていろいろな事に気がつきます。
 数字のギャップに気がつき。
 具体的な解決策を考えます。
 数字を達成する意欲が出てきて。
 初めて目的を達成することが出来るのです。
 数字をどうすれば興味がわくか教えてくれる一冊です。 (河岸宏和/2008-08-21)
数字を把握する能力が高まることにより、物事が具体化されるし
未知の領域に対して推理する力も高くなることがわかる。
たとえば、日本のGDPと人口から平均給与を推測することができます。
世の中の事象を数字化して考えることで、目標達成するための道筋を
数字を使って明確に立てることができることが
この本から学ぶことができました。

ビジネスマンとしては身に着けておくべき能力ですね。
(今村 仁/2009-01-25)
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