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シンフォニック=レイン DVD通常版
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ASIN:B0001FG72O
工画堂スタジオ(2004-08-27)

売上順位:6875
¥ 7,212(中古:¥ 3,829)

レビュー総評点:16
いわゆる音ゲーとギャルゲーの融合した形の作品ですが、とにかく岡崎律子さんの曲がこのゲームのシナリオに非常にマッチしていて曲だけでも一聴の価値ありですが、その詩を理解するにはやはりゲームをプレイするべきでしょう。その詩にはそれぞれのヒロインの秘められた想いが非常に的確に描写出来ていて、「ああ、この詩はこう言う意味だったのか」と改めて思い知らされます。シナリオも単純な恋愛ゲームと思いきや、後半のシナリオのその○○○○(言ってしまうと面白みが無くなるので)にうならされて感嘆する事間違い無しでしょう。現在は豪華な特典がついたり、一部CGが追加されている愛蔵版が発売されていますので、そちらを購入された方が良いかと思います。 (へぼぼうず/2005-10-22)
ゲームを始める前までは、よくある恋愛ものだろうなぁ、と軽く思っていました。
しかし、徐々に明らかになっていく人間の表裏、主人公が見ている幻覚、そして、恋人と三年間続けていた筈の手紙のやり取りの真実、そして数々の嘘。
ゲームを進めていくうちにそれらの事実がわかってきて、私はある意味かなりのショックを受けました。
しかしこのストーリーの完成度には本当に驚きました。まさに完璧といっても良いのでは無いでしょうか?
少し大げさかもしれませんが、プレイしたことの無い方は、一度プレイしてみては? (星の砂/2005-07-30)
忘れた頃にこのゲームの存在を思い出し、ほんの少しだけプレイ・・・のつもりがつい夢中になってやってしまう。
エンジェリックシリーズも触ってきましたが私はこのシンフォニックレインのちょっと暗いような世界観が何とも言えず大好きです。
シナリオがメインならこのゲームはミュージックパートももう1つのメインですよね。今回収録されている歌もまた素晴らしかったと思います。
ゲーム本編ももちろん最高の出来ですが、ヒロインのトルタの視点からのシナリオも入っています。(インストールした段階ではできませんが)
このシナリオで語られる意外な真実や、トルタの心情などを見ていると物凄く壮大なストーリーだと思い知らされました。
本編で少し謎だった「裏側」をみることが出来ます。
絶対にオススメです、シンフォニックレイン。 (森の人/2005-06-27)
たくさんの人に、触れて欲しい作品です。 (/2005-08-21)
4件のレビューを表示しています。
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平均点:5.0
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w:13 h:18 413page
薔薇の名前〈上〉
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ASIN:4488013511
東京創元社(1990-02)
著:ウンベルト エーコ翻訳:河島 英昭ウンベルト エーコ
売上順位:12339
¥ 2,415(中古:¥ 478)

レビュー総評点:156
 本作品の舞台は中世イタリア。欧州最大規模の蔵書を誇る辺境の修道院。宗教会議の会場となるその修道院で修道士が変死体で発見される。
修道院院長は元異端審問官のウィリアムにその調査を依頼、ウィリアムが弟子のアドソを連れてこの修道院に姿を現すところから話は始まる。
第2、第3の事件が起こり、修道院は混乱。開催された宗教会議も決裂となるなか、ウィリアムは調査をすすめ真相に迫る・・。というのが大筋。
 
 迷信渦巻く中世において、理性的に科学に基づいて捜査をすすめるウィリアムの知性と師に質問を重ねる弟子アドソの姿が印象的。
 ミステリーや歴史ものというよりも、私は著者のエーコが現代社会に対する警句を発している評論のような印象を受けた。

 作品のなかでは信仰や学問をテーマに印象的な師弟間のやりとりが交わされる。
「唯一の過ちを考え出すのではなく、たくさんの過ちを想像するのだよ。どの過ちの奴隷にもならないために」

「純粋というものはいつでもわたしに恐怖を覚えさせる」
「純粋さのなかでも何が、とりわけ、あなたに恐怖を抱かせるのですか?」
「性急な点だ」

「恐れたほうがよいぞ、アドソよ、預言者たちや真実のために死のうとする者たちを。なぜなら彼らこそは、往々にして、多くの人びとを自分たちの死の道連れにし、ときには自分たちよりも先に死なせ、場合によっては自分たちの身代わりにして、破滅へ至らしめるからだ。」

「真理に対する不健全な情熱からわたしたちを自由にさせる方法を学ぶこと、それこそが唯一の真理だからだ。」

 ウィリアムのこれらのセリフこそエーコのメッセージそのものであると思える。

 思いが純粋で、切実であるほどに、生じる「性急さ」や「不寛容さ」こそ、エーコ(=ウィリアム)が警告する「不健全な情熱」であり、この事件の真犯人であると思えた。
 善意や正義の持つ両面性、自由に生き、考えることの難しさについて深く考えさせられる作品です。
(柴犬太郎/2008-07-05)
万華鏡のような小説 |||||||||||||||
 この小説にはとてもたくさんの鍵やメッセージが織り込まれているので,読む人によって印象に残ったことがてんでんばらばらになるのではないでしょうか。作者は「仕掛ける」けれど、どう読むかは全て読者におまかせ、みたいな。非常に面白いです。なにしろメインテーマが何かについてさえ、人によって意見が分かれると思います。私なりに「これだ」と思うというメインテーマはありますが、本書が推理小説として書かれている以上、それは人には言えないのです。各人が読んで見つけてのお楽しみ。それが正解とは限らず、同じ人が何年か後に読んだときまた違った見方ができそうなのも魅力です。 (Yukine/2003-11-24)
大学1年の頃、夢中になって読んだ1冊です。
英文学を専攻していましたので、そういう面でも興味を持って読みました。以来、この十年間に、様々な研究書が出され、翻訳上の問題なども取り沙汰されましたが、そういうものを度外視しても、本当に面白かったです。先を読みたいけれど、読み終わりたくない、いつまでもこの世界に浸っていたい、そんな読書体験をしたことを、今でも鮮やかに思い出します。特に知的な部分で様々な刺激を受けました。
様々なミステリーを読んで来ましたが、マイ・ベストはコレです。 (おひるねおさる/2002-12-05)
本書は、記号論などで著名なエーコが小説を書いたと言うことで有名な作品です。でも、そういうことに関係なく、これは素晴らしい推理小説です。読んでみるとすぐにわかるのですが、これはアーサー・コナン・ドイル卿のシャーロック・ホームズのパスティッシュなんです。西暦1327年のベネディクト会の修道院を舞台に設定にし、事件の鍵に写本が使われています。修道院で起こった修道僧の殺人事件の謎を解くために、院長は偶然滞在中のバスカービルのウィリアムに犯人探しを依頼します。バスカービルというだけで、シャーロック・ホームズファンならば、バスカバービルの犬を思い出しますね。ウィリアムを始め、すべての登場人物は、それぞれ印象的な性格の人物で、だれもが過去に何かを持っているという!感じです。また、当時の修道院や村の様子、フランシスコ会との確執、宗教裁判の話題が巧みにからめているのも面白いです。本当に、この小説のどこをとっても、引き込まれてしまい、読み出したら止められません。第一級のエンターテイメント小説です。 (bluepasta/2000-12-15)
人間の知的営みの本質は何か ||||||||||||||||||||||||||||
本書は、記号è«-の大学教授が本職である碩学エーコによる初の小説です。表å'きは教皇と皇帝の対立、および僧院で次ã€...に起ã"る殺人事件が軸となっていますが、その裏には本書発表å½"時のイタリア社会批判ã‚'始め、様ã€...なメッセージが隠されており、それは修é"士たちの議è«-という形で表現されていきます。私自身は、人é-"の知的å-¶ã¿ã®æœ¬è³ªã¯ä½•か、という問題ã‚'考えさせられまã-た。
人é-"には、真理に対する欲求があります。ã"れã‚'満足させるために人é-"は、経é¨"と仮説ã‚'積み重ねて事物に意å'³ã‚'付与ã-、真理のä½"ç³»ã‚'組み立ててきまã-た。ã"うã-た真理のä½"系はã-かã-、ある前提ã‚'å...ƒã«æˆç«‹ã-ており、その前提ã‚'å-り払えば、その上に築かれたä½"系そのものがå'©å£Šã-ます。そã-て、その後にはまた別の前提から始まる真ç!†ã®ä½"系が組み立てられていきます。ã"のスクラッãƒ-・アンド・ãƒ"ルドの不æ-­ã®åŠªåŠ›ãŒäººé-"の知的å-¶ã¿ãã®ã‚‚のなのでã-ょう。ですが、そã"にはå¿...ずæ-§ä½"ç³»ã‚'守ろうとする勢力があり、æ-°æ-§å‹¢åŠ›ã®ã¶ã¤ã‹ã‚Šåˆã„ãŒèµ·ãã‚‹ã®ã¯ã„ã¤ã®ä¸-も変らないようです。本書では、自然ç§'学上のæ-°ç™ºè¦‹ãªã©ã«ã‚ˆã‚‹ã‚­ãƒªã‚¹ãƒˆæ•™ã®ç¥žå­¦ä½"系の見ç›'ã-のå¿...然性ã‚'問題にã-つつ、実際には現代社会の在りæ-¹ã‚'根本から見つめç›'すようå'¼ã³ã‹ã'ているように思えまã-た。つまり、今現在、真理と思われているã"とã‚'そのまま鵜å''みにするのではなく、一æ-¦ç-'ってみる知的誠実さã‚'、エーコは要求ã-ているわã'です。
ではさらに一歩進ã‚"で、築かれた真理のä½"系が不æ-­ã®ã‚¹ã‚¯ãƒ©ãƒƒãƒ-・アンド・ãƒ"ルドでいつかå¿...ず壊されると仮定するなら、そもそもä½"ç³»ã‚'築く努!力に何の意å'³ãŒã‚るのか? ã"れについては、エーコは問いのままに終えていて、明確な回ç­"ã‚'与えていませã‚"。そうã-た安æ˜"にç­"えã‚'出さないとã"ろに、エーコの議è«-の誠実さが窺えまã-た。知的刺激にあふれる好è'-ですが、読みæ˜"くはありませã‚"。 (/2003-07-14)
神学に関する議論は難しいですが、ストーリーを追うだけなら、とっつきやすく
思ったよりもさくさく読み進めることが出来ました。
表面的なところだけ見れば、何かを手元に留めておきたいという執着が招く
破滅というキーワードで登場人物やそれぞれのエピソードを括ることが出切る
のでしょう。
でも、それだけの物語かというと?
(hoge2/2007-12-14)
本書は暗黒時代とも呼ばれる中世イタリアの修道院で起きる連続殺人事件の謎を
修道士ウィリアムと若い修練士アドソが解き明かしていく歴史ミステリー。
ホームズとワトソンを連想させる師弟コンビが徐々に事件の謎を解明していくという、
探偵小説の王道ともいえる形式をとっており、
特に冒頭で修道士ウィリアムが脱走した馬について推理する場面は、
ホームズのパロディーの様でもあり、思わず苦笑してしまう。
しかし本書は単なる推理小説ではなく、
キリスト教における清貧論争や異端などについてのペダンティックな議論や記述が延々と繰り返され、
全てを十分に理解するには、かなりの教養が必要とされる。
本書は歴史ミステリーの傑作として名高い反面、
読解困難かつ読了困難な難攻不落小説としても有名であるが、
暗黒時代の迷宮の謎を解明させる苦難を実感するのには丁度良いのかも・・・
(上巻を頑張って読めば、下巻は比較的容易に読めます)
中世イタリアの神秘なる世界へ入り込んだかの様な貴重な読書体験を味わえるだけでも十分に読む価値あり。 (都筑まもる/2007-07-09)
確かに、中世の修道院という舞台設定、長々と続く描写、背景にあるキリスト教的世界観、全てが日本人には入りにくさを感じさせます。しかし、これほどまで読者を自らの世界に引き込む小説は数少ないと思います。推理小説、時代小説としての要素だけでなく、哲学、数学(記号論)といった要素が凝縮された本書は、完全に小説の域を越えています。 (spacecowboy/2002-04-23)
極めて重い内容のサスペンス スリラーで,意図的にユーモアを排除しているために簡単には読めない.しかし,余りに異様な事件が連続するために,どうしても読み続けたくなる.主人公はバスカヴィルのウィリアムことシャーロック ホームズで,弟子のメルクのアドソがワトソン役.解くべきものは,連続変死事件.場所はトリノの南にある修道院で,迷宮構造のヨーロッパ随一の図書館をもつ.中世の修道院の日常生活が克明に語られる一方で,連日のように修道士が死ぬ.これは図書館の中の世界にただ一冊しか残っていない写本と,これを決して人目に触れさせたくない意思のなせる業である.己の正義を疑うことのない意思は,結局,悪魔の意思であって,さすがのホームズも悪魔には勝ち目はなかった.翻訳は非常に優れたもので,ただ敬服するだけである.しかし,現在の日本語の常用の語彙からは消えてしまった単語が多用されるので,誤解されることも多いだろう,と思われる.巨大な語彙は,作者の得意とする所で,やむを得ないことなのだ. (ymatsui4/2004-11-10)
本書は「あとがき」にもあるように、70年代イタリアの「鉛の時代」を色濃く反映している。反逆の季節を70年代までひきずったイタリア。弾圧の時代は本書の異端審問に匹敵する。本書に出てくる異端者は、審問にさらされながら己の非道と初心の理想を率直に語っていく。各々の時代の断面がぴったりと重なっているかのようだ。
主人公の「探偵たち」こそがエコ自身である。エコの内面を2つの実体(ホームズ・ワトソン関係)に分割したんだろう。記号をめぐる闘争が、次々殺人事件を引き起こしていく。保守と進歩の間での記号をめぐる闘争が、エコの豊かな知識と表現で描き出されていく。燃え落ちる僧院をみながら「探偵」はこういう「それでも記号にかける」。好奇心に満ち溢れた暗い時代の「探偵」は、進取の野心を記号に託したのだ。 (かがりひらく/2005-12-13)
中世ヨーロッパ、険しい山の上にある不気味な僧院、断崖と一続きに聳え立つ異形の建物。情景に冒頭からそそられ、僧院の見取り図と文書館の迷路が一気にその世界に引き込む。踏み込んだらもう逃げられない。…この臨場感。想像力の逞しい方には特にお薦め。
欲望の渦巻く僧院で起こる数々の不可解な事件。複雑なパズルを一つずつ解いていくような手応えがある。さすが記号学者。
それにしても、人間の愚かさを見せつけられた気がして、宗教界って…というより、人間社会って進歩がないなあ、と悲しい思いがしたのは私だけだろうか。
(こんぺいとー/2006-12-12)
ショーン・コネリーとクリスチャン・スレーターの競演作である同名映画の原作本。

話の筋は、中世暗黒時代・・・とある修道院で連続殺人事件が起こる。たまたまそこに立ち寄った修道士とその見習いは、修道院の謎を調査することになる。
その修道院には開かずの塔や、異端宗派闘争、隠された本などさまざまな秘密があった…と、こう聞けばミステリーっぽいのですが、この本の真髄はそこにあらず!!

問題は同じキリスト教徒であるにもかかわらず、ちょっとした問題で異端だとして火あぶりにしまくった中世キリスト教の暗黒時代を丹念に描いていると言うこと。
そして、自分達こそ正統だ!と主張している人々(正統じゃないと殺されてしまうとんでもない時代なんだが)が、本を読んでいる私たちから見ても、明らかに挙動不審なのだ。

『私たちの使命は聖書を保存することであって、探求は異端だ』とかのたもーていますが、じゃあ、その教えはどっから来てんだよ!と突っ込みながら高校時代に授業ほっぱらかして読んだ。

迷路のように入り組んだ塔、見習いが言葉も交わすことの無かった美しい少女、調査する修道士(コネリー)の暗い過去等エンターテイメント性もあり。
キリスト教の基礎知識があって初めて興味深く読める本であって、日本人にはなじみが薄いのは否めないが、異端審問のながーい議論(数十ページに及ぶ)を読む自信が無くても、是非読んで欲しい一冊★ (島ネエ/2006-06-19)
宗教を題材にした名作といえばダビンチ・コードがあるが
本書はそれ以前に書かれたミステリー。
ウンベルト・エーコの小説は難解さで理解しがたい書もあるが、
とにかく、一気に読まないと登場人物と宗派の関係が分かりにくくなる。
宗教においてのもう一つのタブーって、
こういうこともあったのかということが描かれている。
いろんな解釈はあるが、最後のどんでん返しは面白いとは思う。
(neeson/2007-01-16)
今日、5度目の再読をしたので急にレヴューを書きたくなりました。
私が書きたいのはこれだけです。
エーコが書きたかったのはプロローグの前にある、小さなポイントの字で書かれた部分だったのだな、ということです。
エーコはあの部分を証明するために『薔薇の名前』という、壮大なミクロコスモスを創造したのです。
この世にはオリジナルなものなどなく、すべては引用です。
百科全書学派的な学者であるエーコはそれを証明することができました。読書とは作者の意図を探るのではなく、自分と本との間の交流であり創作です。作者不在の言語活動です。
エーコはソシュールの記号論よりパースの記号論に重点を置いています。ですから『薔薇の名前』を推理小説風に書くことができたのです。
T大学の教授はエーコの引用が不正確で、全くのでたらめだといって怒っています。まだその教授は客観などというものがあり、それを正確に記述しなければならないと思っているのです。
もう、ホルヘは死にました。
最後に残ったのはアドソとエーコです。 (人生の午後3時/2005-03-20)
 記号論で高名な哲学者が いきなり 殺人事件を扱った推理小説を書くのだから、そうして それが 世界で大ベストセラーとなるのだから 世界は広いし 痛快であると思う次第である。
 キリスト教の薀蓄であるとか 記号論であるとか 本書を楽しむことへの「障害」が たくさん仕掛けられているわけだが そんなもの 「えいやっ」で やりすぎしてしまえばよいのだ。作者だって そんなことを真剣に世に問おうとこの作品では思っているわけがないのだ。若しそうだとしたら 何で推理小説なのか? ということである。そんな「仕掛け」に引っかかってしまった人こそ 「人の悪い」エーコに既に一杯喰ったようなものである。従い キリスト教にうとく 記号論に詳しくない我々こそ 実は本書の正しい読者足りえると 確信犯的に考えてしまうことこそが 一番 本書に対する正しい姿勢なのである。
 それにしてもエーコの会心の笑みを随所に感じる。賭けてもよいが 推理小説仕立てを思いついた晩、エーコは興奮して寝れなかったはずである。
 実に面白い一冊である。
 
 
   (くにたち蟄居日記/2005-01-29)
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木のぼり男爵 (白水Uブックス)
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ASIN:456007111X
白水社(1995-08)
著:イタロ カルヴィーノ原著:Italo Calvino翻訳:米川 良夫イタロ カルヴィーノ
売上順位:156220
¥ 1,239(中古:¥ 308)

レビュー総評点:-3
「コジモとヴィオラの情熱的な恋」などと言うと、どんな間抜けなお話かと心配してしまいますが、実際彼らがオンブローザの森の木の下で突き詰めた間抜けさは、ちょうど僕たちが日々直面する、悲しい間抜けさなのでした。いったいどうして、一番言いたいことばは告げられず、一番言いたくないことばばかり簡単に口をつくのでしょう?
「あなたは木の上の領主様よ! でも、地面に落ちたら全てを失うの」。コジモがついに得られなかったもの。木の上の領主様が、全てを失ったとしても得るべきだったかもしれないもの。このヴィオラの警句が暗示する本作のテーマ、それは少なくとも木の上のお間抜けの一人である僕にとってもまた、深刻な問題なのです。 (hajic/2005-10-17)
椎名誠の短篇「鉄塔のひと」に抱いたのと似たような興味を持って読み始めた。制約された状況下において具体的にどのようにして生活を送るのか。なんとなく特定の木を定めてそこから一歩も動かないのかなと思っていたら、そういう訳ではなく地面に降りなければセーフという「ルール」を主人公は設定しており、それこそテナガザルのように縦横無尽に木々の間を移動する。またサバイバルに固執しない融通加減も興味深かった。寓話的雰囲気や18世紀という時代設定を考慮したため、かように訳文を読みづらくしているのかと勘ぐったものの訳者あとがきによれば、初めての翻訳作品故不得手な面云々とありげんなり。かなり読むのに難儀する文章である。読了後眼球が3センチぐらい埋没するような疲れにとらわれた。もともと作者の狙いがそこにあったのかも知れないが終盤のフリーメーソンが出てくる件から退屈になる。 (竹の梯子/2007-04-17)
~カルヴィーノの作品は麻薬的な成分がある。最初なんとなくこんなもんかなー、と思って読み始めると、いつのまにかどっぷり無我夢中で読んでしまっている自分に気がつく。「読み」すすめることが楽しいのだ。
この作品もその例に漏れない。出会いと別れに縁取られた怒濤の中盤、時代の変化を感じさせながら静かに終盤へと向かっていく様子は、読み終えたじん~~わりとした感動を与えてくれる。
<冬の夜ひとりの旅人が>同様、作者の本に対する敬いが感じられて、読むといままで以上に本が好きになる一冊だと思う。~ (3s2d/2005-03-11)
 カルヴィーノは以前に小説と哲学的随筆の中間みたいな掌編集『パロマー』しか読んだことがなかったので、今度も難解で読みにくいのを覚悟していたのだが、これがなんと実におもしろいのだ。ヴォルテールやナポレオン等実在の有名人まで登場させてきての法螺話は、最後まで飽きさせない。
 地上に決して降りないという一つの主義を貫いた男爵の話は、恋愛あり、冒険あり、哲学的思索ありで、18世紀後半から19世紀初頭までのヨーロッパ歴史を、ドイツ語やフランス語、英語、ロシア語をもちりばめながら概観していく。その軽いユーモアを決して忘れない語り口は、お見事と言うしかない。 (存尾/2009-04-22)
可愛い女の子とけんかして、一生を木の上で過ごすと誓ってしまった男の子。友達は猫のオッティモ・マッシモ。最初は単なるいじっぱりだったが様々な試練を経て、木の上での生活を認めさせてしまう。自由な生活にあこがれるがそこには必ず「孤独」という友達がいる。童話のようでもあるが深く哲学的な作品である。 (hiyoko2003/2003-08-10)
5件のレビューを表示しています。
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平均点:4.5
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w:14 h:12
メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー
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ASIN:B00003IQQ2
ポリドール(1999-10-14)
アーティスト:キース・ジャレットキース・ジャレット
売上順位:19023
¥ 2,070(中古:¥ 1,650)

レビュー総評点:37
ピアノの音が他のアルバムと違う |||||||||||||||||||||||||||||||
難病復帰からの第一作。第一印象は「ピアノの音が違う」だった。おそらくヴェゼンドルファーと思われるピアノからは、まったく装飾というものを払拭した「素」の美しさが出ている。静かな静かな作品。 (voodootalk/2003-09-14)
Another Side of Keith |||||||||||||||||||
この演奏集を初めて聴いた時は耳を疑った。「これがあのキースか」と。なぜなら私の知っているキース・ジャレットは、マイルス・デイヴィス・バンドでの超アグレッシヴなキーボードプレイや自身のバンドでの実験的精神を伴った創作活動、そして、前人未到のピアノソロ・インプロヴィゼイションの数々における、人知を超えるかのような創造エネルギーを常に保ち続けた驚異のピアニストだったからである。しかし、このアルバムでのプレイはまるで別人のように感じた。ひとことで言ってしまえば「枯れた音」であった。保守的な老人ジャズマンの枯れた感じとはもちろん異質だが、正直言って心配してしまうほどであった。慢性疲労症候群なる病気の療養中と聞いていたので、キースは本当に大丈夫なのか?と疑ってしまった。それほど今までの諸作でのエネルギーがそこには全く感じられなかったからである。その後、来日コンサートや新作を発表、さらにアーティストとしてまた一つ進化した姿を見せてくれ、再び新たなエネルギーを持って演奏を再開した彼を見て、やっと安心してこの作品が聴けるようになった。これは推測であるが、このアルバムでのプレイは病気の経験を通して彼の心にもたらされたそれまでにはなかった平安な部分を素直にピアノに託した結果なのではないかと思える。キース・ジャレットというピアニストの隠されたアナザーサイドを垣間見るような、ファンとしては貴重な作品の一つとなった。 (ヒゲーニャ/2002-10-10)
畑違いの人間が書くレビューです。

普段はこんな種類の音楽を聞く人種ではないのですが、ジャケットの素晴らしさに引かれてこのCDを買いました。
1曲目の音が流れてきた時に、周囲の風景が急に静かになるのを感じました。
心にしみ込む、この音色はいつも聞いている音楽とは別の興奮を届けてくれ、いつまでもその音に体を委ねたい様な気持ちが沸き起こりました。

世の中にはまだまだ素晴らしい音があることを教えてくれた1枚です。 (どんちゃか/2005-06-09)
ç"Ÿãã¦ã¦è‰¯ã‹ã£ãŸã€ã¨æ­»ãªãªãã¦è‰¯ã‹ã£ãŸã€ã¯ã ã„ぶ違う。ワタクシも大ç-...ã-たのでよくわかるのだが、前è€...は自然にほくそç¬'ã‚"でã-まうような脳天æ°-さがあるが、後è€...のそれはなã‚"つーかå†...省的で言è'‰æ•°å°'なくなってã-まう。どã"かç"Ÿãã¦ã„ã‚‹ã"とに畏れã‚'感じる心が育つものである。ã"のアルバムにいるキースジャレットはあのウググググギーオーダダーのタコ踊りのãƒ"アニストではない(ã'ã-て否定ã-てるã‚"じゃないã‚"ですよ)ãƒ"アノの音もヨーロッãƒ'の大è-堂で天上から降ってくるæ°'晶のようないつものECMではない。ちょっと古くさい趣å'³ã®ã‚¤ã‚¤å°ã•めのリãƒ"ングダイニングで弱ã€...ã-くç-...衣にガウンã‚'ä¹...ã€...に脱ぎæ"¾ã¡ã€è¿Žãˆå...¥ã‚Œã¦ãã‚ŒãŸã‚­ãƒ¼ã‚¹ãŒã€Œã„ま、ã"ã‚"ななã‚"だ」とおもむろに弾きはじめた、という感じ。驚ã!ã»ã©ãƒ-ライベートな音になっています。çª"のå¤-の銀杏は最後の一枚がåŒ-風に吹き飛ばされそうだã-、採å...‰ã®æ‚ªã„室å†...の濃いい影がキースの表æƒ...ã‚'よりはかなくさせているã'どå±...心地は悪くないと言うか、ç' ç›'にああ!よかったね、と言いたくなる雰囲æ°-。ã"れã‚'リアルタイムに知っていたらどれだã'感動ã-たか、と思うとé...れてきたキースファンとã-て残念です。(そう、いまではすっかりå...ƒæ°-でキイキイいったり悪æ...‹ã¤ã„ているらã-いではないか)マイルスの復帰作Man with the Hornはè¶...イケイケで「それでも俺に付いてã"い!」的強さが漲っていますが、ã"ã"でのキースは観客もお仕事もでもなく、いつになく小さな声で独り言ã‚'言っているようです。それにã-てもスタンダードのè¶...有名曲がã"ういう響きになるとは弾きæ-¹ãªã®ã‹ãªã‚"なのか?ãƒ"アノも奥が深いっす (すずぱぱ/2003-05-19)
キース・ジャレットの名盤群の中でも最高傑作。5 - 7分程度のスタンダート曲が淡々と演奏されていきますが、自宅での録音であるためか、または病気療養中であったためか、いつもの唸り声も聞こえません。しかし、その演奏の精神状態は内的にとてもintensiveなものであることが、それぞれの曲のメロディの訴えかけてくる強さから分かります。Blame It on My Youthはライブ盤のものよりさらに美しく、青春を回顧させます。Shenandoahは訥々とでも激しく新たにチャレンジする勇気を与えてくれます。何度聴いても、心が和らぐと同時に、希望を与えてくれます。これを聴いて育った私の幼い子供ももうすぐ6歳。今は3人めの子供がこのCDを聴くと、なぜか機嫌が良くなります (思わずどぴゅ〜/2006-01-18)
ソロコンサートではインプロ(即興演奏)で知られるキースジャレットのジャズスタンダードです。
ピアノの美しい音色がスピーカーから、ポロポロとこぼれ落ちてきます、
一つ難点は、キースジャレットが音楽の世界に入り込んでしまい、あー、うー、と唸るんです、しかも、それがきっちり録音されています、、、、
プライベートスタジオ録音なので、多分スタインウェイ(スタンウェイ?)かと推測します、
クラシックのような超絶技巧はありませんが、キースジャレットが自分自身で楽しむかのように、
ピアノの美しい音色をひきだしています。 (あ/2008-02-21)
6件のレビューを表示しています。
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利己的な遺伝子 (科学選書)
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ASIN:4314005564
紀伊國屋書店(1991-02)
著:リチャード・ドーキンス翻訳:日高 敏隆翻訳:岸 由二翻訳:羽田 節子翻訳:垂水 雄二リチャード・ドーキンス
売上順位:87224
¥ 2,854(中古:¥ 345)

レビュー総評点:97
中学生のころ古本屋でちょっと立ち読みしたのがこの本との出会い。すごくおもしろかったのに、結局買わずじまいなまま(中学生はお金がないのだ)タイトルも忘れてしまって、ずっとなんの本だか思い出せないままでいた。でもこの本の言わんとするところはちゃんと頭に残っていたんだから、ドーキンスの理論の基本的アイデアは中学生にも理解できていたのだ。
なんで中学生にもわかるのか。それは、ダーウィニズムの不明確なところを、利己的遺伝子というただ一つのアイデアだけで、きっちり明解にしてくれるからだ。
考えてみてほしい。ダーウィニズムでいう淘汰の単位は、一体なんなんだろうか? 働きバチのカミカゼアタックは利他的だけど、同じ種や同じ群のなかで殺し合うこともある。どこに利他・利己の区切り線を引けばいいんだろう?
ドーキンスはこの混乱をあっさり解決する。区切りなんてものはない。淘汰の単位は、生命体を作り上げる基本的な単位である遺伝子であって、遺伝子はすべて利己的に振る舞うというのだ。一見利他的に見える行動は、そうすることでより多くのコピーを残そうとする遺伝子の利己的なふるまいで説明できる。ダーウィニズムをつきつめたこの理論は、実にわかりやすく納得しやすい。
ただしこの本、あまりに誤読が多いので注意。「人間が道徳的にはいかにふるまうべきかを述べようというのではない」と著者がわざわざ冒頭でことわっているというのに、そうしようという人がいるのだ。増える性質を持つものが増えるってだけのことに、意識を持つわれわれが、それに沿った決断を下すべきって意味は含まれちゃいないのに。
ナチスの御用科学者が優生学を悪用したのと同じ論理で、この本の理論を振りかざす小賢い連中に引っ掛けられないためにも、一度きっちり読むべき名著。ちなみに「ミーム」というアイデアが披露されたのも本。 (kenken96660/2002-07-14)
生物学の古典 |||||||||||||||||||||||||
ドーキンスはケンブリッジ大学の動物行動学者。原著が出版されたのは1976年。著者はあらゆる生物の行動を一貫して突然変異と自然淘汰という2つの原理のみで説明しようと試みている。利己的遺伝子という概念はそのためのツールであるが、言葉が独り歩きしている感が強く思想界から一般の間違った俗流の生物学者にまでインパクトを与えている。間違ってはいけないのはこのこの言葉は概念であり実体はないということである。著者自身、「自然淘汰の単位として役立つだけの長い世代にわたって続きうる染色体物質の一部」という曖昧な定義を採用している。古典として是非読んでおくことをお薦めする。 (motofji/2002-11-13)
 竹内久美子さんの一連の本で紹介されていたので、読んでみた。
 さまざまな生物の不思議な行動が全て、利己的遺伝子の概念でわかりやすく説明している。世代間の争い、雄と雌の争いは、人間の家族問題や恋愛問題にもつながってくる。ミームの概念(生物的な自己複製子ではなく文化的な自己複製子)は、生物学的視点で社会や文化について、論じており面白い。
 文章もわかりやすく、翻訳もこなれていていい。 (オムシカ/2003-08-14)
「生物は遺伝子を運ぶための道具にすぎない」という、生物(個体)中心から遺伝子(部品)中心の科学思想を提示します。
生物の神秘性をはぎ取って、究極のニヒリズム(「人生に意味なし」という思想?)をジリジリと実証していくさまは、迫力がありました。
強烈な本です。
(ふじ/2007-01-07)
現代人の必読書 ||||||||||||||||||||||||||||
ã"の本ほど、自信ã‚'持ってè-¦ã‚ã‚‰ã‚Œã‚‹æœ¬ã¯ä»-にない。
「私たちは遺伝子のç"Ÿãæ®‹ã‚Šã®ãŸã‚ã®æ©Ÿæ¢°ã«ã™ãŽãªã„」ã"のå......分にè«-証された仮説は、「私たちはなぜ存在するのか」「私たちはなぜã"のようにふるまうのか」という、ç' æœ'なç-'問にダーウィン以上に正確な回ç­"ã‚'与えてくれた。「遺伝子利己主義」はé"徳理è«-ではなく、ç§'学理è«-である。ã-たがってã"ã"から「私たちはどうç"Ÿãã‚‹ã¹ãã‹ã€ã¨ã„うç-'問への回ç­"ã‚'ç›'接引き出すã"とはできない。ã-かã-私たちは「個ä½"利己主義」ã‚'前提に社会å¥'ç'„説ã‚'æ‰"ち立てã-るã‚'å¾-なかったヨーロッãƒ'è¿'代の思想家たちと違って、「遺伝子利己主義」という、より正確な事実認識の上に、あらたなé"徳理è«-ã‚'構築するã"とが可能となったのである。ã"の本のインãƒ'クトはそれほどまでにå!¤§ãã„。 (/2003-05-02)
正直、人生観が変わる本です。
有名な本ですので読む前からある程度の筋は知っていたの
ですが、それでもなお衝撃を受けました。
主張は前半に書かれていますので前半だけ読んでも良いと
思います。が、様々な事実に前半の主張を当てはめていく
後半の迫力は圧巻です。
読み終わって「自分は一体何なのだ。」と自問自答して
しまったのですが、最後のほうで触れられるミームの話まで
読むと「自分の生きたいように生きて(ただし周りに迷惑を
かけない程度にね)、好きなことをして思いっきり人生を
謳歌できれば、そして出来れば生きた証が何か残せれば幸せな
ことじゃないか(それがミームにしてもジーンにしても)。」
と悟りを開いてしまいました。
(不敗魔/2007-02-27)
全13章からなる専門書である。生物の究極の目的はその全情報である遺伝子を次世代に残すこと。この本を簡単にいうとこういう内容である。では、どうやって優良な遺伝子を複製して増やし、子孫に反映させるのか、という理由が様々な理論とともに紹介されている。私が一番興味深かった箇所は13章である。ここでは、ダーウィン主義者が盛んに主張する表現型効果が生物全体に与える生存と繁殖に有利不利ということを越えて遺伝子自体の利益を考慮した考察が語られる。例えばトビケラという生き物は水中の小さな石塊を選んで自分自身の体にぴったりの巣を作る。そのために手足は見事に精巧で緻密な完成品に達している。言うまでもなく、この手足の設計図は遺伝子である。一方、ロブスターは、その殻は自身がつくり出すタンパク質であるから、これも完全に遺伝子から作られるものであるから納得である。しかし著者は、トビケラの場合は、巣の形状「のための」遺伝子を、たとえば脚の形状のための遺伝子が存在するというのと厳密に同じ意味で、認めなければならない、というのである。結果論からいえば必要なのはトビケラの巣がダーウィン主義的な適応である、ということで片付けられてきた。他にもビーバーのダムとか、遺伝子に直接支配されないような表現型を越えた石のような生命をもたない対象にまで延長しうるものである、というのがその主張である。ここが普段、私も気にも止めていなかった点であるが、言われてみると誠に不思議と言える。どうやってそのような特徴的な巣を作るようにインプットされたのだろう? 特に生物の利己的と利他的という相反する行動パターンが随所に紹介されていて、この本は単なる生物学という分野を越えて我々人間社会にも適用できるような理論が目白押しである。とにかくエキサイティングな本だ。一読する価値はあると思う。 (razzi345/2008-01-24)
 1976年版の初版は、ばっさり進化論を個体や種ではなく遺伝子に着目して書き評判を得た。この76年版のエッセンスは前書きに凝縮されている。しかし、この前書きにもかかわらずこの1989年版の前書き、補注にもあるように、かなり拡大解釈されたことが判る。(その原因が著者に無いとは思われない)
 確かに現時点で読むと、批判的に読める部分も多く、正直イライラした気持ちになったが、補注から読むとそのような疑問にかなり答えてあり、楽しく読めた。 (近藤 カツオ/2003-01-05)
 事実に対する解釈はひとつとは限らない。一æ-¹ã€ç„¡é™ã«ã•まã-まな解釈があるわã'でなく、ç›'感的な説å¾-力ã‚'もつ”解釈の収束点”がいくつか存在するのだろう。自分のè¦-野がある収束点とは違う収束点の存在ã‚'教えてくれた。ã"の本ã‚'起点に、æ-°ã-いè¦-点ã‚'求めて、ドーキンスのä»-のè'-作、グールド、カウフマンと読書のå¹...も広ã'られた。
 人é-"がç"Ÿã¿å‡ºã-たé"å...·ã ã‹ã‚‰ã‚‚つ宿å'½ãªã®ãªã®ã ã‚ã†ã‹ã€‚わたã-たちが使う言è'‰ã«ã¯ã€ä¸»è¦³çš„なニュアンスがå†...在ã-ている。たとえば、使われるæ-‡è„ˆã§å¤šå°'の違いはあるだろうが、「AがBã‚'する」という表現のå '合、Aというものã‚'æ"¬äººåŒ-ã-、その何らかの意å¿-の存在ã‚'感じさせてã-まう。
 「利己的」という刺激的な言è'‰ãŒä½¿ã‚ã‚Œã‚Œã°ã€èª­è€...はそã"に意å¿-やé"å¾³ã‚'感じã-るã‚'えなã!„。本書は、言è'‰ã®æŒã¤ã"のような主観的な特å¾'についての丁寧な説明からスタートする。一見、本è«-とはç›'接é-¢ä¿‚のないようなã"の話題から、すでに「事実ã‚'見るæ-°ã-い見æ-¹ã€ã«ã¤ã„てのæ°-付きが始まる。
 前書きで「ç§'å­¦è€...ができるもっとも重要な貢献は、æ-°ã-い学説ã‚'提å"±ã-たり、æ-°ã-い事実ã‚'発掘ã-たりするã"とよりも、古い学説や事実ã‚'見るæ-°ã-い見æ-¹ã‚'発見するã"とにあるå '合がおおい」と表明されているとおり、本書はæ-¢ã«çŸ¥ã‚‰ã‚Œã¦ã„るさまã-まな事実ã‚'注意深く再度検討ã-、その解釈の可能性ã‚'探っている。 (jimmy/2003-03-26)
言わずと知れた名著。内容が伴っているので単なるサイエンス・ドキュメントではなく、ドーキンスの考えるところの生命観を学ぶことができる。題名から遺伝学の本だと思ってきたが、実は、遺伝子の視点から見た動物行動学、進化論というのが実際の内容で、生化学的知見とは関連性が薄い。個人的には、生物の世界における「個体」概念が、利己的遺伝子のコンセプトをもとに従来の固定された生物観を修正する形で、説明されていたのが収穫。高校程度の生物学の知識があれば議論の中身には十分についていけるし著者の非凡な発想には(真偽はともあれ)かなり触発されるものがある。 (SLOWSTART/2004-06-05)
下記のドーキンスの本である。一世を風靡し、今でも多々引用に用いられていることを鑑みると、これも「国富論」的な「古典」になっていくのだろう。 確かに10年以上の前の本だが、今もって驚かさせてくれる。例えば、我々は概して、自分と似た人を好きになりがちである。これは、遺伝子が、似たものと手を組むことによって、自分たち(遺伝子)を生存させようという、遺伝子の働き、という考え。・遺伝単位は短ければ短いほど何世代にも渡り長生きする・遺伝子を「だまして」宿っている体が実際の年齢より若いと思い込ませれば寿命は延びる・「意地悪」に利点はない(遺伝的視点からゲーム理論を用いて)・雄雌いずれにせよ先に相手を棄てたほうが有利  (ぽこぺん/2004-02-16)
遺伝子の長い腕 ||||||||||||||||||
読後、自分の行動をいちいちselfish geneにまで還元してしまう癖にとらわれる本。社会観・自然観が大きく変わりうる本。こんなこと考えないで生きて死んだ方が幸せじゃないの?と言われると反論できないが... (Bluescript/2006-01-07)
明白な原理 |||||||||||||
~遺伝子は自己複製する。その際ごくわずかな確率でエラーが生じる。複製された遺伝子の中から、生き延びるものは少数派である。この三点があれば、自然淘汰が引きおこるのは必然であり、ダーウィンの提唱した進化論は、十分に理論として実証される。これだけ明白で簡潔な理論が、未だ先進国でさえ浸透せずにいることに驚きを感じずにはいられない。この本は、~~前提に多少の生物学の知識を要するが、それでも我々は、読まなくてはいけない一冊だと思う。家庭に一冊!!!~ (mayumi/2005-02-10)
あなたは、ダーウィンの種の起源を読んだことがあるだろうか。大学の図書館などには、おいてあるが、たぶん多くの人が、教科書で知っているくらいで、実際にどんなことが書いてあるかは知らないだろうと思う。リチャードドーキンスは、現代の生化学・遺伝学などの知識を総括的に統合し、生命進化について、詳細に検討し、誰もが必ず疑問に思った生命の謎について答えを示しているように感じる。これの本を読めば、必ず、人生が変わります。自分という存在について、新しい見方ができるのです・・・ (/2000-11-02)
竹内久美子の「そんなバカな!−遺伝子と神について」を読んで、リチャード・ドーキンスを知りました。人間の肉体は遺伝子の時間旅行に使われる乗り物に過ぎない。私にとっては、人生観をも変える衝撃的な本でした。竹内久美子さんの著作と合わせて読むと、世の中の面倒な事が、分かりやすくなました。 (/2007-04-10)
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アトランティスのこころ〈上〉 (新潮文庫)
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ASIN:4102193251
新潮社(2002-04)
著:スティーヴン キング原著:Stephen King翻訳:白石 朗スティーヴン キング
売上順位:316954
¥ 820(中古:¥ 1)

レビュー総評点:43
米のキング・オブ・ホラーことスティーヴン・キングの
「ホラーでない」作品です。

主人公:ボビー・ガーフィールドの物語を中心として
1960年から1999年までの同一の時間軸の中を生きた
人々の群像劇を描いた本作には、
過ぎ去っていったかけがえのない少年時代の記憶や、
激動のベトナム戦争時代の渦中に居た大学生たちの狂騒にも似た、だけど確かな青春、
そしてベトナム戦争というものを経て彼らが何を失っていったのかが
描かれています。

本作はラストが秀逸です。
この物語は憧憬や無常感といったものを根底に湛えて展開されてゆきますが、
その中で描かれてきたものは最終章において結ばれ、
そして「魔法」による一つの救済がもたらされるのです。
かつて名作『スタンド・バイ・ミー』では
切なく哀しく、そして残酷とも言える少年時代との決別を描いたキングですが、
本作のラストでは切なさと共に、奇跡と、それがもたらす希望をも描いています。
その余韻のすばらしさは、数多くのキング作品の中でも有数のものではないでしょうか。

還らない過去とそこに居た全ての人々を想う、切ない物語。
最近のキング作品はちょっと…、と敬遠されてる方も是非手にとっていただきたいです。 (A作/2006-01-12)
素晴らしい本だと思う。アメリカにとってのベトナム戦争とは何だったのか、
それに巻き込まれたある世代の怒り、悲しみ、そして虚無感というものを五つの時代(年代?)を通して描ききっている。キングの凄い所はそれをエッセイに終わらせるのでなく、フィクションを混ぜる事で逆にリアルに自分の"失われた"世代を描いている点にあると思う。70年代がにおって来る様である。
これは今までのキングのフィクションとは違った、"ベトナム文学"と呼べる物ではないだろうか?
ベトナム戦争の傷痕を戦場ではなく人々の日常を通して描いた傑作である。 (gnr/2003-05-23)
この作品に登場する老人、テッドはキングの作品「暗黒の塔」シリーズと関わりのある人物です。しかし、暗黒の塔を読んでいなくても、一個の作品として素晴らしい出来であり、ヒューマン・ドラマ本としてのキングの才能が至る所にちりばめられている良書です。
この上巻を読んでしまったが最後、下巻を読まずにはいられませんよ。。 (どんどんついてくる/2005-04-24)
てっきり上下刊の長編なのかと思っていたら、三篇の中篇を集めた作品でした。もちろん関連はあるのですが、結構内容はバラバラで統一感はあまりないです。カタストロフを期待すると裏切られるかもしれません。
キングのライフワーク「ガンスリンガー」シリーズの外伝といった絡みがあるので、単独で読むと訳がわからないかも。これは「ドリームキャッチャー」が「IT」との絡みで展開するのと似てます。ファンにはにんまりするシーンも、キング初心者には???かなあ。
映画ではアカデミー俳優アンソニー・ホプキンスが演じたテッド。彼と主人公の男の子との交流がメインテーマなのですが、あまりにフィナーレが不親切!キングファンでもそう思ってしまいます。 (ドリフタ/2003-05-18)
40にも手が届く大人?になると、11歳のころの自分なんて想像もつかないもの。でも、古びたアルバムを開けば、少年時代の思い出が甦るはず。アトランティスの心は、そんな赤茶けたアルバムのような本です。それが物悲しい思い出であっても、時がそれを美しく変えてくれるはず。「時間は老いぼれた禿の詐欺師」。ページをめくりながら、老いぼれ禿の詐欺師に身を委ねると、きっとあなたの涙腺も熱くなるはずです。 (/2002-05-12)
タイトルどおり、上巻で一つの物語が出来上がっています。
母親との地味な生活を送っている少年が主人公。
その少年の生活は、(アメリカと日本の違いはあっても)
読み手と共通の何かをもっています。
その少年が青年へと変わる、その瞬間の濃縮された喜怒哀楽が
夏の休日の輝きとともに、読者に伝わってきます。
ただし、読む前にW・ゴールディング「蠅の王」を読んでおく事を
お勧めします。文中にネタバレが書かれており、その名作を読む気力が
なくなると思われるからです。少年の人生に影響を及ぼす本です。
同じように古い映画「光る眼」もネタバレがあります。こちらも
興味のある方は先に見ておいたほうがいいでしょう。 (ガルガリ/2005-09-22)
新刊が出る度に買わずにはいられないキング中毒の皆様、今回は大丈夫・おもしろいです。キングなんだから当たり前とおっしゃる方も多いでしょうが、でも、本当に?おもしろい?と言いたくなるのも、ちらほらと有ったような気がしませんか。キングだから最後まで読めるけど、読み終えて、何となく「やられたぁ」と思ったりして・・・。でも、これは好いです。「グリ-ン・マイル」に近いけどもっと温かみがある話だし、厳しさもあり、「うわぁこの人きつ-いっ」という登場人物もおり、もうお膳立てはバッチリですので、後は皆様の心にゆっくり優しさが浸透していくのをご賞味ください。いいなぁ、これから購読する方は、楽しみがまってて。私も又読もうっと。 (pino/2002-06-09)
ここ最近のキング作品の中では最も楽しめた。
中間3章は反戦への痛烈なメッセージだとも思う。とにかく読んで損はない。 (上田真一郎/2003-12-01)
キングの作品の中でも群を抜く傑作。こんなにも何気なく、こんなにも冷酷で、こんなにも暖かいお話を書けたのか、と彼を見直すこと間違いなしの一作である。構造だけを見ればスタンドバイミーの焼き直しのようだが、その中にはキングが絶望の先に見つけた悟りとも言えそうな何かが煌めいている。あるいは群を抜くという言い方は間違っているかもしれない。この作品はキングの"heart"そのものだから。 (原田耕二/2003-07-19)
ボビー少年の子供時代が丁寧に描かれている前半はSFっぽい謎を残したまま、終わります。それからは各人のその後の人生がオムニバス形式で書かれています。いじめっ子もいじめられた子も、それぞれ自分の人生を歩んでいったということだと思います。
全体としてまとまりがなく、一番残念だったのは、前半の謎が何時明かされるのかと読んでいったのですが。
それぞれの話は面白く、読んでいて飽きません。 (/)
上下巻合わせてとにかく長いです。内容も好みの問題ですので、一概に否定はできません。
が、しかし、キングの作品から久しく離れていた私としては、「読みにくい」の一言です。きっと、キングが大好きで、はまっていた頃に読んでいたら、それなりの感激もあったのかもしれませんが、くどい比喩表現と日本人には馴染みの浅いユーモアのてんこもりで、胸焼けがしました。
だいたいからキングの作品は感情の導入までが割合と時間がかかるのですが、最後は引き込まれるという素晴らしさがありました。でも今回に限って言えばそれがありません。もう最後のほうは「ここまで読んだんだから頑張るぞ」ってなもので、気持ちを奮い立たせて読みました。
キングの初心者にはお勧めいたしません。 (みかんちゃん/2003-04-15)
舞台はコネティカットとメイン州、主人å...¬ãŒå°'å¹'時代の1950å¹'後半から、幼友é"のガールフレンドが60å¹'代のベトナム反戦æ'»å‹•に参加するなど、大きく人ç"Ÿã‚'変えてã-まう。手にæ±-ã‚'握るエãƒ"ソードの連続。前半は回顧風のファンタジー的な物語風、後半はガールフレンドの悩み多き大学ç"Ÿã¨ã-てのé'春。そã-て、最後のå '面は、思わずホッとするハッãƒ"ーエンド。ランド・マクナリーのロードアトラスã‚'傍らに、舞台となった地名と位置ã‚'確かめるが、前半の舞台となるç"ºã¯æž¶ç©ºã®åœ°åã€‚それでもè¿'くの都会がãƒ-リッジポートと書かれたあり、位置é-¢ä¿‚は分かる。ペーãƒ'ーバックには地図は不可欠と
感じまã-た。物語のどã"かにè'-è€...の自伝的な要ç' ã‚‚含まれているらã-く、同å¹'代の読è€...には懐かã-さã‚'感じるものが見つかるの!ã!!§ã¯ã€‚ (tapi0/2002-12-18)
家族ではない、うんと年長の友人をもつということは、男の子にとっても女の子にとっても、かけがえの無い幸運だ。世の不思議に対して明解な答えはなくても、少年が「自分と世界」について考えるきっかけになる。こういうのを、(中学生なら十分理解可能)夏休みの課題図書にするくらいの気のきいた世の中になればいいのにね。 (若林 卓球/2002-08-28)
多分これは「スタンド・バイ・ミー」や「リタ・ヘイワースの刑務所(ショーシャンクの空に)」などのヒューマン・ストーリーだと思う。ボビーとテッドの親友関係や少年時代の淡い恋など、また親への反抗期の始まりなどなどで、もうテッドとの別れのシーンではほんのりと涙がでました。後もう一つ、ちょとだけ、キングのある壮大なストーリーつながっています。 (/2002-06-30)
オムニバス形式で上下巻とも相当なボリュームだが、面白いので長さは感じない。とくに第二部が圧巻。激動の60年代、大学を退学になれば即ヴェトナム行きだがカードゲームがやめられないジレンマ。当時のアメリカの大学生はこんな切羽詰った状況だったのかと思った。
アトランティスは、失われた大陸アトランティスのこと。失われた子供時代、失われた青春時代といった意味。キングはホラーしか書けないと思っている人にとくにお薦め。キングの面目躍如たる感動の秀作です。翻訳も素晴らしいです。 (/2002-06-23)
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新約聖書を知っていますか (新潮文庫)
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新潮社(1996-11)
著:阿刀田 高阿刀田 高
売上順位:5371
¥ 500(中古:¥ 1)

レビュー総評点:300総評点300以上の注目商品
新約聖書に親しめます。 |||||||||||||||||||||
 聖書(旧約・新約)は何度となく耳にする本ではあるが、中身については知らないことが実状では?自分も聖書に気軽に触れるつもりで手にしました。 
 期待に違わぬ、旧約聖書の気軽な入門書としては(学問的ということではなく)最高の本だと思います。
 やはり、ヨーロッパ等に触れる時に(旅行したり、本を読んだり)、やはり、聖書については知らないより、知っていた方がよいと思います。
 聖書にあまり興味のない方も、軽い気持ちで読めますし(非常に読みやすい)一読して決して損のない本だと思います。
 
 この本を読まれる前に、是非、「旧約聖書を知っていますか」を読まれることをお薦めします。先に「旧約」から入られる方が良いと思います。
 この本は読んだ多くの本との相対!比較では★5つのレベルだと思います。しかし、多くの人が「旧約」を読まれた後に本書を読まれるのではないかと(読まれたのではないか)考え、「旧約」の方が若干読みやすく楽しめたので、「旧約」と比較して★4つにしました。 (トランスジェニック/2003-04-05)
為になりました! ||||||||||||||||||
この本は、聖書のなかの出来事をノンフィクションのように歴史的事実として私達に紹介してくれます。信仰を持たない作者同様、信仰をもたない私には聖書の世界に始めて触れるにはとてもよい入門書でした。読みやすいし、読み終わったあとの感想では、西欧や現代の社会が今までより少しわかったような気がしてとてもお得な気分になりました。
海外旅行やTVのドキュメンタリーでいろいろな文化に触れるのが好きな人でまだ聖書の世界に触れたことの無い人には、文化に対して理解が深まるのでお薦め!です。先に『旧約聖書を知っていますか』を読んでおくと更に理解しやすくなると思います。私はその順番でした。 (beans/2002-10-15)
推理小説家という物書きの側から見た聖書解釈の本とみた。
例えば、多くの人が挫折するキリストが起こしたという多くの奇蹟の話を、「奇蹟は聖書に記された通りに記された通りには起こらなかったろうけれど-そんなことは、さして重要でない」と言い切る。なぜなら、「奇蹟のエピソードは一つの比喩であり」、「小説でしか伝えられない真実がある」からというが、まさしく小説家の発想だろう。
また、この本の解釈する聖書の登場人物はとても人間味溢れる。神を信じつつも疑わざるをえないイエス、わりと飲み食いの好きなイエス、学識豊かな故にキリストを裏切るユダ、結局は旧勢力と妥協してイエスに死刑を宣告したが最後までイエスを救おうとしたピラトなど、聖なる側も邪なる側も人間臭い。
いずれにしても、新約聖書の世界を身近に感じられるようになる本だと思います。 (XP/2005-07-22)
推理小説家らしいタッチで、聖書の正確な分析を行い、それをユーモアを交えながら展開させる内容は、あきさせることなく、一気に読める内容です。かといって、ユーモアだけではなく、その時代背景や宗教観を取り入れない冷静な状況分析など、キリスト教の成立の背景なども、詳細に書かれており、聖書をしらないものにとっては、まず読みたい一冊です。 (しみたま/2002-05-12)
基礎の基礎は本書で ||||||||||||||||||||||||||||
 映画「パッション」を観てから早速書店で本書と「旧約聖書を知っていますか」を購入しました。
 土日で両方を読破し、映画の背景を理解できるようになれました。
著者も言っているように、あくまで”基礎の基礎”を学ぶ本ですから、
本格的な勉強をされる方は他書をあたられると良いでしょう。
 私のように手軽に一応の基礎知識を得たいのであれば、最適かと思います。 (sd/2004-05-10)
面白すぎる、諸刃の剣 ||||||||||||||||||||||
前作の「旧約聖書を知っていますか」に続いてとうとう西洋思想の大元、新約聖書の解説ブック。
私がキリスト教信仰に惹かれ、実際に教会に足を踏み入れるまで、ずいぶんとたくさんのキリスト教関連本を読んだが、阿刀田高さんはその中でも群を抜くほど面白かった。
「旧約聖書~」はユダヤ教という日本ではあまりなじみのない宗教のバックボーンとして読むことができる。
だが、新約聖書はモロ、生きたキリスト教の真髄であり、神学的カラーを除いてはこの書の意味を伝えることはできない。
旧約では確かに成功した、入門書としてのガイドブック化も、こと新約に至ってはずいぶん苦労されているのが文間に見える。
キリスト教を信じられるかどうかの最大の分岐点は、イエス・キリストを神の子と認!められるかどうかで、‘彼’を人間とし、復活を何かのイメージと捉えるならば、それはキリスト教をモチーフにした別物である。
阿刀田氏はあくまでも信仰者とは違う視点から、キリスト教のバックボーンが全く無い日本人向けに本書を書かれた。だから、もしこれからキリスト教を学ぼうとされているなら、本作はお勧めしない。
なぜなら・・・読みクチが面白すぎて、キリスト教の教会で信者の人たちが信じていることと、本書のギャップとの修正がかなり大変になるからである。 (amazonet/2003-08-02)
ヨーロッパの美術館や教会を訪れると、必ず眼にする宗教画。それらを鑑賞する度、キリスト教についてもっとよく知っていればと思ってはいたものの、キリスト教を扱った本とか美術関係の解説書は、難しすぎたり、読む気にさせないものが多いなぁと思ってました。なのに、この本を読んで眼から鱗。新約聖書の大まかな流れが解った気になれるし、宗教画に描かれた内容は、この部分の事だったのか!と気づく事が多かったです。すんごく読みやすく、解りやすい。宗教画を観る眼が変わります。 (アッキー/2005-10-11)
自分は信仰ã‚'持たないという阿刀ç"°æ°ãŒã€ã‹ãªã‚Šã®æ­³æœˆã‚'かã'、è-書に出てくる現地も訪れて書き上ã'た意欲作。
短くはないæ-°ç'„è-書のポイントã‚'うまくつかã‚"だ上で、推理小説家ならではの機知も働かせ、面白い読み物に仕上ã'ています。時代背景や、ユダヤ教とのé-¢ä¿‚ã‚‚ç°¡æ½"にまとめられていて、ã"れ一冊でだいたいのとã"ろは分かるようになっているのではないでã-ょうか。人é-"とã-てのイエスの心のè'›è-¤ã‚„使å¾'たちの人となりに想像力ã‚'使って思いã‚'馳せていくとã"ろに、信å¾'でないと言いながらシンãƒ'シーがã"もっていて、爽やかな読後感があります。
西æ'‹æ-‡å­¦ã«ã¯ã€è-書からの引ç"¨ã‚„言及が多いので、æ-‡å­¦å¥½ãã¯èª­ã‚"でおくとタメになる一冊と言えるでã-ょう。時é-"がなã'れば、もちろã‚"ã"れ一冊でだいたい良ã!„のでã-ょうが、実際にè-書ã‚'読ã‚"でからã"の本ã‚'読むと、一層理解が深まると思います。 (bluepasta/2003-04-09)
やや,遠慮がち |||||||||||||||
「旧約聖書を知っていますか」,「ギリシャ神話を知っていますか」の2つに比べると阿刀田さんらしさ?にかける気がします.やや,書きぶりがまじめです.たしか本書の中で奥様がクリスチャンだと書いてありましたが,その辺の遠慮があるのではと勘ぐってしまいました.非常に参考になる,面白い本であることは間違いないのですが,上の2冊に比べるとやや面白みにかけますね. (maxcoffee/2004-09-23)
おもしろいですよ ||||||||||||||||||||||||||||
とても読みやすく、おすすめの一冊です。
阿刀田さんの、「~知っていますか」シリーズ全般に言えることですが、
「どんなものか、とりあえず近づいてみましょうよ」と一般読者に促す著者の意図が、
文章のプロの手によって見事に形になっていると思います。流石。
読んでいただければ、「この著者は~語もできないくせに」といった類の批判が
完全に的外れであることが誰にでもわかります。日本語さえ解れば。 (カルタ犬/2004-04-14)
旧約聖書と違って新約聖書は絵に興味がある人などは、新約聖書の場面の絵を通じて知識を持っていると思われる。
本書は、新約聖書のダイジェスト版であり、前提知識なしに聖書の内容を知ることができる。
もちろん、本書も阿刀田氏ならではのユーモアと読みやすい文章で読者が飽きないように書かれている。
手軽に知識を広げたい方にお勧めの一冊です。 (ヒロゴン/2006-09-17)
知的になろう |||||||||||||||
私はこれまで全く聖書というものにふれたことはありませんでした。しかし、この広い世界で生きていくために世界三大宗教を無視してはいけない、と思い、読みやすそうなこの本を手に取りました。実際阿刀田さんならではのユーモアとちょっとエロティックな部分を加えて非常に楽しく、読みやすくまとめてくれていました。楽しく教養を付けたい人にお勧めです (Dr. Gonzo/2007-09-14)
おなじみ阿刀田高のシリーズです。
他のレビューアの皆様が書かれている通り、
非常に分かりやすく新約聖書の話を教えてくれます。
教会の壁面に描かれた絵画は聖書の話
を教えるために描かれたものですので、
聖書の内容を知っているのと、知っていないのとでは
その鑑賞内容が大きく変わってきます。
絵に興味のある方、ヨーロッパへ旅行に行かれる方は
是非とも御一読を。とにかく面白いです。

そして何よりもお勧めなのは、この本の中でも
極一部の1〜2ページ分のところなのですが、
著者がイエス・キリスト誕生の裏話の仮説を書いています。
これは傑作です。私も本気でそうだと信じてしまうぐらいです。
(giga/2008-11-29)
退屈な入門書 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 著者が「信仰をもたない」と表明されているのは、大いに結構なことですが、コイネーも碌に読めず聖書学の知識にも欠ける人物が、『新約聖書を知っていますか』などというタイトルの本を書かれること自体、かなり問題だと申せましょう。せめて『私の新約聖書』といった程度の表題になさるべきだったかと存じます。これは同じ著者の他の「~を知っていますか」シリーズの全てに共通して言えることです。キリシア語原典やウルガータ・ラテン語訳で「新約聖書」を読んだ者としては、なんとも面白くない「俗受け狙いの書物でしかない」という印象をいだきました。妄言多謝。 (/)
宗教と聞くと割と多くの人が一歩引いてしまうであろう昨今。私もそんな一人でしたが、読んでびっくり、おもしろい。新約聖書とはイエスと弟子の奮闘記だったのだなぁと、冒険物語でも読むような気持ちでサクサク読めました。ある程度の分別がつく歳になれば誰もが彼の名前と誕生日と生まれた場所と処刑方法くらいは知っている、間違いなく人類史上最重要人物、なのに奇跡とか胡散臭いと敬遠して彼自身を知ろうとしていなかった自分を反省。奇跡を起こしたかどうか、そんなことはエピソードとして知っていれば充分で、イエスの凄さはそんなことじゃないんでしょう。没後、弟子達に命をも賭ける決意をさせ、2000年経った今も多くの人達を引き付ける、そんな人間がこの世に存在したのだということが凄い。以前、井上ひさし氏の書物を読んだ時にこんな件がありました。私はキリスト教を信じた訳ではない。私たちのため日々畑仕事に明け暮れる神父の、土に汚れ荒れた手を信じたのだ。人が最初に信じるのは神ではなく、神を信じる人なのでは、と感じさせる人間味溢れる良作でした。 (/)
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トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))
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岩波書店(2000-06)
著:フィリパ・ピアスイラスト:スーザン・アインツィヒ原著:Philippa Pearce翻訳:高杉 一郎フィリパ・ピアス
売上順位:16769
¥ 756(中古:¥ 411)

レビュー総評点:163
タイムファンタジーの古典 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
真夜中に古時計が十三の鐘を打つ時、その庭園はあらわれる……。せっかくの楽しい夏休みに、弟がハシカになってしまったためによそのうちに預けられることになって、ふてくされるトム。
眠れない真夜中の寝台の中で聞いた十三時の鐘。アパートの裏口の扉をあけると、そこには花壇と、芝生と、モミやイチイの木が茂り、大きな温室のある――庭園が拡がっていました。
そこで少年は、ちいさな少女に出会います。
夜ごと、あらわれる庭園。つまらないばかりだと思っていた夏休みが、1日1日、飛ぶように過ぎてゆきます。小さな少女が、トムと同じ年頃になり、次の日にはまた少しお姉さんになり、大人の女性へと変化してゆきます。彼女の目に映るトムは、しだいに間遠になり、希薄になってゆきます。
時間がもう長く続かないことを、トムは目を向けてくれなくなったかつての少女、ハティの姿に悟らされます。
悲しみにくれて少女の名を叫んだ最後の日、運命の中にはもう一つの出合いが用意されていました。
成長し、色々なことに気付いていく少年の、喜びと悲しみ。
人生をよく生き、色々なことを知り、長い時を過ごして来た老人の、静けさとほろ苦さ。
時と年齢を越えてふれあう魂。
類型的な物語は多いと思いますし、おそらくは、この作品を元にしたであろう作品にもしばしば出会います。それらにくらべれば確かにこの作品は、原型であるがゆえにシンプルで、オーソドックスです。最後の展開も容易に想像がつきます。
しかしこの物語は、その単純な結末に、豊かな詩情と穏やかな感動が有るのです。舞台である英国の庭園の、何と魅力的なことでしょう。小説と言うのはもちろんストーリィは大切ですが、同じようなストーリィを別物にしうるものは、やっぱり空気感、世界観なのかなと思わされます。
登場人物が立っている姿をその大地ごと、空気ごと、庭園ごと愛しいと思えるからこそ、この物語は活き活きと実在し始めるのだなと。 (えんま/2002-03-20)
最愛の幻想小説 ||||||||||||||||||||
この本を始めて読んだのは子供の時です。小さい時はテレビをあまり観ず、ポプラ社の江戸川乱歩やアルセーヌルパン物、岩波少年文庫などを片っ端から読んでいた記憶がありますが、そんな時に出会ったのがこの本書です。本を読んで感動したのは多分この本が一番最初です。少年少女向けの本ですが、もしまだ未読の大人の方でも本書を読んで、感動を覚えることには間違いないと思います。タイムスリップ物の部類に入ると思いますが、タイムマシンという機械を使ってではなく、非常に幻想的に過去の世界へと導かれていく描写は他には類を見ません。「ふりだしに戻る」「ある日どこかで」のタイムスリップ方法よりも、さらに幻想的、詩的な余韻を残します。読後の感動は「夏への扉」を読んだ後の様な感動を覚え、「ジェニーの肖像」の様なせつなさを覚えるでしょう。読書好きでこの本を読んでない人はぜひ読む事をお勧めします。本書の最後のシーンの感動は今も忘れません。 (ジャッキー・アイドル/2006-01-14)
美しい物語です。ずっと女房が岩波文庫で持っていた(結婚前から)のですが、私は表紙の絵が正直パッとしない印象で手にしたことがありませんでした。
それが、阿部謹也(故人)が岩波文庫の「読書のすすめ」か何かで紹介していて、ようやく読んだのが・・・子供達を寝かせて夜中にこっそり読み終えたとき、泣けてしょうがありませんでした。思い出とは何か、老いとは何か、というより、人間とは何なのだろう、などといろいろ思い巡らすことは多いです。私達が人生の中で出会う様々な疑問について、説明してくれるわけではないけれど、そのひとつの形を示してくれる小説だと思います。
設定については、昔から好きな「ジェニーの肖像」を思い出しました。ちょっと似ていますね。あの本も読みたくなります。・・・本棚のどこにしまったんだろう? (よう/2007-09-17)
どうしてもレヴューしてみたい作品だったので、このページを開いてみたら、目に飛び込んできたのは、話房さんのレヴュー。何も付け加えることがありません。こんなに冷静で深い愛情にはとても太刀打ちできません。・・・ 岩波少年文庫の傑作です。話房さんのレヴューを参考にぜひ読んでみて下さい。・・・ もし、こんなレヴューも許されるのであれば。  (なら夫/2004-02-15)
Tom's Midnight Garden |||||||||||
子供のころ読んだこの本がお気に入りで、何度も読み直していました。最近になって、英語の勉強と思い購入したのですが、とてもわかりやすい単語、文章で読みやすかったです。日本語版とはまた一味違った感触があるので、セットで手に入れる事をお勧めしたいと思いますね。 (/)
何年も前になりますが、こどもに読ませようと選んであげた本です。
大時計、扉、煉瓦塀、そして庭園・・・イギリスは、ファンタジーの宝庫です。
男の子も女の子も惹き付けられるお話だと思いますが、
植物の名前や料理に詳しい大人のほうが、かえって楽しめるような気がします。
「時間って、なあに? 時間って、どんな風に動くの?」トムのこの質問に対して、
アランおじさんが、興味深い答えを示します。トム自身も「時間」の性質について考えます。

読み返しているうちに、不覚にも泣いてしまいました。ファンタジーっていいなあ。
私も古時計が13回鳴る真夜中の庭園が欲しいと思いました。 (森の鵺/2006-01-26)
児童書ということですが、これは大人、特にお孫さんがいるような方に
読んでもらいたいと思うような本です。
トムと同じ年代で読んで感じる感動と、大人になってから感じる感動とは
まるっきり違うのでは、と思います。
幻想的なイメージの中で、少女ハティの与える深い感動は、
永遠に心に残ります。 (humi3/2007-05-03)
1975年に出版されて以来、読み続けられているロングセラー。
孤独な少年トムの体験する不思議な出来事を描いた幻想小説です。
イギリスの田園風景が美しく描写され、トムは時を超えて冒険をします。
児童文学なのですが、ストーリーの提示する毅然とした結末やトムの感受性の描写は、
大人が読んでも十分に感動を与えるものになっています。
イギリス文学の好きな方は、ぜひご一読ください。
荒涼とした中にある小さな暖かみのようなイメージをもらえますよ。 (いせむし/2006-11-26)
中学生の頃に一度読み、とても心に残っている作品。
ちょうど主人公が同じ年頃の設定で感情移入しやすかった。
真夜中に時計が13回鳴るのを聞き、そこからトムの不思議な冒険が始まる。
真夜中にだけ行ける別の世界。
中学生の私にとって、まさに夢のようなステキな話だった。
その年頃の時にしか感じることの出来ない、
大人になるにつれ消えていってしまう大切な気持ちを思い出すことが出来る。
児童向けに出版されているが、大人でも十分楽しめる本だと思う。 (yiuyiu/2004-11-12)
せっかくの夏休みを家族と離れて親戚の家で一人暮らさなければならない少年と、両親に先立たれ親戚の家で叔母に疎まれながら暮らす少女が、時代を超えて出会った美しい庭。Key Wordは13時を打つ大時計。
詳しく書くとストーリーばらしちゃう(もっともこれだけの有名な児童文学ならさほど問題ないかもしれませんが)ことになるので詳細は控えますが、楽しくて、愛らしくて、切ないお話です。小学生から成人まで、十分楽しめる物語であると共に、重ねてきた年齢によって共感を覚える箇所が少しずつ違うだろうと思われる要素がてんこ盛りのお話。子供の頃にも読んでみたかったなと思いました。 (sei/2004-08-22)
 私は本書の結末で明らかになる秘密―時間を旅することの秘密―を期待すると、次から次へとページを繰る手が止まりませんでした。本書を手に取るであろう読者は子どもはもちろんのこと、大人であっても、トムの持つ冒険心に深い共感を覚えながら、共に時を超えて旅をしている錯覚を覚えることであろうと思います。本当に面白かった。
 庭園が登場する物語としては、他に有名な『秘密の花園』があります。塀で囲われた庭園というのは、守られ監視されているという「子ども時代」「モラトリアム」を象徴しているということは有名な話ですが、本書ではその要素が顕著に見られました。
 筆者も庭園という存在に意図的にその役割を与えていたように見え、トムという登場人物を通して読者に伝えていました。

 いつまでも子どもでいたいというピーターパンのような願望を持っている大人は少なくないと思いますが、しかし子どもは早く大人になりたいと成長を急いでいます。その狭間にいる者の葛藤が、真夜中の庭のドアを開けては閉める鍵となっているのではないでしょうか。

 子どもの頃に読んでおきたかった本のうちの一冊です。
  (紺碧の飛行人/2006-12-04)
 あのギャグばっかり書いている田中哲弥が「SFマガジン」の「my favorite」のコーナーで褒めちぎっていました。
 だまされたと思って読みましたが、岩波さんの古いジュブナイルの翻訳なので中盤まではガマンでした。
 後半慣れてくると良い感じで、最後には泣いちゃいましたよ、不覚にも通勤電車で。
 「古い、岩波、ジュブナイル」とオヤジにはとっつきにくい作品ですが、「時間SF」の傑作として十分「力」のある作品です。
 岩波さんは少年少女向けで出していますが、「舞台」の時代、背景、ノスタルジア嗜好を考えると、いまでは大人向きの作品ですね。


(ki84hayate/2007-04-27)
宮崎駿監督がどこかでこのお話を映画にしたいと
言っていたのを読んで、早速読んでみました。
言葉では言い表せない程、じーんと心にしみました。
想う心は時を軽々と超えるのだと感動しました。
これはぜひ、ディズニーとかではなく、宮崎監督に
ぜひ!長編アニメとして制作してほしいと切に思いました。 (ききょうの森/2007-12-01)
時は流れている。過去から現在、そして未来へ。過去の世界へ行くと
いうことは、昔からの人類の夢でもあり、あこがれでもあった。そんな
夢やあこがれを見事に描いている。トムが真夜中の裏庭で知り合うのは、
過去の時代に生きている少女だ。古時計が13の鐘を鳴らすとき、何の
変哲もない扉が未知の世界への入り口となる。読んでいてワクワクした。
トムとハティ、2人の生き生きとした描写が印象的だ。トムが、預けられて
いる家から自分の家に戻る日が近づいてくる・・・。また、裏庭やハティの
様子も変化していく・・・。残りのページが少なくなるにつれ、どんなラストが
待っているのかとても心配だったが、読者を感動に導くすばらしいラスト
だった。児童文学に位置づけられている本だが、大人が読んでも充分に
楽しめる内容だと思う。 (ゆこりん/2007-04-23)
題名に引かれて本屋で手にした1冊。パラパラと捲ってみると、自分の好きそうな内容で即購入。不思議とスラスラ読めていき、気付いたらかなりハマっていた。“時”をテーマにしたような作品で、話が時にはゆっくりとそして時は早く過ぎ去っていく。ファンタジーとリアリティーの融合が何とも言えず、物語の中に入り込んだようなほど、ドキドキさせるリアルな描写が魅力だ。 (ami/2005-08-23)
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オータム
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アリスタジャパン(1997-09-26)
アーティスト:ジョージ・ウィンストンジョージ・ウィンストン
売上順位:90444
¥ 2,148(中古:¥ 999)

レビュー総評点:-12
 初めてこの曲を聴いた時に,「ピアノってこんなに美しい音色を出すんだ」と感動しました。

 五感をフルに刺激する息を飲むような美しさ,一つ一つの音が,宝石のように磨かれ,輝きを増し,静寂と平静が訪れて,華麗に煌めいていくきらびやかでもの悲しい恍惚と幻惑の世界。

 いつも心の片隅に,この美しいサンクチュアリの世界を忘れずに持ち続けていたいと思いました。


 サンクチュアリ;聖域 (レビューな人生/2007-11-26)
☆このCDの中にある〈03:LONGING/LOVE〉は、以前にトヨタのクレスタのCMに使われた曲でブームになりました。ジョージ・ウィンストンは幾枚かCDを出していますが、やはりオータムが最高傑作だと思います。透き通ったピアノの音色を聞いて下さい。 (こんち☆.。.:*・゜☆/2003-10-26)
空が高い |||||||||||||||
秋になると空が高くなる。
そんな高い空の中にピアノの音が吸い込まれていく。
ジャケットを見るだけでそんな思いが浮かんでくる。
優しく、ささやきかけるようにピアノは進んでいく。ジョージ・ウィンストンはきれいな響きだけを紡ぎながら秋を表現していく。
秋がこんなにいろいろな顔を持つなんて、このアルバムが教えてくれたこと。
4部作の口火を切る記念碑的な作品です。 (yass/2002-09-23)
このアルバムの中のあこがれ/愛(Longing/Love)は1984年頃にトヨタ・クレスタのTVCMでも使用されていたから、ご存知の方も多いであろう。実は愚生もこの曲を聴いて、ジョージ・ウィンストンの存在を知った。
あの耳ばかりでなく心にも残る、流れる様な旋律、波の様に引いていったかと思うとまた戻ってくる。実に叙情的だ。
かつては「渚のアデリーヌ」で知られる、リチャード・クレイダーマンがピアノの天才を思えたが、その次の天才はこのジョージ・ウィンストンであると言っても良い、そう思わせる。 (高山市のKY/2007-04-10)
ポールモーリアの「蒼いノクターン」リチャードクレイダーマンの「午後の旅立ち」
そしてこのオータムの「セプテンバー/カラーズ・ダンス」そして「憧れ/愛」。
ギターこそ最高の楽器だった若造にピアノの音色の素晴らしさを
思い出させてくれた曲たちである。
ヤマハ主催の音楽サークル時代には下手ながらもエレクトーンを弾いていた自身が
いつしかガットギターでフォークを弾き語るようになり、チャーに高中、
香津美に松原正樹、マライアの土方とギター弾きがヒーローだったのだが
この作品を聴いた時、世界観が変わったと言っても良い。
そもそもウィンダムヒルレーベルが出てきた時、まだ小学6年生だった私でも
「ウィンターイントゥスプリング」の美しい菜の花のジャケのポスターは実に印象的で
今はもう無い、近所のイズミヤにあったレコード屋(親父と息子と
その嫁さん3人の当時はどこにでもあった店だった)での
殆ど最後の買い物になったものだった。
そう言えば会社の独身寮の寮長が定年で退任する時の送別会で、
その寮長のプロフィールや功績を紹介する時に、この作品の1曲目
(セプテンバー・・・)をBGMにしたことも懐かしい。(実に感動的だった)
TVでもCMでも使われたし、このアルバムの大ヒットが同レーベル躍進に大きく
寄与したのは言うまでも無い。
この他故マイケルヘッジスや創始者アッカーマンの作品もJazz系の諸作品も優秀で
一時期、ウィンダムヒル作品を聴き漁ったものだったが、いつしか大手の
傘下に入り、当時の瑞々しさが薄れてきたのが残念である。
秋が来るとこれのLP盤を部屋に飾りたくなるが、反っては困るので
CDを飾って我慢している。 (晴耕雨読曇jazz/2005-03-26)
かれこれ、20年ほど前になるでしょうか?この、オータムは、俳優の山崎 務氏を起用し、トヨタ・クレスタのCM♪に使われていました。当時は、高校生でしたが、このなんとも言えない哀歓が漂う、美しいメロディに陶酔したものです。それは、現在聞いても変わりません。また「新鮮」でさえもあります。決して色あせない、素晴らしいアルバムだと思います。 (おっ!サンテレビ/2003-10-23)
遥かなる、あこがれ |||||||||||||||||||||||||||||||
ピアノ曲で好きなアルバムは何枚もありますが、自信をもって
誰にでもおすすめできるのが、この1枚。
かつて、車のCMソングにも使われた「LONGING LOVE」。
枯葉舞う、秋の風景を思わせる、透明感のある切ない旋律が
たまりません。
騙されたと思って、聞いてみてください。 (judie/2003-09-09)
妹の誕生日に送ったのですが、とても喜んでました。また機会があればお願いします (くみ/2008-02-25)
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w:13 h:18 667page
ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙
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日本放送出版協会(1995-06)
著:ヨースタイン ゴルデル原著:Jostein Gaarder翻訳:池田 香代子ヨースタイン ゴルデル
売上順位:7868
¥ 2,548(中古:¥ 19)

レビュー総評点:209
私はどこ?ここは誰? |||||||||||||||||||
映画化もされたという『ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙』。話題作であり色々な関連書籍も出ているようです。本書は単行本であり、上下分冊にはなっておらず、厚いです。

内容は小説です。ドンデン返しもあります。
小説を楽しみながらの哲学の入門書です。哲学の予備知識は特に持っていなくても問題無く読めます。
ギリシアの古代から近代・現代のハイデガー辺りまでの哲学史を概観網羅しています。というか、著者の考えがハイデガーに近いらしいです。
概観だけでもこれだけの紙面を要するというほど、哲学史は長く深いということですね。西洋哲学だけで、です。東洋哲学に対する言及はほとんど見られません。それを含めたら倍の厚さになってしまうでしょうから、無くて良かったのかもしれません。

厚くて読みごたえがありますが、哲学という「世界」へ初心者が第一歩を踏み込むための地図となるでしょう。 (ミーミルの泉/2005-12-15)
最初の1、2章は、よくできている。誰もが引き込まれると思う。ただ、そこからが、問題で、小説の成り行きというご褒美をほしければ、哲学教室の先生の授業を勉強しなさいという、まるで水族館の芸を教えられるイルカの気持ちになる。だいたい90%が、このお勉強で、あと10%が小説部分である。
確かに、この哲学教室の勉強も、一般の哲学本と比べるとはるかに面白いんだが、所詮は、「お勉強」は「お勉強」である。私のように、もともと哲学が好きな人は面白いが、私の友人のように「挫折」した人も多い。このお勉強の部分と、小説自体が、密接にリンクして表裏一体になってるという人もいると思うが、お勉強部分を、この4分の1に圧縮した方がどれだけ、多くの読者の心に本当に届き、心に残るかと、思うと残念である。著者は教師なので、キリスト教の伝道師のように、哲学を世に広めることが彼の使命と考えている節があう。だから、ついつい欲がでて、「このえさにせっかく食らいついてきた読者を逃がしてはいかん。カントだろ、スピノザだろ、おっとヒュームも忘れてはいかん。」、と、あれもこれも、哲学史のオンパレードとなってしまった。まあでも、印税稼ぐために1ページでも長く書く輩よりは、よほどいいが。
しかし、面白いことも事実。長いと思う人は、最初の2、3章の後、教授のお授業が始まったら、興味がなければところどころとばして、全体の構成をつかみながら、読み進むとよい。本当に哲学に興味があるなら、あとで、きちんとした、本を、いくらでも読めばよい。(実際、著者のわかりやすくするための説明は、時々かえってわかりにくくしてるところ多い。) (川上健/2001-12-23)
何回読んでもすぐに忘れてしまうけど、何回読んでも面白い本です。(単にわたしがばかなだけかもしれませんが)
哲学の本なのに、おもしろい。さすが元教師の作者です。こんな授業なら嬉々として聞いていただろうにな・・・。
「物語の中で展開される物語」にひきこまれつつ、またその物語を読んでいる(観ている)わたしという存在を考えさせられる一冊。 (o-ikuko/2004-09-17)
過去に何度も手に取ろうとしましたが、結局、読まずに終わっていた
この本を読んだとき、もっと早く読んでいればもっと早く頭の中が
すっきりしたのに、と思いました。ソクラテスの頃からの数々の
哲学書を読んでも、歴史的なつながりを整理し、体系的に掴むのは、
簡単ではありませんが、この本は頭の中に筋道をつけてくれます。
哲学の入門書としても最適でしょう。分厚すぎるという声もあるかも
しれませんが、何人も登場する哲学者の思想、思考に触れるわけです
から、ちょっと本と格闘するぐらいで丁度いいのではないでしょうか。
またこの本を読むと、西洋世界がキリスト教の上に成り立っている
ことを実感します。 (013/2004-04-13)
 この本を読むのは本当に時間がかかりました。途中で断念して1ヶ月くらいまったくよまなかったこともあったけど、やっぱりこの本のことがどこかに引っ掛かっていて2ヶ月かかってやっと最後のページまで行く事ができました。
 この本を読んでいる途中で、はたして自分はこの本を最後まで読んで自分の中の何かがかわるのかなといつもおもっていました。そして、この本を読み終えた時、自分はもうこの世界のなかの人間だと痛感しました。また、その感覚と同時にこの一冊に出会えてよかったと心の底からおもいました。
 ソフィーの世界という現実、現実というソフィーの世界を楽しく体験でき、哲学という人間本来の問いに答えてくれる一冊だと思います。 (受験生18歳/2001-09-14)
この本が発表され翻訳されて、飛ぶように売れていた頃私も購入し、いまでも繰り返し読んでいる本です。
特筆すべきは、その読みやすさです。これは翻訳者の力でもあると思うのですが、注釈が無く、( )を使った但し書きすら殆ど無く、物語に没頭し続けていられるのが嬉しいです。また、古めかしい表現を避け、主人公の女の子も、翻訳書にありがちなおかしな口語を喋らず、身近に哲学を感じるよう多くの工夫がされていると感じます。 (ほむんくるす/2002-09-10)
この本は哲学への道標です。 そしてこの本ほど多くの時間を費やす本も稀でしょう。 ソフィーへの問いひとつひとつに自分も考えていく。 時にはソフィーと同意見。時にはソフィーと反発する。 そうこうしているうちに時は立ち、「私は誰」という問いに対して、おぼろげながらも答えが見えてくる。
そして驚かされたのが、ソフィーとヨールンの会話。
大人であってもあのレベルの会話はしないのではないか?
理性を得ることの大切さ。 そして考えることの重要さ。 道に迷った時読んでみるといい。 きっとヒントは隠されているから。 (増本 恵介/2001-07-30)
大切な本 ||||||||||||||||
就職して数年がたち、「仕事に全力を尽くすのはよいが、このままでは死ぬ時に後悔しないだろうか?」「人間とは、人生とはいったいなんなのだろう?」と真剣に悩み、考えていました。その答えを哲学に求め、その一歩目として手に取ったのがこの本でした。過去の哲学者の考えを広く浅くわかり易く取り上げてあります。現在の社会に過去の哲学者の考えをそのまま当てはめる事はできませんが、過去の人達も現在の私と同じような事に悩んでいた事を知り、またその人々が考え抜いて出したひとつの答えを知る事ができます。私の場合、この本をきっかけとして哲学を学び、その答えと現在の社会・自分の環境・培ってきた知識が一つになり、昇華し、自分の人生観、哲学観が生まれてきました。ただの一冊の哲学入門書ですが、私にとっては自分の人生の中での大きなきっかけとなった大切な本です。 (Dr.K子/2000-11-30)
大学受験のために、哲学一通りは勉強したけど、こんなに哲学が楽しいものだってことに、この本を読むまで気が付きませんでした、私。映画を見た人も多いと思うけど、ぜひ、原作を読んでみてください。ひと味違った不思議な世界です。半年に1回くらいずつもう5回は読んだけど、読む度にドキドキしちゃいます。再読すると伏線を発見出来る、三読すると、ヘーゲルもカントもなんだか昔の友人のような気がしてくる。何千円も出して1回しか読まない本はもったいないけど、この本は、噛めば噛むほど味わい深く楽しめます。ところで、あなたはだあれ? (もぐら/2006-03-05)
物語を通して哲学に関する歴史とその考え方について学べます。
ストーリー展開には驚かされました。まさかの展開に鳥肌が立ちました。すばらしい作品のひとつだと思います。

ただ、電車で読んでましたが少々重く感じました。 (/)
 哲学をテーマにした本としては異例の売れ行きを示しましたね。実際、女の子を主人公に据えた小説の形式をとっていて、最後まで大変読みやすい。日常「素朴な疑問」と思っている、実は自分の人生に大いにかかわっている大問題を、ちょっとは真面目に考えてみようという気にさせる、良書です。 (かずくん/2006-02-01)
哲学・・・と一般に考える硬いイメージを拭える本です。フィクションの小説形式をとっていますが、小説として楽しむと言うよりは哲学に興味を示し始めた人が読むのに適する本かと思えました。
題名からもわかるように主人公のソフィーが哲学者から貰う不思議な手紙に対して自らいろいろな考えをはせる、と言う概要です。
哲学とはつまり『考えること』なのでは・・・と思っている私にとっては大変ありがたい本でした。
哲学者がソフィーに手紙を送っているという形を取りながら、実は私たちに対して「考えること」を提示してきています。
考えることと言っても何を?と疑問を持ったときに、この本をめくるといいのではないかと思います。
物事を新しい側面から見るきっかけになる本ではないでしょうか。 (藍夜/2005-10-29)
きっかけ |||||||
この本には高校時代に出会いました。
友達の2人が「内容が難しい。ページが多すぎ。」とぼやいているのを聞いて、挑戦心とページが多いから長く楽しめると思ったのがきっかけです。
ソフィーを中心に、物語のなかで順を追って哲学の思想を知っていくながれなのですが、登場人物の会話などで話し言葉も混ぜつつ、わかりやすくしてくれています。「哲学」と聞くと、身構えて読んでしまいそうですが、物語的な部分がそれをやわらげているなと、読んでいて感じました。
我を忘れるくらいに読ませてくれる本ほど最高、というのが良い本だと思っていました。
しかし、この本は違いました。
読んでいると出てくる哲学者の思想の数々。それについて、ふと立ち止まって考える時間。「これは…じゃないか?…自分だったらどうするだろう?…こういう考え方もありか!…」
次々と続く自分との対話。これほど「自分」を意識させてくれる本は初めてでした。この考える時間は、それまでに感じたことのない、すごく楽しいひとときでした。
この本が哲学の入門書としてどうなのかはわかりません。
ただ、教科書に太字で並んでいる言葉の数々。短い説明でこれらの言葉を丸暗記していくよりは、より豊かな時間が楽しめるとは思います。
身の回りに、無造作に飛び交う言葉・考え・思想・・・。どれも正解なんて無いですが、自分が進んでいくうえで必要なものを選ぶことができる、そんなちからが生まれるきっかけになれる本だと思います。 (mmt/2005-08-17)
 私がこの本を初めて読んだのは、小学生の時でした。友達に勧められて読んだのですが、小学生でも面白いストーリーで、内容も脳に(?)刺激的で色々考えさせられました。小学生だったので沢山出てくる哲学者の名前はよくわかりませんでしたが、彼らの考え方などはとてもわかりやすく書かれており、もともと哲学史に残るような偉大な説を唱えた方達のものなので、40以上もの節ごとに楽しみがありました。
 そこで蓄えた知識は、今大学のレポートを書くときにも役にたっています。
 今『14歳からはじめる哲学』などいろいろな年少者用哲学書が売れていますが、合わせてこちらの『ソフィーの世界』も読んで、学んで欲しいです。 (にぼし/2005-03-13)
世の中の不思議 |||||||||||
私はこの本を読んで大学の哲学科に入りました。何げないけど、絶対に解けない問いについて考えてみるのもいいと思います。 (いのっち/2003-07-30)
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